JPS5851798Y2 - 座椅子 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、座り易くする為に座椅子本体を回動、スラ
イドし、背もたれが傾倒する新規な座椅子に関する。

事務用の椅子等は椅子の脚にキャスターを設は出入し易
いようにし、椅子自体もその支柱部に回動自在に支持し
、人が腰掛ける際、楽に腰掛けられるようにしである。

しかし、畳が敷かれた座敷部屋等で用いられる座椅子で
は、座椅子自体を卓子から引き出して座らなければなら
ず、さらに座った後、卓に近づけなければならなかった
。

従前、上記座椅子の難点を解決する為、背もたれを有す
る座椅子本体を基盤に摺動可能に設け、該基盤をさらに
スラスト軸受等を介在して台座に回動自在に軸支したも
のがある。

即ち、座椅子本体を卓の下部から引き出すことを可能と
し、且つ座椅子本体を事務用椅子の如く回動し得るよう
にしたものがある。

しかし、この従前の座椅子では、その上に座った場合、
事務用の椅子とは異なり、座った者の足が床に付かず座
椅子本体の回動を制止し悪いものであり、また席を離れ
る際には、座椅子本体が後方に移動したままであるから
、人手によりそれを元の位置まで戻さなければならず、
加えて背もたれを傾倒することができない為、座り心地
に改良することが要求されていた。

本考案は上記の点に鑑み、座り易くする為に座椅子本体
を回動しスライドし背もたれが傾倒することを目的とし
てなしたもので、この目的の為本考案座椅子は、台座と
、円周に沿って断面略半円形状に成形した受は凹溝を有
する上記台座上に取付けた固定基盤と、相反する一対の
端縁を上方に指向しさらに内方に指向して曲げ成形した
一対のガイド部を有し、上記固定基盤に成形した受は凹
溝と合致し共働して断面略円形状の無端項状路を形成す
る被せ凹溝を上記ガイド部の曲げ方向と同方向に凹ませ
て成形し、さらに上記一対のガイド部の同一側端部を適
宜に下方に傾斜し曲げ成形した傾斜部とを有する回転基
盤と、上記回転基盤に成形したガイド部に案内され転動
する複数のローラを外方に突出させ軸支した摺動基盤と
がらなり、上記固定基盤と回転基盤とを互いに回動自在
に上記無端頒状路の中心で軸支し、該無端鋼状路中に複
数の軸受球を介在させる一方、固定基盤と回転基盤の何
れか一方に上記軸支部を中心とする円弧状透孔を形成し
、何れか他方に取付けたストッパーピンを該円弧状透孔
に遊挿すると共に、上記摺動基盤を上記ガイド部の傾斜
部と反対側の端部方向に移動するよう復元力を与えたば
ねを摺動基盤と回転基盤との間に張設し、背もたれを有
する座椅子本体を上記摺動基盤の上面に取付けたことを
特徴としている。

以下図示した好ましい実施例により、本考案座椅子の詳
細を説明する。

図中１は台座で、木９合或樹脂等により枠状に形成しで
ある。

該台座１の上面に固定基盤２が取付けであるが、横架部
材３，３を台座１上に架設し、該横架部材３，３に固定
基盤２を取付けである。

そして、この固定基盤２には、適宜な径の円の円周に沿
って断面略半円形状にした受は凹溝４を形成し、該受は
凹溝４が沿う円の中心と同心の円弧状透孔５を設けてあ
り、また受は凹溝４が沿う円の中心部には、該受は凹溝
４と同一の方向に窪ませた窪み部６を形成しである。

そして図中７が回転基盤で、上記固定基盤２に形威した
受は凹溝４と合致する断面略半円形状の被せ凹溝８と、
窪み部６に合致する窪み部９を形威しである。

即ち、固定基盤２に形威した受は凹溝４と回転基盤７に
形成した被せ凹溝８とにより断面略円形状の無端須状路
１０を形成するとともに、夫々の窪み部６，９により中
空部１１を形成している。

また、前記固定基盤２に形成した円弧状透孔５の一部に
対向する透孔１２を回転基盤７に設けである。

そして、図中１３が回転基盤７・相反する一対の端縁を
上方に指向して曲げさらに内方に指向し曲げ成形した断
面路コ字形状のガイド部である。

そして該一対のガイド部１３．１３の後方端部を下方に
適宜に曲げ成形して傾斜部１４としである。

図中１５が軸受球で、前記無端鋼状路１０中に複数介在
しである。

即ち該軸受球１５．１５・・・・・・を受は凹溝４中に
装填した後、被せ凹溝８を軸受球１５゜１５・・・・・
・に被せ、無端鎖状路１０の中心にて、軸１６を用いて
回転基盤７と固定基盤２とを互いに回動可能に軸支しで
ある。

さらに固定基盤２に形威した円弧状透孔５と回転基盤７
に形威した透孔１２とを貫通するストッパーピン１７を
遊挿してあり、端部にナツト等を螺合させ容易に抜ける
ことがないようにし、而もこのストッパーピン１７の位
置即ち、円弧状透孔５及び透孔１２の位置は、軸１６を
挾んでガイド部１３．１３の傾斜部１４．１４と反対側
即ち１前側に位置付けである。

なお上記実施例では円弧状透孔５と透孔１２にストッパ
ーピン１７を遊挿しであるが、回転基盤７にストッパー
ピンを固設し、このストッパーピンを円弧状透孔５に遊
挿させてもよい。

又円弧状透°孔５を回転基盤７に形威し、これに挿通す
るストッパーピンを固定基盤２に設けてもよい。

そして図中２１が、上記回転基盤７に成形したガイド部
１３，１３に案内されて転動するローラ２２゜２２・・
・・・・を有する摺動基盤である。

該摺動基盤２１は、枠体から成り、枠体の外方に上記ロ
ーラ２２゜２２・・・・・・を突出し、該ローラ２２，
２２・・・・・・を回転基盤７の断面路コ字形状のガイ
ド部１３内に介入して、案内するようにしである為、摺
動基盤２１を上方に引き上げた場合でも、ローラ２２，
２２の周端がガイド部１３の端部内面と係合し、摺動基
盤２１と回転基盤７とはその保合が解かれることはない
。

また、夫々のガイド部１３には、少なくとも二個のロー
ラ２２．２２が案内されるようになしである。

即ち一対のガイド部１３．１３に案内される少なくとも
四個のローラ２２，２２・・・・・・を摺動基盤２１に
設けである。

なお、ローラ２２，２２がガイド部１３．１３の端部と
衝突するときの衝撃を和らげる為、ガイド部１３の端部
にゴム、合成樹脂等の緩衝部材２３．２３・・・・・・
を設けである。

図中２５は、引張りコイルばねで、回転基盤７と摺動基
盤２１との間に張設してあり、その復元力をガイド部１
３．１３の傾斜部１４．１４と反対端側即ち前方に摺動
基盤２１が移動するよう与えである。

そして、図中２０の背もたれを有する座椅子本体を、摺
動基盤２１にその背もたれ側がガイド部１３゜１３の傾
斜部１４．１４側に位置付くように取付けである。

本考案座椅子に座る場合には、座椅子本体２０を摺動基
盤２１とともに適宜に回動させ、背もたれ側に移動させ
て座ればよく、座った後に再び回動させれば、卓の正面
を向くことができる。

また、座椅子本体２０を、摺動基盤２１に設けたローラ
２２，２２がガイド部１３．１３の傾斜部１４．１４に
位置付くよう、後方に移動させれば、背もたれが座る者
にとって楽な姿勢となるよう傾倒する。

会話中に左側あるいは右側に座っている者と話をする場
合には、座椅子本体２０をそちらの方に回動すれば、そ
の者と対面して会話をすることができ、而もこの場合に
は、固定基盤２に設けた円弧状透孔５の端面に、該円弧
状透孔５と回転基盤７に設けた透孔゛１２とを貫通した
ストッパーピン１７が突き当り、それ以上回動すること
ができず、会話する相手と対面する位置で座椅子本体２
０の回動を停止することができる。

而も背もたれを傾倒した場合には、固定基盤２と回転基
盤７とが拡開する方向に力が働くが、固定基盤２の円弧
状透孔５と回転基盤７の透孔１２とに抜けることのない
ストッパーピン１７が遊挿しである為、上記拡開を防止
することができる。

そして、座った者が座席を離れる場合には、座椅子本体
２０を適宜に回動して席を離れればよい。

即ち、回転基盤７と摺動基盤との間に張設した引張りコ
イルばね２５の復元力により、摺動基盤２１がガイド部
１３．１３の傾斜部１４．１４と反対側即ち前方に移動
するので、人手により行う必要がなく、またガイド部１
３．１３の端部には緩衝部材２３．２３を設けであるの
で、ローラ２２，２２とガイド部１３．１３の端部と衝
突する際の衝撃を和らげることができる。

叙上の如く本考案座椅子では、固定基盤と回転基盤の何
れか一方に円弧状透孔を形成し、何れか他方に取付けた
ストッパーピンを該円弧状透孔に遊挿したから、座椅子
本体の回動を容易に制止でき、また回転基盤に設けたガ
イド部の一端を適宜に傾斜曲げ成形したから、座椅子に
座る者にとって楽な姿勢となるよう背もたれが傾倒し、
さらに、回転基盤と摺動基盤とをばねにより連繋させた
から、座椅子本体を元の位置に戻すのに人手に依らずに
済み、着座の際には座椅子を卓子から引き出す必要なく
、会話の際には容易に相手と対面をすることができ、ま
た座席を離れる際にも座椅子を移動させる必要がないの
で、実用性の高い効果とすることができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案座椅子の構造を示す断面側面図、第２
図は、座椅子本体を外した平面図で、対称構造であるた
め、上部側を省略して表わした図、第３図は、ガイド部
とローラの係合及び無端轡状路の断面図である。 １・・・・・・台座、２・・・・・・固定基盤、４・・
・・・・受は凹溝、５・・・・・・円弧状透孔、７・・
・・・・回転基盤、８・・・・・・被せ凹溝、１０・・
・・・・無端領状路、１２・・・・・・透孔、１３・・
・・・・ガイド部、１４・・・・・・傾斜部、１５・・
・・・・軸受球、１７・・・・・・ストッパーピン、２
０・・・・・・座椅子本体、２１・・・・・・摺動基盤
、２２゜２２・・・・・・ローラ、２５・・・・・・引
張りコイルばね。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 台座と、円周に沿って断面略半円形状に成形した受は凹
   溝を有する上記台座上に取付けた固定基盤と、相反する
   一対の端縁を上方に指向しさらに内方に指向して曲げ成
   形した一対のガイド部を有し、上記固定基盤に成形した
   受は凹溝と合致し共働して断面略円形状の無端頒状路を
   形成する被せ凹溝を上記ガイド部の曲げ方向と同方向に
   凹ませて成形し、さらに上記一対のガイド部の同一側端
   部を適宜に下方に傾斜し曲げ成形した傾斜部とを有する
   回転基盤と、上記回転基盤に成形したガイド部に案内さ
   れ転動する複数のローラを外方に突出させ軸支した摺動
   基盤とからなり、上記固定基盤と回転基盤とを互いに回
   動自在に上記無端鏝状路の中心で軸支し、該無端項状路
   中に複数の軸受球を介在させる一方、固定基盤と回転基
   盤の何れか一方に上記軸支部を中心とする円弧咽透孔を
   形成し、何れか他方に取付けたストッパーピンを該円弧
   状透孔に遊挿すると共に、上記摺動基盤を上記ガイド部
   の傾斜部と反対側の端部方向に移動するよう復元力を与
   えたばねを摺動基盤と回転基盤との間に張設し、背もた
   れを有する座椅子本体を上記摺動基盤の上面に取付けた
   座椅子。