JPS5851678A - テレビ映像のスクランブル方法およびその装置 - Google Patents

テレビ映像のスクランブル方法およびその装置

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JPS5851678A
JPS5851678A JP56149830A JP14983081A JPS5851678A JP S5851678 A JPS5851678 A JP S5851678A JP 56149830 A JP56149830 A JP 56149830A JP 14983081 A JP14983081 A JP 14983081A JP S5851678 A JPS5851678 A JP S5851678A
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JP
Japan
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signal
circuit
horizontal
output
video
Prior art date
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Pending
Application number
JP56149830A
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English (en)
Inventor
Yoshibumi Saeki
義文 佐伯
Shigeru Watanabe
茂 渡辺
Ryuichi Todoroki
轟 隆一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Corp
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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Publication of JPS5851678A publication Critical patent/JPS5851678A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/16Analogue secrecy systems; Analogue subscription systems
    • H04N7/162Authorising the user terminal, e.g. by paying; Registering the use of a subscription channel, e.g. billing

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、テレビ放送(無線による伝達方法及び有線に
よる伝達方法のいずれも含む)における放送サービスに
おいて、放送をそのまま受信したのでは、正常に映像を
視聴することができず、所定の方法によって映像を復元
して正常な映像を視聴することができるテレビ映像のス
クランブル方法およびその装置に関する。
従来のテレビ放送サービスでは、無線或いは有線のいず
れにおいてもそのサービス網内でカバーされる範囲では
通常の標準型のテレビ受像機ではそのまま映像を再生し
、番組を視聴することができるものであった。しかし、
近年になり有料テレビ放送サービスが商業化されると特
定の契約者におけるテレビ受像機にのみテレビ番組が視
聴でき、その他のテレビ受像機では正常にテレビ番組を
視聴することができなくする必要が生じてきた。特に、
有線によりテレビ放送サービスし、多数の番組を提供で
きるCATVシステムにおいては料金徴収によって経営
が成立するため、この視馳者による差別化〈秘話手段)
がより重要なものとなってきている。このため、番組を
送出する側では映像に特定の加工を施してそのままの状
態で受像しても正常に映像を再生することができないス
クランブル方法が必要とされている。
まず、テレビ番組の放送システムの一形態である0AT
Vシステムの概門について第1図により説明する。この
0ATVシステムでは有料番組放送のための独特の機能
を持っている。
第1図はCATVシステムの全体を示すものである。こ
のシステムは1つのセンター1と同軸ケーブルで接続さ
れた数千〜飲方の端末装置28とからなっている。セン
ター1からは幹線ケーブル3が引出してあり、幹線ケー
ブル3の所定個所には幹線増幅器4と分岐器5が設けで
ある。この分岐器5からは複数本の分岐ケーブル6が引
出してあり、各分岐ケーブル6の所定個所には延長増幅
器1とタップオフ8が設けである。各タップオフ8から
は複数本の支線ケーブル9が引出してあり、各支線ケー
ブル9の端末はそれぞれ各家庭2内に引込まれている。
各家庭2内の端末装置28はメインボックス10とテレ
ビ受像l1I111とコントロールボックス12で構成
され、支線ケーブル9の端末はメインボックス10に接
続してあり、テレビ受像機11とコントロールボックス
12はそれぞれメインボックス10に接続しである。つ
まり、クリスマスツリー状にセンター1と各家庭2の端
末装置!28とが細分化されて結ばれている。
前記センター1の屋外には受信アンテナ13が立ててあ
り、受信アンテナ13はソース群14中のディモジュレ
ータ15に接続しである。このソース群14中にはビデ
オディスクプレーヤ16、ビデオテープレコーダ11、
スタジ第18等がある。このソース群14からの信号を
受ける変調送出部19は2種類の系統からなり、IFモ
ジュレート回路20、スクランブル回路21、アップコ
ンバータ回路22の系統と、IFモジュレート回路23
、アップコンバータ回路24の系統があり、アップコン
バータ回路22.24の出力はそれぞれ幹線ケーブル3
に接続しである。
また、幹線ケーブル3には各メインボックス10と通信
を行うデータ送受信機25が接続しズあり、データ送受
信機25にはコンピュータ26が接続してあり、コンピ
ュータ26にはプリンタ、ディスプレー等の周辺装@2
7が接続しである。
次に、本CA丁Vシステムの動作を説明する。
テレビ受像機11をオンし、コントロールボックス12
を操作して希望のチャンネルを選択することよりメイン
ボックス10によって受像しようとするチャンネルをオ
ンエアされていない空チャンネルに周波数変換して受像
機11に供給する。コントロールボックス12で選択で
きるチャンネルの種類には、(A)テレビ電波をそのま
ま受像する再送信、(B)自主番組(無料)、 (C)有料番組、 と言ったグループに区分でき、それぞれのグループが数
チャンネルずつを持ち、合計20〜30程度の選択が可
能である。
(A)再送信 受信アンテナ13で受信したテレビ電波は、ディモジュ
レータ15で一度復調され、変調送信部19に出力され
る。そして、IFモジュレート回路23で変調され、変
調された信号はアップコンバータ回路24で特定の周波
数にまで高められる。この変調されて特定のチャンネル
に位置付けられた信号は幹線ケーブル3、分岐ケーブル
6、支線ケーブル9を伝わって家庭2に送信され、端末
装置28を介してテレビ受像機11で受像される。
(B)自主番組 天気予報やニュース番組などであり、ビデオディスクプ
レーヤ16、ビデオテープレコーダ17による録画番組
や、スタジオ18で製1作される生番組はIFモジル−
ト回路23、アップコンバータ回路24により変調され
るとともに特定のチャンネルに周波数変換されて幹線ケ
ーブル3に伝えられる。
この番組は受像回数、時間にかかわらず無料で、各家庭
2は毎月支払う基本料金で受像できる。
(C)有料番組 新作映画や特定の番組などであり、ビデオディスクプレ
ーヤ16、ビデオテープレコーダ11による録画番組や
、スタジオ18で製作される生番組はIFモジュレート
回路20で変調されるとともに、スクランブル回路21
によって画像信号に特定の同期信号を加えてそのまま受
像しても正常な画像にならないよう加工されている。次
いでアップコンバータ回路22で特定のチャンネルの周
波数にその周波数を^め、幹線ケーブル3に送る。各家
庭2てこの有料番組を受像しようとするときは、メイン
ボックス10内で送られた信号を正常な画IIl信号に
復調してテレビ受像機11に伝え、正常な画面で視聴す
ることができる。この有料番組を受IIlすれば予め設
定された料金を計算され、毎月の基本使用料金に特別使
用料金を加えて請求される。
前記センター1と各家庭2の端末装@28とは同軸ケー
ブルで結ばれているが、特定の時間にどの家庭2がどの
チャンネルを受像しているかを知らなければ番組による
有料、無料の区別がつかず、0ATVシステムの公正な
運用が期待できない。
このため、データ送受信器25によって一定時間毎に検
索信号を出し、各端末装置128のメインボックス10
をそのメインボックス10に個別のアドレス番号で呼び
出して、その検索時にどのチャンネルを受像しているか
を問う、所謂ポーリングを行う。
このため、メインボックス10からはその時間にどのチ
ャンネルを受像しているか返答を出し、データ送受信機
25に送る。このデータ送受信機25の受信データはコ
ンピュータ26によってデータ処理され、周辺装置21
によって表示、又は打出される。
このポーリングは一定時間毎(数〜数十秒毎)に行われ
るため、視聴率等はただちに集計できる。
また、番組によっては視聴者参加のものもあり、視聴者
がコントロールボックス12を操作して、テレビ受像機
11を見ながら番組の中の問いかけに応答でき、その応
答内容(データ)は同軸ケーブルによってセンター1に
送られる。
この従来のテレビ放送サービスでは、特定の番組におい
てセンター1から送出される映像信号はスクランブル(
秘話)加工されており、このスクランブルされた映像を
正常に受像するためには端末装置28側でディスククラ
ンプル処理を行い、正規の映像信号に復調しなければな
らないものである。このスクランブル加工が幼稚であり
、極めてディスクランブルが容易に行えるようでは盗視
聴を防ぐことができない。テレビ映像伝送システムを健
全に運営していくためには容易には盗視聴が可能となら
ない高度のスクランブル方法が要求されるものであった
まず、従来のスクランブル方法に付いて説明する。従来
のスクランブル方法としていわゆる「グレイシンク方法
」と呼ばれるものがあり、送信側でRF段階における映
像信号の水平同期信号の変調レベルを変化させて、水平
同期信号の変調度が前より深くかかるように考慮されて
おり、具体的には水平同期信号と同期した15.75K
H7(或いはその整数倍)の正弦波(エンコード信号)
を作り、この正弦波で映像信号をAM変調することによ
りスクランブルを行っている。これを元の状態に戻すに
は受信側で上記エンコード信号に対し位相が反転された
15.75KHz (或いはその整数倍)の正弦波(デ
コード信号)を作り、この正弦波によってスクランブル
された映像信号をWl調することによりディスクランブ
ルを行うものであった。
そして、この従来のグレイシンク方法の具体例として次
のようなものを挙げることができる。
(イ)  AMグレイシンク方法 特許願昭和50年23041号 (ロ)  FM−AMグレイシンンンシクン方法特許願
昭和50年23041号 (ハ) 指数関数特性AMグレイシンク方法特許願昭和
50年119273号 このうち、(イ)のAMグレイシンク方法の原理を第2
図、第3図により説明すると、このスクランブル方法で
は映像信号を正常に受像できないように破壊するスクラ
ンブル部30と、破壊加工処理された映像信号を正常に
復元するディスクランブル部31とから構成されている
。スクランブル部30内には高周波テレビジョン信号(
映像信号、音声信号を含む、以下RF信号と略す。)が
入力する増幅器32が設けてあり、増幅器32の出力は
分岐器33を介して変調器34に入りしており、この変
調器34からはスクランブルされた映像信号(音声も含
む)がケーブルに出力されている。前記分岐器33の他
方にはRF信号中の水平同期信号に同期したエンコ”−
ド信号の正弦波を出力する変調信号形成器35が接続し
てあり、この変調信号形成器35の出力は変調器34に
接続しである。ディスクランブル部31内にはケーブル
と接続する分岐器36が設けてあり、分岐器36には復
調器37と復調信号形成器38が接続してあり、復調信
号形成器38からのデコード信号は復調器37に入力し
ており、復調器37の出力はテレビ受像機に結ばれてい
る。
このAMグレイシンク方法では、スクランブル部30で
RF倍信号破壊加工するが、この処理を第3図の波形図
とともに説明する。増幅器32に入力するRF倍信号第
3図(a ’)の波形をしており、このRF倍信号は映
像信号に音声信号が付加されている。このRF倍信号a
)は増幅器32で増幅された後、分岐器33で変調器3
4と変調信号形成器35に伝達されている。変調信号形
成器35ではRF倍信号a >の映像信号中から水平同
期信号を検出し、この水平同期信号に同期したエンコー
ド信号(正弦波) (b)を形成し、このエンコード信
号(b )を変調器34に出力する。変調器34ではエ
ンコード信号(b)によってRF倍信号a )をAM変
調し、第3図(0)で示す変調波を形成する。この変調
波(C)は元のRF倍信号比べてその同期部分がレベル
圧縮され、映像情報部でレベル伸長された波形となり、
水平同期信号は映像信号部分のレベルより白レベル側(
つまり灰色のレベル)に位置し、この変調波(C)をそ
のまま受信してもテレビ受像機は水平同期を分離できず
、映像は乱されることになる。次に、この破壊加工され
たRF倍信号正常に受像するにはディスクランブル部3
1で映像信号を復調しなければならない。第3図(C)
の変調波がディスクランブル部31に入力すると、復調
信号形成器38ではその変調波(C)に含まれている変
調音声信号(d ’)のみを分離する。この変調音声信
号(d )では、音声信号はFM変調されているが、そ
の振幅はAM*Iされており、この振幅の変化は前述の
エンコード信号(b)と同期している。この変調音声信
号(d )をAM復調して前記エンコード信号(b)と
同一の正弦波を復(し、この信号の位相を反転して第3
図(e )で示すデコード信号を形成し、復調信号形成
器38はこのデコード信号(e)を復調器37に伝える
このため、復調器31ではこのデコード信号(e )に
よって復調器37の増幅度を変化させること1、第3図
(f)に示すような変調波を出力する。この復調波(f
 )は前述のRF倍信号a ’)と同一であるため、映
像信号中の水平同期信号は黒レベル側に位置し、テレビ
受像機はこの水平同期信号を分離して正常な映像を映し
出すことができる。この様に、AMグレイシンク方法は
RF信りの中から映像水平同期信号に同期させたエンコ
ード信号(正弦波)牽得る変調信号形成回路35とRF
倍信号このエンコード信号でもってAM変調する変調器
34とを有する構成のため、映像信号を復元する際に必
要な復調用キー信号を重畳するための別の変調器が不要
となり、高周波で変調するための既設の中央制御装置等
を改良することなく簡単で安価な付加機構を設けるだけ
で容易にスクランブルのためのグレイシンク信号を得る
ことができる。
また、音声FM信号に重畳されているAM酸成分テレビ
受像機の音声IF回路で除去され出力音声には何ら影響
を与えない。つまり、復元するために必要な復調用キー
信号が重畳されているために/ 生ずるバズ音、音声ビートを抑圧できる長所がある。
しかし、このAMグレイシンク方法ではテレビ受像機の
同期分離回路は映像信号尖頭値レベルで同期がかけられ
るため、画面中央部に水平帰線が固定して一応映像とし
てfillすることができるのでスクランブル効果(秘
話性)が低い欠点があり、この欠点を改良したのが(ロ
)FM−AMグレイシンク方法である。このFM−AM
グレイシンク方法ではRF低信号同期レベルを映像信号
の尖頭値以下にするため、ある周波数の信号で周波数変
調(FM変調)された信号を変調信号として振幅変調(
AM変調)するものである。この方法では、ある周波数
の信号でFM変調されたFM変調波を変調信号とし、R
F低信号被変調信号としてAM変調するものであり、こ
のためテレビ受**でスクランブルされた映像信号を盗
視してもその画面は振動しており、視聴に耐えず、著し
くスクランブル効果が大きいものである。
しかし、このFM−AMグレイシンク方法ではディスク
ランブルされたRF低信号スクランブルされる前のRF
低信号は完全に復元できずリップルが残ってしまう欠点
がある。これは、スクランブル効果を大きくして盗視を
防止するためにはグレイシンクの変調度を大きくしなけ
ればならず、この変調度が大きくなるに従ってディスク
ランブルされた信号に生ずるリップル成分は大きくなり
、復元された映像の画面に縦方向に明暗の縞を与え、画
質を非常に劣下させる不都合があった。この欠点を解消
するために、(ハ)指数関数特性AMグレイシンク方法
が開発された。この方法ではエンコード信号を純粋な正
弦波ではなく、正弦波を指数関数による所定の波形に変
換し、RF信号中の水平同期信号部分と映像信号部分の
それぞれの変調度を変え、水平同期信号付近では変調度
を浅くしておくことができる。この方法による指数関数
変調によってRF信号中に残留リップル成分等を発生さ
せる不都合を無くし、画質の劣下を最少限に留めるメリ
ットがある。
上述の様に従来における3種類のグレイシンク方法を説
明してきたが、テレビ受像機では映像信号中から同期パ
ルスを検出して、このパルスにより水平方向のスキャン
ニングの基準としており、同期パルスの検出は映像信号
中の振幅変調された波形の一番振幅量の大きいピーク点
を同期パルスとして扱うものであり、ピークディテクタ
などによる同期パルス分離回路が用いられている。そし
て、NTSC方式のテレビ映像信号では振幅が大きい程
映像内容としては黒色の情報であり、正常ならば同期パ
ルスは画像信号の黒色情報よりもさらに振幅量が大きい
ものであり、この同期パルスを画像信号ではより白方向
、つまり灰色(グレイ)にまで振幅を圧縮して変調さけ
て送るのが従来のスクランブル方法で、これがグレイシ
ンクなる言葉の由来である。このように、映像信号を処
理すると同期パルス分離回路は正常な同期パルスとは違
う部分、つまり、映像信号中の黒い部分のピーク点を同
期パルスと判別し、結局乱れた映像しか得られず、映像
は破壊されてスクランブル効果が得られることになる。
この様に、従来のグレイシンク方法ではスクランブルの
ため同期パルス部分を圧縮する方向に位相同期させた周
期的に変化するエンコード信号を用いている。このエン
コード信号は水平同期信号と周期を同一とする正弦波や
、その高調波、或いは複合波であったりするが、いずれ
も水平同期パルスを圧縮する様な位相に合せた連続波で
あった。
(垂直同期パルス部分だけ除外することもあるが、少く
とも映像を構成している部分に対してはどの水平走査線
の部分にも同じエンコード信号を使用している。)そし
て、水平同期信号のレベル圧縮に用いられたエンコード
信号(キー信号)は変調の程度、及び位相を含めて別の
伝送手段(キー信号伝送のチャンネル)を用いて端末装
置に伝えられており、端末装置ではスクランブル処理と
は逆の加工処理、つまりキー信号で水平同期信号のレベ
ル伸長が行われ、一般のテレビ受像機で受像できる映像
信号に復元されるものである。このように、キー信号の
伝送手段はアナログ信号を伝送するが故に正確な位相、
タイミング及び正確なエンコード量を伝送しなければな
らない。そして、アナログ的な波形のエンコード信号で
はノイズの混入や、伝送及び変復調系における歪を充分
に小さくする必要がある。これらの注意を払わずにエン
コード信号中に不要な成分(ノイズ等)が混入すると、
ディスクランブル処理中に改めてスプリアス変調を引き
起し、復元した映像を傷付けることになる。特に、有料
番組ではその性格1優れた品質の映像を再生してサービ
スすることがシステム運用上で必須のものである。
上述の様に、従来のスクランブル方法の一方式であるグ
レイシンク方法の原理と運用について説明してさたが、
どの従来のグレイシンク方法にも共通している欠点を挙
げると次の様になる。
(1) ディスクランブル処理ではアナログ的な加工を
行うプロセスが用いられ、ノイズや歪が伴い易いもので
あった。
即ち、キー信号伝送をスクランブルチャンネルのオーデ
ィオキャリアあるいは別のサブキャリアに変調して伝送
する場合、AMあるいは他の多重変調方式によってキー
信号をアナログ波形として伝送する方式が通例であった
ため、スクランブルされて送られるテレビ映像信号の伝
送チャンネルや変復調系で受ける妨害に、このキー信号
で受()る妨害が加わって復元画像上に障害があられれ
易い。つまり第1にエンコードの際、水平同期信号のレ
ベル圧縮に伴い、映像情報部分にもレベル圧縮および伸
長のプロセスが加えられることになる。
その結果、画像部分に加わる伝送系などでのノイズ混入
はデコーダプロセスでスキャンニングラインの部分で異
った形で現われてくる。伸長される部分はそこの背景に
あるノイズも増強され、その部分の荒れた画質となりが
ちであ゛る。その荒れの程度は部分的には問題とならな
くとも、逆に圧縮される部分のS/N比の良い部分も画
面上並んで対比的に再生されるため、より目立ち易いも
のであった。
そして第2にキー信号の伝送系で加わるノイズ歪みはデ
コーディングプロセスで再変調されスクランブルチャン
ネルの映像は含まれなかったものが加わってくる。さら
に、レベル、位相のずれも、画面上にバー状の明暗とな
って残り、著しい再生画像の劣化につながるものであっ
た。
(2) スクランブルおよびディスクランブルのプロセ
スが単純であったため秘話性が比較的低いものであった
すなわち、スクランブルのためのエンコーディング信号
(キー信号)は正弦波等の単一な連続波が用いられてい
るため、端末側においては盗視を目的とする場合、この
キー信号を比較的容易に作り出すことが可能であり、従
って有料テレビ放送システムの公正な運用に支障をきた
すおそれがあった。
本発明は上述のように説明した従来のスクランブル方法
の欠点を解消するために案出されたものであり、映像信
号中の水平帰線区間のみをレベル圧縮して映像の同期を
取れないように加工処理し、要請する際には水平帰線区
間のみをステップ状にレベル伸長させることを特徴とし
、さらに、本発明では任意の位置の水平帰線区間を選択
してレベル圧縮、伸長させることができ、この選択する
水平帰線区間を疑似乱数によって時間的に変化させるこ
とを特徴とするものである。
このことから本発明におけるスクランブル方法および装
置が従来のスクランブル方法に比べて極めて有利な点を
次に述べる。
(1) ノイズ及び歪を極めて少くして映像を安定して
復元させることができる。
(2) 送出されるキー信号(エンコードの状態を示す
ものであり、以下同様に扱う)を時々刻々変化させるこ
とが可能であるため盗視行為を防止することが完壁に行
え、秘話性を向上させることができる。
次に、本発明の原理の概要を第4図以下に説明する。
第4図は本発明によるスクランブル方法の映像信号の波
形図であり、映像信号は搬送波によって変調されている
。この映II信号はピークキャリアに対して変調度10
0%のレベルに水平同期信号が位置し、変調度70%付
近のレベルに最大黒色の映像信号が位置し、変調度12
.5%付近のレベルに最大白色の映像信号が位置してい
る。従って、画面での白黒の濃淡は12.5〜10%の
変III:の範囲でAMll調されることになり、振幅
度の大きい100%変調痩に水平同期信号のみが位置し
ていることになり、水平同期信号のみを分離して走査線
の開始時期を同期させるタイミングに用いることができ
る。この第4図で示す映像信号中実線Aで示す波形はス
クランブル処理される前の状態を示しており、破1jl
B′で示す波形はスクランブル処理に伴うレベル圧縮さ
れた後の状態であり、水平帰線区121aI1分のみ変
調度が低くなって白レベル方向に変動しており、他の画
像信号部分は何ら変Wi度が変らず水平帰線区間部分の
みがレベル圧縮されているる。そして、水平帰線区間に
は100%変調した水平同期信@Cがあり、この水平同
期信号Cより少し変調度の低くなった肩の部分にはカラ
ーバースト信号りが付加されている。次に第5図は本発
明のスクランブル方法で、ディスクランブルするための
キー信号を映像信号中に付加した波形を示すもので、映
像信号中水平同期信号Cの水平部分にはデジタル符号化
されたキー信号Eが付加ぎれている。このキー信号Eは
垂直帰線区間の後の複数ラインの水平同期信号上に付加
されており、この部分は通常のテレビ画面に現われない
部分であるため、水平帰線区間のレベル圧縮は行なって
いない。第6図は前述の第5図中に示した水平帰線区間
部分を拡大して示したもので、水平同期信号Cの頂部の
水平な部分には6ピツトのデジタル符号であるキー信号
Eが付加されている。このキー信号Eは6ビツト中第1
番目のビットをスタートビットとし、第2番目から第5
番目のビットをデータビットとし、第6番目のビットを
パリティビットとしである。ここでスタートビットはデ
ータの始まりを示し、パリティビットはデータのピット
エラーチェックに使用されるものである。このデータピ
ントはスクランブルがどのような状態で行われているか
を示し、ディスクランブルの際にキーとして用いること
になる。この水平帰線区間をレベル圧縮してスクランブ
ルされた映像信号をそのままテレビ受像機で受像した場
合には、テレビ受amの同期分離回路は水平同期信号C
を分離できず再生された画面は同期がとれず、流れた画
面となる。しかし、ディスクランブルした場合にはレベ
ル圧縮された水平帰線区間部分のみがレベル伸長され、
元の映像信号のレベルに戻されるので同期信号を分離で
き、画像を正常に復調することができる。スクランブル
処理を行った映像信号中の画像信号部分には処理が施さ
れていないため、復調して再生した画面はノイズや歪が
生ぜず、スクランブル及びディスクランブルのプロセス
を経ない通常のテレビ番組と同様の高い画質の映像を視
聴することができる。
次に、第7図により画面の破壊の状態を説明する。第7
図中(イ)はスクランブル処理する前の正常な画面を模
示的に示し、第7図中(ロ)はスクランブル処理された
映像信号をそのままテレビ受像機で再生した画面の一例
を示している。本実施例のスクランブル方法では画面を
上下方向に8分割〈実施例では等分ではない)してあり
、それぞれ区画しである部分はそれぞれ個別に水平帰線
区間(第4図Cの部分)のレベル圧縮をするか否かが決
められており、成る区画の水平同期信@Cはレベル圧縮
され、他の成る区画はレベル圧縮されておらず元のまま
の映像信号が伝えられている。このため、一つの画像の
内部に水平帰線区間がレベル圧縮された部分とされない
とが共存し、水平Wll縮量間レベル圧縮された部分は
同期が取れないため映像が水平〃向に流れて画像全体は
判別出来無くなる。また、8分割に区画したf−■の各
部の水平帰線区間がレベル圧縮されるか否かは乱数情報
によって決定され、常には特定されない。そして、この
水平帰線区間のレベル圧縮、非レベル圧縮の決定を行う
乱数は定期的(極めて短時間)に変化され、常時同じ状
態でのスクランブル設定は行われておらず、このためス
クランブル処理によってその区画の映像がテレビ画面上
で常時一定にならず、ディスクランブルせずに再生した
画面は第7図(ロ)中破線で示す様に破壊された映像は
乱数の切換わりにより流れが変化し、常時動いているこ
とになり、例え元の映像が静止画であってもスクランブ
ルされたまま再生すると画面上では激しく変動しており
、そのままでは視聴することができない程に破壊されて
いる。この8区分I−■に区画されたどの部分の水平帰
線区間をレベル圧縮されているか否かの情報は前記第6
図のデータ(DATA)ビットにより端末装置(デコー
ダ)側に伝えられ、このデータビットを読み取ることに
よってデコーダにおけるディスクランブルが可能となる
。なお、画面を8分割に区画したのは一つの例であり、
例えば4分割から16分割の間の適当な数値で自由に設
定することができる。
第8図は映像信号とテレビ受像機の画面との関係を模示
図的に示すもので、映像信号による全走査線のうち一部
は画面F上に表出しない部分があり、画面Fの上部に隠
された十数本分の水平走査線による垂直帰線区間及びそ
の前後の水平走査線と、画面Fの左側に隠された各走査
線の水平帰線区間とがそれである。映像信号中の垂直帰
線区間直後のいくつかの水平同期信号Cには前述のキー
信号Eが付加されているものであるが、垂直帰線区間及
びデータを付加した部分の走査線(例えば12H程度)
には何らスクランブルのためのレベル圧縮処理が処され
ておらず、そのまま水平同期信号Cをキー信号Eととも
に分離して取込むことができ、データ信号中に存在する
ディスクランブルのためのキー信号を容易に判別するこ
とができるように構成しである。垂直帰線区間及びデー
タを付加した部分を除いた他の画像部は前述の様に8分
割されてそれぞれが乱数によって水平帰線区間のレベル
圧縮をするか、或いはそのままとするかが決定されるこ
とになる。前述の垂直帰線区間直後の線の映像情報を含
む数本の走査線の水平同期信号Cに付加されているキー
信号Eによりどの部分がグレイシンク化されているかを
判別し、例えば「0」の信号では非レベル圧縮、「1」
の信号ではレベル圧縮され−【いるものとし、「1」の
信号に対応する部分は水平帰線区間を伸長させ、テレビ
受像機で水平同期信号Cを分離させることが可能なよう
に処理する。このディスクランブル処理を各フィールド
毎に順次行うことで画面は正常に復調される。
次に、第9図以下により本発明の具体的な実施例を説明
する。
第9図は本発明のスクランブル方法をCATVシステム
に応用した実施例を示すもので、第1図と同一の構成部
材は同一符号を付して説明を省略しである。前記IFモ
ジュレート回路20とアップコンバータ回路22の間に
はスクランブルのためのエンコーダ50が介在しである
。また、支線ケーブル9とテレビ受像機11との間には
デコーダを内蔵したメインボックス51が介在させてあ
り、このメインボックス51にはコントロールボックス
12−が接続しである。
第10図は前述のエンコーダ50の内部構成を示すもの
である。IF倍信号分岐器52より入力し、結合器53
、スイッチング増幅回路54を介して出力される。分岐
器52によって分岐されている端子にはリミッタ回路5
5と映像検波回路56が接続してあり、リミッタ回路5
5には混合回路57が接続し1あり、混合回路57の出
力は位相比較回路58(ローパイフィルタを含んでいる
)に入力し、位相比較回路58の出力はVCO59に入
力している。VCO59の出力は混合回路57の一方の
入力端に接続してあり、混合回路57、位相比較回路5
8、VCO59によってPLLが形成されている。VC
O59の出力はゲート回路(スイッチング回路)60、
バンドパスフィルタ61を介して結合器53に入力して
いる。前記映像検波回路56の出力は映像信号中から水
平同期信号を分離する水平同期分離回路62と垂直同期
信号を分離する垂直同期分離回路63に入力している。
この水平同期分離回路62の出力は位相比較回路(ロー
パスフィルタを内蔵している)64の一方の入力端に接
続され、その出力はVCO65に人力し、VC065の
出力は、4分周回路66.160分周回路61に順に入
力している。そして160分周回路67の出力はライン
カウンタ回路68と前記位相比較回路64の他方の入力
端にそれぞれ入力している。
また、前記垂直同期分離回路63の出力はラインカウン
タ回路68と疑似乱数を順次発生する乱数発生回路69
に入力している。70はこの1ンコ一ダ5o各部の動作
時期を制御するタイミング信号を出力するタイミング発
生回路で、このタイミング発生回路10には160分周
回路(複数のフリップフロップから成り、各フリップフ
ロップの分周出力はそれぞれ出力できる)61からのカ
ウンタ出カフ1とラインカウンタ回路68のカウンタ出
力12が入力している。前記乱数発生回路69の出力で
ある乱数出力13は記憶処理回路14と記憶回路75に
接続してあり、記憶処理回路74の出力のデータ出力1
6はシフトレジスタ回路77に接続しである。ま71−
 %タイミング発生回路70からのタイミング出カフ8
.79は記憶処理回路74と記憶回路15に接続しであ
る。また、タイミング発生回路10の出力すはシフトレ
ジスタ回路77に入力しており、タイミング発生回路7
0の出力c、d及びシフトレジスタ回路71の出力はア
ンドゲート回路80に入力しており、アンドゲート回路
80の出力はゲート回路60の制御信号とじてに入力し
ている。そして、タイミング発生回路70の出力a、Q
及び記憶回路75の出力fはアンドゲート回路81にそ
れぞれ入力しており、アンドゲート回路81の出力はス
イッチング増幅回路54に制御信号として入力している
第11図は前述の第9図中のメインボックス51内を示
すもので、支線ケーブル9はメインボックス51内で周
波数変換のためのコンバータ90に接続してあり、コン
バータ90の出力は一定のチャンネル(例えばZチャン
ネル)に特定され、このコンバータ90の出力はディス
クランブル作用を行うデコーダ91に接続してあり、デ
コーダ91には第9図に示すテレビ受像機11に接続し
である。また、受像するチャンネルを選択するためのコ
ントロールボックス12はメインボックス51内でコン
トロールロジックに接続してあり、コントロールロジッ
ク92からのチャンネル選択のための信号は前述のコン
バータ90に接続しである。
次に、第12図は第11図のデコーダ91の内部構成を
詳しく示すものである。コンバータ90からの映像信号
(音声信号を含む)は分岐器95、増幅度を2段階に変
化できるスイッチング増幅回路96、トラップ回路97
を介してテレビ受像機11に接続しである。前記分岐器
95により分岐された信号は検波回路98に入力し、検
波回路98の出力はデータ復調回路99、水平同期分離
回路100、垂直同期分離回路101に入力しており、
データ復調回路99の出力はデータ出力102により記
憶処理回路103に入力しており、記憶処理回路103
とシフタレジスタ回路105とはキー信号出力104で
結ばれている。前記水平同期分離回路100の出力はカ
ウンタ、回路106にリセット信号として、垂直同期分
離回路101はラインカウンタ回路101にリセット信
号としてそれぞれ入力している。また、108は水晶発
振子を用い水平同期周波数の160倍(約2.5MH7
)の安定した周波数を出力する発振回路で、この発振回
路108の出力はカウンタ回路106に入力しており、
カウンタ回路106から同期的にカウントされ出力され
る信号Pはラインカウンタ回路107に人力している。
109はこのデコーダ91の各部を制御さVるためのタ
イミング信号を形成して出力Jるタイミング発生回路で
、タイミング発生回路109はカウンタ回路106、ラ
インカウンタ回路107のそれぞれのカウンタ出力11
0 、111人力している。そして、タイミング発生回
路109とのタイミング出力112は前記記憶処理回路
103に入力しており、タイミング発生回路109から
の信号nはシフトレジスタ回路105に入力し、シフト
レジスタ回路105の出力m及びタイミング発生回路1
09からの信号j、Qはそれぞれアンドゲート回路11
3に入力し、アンドゲート回路113の出力はスイッチ
ング増幅回路96に入力しており、さらに、タイミング
発生回路109からの信号にはトラップ回路97に入力
している。
次に本実施例の作用を説明する。
まず、本実施例の概略を第9図において説明すると、I
Fモジュレート回路20からエンコーダ50に入力した
映像信号はエンコーダ50によりスクランブル加工(グ
レイシンク)され、そのままでは正常な画面を再生でき
ないように処理され、特定のチャンネルの周波数にアッ
プコンバータ22で変調される。端末装置28ではメイ
ンボックス内のデコーダ91によってセンター1からの
映像信号とともに送られてくるディスクランブルのため
のキー信号を復調、解析し、スクランブルされた映il
!信号をそのキー信号に従ってディスクランブルし、正
常な映像信号としてテレビ受像機11に供給している。
次に、エンコーダ50は2つの動作をし、その1つは特
定の水平同期信号をレベル圧縮するものであり、もう1
つは特定の水平同期信号にディスクランブルのためのキ
ー信号を付加することである。
第10図において、IFモジュレート回路20から入力
した映像信号(IF大入力は分岐器52.結合器53を
通過し、スイッチング増幅回路54で2段階の増幅度の
うちいずれかの増幅度°(タイミング発生回路13から
の制御信号が伝えられた時にのみ通常よりも低い増幅度
合で増幅する)で増幅され、スクランブルされた映像信
号IF比出力としてアップコンバータ22に入力される
。分岐器52で分岐された一部の映像信号はリミッタ回
路55でその振幅を制限されてそのAM変調分を失い、
映像搬送波(キャリア)のみが混合回路51に入力し、
VC059の出力と混合され、その出力は位相比較回路
58に入力してVCO59の発振周波数を安定させる。
(混合回路51、位相比較回路58、VCO59によっ
てPLL回路が形成されている)このVCO59の出力
の発振波は、リミッタ55の映像搬送波の周波数(約4
5.75 MH2)よりも少し低い周波数(約45.7
5−2.5M)−1z )であり、混合回路57はこの
両入力周波数の差をビート周波数(約2.5MHz)と
して出力し、そのビート周波数は位相比較回路58に伝
えられる。この位相比較回路58には、4分周回路66
からの基準となる出力(水平同期周波数の160倍、約
2.5MH2)が入力しており、この4分周回路66の
出力は水平同期信号の周波数の整数倍の周波数であり、
位相比較回路58はこの4分周回路6Gの出力信号と位
相が一致するよう作動し、位相比較回路58のビート周
波数は位相ロックされてVCO59にフィードバックさ
れている。このため、VCO59の出力は映像搬送波に
対して所定の周波数だけ低く、また、このビート周波数
は水平同期信号による基準信号に対して位相ロックされ
ており、発振周波数と位相が安定して保たれる。
このVCO59の周波数が水平同期信号に付加されるデ
ジタルデータ信号の副搬送波となり、このVCO59の
出力はゲート回路60に入力している。また、分岐器5
2からの映像信号は映像検波回路56で検波され、振幅
変動の信号波形として水平同期分離回路62と垂直同期
分離回路63に伝えられ、それぞれの回路62.63で
水平同期信号と垂直同期信号に分離され、水平同期信号
は位相比較回路64に入力し、垂直同期信号はラインカ
ウンタ回路68にリセット信号として入力している。前
記位相比較回路64の出力はVCOG5に入力しており
、この■C065の出力(周波数は約10Ml−12)
は4分周回路66.160分周回路67を介して位相比
較回路64に入力されており、位相比較回路64は、水
平同期信号とV CO65の出力の偏差を検出してVC
O65の発振波を水平同期信号の位相に一致させている
(PLLによる位相ロックである)。VCO65の発振
周波数は水平同期信号間隔A(63,6μsec )の
4 x 160倍の周波数(約10MH2)となってお
り、このV C065の発振波は4分周回路66で分周
されて約2.5M HZの周波数となり、位相比較回路
58に入りしており、位相比較回路58によって■CO
59の出力と映像搬送波によって形成されるビート周波
数の位相も一致させている。つまり、映像搬送波に含ま
れた水平同期信号によってvCO65の位相及びVCO
59の出力と映像搬送波によって形成されるビート周波
数の位相は完全に一致させられることになる。そして1
60分周回路67とラインカウンタ回路68の出力はそ
れぞれカウンタ出カフ1.72によってタイミング発生
回路70に人力しており、このタイミング発生回路70
でエンコーダ50の動作を支持するタイミング信号を出
力する。
また、乱数発生回路69は垂直同期分離回路63からの
信号が入力するとその都度(1フイールドに1回の信号
が入りする)8ビツトの疑似乱数を発生し、その乱数信
号を乱数比カフ3により記憶処理回路74と記憶回路7
5に出力している。このため、記憶処理回路74、記憶
回路75とはそれぞれ画面の1フイールド毎に新しい乱
数を順次記憶して、タイミング出カフ8.79の指示通
りに記憶した乱数をデータ信号として出力するものであ
る。記憶処理回路74は乱数発生回路69からの乱数デ
ータ信号をその内部で処理加工し、8ビツトの乱数を4
ビットづつに区分し、それぞれの4ビツトの乱数の前部
にスタートビットを付加し、後部にはパリティビットを
付加している。また、記憶回路75ではデータバス19
の指示によって8区分した画面のそれぞれの区分毎に8
ビツトの乱数の1ビツトづつを出力することになる。
第13図は乱数発生回路69と記憶処理回路74及び記
憶回路75の動作の関係及び相違を模示的に示したもの
である。乱数発生回路69は8ビツトの乱数を発生し、
その乱数は「1」とl−OJの組合わせ−cm成されて
おり、「1」は水平帰線区間のレベル圧縮をすることを
意味し、「0」では水平帰線区間の圧縮をしない(元の
状態のままとする)ことを意味している。記憶処理回路
74に入力した乱数は4ビツトごとの前後にスタートビ
ットとパリティビットが付加されて12ビツトに加工さ
れ、この12ビツトの信号が順次シフトレジスタ回路7
7に人力し、このシフタレジスタ回路11では6ビツト
づつ2回に分けて加工されて乱数を出力する。また、へ
d憶回路75では8ビツトの乱数をそのまま記憶り、て
おり1それぞれのビットは8区分に区分けされたテレビ
画面に割当てられてそれぞれの区分の水平帰線区間をレ
ベル圧縮するがしないかの設定を行っている。
そして、タイミング発生回路7oがら出力される信号a
、b、c、d、gqタイミン//出18,79によって
アンドゲート回路80.81の出力が「1」又は「0」
となり、さらにシフトレジスタ回路71からデータ信号
を出力させるように操作している。
このタイミング発生回路1oによるエンコーダ5oの各
部の動作には、 (ハ) 1フイールドの画面にに区画した部分の水平帰
線区間のレベル圧縮処理の割当て。
(B)  水平同期信号中にディスクランブルのための
キー信号を付加する。
(C)  乱数によって割当てられた画面の特定区域の
水平同期信号をレベル圧縮する。
の3つのそれぞれ異なった動作が含まれており、これら
の動作は平行して進行するが、それぞれをタイミングチ
ャートとともに以下説明する。
(ハ) 1フイールドの画面に区画した部分の水平帰線
区間のレベル圧縮地理の割当て。
第14図は1フイールドにおける各信号のタイミングを
示すもので、上部は1フイールドにお1ノる8区分した
画面の領域及び信号d、f、Q、Qを示し、下部は映像
信号を示しており、上部と下部のタイミングはフィール
ドのスタートの時期と一致しているが下部の映像信号は
拡大して示しである。
(1)4垂直向期信号によるカウントの開始。
映像検波回路56から入力した垂直同期信号は垂直同期
分離回路で分離され、垂直同期信号の立上りから3l−
1(、Hは水平同期周期である)目でラインカウンタ回
路68をリセットし、また同時に乱数発生回路69で新
しい乱数を発生させる。この時からラインカウンタ回路
68により160分周回路61の分周出力がカウントさ
れ始める。
(2)  フィールドの区画 そして、ラインカウンタ回路68のカウントの開始によ
り水平同期周期Hがカウントされて32H毎にフィール
ドは工〜■の8区分に区画さる。
(3)  スクランブルのための信号の出力記憶回路7
5に記憶された8ビツトの乱数はデータバス79の指令
によってI−■の区画ごとにそのに乱数信号を信号fと
して出力し、例えば第13図に示すように「1.1.0
.1.0.0.1.1」のように対応すζ8区分のそれ
ぞれ1個づつの「1」またはrOJの信号をタイミング
を同期させて出力する。この信号fが「1」の時、その
時期の水平帰線区間はレベル圧縮され、信号fが「0」
の時には水平帰線区間は何等加工されずそのままの状態
で出力されている。
(→ データ信号の付加閘門 前述のようにラインカウンタ回路68は水平同期周期H
をカウントしているが、ラインカウンタ回路68がリセ
ットされた時を第0番目として各水平同期周期日毎に立
上る水平同期信号に番号を付け、その番号をして示して
いる。このラインカウンタ回路68でカウンタとされた
水平同期信号の番号しはタイミング発生回路70に出力
されている。
タイミング発生回路70では16Lから27Lの開信号
dを「1」のレベルにしてアンドゲート回路80に送出
する。このため、16〜27Lの間にある水平同期信号
にディスクランブルのキー信号を付加することができる
。このキー信号の付加は後述に詳しく説明する。(なお
、データが付加できる水平同期信号は垂直帰線区間の終
った直後の12Hのそれぞれに可能であるが、本実施例
では16Lと171にのみディスクランブルのためのキ
ー信号を付加させである。必要に応じて他の10Hの水
平同期信号に繰り返しキー信号を付加してデータの送受
を完璧にすることも可能である。) (5)映像信号のスクランブルの制御 水平同期信号が281から239Lの間だ()は信号9
は「1」となりアンドゲート回路81に供給される。従
って、信号Qが「0」の時にはアンドゲート回路81の
出力は必ずrOJであり、水平帰線区間のレベル圧縮の
ための信号[に無関係である。
従って、0〜27Lの間及び240L以後は何等処理が
行われておらず、信号「が「1」であってもこの間にお
けるアンドゲート回路81の出力9は「0」となり映像
はそのまま受像することができる。しかし、画面の大部
分はスクランプされるためディスクランプ処理しなけれ
ば画像は正常に視聴することができない。
(6)水平帰線区間のレベル圧縮。
スイッチング増幅回路54を制御する信号は、アンドゲ
ート回路81から供給されるが、アンドゲート回路81
は信号a、f、aが同時に入力した時にのみしか「1」
の信号を出力せず、この3つの信号が入力した時アンド
ゲート回路81はスイッチング増幅回路54の増幅度を
低下させ、水平帰線区間をレベル圧縮する(このレベル
圧縮は後で説明する)。
(B)  水平同期信号中にディスクランプのためのキ
ー信号を付加する。
エンコーダ50は水平帰線区間のレベル圧縮を行ってス
クランブル処理を行うが、デコーダ91側では正常な映
像を再生するためにディスクランブルのキー信号を必要
とする。第15図はこのキー信号を水平同期信号に付加
する過程を示すタイミングチャートであり、これにより
キー信号の付加を説明する。上段の映像信号はエンコー
ダ50人力前のIF倍信号あり、下段の映像信号はエン
コーダ50出力後のIF倍信号ある。この実施例では、
水平同期信号間を160等分してあり、各信号はこの1
7160のタイミングを基準クロックとして出力されて
いる。
(1)  データ信号コーディング用の発振波の形成前
述のように、混合回路57、位相比較回路58、VCO
59によってPLL回路が形成されており、位相比較回
路58で映像信号搬送波よりも約2 、 !i MトI
Z低い周波数がVCO59により安定してゲート回路6
0に常時供給されており、このV CO59の発振波が
キー信号の副搬送波となる。
(2)常時発生させる信号の形成 タイミング発生回路10には160分周回路67とライ
ンカウンタ回路68からの水平同期信号を基準としたク
ロック信号が入力しており、しかも160分周回路67
の周波数は位相比較回路58.64によっでVCO59
の発振波と位相が一致させである。
このため、タイミング発生回路70は他の信号の入力と
は関係無く水平同期信号を基準にして常時一定の時期に
出力する信号す、c、hがある。これら信号す、c、h
は水平同期分離回路62より出力される水平同期信号の
立上りで立下り、12/160Hの時間だけ「0」レベ
ルとなる信号eの立下りを基準としている。まず、信号
btよ水平同期信号の中央付近に発生されるもので、シ
フトレジスタ回路77のシフトクロックであり、この信
号すは水平同期周波数の160倍の周波数のりOツクで
6サイクル分出力される。また、信号Cはアンドゲート
回路80を開くためのものτ、信号すの出力されている
期間に同一の時期に発生されている。信号りは160分
周回路67の160分周出力であり、水平同期分離信号
eの立下り時に立下り、各水平同期信号のほぼ中間で立
上る信号であり、この信号りの立上り時でラインカウン
タ回路68はカウントアツプされる。これらの信号す、
c、hは常時発生されている。
(3)  キー信号を付加させるために発生する信号法
に、キー信号は全ての水平同期信号に付加されるのでは
なく、特定の約束された位置、この実施例では16.1
7Lの水平同期信号にのみ付加される。このためタイミ
ング発生回路間はこのキー信号を付加する水平同期信号
を指定した信号dを出力する。この信号dは特定の水平
同期信号にデータ信号を付加する場合にのみ「1」とな
り、その「1」又はrOJに切換わる時期は信号りが立
上る時期であり、水平同期信号に影響を与えない時期に
設定しである。本実施例では16,171の水平同期信
号の時に信号dが「1」になっている。
(4)  水平同期信号にキー信号を付加する前述のよ
うに、ゲート回路GOにはVCO59からの副搬送波が
、アンドゲート回路80には信号C1d及びシフトレジ
スタ回路77の出力、シフトレジスタ回路17には信号
すがそれぞれ入力している。
ゲート回路80は信号c、d及びシフトレジスタ回路7
1の全ての出力が111に入力した時出力し1」とする
が、シフトレジスタ回路77には6サイクルの信号わが
順次入力し、記憶処理回路74から送られてきた12ビ
ツトのデータ信号を信号すのタイミングで順次出力する
ことになる。このため、第13図に示すように161の
水平同期信号に対してはrllloloJのデータ信号
をアンドゲート回路80に出力し、従ってゲート回路6
0はこのシフトレジスタ回路17の出力で開、閉じ、1
ビット当り1水平開期周波数の160倍のクロック周波
数の1サイクルの時間にV CO59からの副搬送波を
バンドパスフィルタ61を介して結合器53に出力し、
これによって副搬送波のバースト信号が水平同期信号に
重畳され、形成される水平同期信号のエンベロープは1
ビット当り1サイクルの正弦波となる。
このように、16Lの水平同期信号には°r11101
0」に対応する正弦波を付加する。同様にして、17m
の水平同期信号には第13図に示すrloolll」の
データ信号が付加される。18m以後の水平同期信号で
は信号dが「0」となるためのアンドゲート回路80は
何等作動せず、何等データ信号は付加されない。
0) 乱数によって割当てられた画面の特定区域の水平
同期信号をレベル圧縮する。
第7図(0)で示すように、テレビ画面は8区分され、
それぞれ区画された部分がスクランブルされか否かは乱
数発生回路69から発生した乱数によって設定される。
そして、スクランブルはその画像を破壊する部分の水平
同期信号をレベル圧縮する。
このレベル圧縮の動作を第16図とともに説明する。
図中上段の映像信号はエンコーダに入力づる前の波形で
あり、下段の映像信号はエンコーダから出力された波形
である。
(1)  常時発生さぼる信号 タイミング発生回路70からは水平同期信号の立上りを
基準としてその前方7/160 Hから後方26/16
0Hの間で「1」となる信号aを常時出力し、その信号
aは水平同期信号が発生している間は常時同期してアン
ドゲート81に出力されている。信号にも前述と同様に
常時出力されている。
(2)  レベル圧縮時に発生さぼる信号タイミング発
生回路10からはデータバス79により記憶回路15に
制御信号が出力されているが、このタイミング発生回路
10からの制御信号で記憶回路15は乱数発生回路69
から入力した8ビツトの乱数を順次信号fとして送り出
す。この信号fは第14図で示すように328毎に区切
られた期間ごとに8ビツトの乱数を順次出りし、各32
1−1の期間は「1」又はrOJの信号の出力を保持続
ける。この信号fの切換わり時期は信号にの立上り時期
であり、水平同期信号より離れた位置である。また、信
号9は第14図に示すように1フイールドにおいて28
L〜239Lの間において「1」の信号を出力している
(3)水平帰線区間のレベル圧縮 前述のようにアンドゲート回路81には信号a。
f、Qがそれぞれ入力しており、信号a、f、gのいず
れもが「1」のとはにアンドゲート回路81は出力の信
号qを「1」としてスイッチング増幅回路54の増幅度
を低下させる。このため、第16図下段左側に示すよう
に、対応する水平同期信号はその立上り前方7/160
 Hから後方26/160 Hの水平帰線区間< 33
/ 160 H)の部分がレベル圧縮され、灰色のレベ
ルに移動してしまい、いわゆるグレイシンク処理が行わ
れることになる。しかし、アンドゲート回路81は入力
する信号f又は9のいずれか一方が「0」となるとアン
ドゲート回路81は信号aが入力していてもその出力を
rOJとしてスイッチング増幅回路54によるレベル圧
縮を行わず、第16図中中央に示すようにその位置に対
応し−た水平帰線区間は、そのままスイッチング増幅回
路54から出力されることになる。
このようにして、エンコーダ50側では映像信号中にデ
ィスクランブルのためのキー信号を付加し、特定の水平
帰線区間をレベル圧縮してスクランブル処理を行うが、
デコーダ91側では破壊された映像を復調しなければな
らない。デコーダ91内で行われる処理には、 (D)  ディスクランブルに用いるキー信号の取込み
と解析。
(E)  水平同期信号に付加されたキー信号の除去。
(F)  レベル圧縮された水平帰線区間のレベル伸長
のそれぞれの処理が挙げられる。以下に、各処理を詳し
く説明する。デコーダ91に入力した映像信号は分岐器
95を通過してスイッチング増幅回路96、トラップ回
路97をそれぞれ通過してテレビ受像機11に伝えられ
る。スイッチング増幅回路9Gは2段階の増幅度を持ち
、アンドゲート回路113の信号nが「1」の時に高い
増幅度となり、トラップ回路97は信号kが「1」の時
にのみトラップの作用をする。分岐器95により映像検
波回路98に入力した映像信号は検波され、水平同期分
岐回路100と垂直同期分離回路101に入力し、それ
ぞれ水平同期信号と垂直同期信号をカウンタ回路106
とラインカウンタ回路101に出力している。ラインカ
ウンタ回路101では垂直同期分離回路101の出力に
よってリセットされる。このリセット信号はエンコーダ
50と同様に垂直同期信号の立上りから3H目に出力さ
れる。また、カウンタ回路106は水平同期分離回路1
00からの信号rでリセットされた後、発振回路108
からの安定した周波数(2,51γ5MHz)をカウン
トして水平同期信号間を正確に160等分してそのカウ
ンタ出力110をタイミング回路109に伝える。また
、カウンタ回路106の出力P(160分周出力)はラ
インカウンタ107に入力している。この出力Pは前述
のエンコーダ50の160分周回路67の信号りと同様
のもので、水平同期信号と水平同期信号のほぼ中央で立
上り、ラインカウンタ回路107はこの立上りをカウン
トする。スクランブル処理に伴う水平帰線区間のレベル
圧縮により水平同期分離が行われなかった場合にもカウ
ンタ回路106は発振回路108の発振波を160分周
することにより正確なタイミングを維持し続けることが
できる。タイミング回路109はカウンタ出力110 
、111によってカウンタ回路10Gとラインカウンタ
回路107から伝えられる信号をそれぞれ分析し、各種
信号j、に、Q、8及びタイミング出力112によって
デコーダ91の全ての動作を指示する。このとき、タイ
ミング回路109は28シ〜239シの間でrlJの信
@pを、スタートから32)1mニ画面区分の信号Sを
、16.171の水平同期信号時に信号kを、各信号同
期信号の水平帰線区間に信@jをそれぞれ出力する。
次に、タイミングチャートを参照しながら前述の(D)
 、 (E) 、 (F)のそれぞれの作用を詳しく説
明する。
(D)  ディスクランブルに用いるキー信号の取込み
と解析。
デー9111回路99は前述の映像検波回路98で検波
した映像信号中にあるデータ信号(キー信号を含む)を
分離して取込み、そのデータ信号をデータ出力102に
よって記憶処理回路103に伝える。
データ復調回路99から出力された信号はスタートビッ
トとパリティピットを含んだ12ビツトであるため、こ
の記憶処理回路103はスタートビットとパリティピッ
トを除き第13図で示す8ビツトのキー信号r1101
0011Jを出力する。8ビツトのキー信号はシフトレ
ジスタ回路105に入力し、シフトレジスタ回路105
では信号Sの入力の毎にこのキー信号を順次1ビツトづ
つ出力することができる。
(E)  水平同期信号に付加されたキー信号の除去。
前述の様に、16.17Lの水平同期信号には第6図に
示1様なデータ信号が付加されているため、このままテ
レビ受像機11に入力するとデータ信号のために再生画
像に悪影響を及ぼす恐れがあるため、デコーダ91内で
このデータ信号を除去しなければならない。このためタ
イミング発生回路109ではIG、 17Lの水平同期
信号に合せて水平同期信号の立上りより11/160 
Hの間だGプ「1」となる信号kをトラップ回路91に
出力する。この信号kによって、トラップ回路91では
16Lと171の水平同期信号中に付加しであるデータ
信号を除去する。
この信号にはデータ信号が付加されている水平同期信号
にのみ適用されるため、他の水平同期信号の時期には発
生しない。第18図の左側における部分は信号kによっ
てデータ信号が除去された過程を示すものである。第1
8図の上段の波形はデコーダ91に入力前の映像信号、
下段の波形はデコーダ91から出力された映像信号を示
している。
(F)  レベル圧縮された水平帰線区間のレベル伸長
前述の様にエンコーダ50では画像を破壊する部分の水
平帰線区間をレベル圧縮しているため、デコーダ91で
は解析したキー信号に従ってレベル11縮した部分の水
平帰線区間をレベル伸長しなければならない。このレベ
ル伸長にはシフトレジスタ回路105の出力とタイミン
グ発生回路109の信号j、Qによって作用される。
(1)  常時発生する信号 水平同期分離回路100は水平帰線区間がレベル圧縮さ
れていない水平同期信号の立上りにおいて立下る信号r
をカウンタ回路106に出力している。
カウンタ回路106はこの信号rの立下りでリセットさ
れ、発振回路108の発振出力を160分周し・ライン
カウンタ回路107に160分周した信号Pを、タイミ
ング発生回路109にカウンタ出力110を出力してい
る。ラインカウンタ回路107は信号Pをカウントする
ことで各水平走査線に対応するライン番号をカウントし
、そのカウンタ出力111をタイミング発生回路109
に出力している。このタイミング発生回路109は常時
信号jを出力し、この信号jは信号Pの立下り時期を中
心にぞの前方5/160 Hより後方24/160 H
の29/1601−1の期間だけ「1」となるもので、
この29/1601−1の期間がレベル伸長の期間とな
り、第16図で示したレベル圧縮の期間33/160 
Hより短い時間となっている。
0) レベル伸長時に発生させる必要がある信号信号9
はラインカウンタ回路107の出力によって、タイミン
グ発生回路109がアンドゲート回路113に出力する
ものであり、この信号QGよ、28〜239Lの間「1
]の信号となり、信号Pの立上り時期に立上り、又は立
下るものである。この信号9が「1」以外の時期には水
平同期信号はレベル伸長されない。また、信号mはシフ
トレジスタ回路105より出力さ扛たディスクランブル
のキー信号を「1」又はrOJで指示するもので、「1
」の場合にはレベル伸長が行われるが、「0」の場合に
はレベル伸長されない。この信号mはタイミング発生回
路109より328毎に出力される信すSによりシフト
され、例えばrl 1010011Jの様に8ビツトの
信号を1ビツト(32H毎に)出力し、その信号mを3
2Hの期間中出力を保持し続ける。
(3)水平同期信号のレベル伸長(ディスクランブル) 上述の様に、アンドゲート回路113には信号j。
Q、IIが入りしており、各信号j、Q+mがいずれも
「1」の時アンドゲート回路113は「1」の信号をス
イッチング増幅回路96に出力し、スイッチング増幅回
路96の増幅度を高める。このスイッチング増幅回路9
6が作動する時間は信号jが「1」である29/160
 Hの期間のみであり、この期間は水平帰線区間であり
、レベル圧縮されている水平同期信号はテレビ受111
で水平同期信号を分離できるまでそのレベルを増幅され
て通常の高さまでレベル伸長される。第18図上段中央
はレベル圧縮された水平帰線区間を示し、下段中央はレ
ベル伸長されて元の状態に戻った水平帰線区間を示して
いる。なお、第18図下段中央に示す様にレベル伸長の
終った水平帰線区間の両側にはそれぞれ2/160Hの
ひげ状の谷が形成されるが、これは白レベル側に位置し
ているため水平同期信号の分離には影響を与えず、また
、画面上にも何ら悪影響を与えるものではない。また、
信号部がrOJの時にはアンドゲート回路113はスイ
ッチング増幅回路96に信号を出力しないが、この信号
mが「0」である時にはエンコード50において水平帰
線区間のレベル圧縮が行われていないので、そのままの
状態でテレビ受像機11に出力しても水平同期信号は分
離させることが可能である。
上述の一連の動作によってデコーダ91では、エンコー
ダ50から送られたキー信号が付加され、さらに所定の
水平帰線区間をレベル圧縮された映像信号をディスクラ
ンブルし、キー信号を除去し、さらに必要な水平帰Ii
1区間をレベル伸長してテレビ受像機11が正常な画像
を再生できる様に映像信号を復元する。
次に、前述の第15図、第16図、第18図ではそれぞ
れ映像信号のレベル圧縮、レベル伸長、データ信号の付
加及び除去を模式的に説明しであるが、これらの図中に
おける映像信号は実施例中にお番ノる搬送波によって変
調された波形とは相違しており、タイミングを示したも
のである。従って、実際゛には第19図に示す様に各映
像信号には搬送波(キャリヤ)が含まれる。第19図(
イ)では加工処理を処していないIF入力信号の波形を
、(0)では水平帰線区間をレベル圧縮した波形を、し
9では水平帰線区間をレベル伸長した波形をそれぞれ示
し、かつその時間的な比較を示している。また、第20
図(イ)ではエンコーダ50によりデータ信号を水平同
期信号に付加された波形を、(ロ)ではデコーダ91の
トラップ回路97でデータ信号が除去された波形を、(
ハ)ではトラップ回路97を作動させるタイミングの波
形を示し、かつその11間的な比較を示している。
本発明は上述の様に構成したので、 (1)  ノイズ及び歪を極めて少くして映像を安定し
て復元させることができる。
(2)送出されるキー信号を時々刻々変化させることが
可能であるため盗視行為を防止することが完壁に行え、
秘話性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の0ATVシステムを示す概略図、第2図
は従来のスクランブル方法を示すブロック図、第3図は
第2図の各部の波形図、第4図は本発明によるスクラン
ブル方法の原理をホロ波形図、第5図はディスクランブ
ルのためのキー信号を付加した水平同期信号を示す波形
図、第6図は第5図における水平同期信号部分の拡大波
形図、第7図は本発明における画像の破壊状況を示す説
明図、第8図は画面の破壊の区画を示す説明図、第9図
は本発明の一実施例をCATVシステムに応用した概略
図、第10図は同上のエンコーダのブロック図、第11
図はメインボックス内の構成を示すブロック図、第12
図はメインボックス内のデコーダの構成を詳しく示すブ
ロック図、第13図はスクランブルのための乱数とその
処理状況を示す説明図、第14図は1フイールドにおけ
るエンコーダ各部の信号の変化と映像信号の関係を示す
タイミングチャート、第15図は水平同期信号間におけ
るエンコーダ各部の信号の変化とキー信号が付加された
状態を示すタイミングチャート、第16図は水平同期信
号間におけるエンコーダ各部の信号の変化とレベル圧縮
された映像信号を示すタイミングチャート、第11図は
1フイールドにおけるデコーダ各部の信号の変化を示す
タイミングチャート、第18図は水平同期信号間におけ
るデコーダ各部の信号の変化とディスクランブルされた
後の映像信号を示すタイミングチャート、第19図はレ
ベル圧縮、及びレベル伸長の関係を実際に搬送波で変調
されている映像信号の状態を示す波形図、第20図はデ
ータ信号の付加と除去の関係を実際に搬送波で変調され
ている映像信号の状態を示す波形図である。 1・・・センター、2・・・家庭、3・・・幹線ケーブ
ル、4・・・幹線増幅器、5・・・分岐器、6・・・分
岐ケーブル、7・・・延長増幅器、8・・・タップオフ
、9・・・支線ケーブル、10・・・メインボックス、
11・・・テレビ受像機、12・・・コントロールボッ
クス、13・・・受信アンテナ、14・・・ソース群、
15・・・ディモジュレータ、16・・・ビデオディス
クプレーヤ、17・・・ビデオテープレコーダ、18・
・・スタジオ、19・・・変調送出部、20・・・IF
モジュレート回路、21・・・スクランブル回路、22
・・・アップコンバータ回路、23・・・IFモジュレ
ート回路、24・・・アップコンバータ回路、25・・
・データ送受信機、26・・・コンピュータ、27・・
・周辺装置、28・・・端末装置、30・・・スクラン
ブル部、31・・・ディスクランブル部、32・・・増
幅器、33・・・分岐器、34・・・変調器、35・・
・変調信号形成器、36・・・分岐器、31・・・復調
器、38・・・復調信号形成器、50・・・エンコーダ
、51・・・メインボックス、52・・・分岐器、53
・・・結合器、54・・・スイッチング増幅回路、55
・・・リミッタ回路、56・・・映像検波回路、57・
・・混合回路、58・・・位相比較回路、59・・・V
CO。 60・・・ゲート回路くスイッチング回路〉、61・・
・バンドパスフィルタ、62・・・水平同期分離回路、
63・・・垂直同期分離回路、64・・・位相比較回路
、65・・・vCO166・・・4分周回路、67・・
・160分周回路、68・・・ラインカウンタ回路、6
9・・・乱数発生回路、10・・・タイミング発生回路
、71.72・・・カウンタ出力、73・・・乱数出力
、14・・・記憶処理回路、γ5・・・記憶回路、16
・・・データ出力、77・・・シフトレジスタ回路、7
8.79・・・タイミング出り、80・・・アンドゲー
ト回路、81・・・アンドゲート回路、90・・・コン
バータ、91・・・デコーダ、92・・・コントロール
ロジック、95・・・分岐器、96・・・スイッチング
増幅回路、91・・・トラップ回路、98・・・映像検
波回路、99・・・データ復調回路、100・・・水平
同期分離回路、101・・・垂直同期分離回路、102
・・・データ出力、103・・・記憶処理回路、104
・・・キー信号出力、105・・・シフトレジス□”り
回路、106・・・カウンタ回路、101・・・ライン
カウンタ回路、108・・・発振回路、109・・・タ
イミング発生回路、110 、111・・・カウンタ出
力、112・・・タイミング出力、113・・・7ンド
グ一ト回路。 特許出願人    パイオニア株式会社代理人 弁理士
  小 橋 信 浮 量  弁理士  村 井   進

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  テレビ映像信号中の水平同期信号のタイミン
    グに合わせて、前記テレビ信号の少なくとも水平同期信
    号を含む水平帰線区間のみを、テレビ映像信号中におけ
    る画像信号部分の最大変調度よりも充分低いレベルに一
    定量かつ間欠的に圧縮させると共に、この一定量かつ間
    欠的に圧縮させた情報をキー信号として作り、このキー
    信号と少なくとも水平同期信号を含む水平帰線区間のみ
    を一定量かつ間欠的に圧縮させてなる前記テレビ映像信
    号とを同一の信号伝送媒体を介して送出するようにした
    テレビ映像のスクランブル方法およびその装置。 0) テレビ映像信号中の水平同期信号を検出し、この
    水平同期信号の発生タイミングを引き出す第1の手段と
    、この第1の手段によって得られる水平同期信号の発生
    タイミングに合わせて、少なくとも水平同期信号を含む
    水平帰帆区間のみを、テレビ映像信号中における画像信
    号部分の最大変調度よりも充分低いレベルに一定量かつ
    間欠的に圧縮させる第2の手段と、水平同期信号を含む
    水平帰線区間のみを一定量かつ間欠的に圧縮させた情報
    をキー信号として発生させる第3の手段と、この第3の
    手段によって得られるキー信号と前記第2の手段により
    処理されたテレビ映像信号とを同一の信号伝送媒体に乗
    せるようにしたテレビ映像のスクランブル方法およびそ
    の装置。
JP56149830A 1981-09-22 1981-09-22 テレビ映像のスクランブル方法およびその装置 Pending JPS5851678A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60130283A (ja) * 1983-12-16 1985-07-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd スクランブル方法
JPS60189183A (ja) * 1984-03-08 1985-09-26 富士高分子工業株式会社 異方導電体複合物及びその製造方法
US4910771A (en) * 1985-11-05 1990-03-20 Sanyo Electric Co., Ltd. Television signal converter

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