JPS5851586B2 - 充填物詰込み装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は充填物詰込み装置、詳しくは合成樹脂、合成樹
脂峙液あるいはその曲の液体からなる噴出材料を建築用
部材あるいは建築物の割目、破損箇所等に詰め込むため
の詰込み装置もしくは閉止装置であって、金属製の長い
ケーシング及び弾力性ある材料からなる隙間のない（密
な）スリーブを有し、ケーシングの少なくとも一部が裏
張りされているような詰込装置の改良に関する。

上記上位概念にかかわる公知方法としてドイツ特許明細
書第１５３４９０２号においては、密なスリーブを長手
方向に加圧し、それによりケーシングが孔に固定保持さ
れるようにしている。

この方法を実施するための公知装置によれば、長いケー
シングは円筒形の小管状に形成され、この小管は少くと
もその両端に一部の外側ねじを有している。

この管には一部補強されたゴム加圧管を被覆しており、
この管は附属ディスク、スペーサリング及びねじ込みナ
ツトにより直径拡大方向にカロ圧可能であり、それによ
り建造部片或いは構造物の孔にナツトをセットすること
が可能である。

この装置は多数の部片からなり取扱いが複雑であり、使
用の際には、外側ナツトをとりはずす場合に建造部片等
にあるナツトと共に回動する危険があり、その結果ゴム
加圧管を直径拡大方向にカロ圧すること及び装置を孔に
固定することが複雑であり時間がかかる。

このような装置の別の難点は、合成樹脂等を詰め込んだ
後は、孔から突出する小管の端部をとりはられなければ
ならないことである。

これによって孔の帯域の壁が損傷される。

更に、孔の周縁が破損される結果、十分にすき間のない
状態が得られず、シール部分近辺に加圧材料を加えなけ
ればならない。

このほか、外側ナツトを強くねじらねばならずそのため
ケーシングが損傷するという危険がある。

本発明は上記上位概念の改良装置を提供することであっ
て、熟練していない人にも簡単に迅速且つ正確に作業し
得るとともに部品数を減らして構造を簡素化し、より安
全確実なシール状態が得られるような装置を提供するこ
とを目的とする。

斯る本発明装置は、金萬製の節状ケーシング１と、該ケ
ーシングの外周一部分を裏打ちする弾力性のあるスリー
ブ２と、ケーシングに貫挿され前記スリーブにより裏打
ちされたケーシングの少なくとも一部分を半径方向に拡
張せしめる手段を有する引張りピン３とからなり、上記
引張りピン３が裂は部分を介し一体に連続するシャフト
１０と頭部７を有し、前記頭部に先端から前記シャフト
端に延びる有底孔９を開孔したことを特徴とする。

本発明装置のケーシングは、最後の部分１で孔にはめ込
むことができる。

この後ケーシングの、スリーブで裏張りされている部分
をその長手方向に沿い引張りピンから引き出すことによ
り（例えばやっとこにより）、その頭部を内側から拡開
させ、それにより引張りピンを有底孔の部分の頭部近く
で裂けるようになし、かくしてケーシングを通り孔の内
側への自由な通流が可能であるようになす。

内側からの拡開が行われるのであるから、孔周縁が破損
することはない。

本発明のその曲の特徴等は、特許請求の範囲第２乃至第
８項に記載されている。

引張りピンシャフトに隣接するピン頭部の頭部側にのび
る有底孔を受けるため、シャフトは裂は位置があり、か
くして孔の内側への光通が自由に行われる。

頭部とシャフトとの間の円錐形の移行域は、ケーシング
の薄壁部の拡開を容易にする。

ケーシングのもつとも小さい内径とシャフト直径の間に
遊び部分が設けられていることによって、両部材の間の
過度の摩擦が避けられ、ピンシャフトの頭部側端で軽く
固定されていることによって、ケーシング中に保持され
ている引張りピンが抜は落ちないようになっている。

開口側に向って有底孔が拡大した形状になっているため
、引張りピンを引いた後、噴出材料の流通が容易になる
。

ケーシングの自由端が傾斜しているため、引張りピンの
引き込みが容易である。

ケーシングの薄壁部の外周にある環状溝は、ケーシング
の自由端近くで、装置固定後、スリーブの固定を保証す
る。

管状にのびるスリーブは孔のある程度の深さに１で達す
ることができるため、孔の内方への圧縮が可能になり、
それにより噴射材料の圧力は孔の内側に１で作用する。

本発明の装置は、孔中に装入された、孔壁と密である供
給管により、噴射材料を詰込むために用いる。

ケーシングの厚壁部の自由端は内側ねじを有し、これに
ボール後送弁を設けたグリースニップルがねじ込１れて
おり、それにより噴射材料が高い圧力で詰め込１れるよ
うにする。

次に本発明を、実施態様を示す添付図面を参照しつつ更
に詳細に説明する。

図面において、建築物或いは構造物に訃ける割目、破損
箇所等に合成樹脂、合或樹脂廖液あるいはその曲の液体
を詰込むための詰込み装置もしくは閉止装置が示されて
いる。

この装置は基本的に、金属製の長いケーシング１、弾力
性ある材料からなる隙間のない（密な）スリーブ２、及
び引張りピン３、からなる。

引張りピン３はケーシング１と同じ硬質材料からなる。

ケーシング１は好１しくはアルミニウム、アルミニウム
合金、銅或いは銅合金よりなり、引張りピン３は好ｔＬ
＜は鋼から形成されている。

隙間のないスリーブ２は、弾性ある合成樹脂その池エラ
ストマーからなる。

スリーブ２はチューブ２ａｔでのびており、チューブ２
ａはケーシング１端部を越えて設けられている。

ケーシング１は薄壁部４及び厚壁部５からなる。

厚壁部５の自由端には内側ねじ６が設げられており、こ
れに、後送弁を有するグリースニップルがねじこ１れる
ようになっている。

この場合後送弁はケーシング１の薄壁部４の方向に貫入
しうるようになっている。

隙間のないスリーブ２はケーシング１の薄壁部４と接し
て位置する。

厚壁部５は実質的にスリーブ２の外径と等しい。

薄壁部４の自由端の外側面には環状溝４が設けられてお
り、これはスリーブ２の固定着座としての作用を有する
。

ケーシングの孔は薄壁部４の自由端力・らこちらへ沈ん
でいる（傾斜している）。

引張りピン３はヘッド７を有し、ヘッドは前面８におい
て共軸有底孔９を有する。

有底孔９は引張ピン３のシャフト１０の頭部側端１でノ
ヒテイる。

シャフト１０と頭部７との間には円錐形の移行域１２が
設けられており、これは、ケーシング１の薄壁４内側に
頭部７が容易に引き込みうる役割を示す。

引張りピンのシャフト１０の直径はケーシング１のもつ
とも小径部の内径よりも雀かに小さくし、両部材の間に
階かの遊びがあるようにして、シャフト１０とケーシン
グ１との間に不必要な摩擦作用が行われないようになす
。

シャフト１０は頭部端部において直かに太くなっており
、外周カケーンング１と接している。

これにより弓張りピン３がケーシング１から脱げ落ちる
ことが防止される。

有底孔９は、シャフト１０の頭部７の先端８で拡大部１
３を有し、それにより後に噴射材料の通過が容易となる
ようにしである。

図面において、この装置は供給管１５の孔１４が挿入し
た状態で示されている。

孔１４を種々に構成することにより多方面の応用が可能
となる。

装置を組立てる場合には、ケーシング１の厚壁部５の自
由端が供給管１５の端部もしくは壁１７の面と一体にな
る１で、押し込む。

これによりすきｌのないスリーブ２をケーシング１の薄
壁部４と孔壁との間に押しつげられる。

かくして孔１４との間に良好なシール状態が得られるの
みならず、装置構造が極めて堅固となる。

放射方向の圧力は孔の内部深くに壕で及び、その結果孔
１４の外縁部がこわれることはない。

引張りピン３をやっとこなどにより外方へ引張ることに
より、シャフト１０が頭部７をケーシング１の薄壁部４
内に引込んで該壁部４を半径方向に拡張せしめるととも
に、ついには頭部７とシャフト１０とが位置１１より裂
断されて頭部７が薄壁部４内に残り、この引張りピンの
シャフト１０がその開き位置１１で開イた後では、ケー
シング１の厚壁部５、薄壁部４、及びケーシング１中の
頭部７に設けられる有底孔９が自由に通過することが可
能になる（第２図）。

ケーシング１の厚壁部５に設けられた内側ねじ中にはグ
リースニップルがねじこ１れ、これにより噴出材料がケ
ーシング１内に注入される。

噴出材料が硬化した後にはグリースニップルはとりはず
せばよく、それにより供給管１５の壁１６もしくは壁１
７と一体状の面かえられる。

図面に点線で示したすき間のない（密な）スリーブ２は
管２ａの形をしており、孔の所望の深さ１で進入させる
ことができ、その結果、出口部における圧力を最大限に
１で高めることができる。

従って、極めて深い孔を設けることにより、噴出材料を
極めて深い位置１で到達させることができる。

本発明の詰込み装置は、未熟練者でも、簡単なやっとこ
を用いて、孔にもちこむことができる。

ケーシング、スリーブ及び引張りピンの材料及びその寸
法を選びことにより、ケーシングとスリーブ、或いはス
リーブと孔壁との間に十分な圧力を生じさせることがで
き、それにより確実なシーリングが行われるだけでなく
、装置が孔中に極めて固定された位置状態にシートする
ことが保証される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の断面側面図、第２図は装置をセッ
トした状態の同断面側面図である。 図中、番号１はケーシング、２はスリーブ、３は引張ピ
ン、４はケーシングの薄壁部、５は厚壁部、７は引張ピ
ンのヘッド又は頭部、９は有底孔、１０は引張ピ／のシ
ャフト部である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 金属製の筒状ケーシング１と、該ケーシングの外周
   一部分を裏打ちする弾力性のあるスリーブ２と、ケーシ
   ングに貫挿され前記スリーブにより裏打ちされたケーシ
   ングの少なくとも一部分を半径方向に拡張せしめる手段
   を有する引張りピン３とからなり、上記引張りピン３が
   裂は部分を介し一体に連続するシャフト１０と頭部７を
   有し、前記頭部に先端から前記シャフト端に延びる有底
   孔９を開口したことを特徴とする充填物詰込み装置。 ２、特許請求の範囲第１項記載の装置であって、ケーシ
   ング１のすき１のないスリーブ２により裏打ちされてい
   る部分４が比較的薄壁であり、前記薄壁部４は比較的壁
   厚な部分５と接しており、厚県部はすきまのないスリー
   ブ２の外径と実質的に等しい外径を有し、引張りピン３
   は薄壁部４の自由端からケーシング１中にはめ込１れて
   おり、弓張りピン３の直径は薄壁部４の内径に対応し、
   その頭部の直径は薄壁部４の外径に対応していることを
   特徴とする充填物詰込み装置。 ３ 特許請求の範囲第１項もしくは第２項に記載の装置
   であって、頭部７とピンシャフト１００間に円錐形の移
   行域１２が設げられていることを特徴とする充填物詰込
   み装置。 ４ 特許請求の範囲第１乃至第３項のいずれかに記載の
   装置であって、ケーシング１のもつとも小さい内径とピ
   ンシャフトの直径の間に遊びを設け、頭部側のシャフト
   １０は陛かな部分でやや大きい直径を有するようになし
   、それによりピンシャフト１０がケーシング１中に軽く
   固定して配置されるようにしたことを特徴とする装置。 ５ 特許請求の範囲第１乃至第４項のいずれかに記載の
   装置であって、引張りピン３の頭部７にある有底孔９が
   、その開口部に向かって拡大部１３を有していることを
   特徴とする充填物詰込み装置。 ６ 特許請求の範囲第１乃至第５項のいずれかに記載の
   装置であって、ケーシング１の薄壁部４の自由端側か内
   方に沈んでいることを特徴とする充填物詰込み装置。 ７ 特許請求の範囲第１乃至第６項のいずれかに記載の
   装置であって、ケーシング１の薄壁部４は、その自由端
   近くに少くとも一箇の環状溝４を有していることを特徴
   とする充填物詰込み装置。 ８ 特許請求の範囲第１項乃至第７項のいずれかに記載
   の装置であって、すき間のないスリーブ２が管２ａの形
   に延びており、従ってケーシング１の薄壁部４よりも・
   長くなっていることを特徴とする充填物詰込み装置。