JPS5850207B2 - 水素添加方法 - Google Patents

水素添加方法

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JPS5850207B2
JPS5850207B2 JP10027876A JP10027876A JPS5850207B2 JP S5850207 B2 JPS5850207 B2 JP S5850207B2 JP 10027876 A JP10027876 A JP 10027876A JP 10027876 A JP10027876 A JP 10027876A JP S5850207 B2 JPS5850207 B2 JP S5850207B2
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JP
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carbon atoms
unsubstituted
hydrogenation
ethyl
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JP10027876A
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ジエラルド・リー・バツチマン
ビリー・デイル・ビンヤード
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Monsanto Co
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Publication of JPS5850207B2 publication Critical patent/JPS5850207B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/30Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group
    • C07C67/303Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by hydrogenation of unsaturated carbon-to-carbon bonds

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規な接触的不斉水素添加方法に関する。
更に詳しくは、本発明は顕著な光学純度水準を与える水
素添加方法に関する。
均質触媒反応、すなわち反応成分および触媒の両者が反
応系中に可溶であるような触媒反応は不斉結果が求めら
れる方法において特に有用であることが見出されている
例えばラセミ混合物を生成しうるオレフィンを均質な光
学活性触媒の存在下に水素添加する場合、可能な光学対
掌体の一方が大割合量として得られ、他方の光学対掌体
が小割合量で得られることが見出されている。
更にある種のそのようなオレフィン性基質例えばα−ア
シルアミド置換基を含有するα−アミノ酸の前駆物質(
プレカーサー)は均質光学活性触媒の水素添加に特に適
合している。
そのような接触的不斉水素添加方法は多量の所望の光学
対掌体を生成する。
最近においては、光学活性ビスホスフィンリガンドを含
有する光学活性触媒はそのようなαアミノ酸前駆体に関
して顕著な(すなわち80%およびそれ以上に達する)
光学純度水準を与えることが発見された。
水素添加によってそのような顕著な光学純度水準を与え
るような他のオレフィン性基質は特に望ましい。
本発明の目的はそのようなオレフィン性基質を提供する
ことである。
本発明の別の目的は大量の所望の光学対掌体を生成する
ような新規な接触的不斉水素添加方法を提供することで
ある。
本発明のこれらおよびその他の目的、特徴および利点は
以下の記載の考察から明らかとなるであろう。
前記目的によれば、本発明は、光学活性ビスホスフィン
リガンドとの組合せにおいてロジウムを包含してなる均
質配位コンプレックス触媒の存在下において、式 %式%() (式中R,R1およびR2はそれぞれ独立して水素、1
〜5個の炭素原子を含有する置換または未置換のアルキ
ル、または置換または未置換のアリールを表わし、そし
てR3は1〜5個の炭素原子を含有する置換または未置
換のアルキルまたは置換または未置換のアリールを表わ
す)の化合物のZ幾何異性体を接触不斉水素添加する方
法を与えるものである。
この方法は顕著な水準の光学純度の所望の光学対掌体を
与える。
この水素添加反応は次の反応式により説明される。
上記式中において、*印は一方または両方の炭素原子が
不斉であることを示し、そしてR,R1、R2およびR
3は前記と同一の意味を有する。
水素添加されるオレフィン性基質の幾何立体化学は得ら
れる結果に影響することが見出されている。
一般に、本発明のオレフィン性基質に関して顕著な光学
純度水準を実現するためには、Z幾何異性体を使用する
ことが必要である。
Eおよび2幾何異性体の命名法はJournal of
OrganicChemistry第35巻第9号第
2849〜2867頁(1970)に詳記されている。
R,R1、R2およびR3の例としては、アルキル基例
えばメチル、エチル、プロピルその他、そジチアリール
基例えばフェニル、4−クロロフェニル、3・4−ジヒ
ドロキシフェニル、4−)fルフェニルその他を挙げる
ことができる。
当業者は、そのような置換基は多数の基から選ぶことが
できるということ、そしてこれは所望の目的生成物であ
る光学対掌体によってのみ限定されるということを認識
するであろう。
更に、そのような置−換基それ自体が、所望置換基であ
る置換基の前駆体であるという場合もありうる。
例えば、所望置換基がヒドロキシルの場合には、その不
飽和前駆体は接触的不斉水素添加後の簡単な加水分解に
よってヒドロキシルを与える置換基 を含有していてもよい。
本発明の方法から得られる光学対掌体は光学活性が生物
学的に活性な化合物の特性である場合、すなわち通常は
生物体においては一方または他方の光学対掌体のみが有
用であるという場合に特に望ましい。
例えば、カルボン酸上にα−ヒドロキシ置換基(単なる
加水分解から得られる)を有するこの方法から得られる
光学対掌体はα−アミノ酸に対する代替物として認めら
れている。
次の構造式により表わされる化合物は、本発明方法の使
用によって優れた結果を与える。
従ってこれは本発明の水素添加方法に特に好適な化合物
を表わす。
式中R,R’、 R2およびR3は前記と同一の意味を
有する。
本発明の特に好ましい態様は、橙)−エチル−2(アセ
チルオキシ)−3−フェニル−2−グロペノエー)、(
Z)−メチル−2−(アセチルオキシ)2−70ペノエ
ートおヨヒ(5)−エチル−2−(アセチルオキシ)−
2−プロペノエートの接触的不斉水素添加である。
そのような方法によって、フェニル酢酸および乳酸のL
型エナンチオマーを容易に得ることができる。
そのような水素化は通常例えばベンゼン、エタノール、
2−プロパツール、トルエン、シクロヘキサンのような
溶媒およびこれら溶媒の混合物中で行われる。
本反応の水素添加条件に不活性のほとんどすべての芳香
族または飽和アルカンまたはシクロアルカン溶媒を使用
することができる。
好ましい溶媒はアルコール特にメタノール、エタノール
および2−プロパツールである。
例えば水素添加されるオレフィン性基質中のエステル基
に相当するアルコールは特に望ましい。
本発明に有用である均質な光学活性触媒は、少くとも1
種の光学活性ビスホスフィンリガンド、好ましくは金属
1モル当り少くとも約0.5モルのビスホスフィンリガ
ンドと組合せたロジウムを包含する可溶性配位コンプレ
ックスである。
これらの触媒は反応物中で可溶性であり、そして従って
「均質」触媒と呼ばれる。
これらの触媒は次の一般式Iおよび■の光学活性ビスホ
スフィン化合物を含有する。
これらビスホスフィン化合物は、構造式 (式中人およびBはそれぞれ独立して1〜12個の炭素
原子を含有する置換および未置換のアルキル、4〜7個
の炭素原子を含有する置換および未置換のシクロアルキ
ル、置換および未置換アリールを表わすがただしそのよ
うな置換分については燐原子のまわりの立体要件に有意
の障害を与えないものであり、そしてAとBは異ったも
のである)により特性づゆられる。
そのようなビスホスフィン化合物の中で、各燐原子上に
2個の異ったアリール基を有するもの、特に1個のその
ようなアリール基がオルト位にアルコキシ置換分を有し
ているものもまた好ましい。
本発明に有用な一層好ましいビスホスフィン化合物は、
構造式 (式中Xは置換および未置換のフェニルを表わしそして
Yはアルコキシが1〜6個の炭素原子を含有している置
換および未置換の2−アルコキシフェニルを表わすが、
ただしそのような置換分は燐原子のまわりの立体要求性
を有意に阻害を与えないものであり、そしてXおよびY
は異っている)により特徴づけられる光学活性ビスホス
フィンである。
次の一層具体的な式■の光学活性ビスホスフィン化合物
を使用して製造される触媒は本発明の接触的不斉水素添
加反応に特に好ましい。
本発明に有用な特に好ましい光学活性ビスホスフィン化
合物は、構造式 (式中Mは を表わし、Nは を表わし、 R′およびR“ はそれ ぞれ独立して水素、ハロゲン、1〜6個の炭素原子を含
有するアルキルおよび1〜6個の炭素原子を含有するア
ルコキシを表わし、そしてR″′は1〜6個の炭素原子
を含有するノルマルアルキルを表わすが、ただしMおよ
びNは異ったものである)によって特徴づけられる。
特に好ましい本発明に有用な光学活性ビスホスフィン化
合物は1・2−ビス(0−アニシルフェニルホスフイノ
)エタンである。
本発明に有用な他の光学活性ビスホスフィン化合物とし
ては 1・2−ビス(0−アニンルー4−メチルフェニルホス
フィノ)エタン、 1・2−ビス(0−アニンルー4−クロロフェニルホス
フィノ)エタン、 1・2−ビス(o−アニンルー3−クロロフェニルホス
フィノ)エタン、 1・2−ビス(o−−yニジルー4−ブロモフェニルホ
スフィノ)エタン、 1・2−ビス((2−メトキシ−5−クロロフェニル)
フェニルホスフィノ〕エタン 1・2−ビス((2−メトキシ−5−ブロモフェニル)
フェニルホスフィノコエタン、 1・2−ビス(2−エトキシフェニルフェニルホスフィ
ノ)エタン、 1・2−ビス(0−アニシルー(p−フェニルフェニル
)ホスフィノコエタン、 1 ・2−ビス((2−メトキシ−4−メチルフェニル
)フェニルホスフィノコエタン、 1・2−ビス(2−エトキシフェニル−4−クロロフェ
ニルホスフィノ)エタン、 ■・2−ビス(o−7ニシルー2−メチルフェニルホス
フィノ)エタン、 ■・2−ビス(0−アニンルー4−エチルフェニルホス
フィノ)エタン、 1・2−ビス(0−アニンルー3−エチルフエニルホス
フイノ〕エタン、および 1・2−ビス(0−アニンルー3−フェニルフェニルホ
スフィノ)エタン があげられる。
これらビスホスフィン化合物が小書水素添加反応に有用
であるためには、これらは光学活性の光学対掌体として
使用されなくてはならず、そしてメゾ(meso)形で
使用してはならない。
本発明に有用な配位コンプレックス触媒の光学活性性は
ビスホスフィンリガンド中にある。
この光学活性性は燐原子上にエタン架橋(ブリッジ)の
他に2個の異った基を有していることから由来する。
代表的な配位金属コンプレックスは式RhTL(式中T
は水素、弗素、臭素、塩素および沃素より成る群から選
ばれ、そしてLは前記定義の光学活性ビスホスフィンリ
ガンドである)により表わすことができる。
所望の光学的対掌体の顕著な光学純度の水準は、ロジウ
ム金属の配位コンプレックスである式RhTL によ
り表わされる前記触媒によってのみ達成されうるのでは
な(、それはまたロジウムである遷移金属と金属1モル
当り少くとも約0.5モルの光学活性ビスホスフィンリ
ガンドの溶液を包含するその場で生成されたコンプレッ
クス触媒の存在下に水素添加が実施される場合にも達成
することができる。
例えばそのような触媒は適当な溶媒中にリガンドとして
の光学活性ビスホスフィン化合物と共に適当な金属の可
溶性化合物を溶解させることによって調製できるが、こ
の場合リガンドの金属に対する比は金属1モル当り少く
とも0.5モルのりガント、好ましくは金属1モル当り
1モルのりガントである。
触媒は、水素添加の前または水素添加の間に反応物に適
当量の光学活性ビスホスフィンリガンドを添加すると共
に、反応物に可溶性金属化合物を加えることによってそ
の場で生成させることが見出されている。
本発明方法に使用するに好ましい金属はロジウムである
使用しうる可溶性ロジウム化合物としては、三塩化ロジ
ウム水和物、三臭化ロジウム水和物、硫酸ロジウム、エ
チレン、プロピレンその他およびビスオレフィン例えば
1・5−シクロオクタジエンおよび1・5−へキサジエ
ン、ビシクロ−2・2・1−へブタ−2・5−ジエンお
よび二座配位性リガンドを形成しうるその他のジエンと
の有機ロジウムコンプレックス、または容易に可溶化さ
れる活性形態の金属ロジウムがあげられる。
金属1モル当り約0.5〜約2.0モル、好ましくは1
.0モルのビスホスフィンリガンド比で光学活性ビスホ
スフィンリガンドが存在している水素添加方法が本発明
の好ましい態様であることが見出された。
実際には、取扱いおよび保存の目的には固体形態の光学
活性触媒を有することが好ましい。
固体状の陽イオン性配位金属コンプレックスを使用して
顕著な結果を得ることができる。
金属1モル当り1モルの光学活性ビスホスフィンリガン
ドおよびキレート形成性ビスオレフィンを含有する陽イ
オン性配位金属コンプレックスは本発明に有用な触媒の
好適な形態を表わす。
例えば、前記の有機ロジウムコンプレックスを使用して
アルコール例えばエタノール中にこの有機ロジウムコン
プレックスをスラリー化させ、ロジウム1モル当り1モ
ルの光学活性ビスホスフィン化合物を加えてイオン溶液
を生成させ、次いで適当な陰イオン例えばテトラフルオ
ロボレートイオン、テトラフェニルボレートイオン、ま
たは溶媒から直接にかまたは適当な溶媒中での処理の際
に固体状陽イオン性配位金属コンプレックスの沈澱また
は結晶化を生ずるその他の任意の陰イオンを加えること
によって、そのような陽イオン性配位ロジウムコンプレ
ックスを調製することができる。
陽イオン位配位金属コンプレックスの例には、シクロオ
クタジエン−1・5−〔1・2−ビス(0−アニシルフ
ェニルホスフイノ〕エタン〕ロジウムテトラフルオロボ
レート、シクロオクタジエン−1・5−〔1・2−ビス
(0−アニシルフェニルホスフイノ)エタン〕ロジウム
テトラフェニルボレートおよびビシクロ−2・2・1−
へブタ−2・5−ジエン−〔1・2−ビス(0−アニシ
ルフェニルホスフイノ)エタン〕ロジウムテトラフルオ
ロボレートがある。
本発明に特に制限を加えようとするものではないが、こ
の触媒は実際には触媒前駆体として存在しているという
こと、そして水素に接触すると同時にこの触媒は活性形
態に変換されるということが考えられる。
勿論、この変換は現実の水素添加の間に行われうるか、
または水素添加されるべき反応系への添加に光触媒を(
または前駆体を)立って水素に付すことによって達成さ
れうる。
前記したように、この触媒は化合物それ自体としてかま
たは次いでその場で触媒を形成するその成分として溶媒
に加えることができる。
触媒がその成分として加えられる場合には、それはオレ
フィン性基質の添加の前または後で加えることができる
その場で触媒を製造するための成分は、可溶性金属化合
物および光学活性ビスホスフィン化合物である。
触媒は任意の触媒作用量で、そして一般には水素添加さ
れるべきオレフィン性基質基準で約0.001ないし約
5重量%の金属含有量範囲で加えることができる。
実際的限度内において、触媒または反応物が酸化作用物
質と接触するのを避けるための手段が設けられるべきで
ある。
特に酸素との接触を避けるように注意すべきである。
水素添加反応の準備および実際の反応を反応成分および
触媒の両者に対して不活性な気体(水素以外)例えば窒
素またはアンボン中で行うことが好ましい。
反応成分および触媒を溶媒に加えた後で、存在するオレ
フィン性基質のモル量の約0.5〜約5倍が加えられる
まで水素をこの混合物に加える。
系の圧力は必然的に変動する。
その理由は圧力が反応成分の種類、触媒の種類、°水素
添加装置の大きさ、反応成分と触媒の量、および溶媒の
量に依存するからである。
大気圧および大気圧以下の圧力を含めて一層低い圧力な
らびに一層高い圧力を使用することができる。
反応温度は約−20℃〜約110℃の範囲でありうる。
もつと高温を使用することもできるが、しかし通常は不
要であり、そしてこれら副反応を増大させる結果となる
慣用の手段で決定される反応の完了後、この生成物は慣
用の手段で回収される。
多(の天然物質および医薬は光学活性形態で存在してい
る。
これらの場合、L形またはD形のみが有効であるのが普
通である。
過去におけるこれら化合物の合成的製造は、その生成物
をその光学対掌体に分離するという追加の段階を必要と
した。
この方法は高価でありそして時間のかかるものである。
本発明の方法は顕著な光学純度での所望の光学対掌体の
直接形成を可能ならしめ、かくしてそのような時間のか
かりそして高価な光学活性対掌体の分離を大幅に省略す
るものである。
更に、この方法は所望の光学対掌体のより高収率を与え
、その際同時に不要の光学対掌体の収率を低下せしめる
本発明の水素添加方法は、異常に高い光学純度の所望の
光学対掌体を与えるというその能力の故のみならず、ま
た低い触媒濃度で迅速な水素添加速度を与える能力の故
にも特に望ましいものである。
次の実施例は本発明の範囲内のある特定具体例を示すた
めのものであり、そしてこれは本発明の範囲を限定する
ものとして理解されるべきではない。
実施例中の光学純度%は次の式により決定される。
比旋光度として表わされているその光学活性度は同一溶
媒中で測定された。
例1 区)−エチル−2−(アセチルオキシ)−3−フェニル
−2−グロペノエートノ製造 22yのフェニルピルビン酸エチル、65S’(7)酢
酸無水物および20rvのp−トルエンスルホン酸−水
和物を含有する溶液を2.5時間還流させた。
過剰の酢酸無水物を反応物からストリッピングし、そし
て生成物たる粗製の(Z)−エチル−2−(アセチルオ
キシ)−3−フェニル−2−プロペノエートを約1.6
miHg (b、p、120〜135℃)で蒸溜した。
回収された生成物は冷蔵庫に放置すると結晶化した。
これを沢過により回収しそしてエタノールから再結晶し
て12.1f(m、p、41〜47℃)を回収した。
第2次の再結晶により10.5 S’ (m、p、 4
7〜49℃)そして第3次の再結晶により9.2y(m
、p、47〜49℃)を得た。
例2 エチル−2−(アセチルオキシ)−3−フェニルプロパ
ノエートの製造 (A) 30CCのエタノール中1.9903P中のV
J)エチル−2−(アセチルオキシ)−3−フェニル−
2−プロペノエートおよび0.01755’のシクロオ
クタジエンート5−(1・2−ビス(0−アニシルフェ
ニルホスフイノ)エタン〕ロジウムテトラフルオロボレ
ートをホークボンベ中で約27気圧50℃で振盪した。
水素吸収は2時間で本質的に完了した。
得られた溶液を回転蒸発器上でそのエタノールをストリ
ッピングし、モしてNMRにより検査した。
NMRは油状物としての水素添加反応生成物たるエチル
−2−(アセチルオキシ)−3−フェニルプロパノエー
トの存在を確認した。
この生成物を真空蒸溜により回収した。
1.62の蒸留物(b、p。80〜b NMR分析は、この生成物が97.6%の所望の水素添
加生成物および2.4%の原料オレフィンより構成され
ていることを示す。
ガスクロマトグラフィーによってこの分析を確認した。
(α、120 =−6,91°(c−6,0、CHCl
a中)。
光学純度は79.4%であった。
分析用に調整された場合にはそれは81.5%であった
(B) 30ccのエタノール中の2.27215’
の(2)−エチル−2−(アセチルオキシ)−3−フェ
ニル−2−プロペノエートおよび0.020;Illの
シクロオクタジエン−1・5−(1・2−ビス(0−ア
ニシルフェニルホスフイノ)エタン〕ロジウムテトラフ
ルオロボレートを51℃において3気圧の水素圧に付し
た。
得られた溶液を回転蒸発器上でそのエタノールをストリ
ッピングした。
NMRは6時間後に89%の完了を示した。
この生成物たるエチル−2−(アセチルオキシ)−3−
フェニルプロパノエートラフラッシュ蒸留(b、p、8
0〜85℃10.5間Hg)により回収した。
NMR分析は、87.0%の所望の生成物を示す。
この生成物の観測された旋光度は−0,515°、(α
)D=8.27°(c−6,0、CHCl3中)であっ
た。
分析用に調整された光学純度は95%であった。
例3 (7J)−エチル−3−(アセチルオキシ)−3−フェ
ニル−2−プロパノエートの製造 27.81(0,145モル)のエチル−3−オキソ−
3−フェニルプロパノニー)、29.Ofの2−アセチ
ルオキシ−1−プロペンおよび100rrlfjIのp
−)ルエンスルホン酸−水和物の溶液全1フ時間還流加
熱した。
この反応物を5omlの5℃の飽和NaHCO3溶液中
に注ぎそしてその有機相をエチルエーテル中に抽出した
このエーテル溶液を乾燥させ、そして溶媒をストリッピ
ングした。
残渣を0.1 mwHg圧力で蒸留すると8.32の黄
色の油(b、p、110〜120℃)が得られた。
この蒸留物はGLClNMRおよび紫外分析によって(
2S)−エチル−3−(アセチルオキシ)−3−フェニ
ル−2−プロペノエートであることが示された。
例4 エチル−3−(アセチルオキシ)−3−フェニルプロパ
ノエートの製造 30CCのエタノール中2.52のZ)−エチル−3−
(アセチルオキシ)−3−フェニル−2−プロペノエー
ト(2,65P)および0.0373S’のシクロオク
タジエン−1・5−(1・2−ビス(0−アニシルフェ
ニルホスフイノ)エタン〕ロジウムテトラフルオロボレ
ートの溶液を27気圧において50℃でホークボンベ中
で水素添加した。
12時間後回転蒸発器上でエタノールを除去することに
よってこの生成物を単離した。
NMR分析はこのオレフィンに対する水素添加生成物の
比が89:11であることを示した。
更に若干のエチル−3−フェニルプロパノエートカ存在
していたが、これは加水素分解から生じたものであった
この粗製生成物2.5yを蒸留に付した。
第一の分画(b、p、75〜87℃10.1miHg
)を集めた。
これはエチル3−フェニルプロパノエートであった。
95〜bりの物質は、エチル−3−(アセチルオキシ)
−3−フェニルプロパノエートト(Z)−エチル−3−
(アセチルオキシ)−3−フェニル−2−プロペノエー
トの86 :14の混合物(NMR)であった。
〔α)D=−4,74(そのまま、1=1)。NMR分
析に対して補正を行った場合には光学純度は90.5%
であった。
例5 (6)−エチ/l/−3−(アセチルオキシ)−3−フ
ェニル−2−プロペノエートの製造 60m1のCHCl3中5.21の(Z)−エチル−3
−(アセチルオキシ)−3−フェニル−2−プロペノエ
ートの溶液を72時間3100Aの光線で照射した。
回転蒸発器上で溶媒を除去した。0.03mrnHgで
残渣を蒸留すると1.31の黄色油状物(b、p、92
〜98℃)が得られた。
この蒸留物はGLC,NMRおよび紫外分析によって8
6%純度の(8)−エチル−3−(アセチルオキシ)−
3−フェニル−2−プロペノエートであることが示され
た。
例6 エチルー3−(アセチルオキシ)−3−フェニルプロパ
ノエートの製造 30ccのエタノール中で1.1566fの(6)−エ
チル−3−(アセチルオキシ)−3−フェニル−2−プ
ロペノエート(86%純度)(例5で製造されたもの)
および0.027fIのシクロオクタジエン−1・5−
〔1・2−ビス(0−アニシルフェニルホスフイノ)エ
タン〕ロジウムテトラフルオロボレートを5時間27気
圧50℃で水素添加した。
次いでエタノールを回転蒸発器上でストリッピングし、
そしてその生成物をNMR分析により検査した。
水素添加生成物のオレフィンに対する比は76 : 2
4であった。
この生成混合物を95〜120℃10,2關Hgで蒸留
した。
蒸留物のガスクロマトグラフィー分析はエチル−3(ア
セチルオキシ)−3−フェニルプロパノエート対(8)
−エチル−3−(アセチルオキシ)−3フェニル−2−
プロパノエート対エチル−3−フェニルプロパノエート
の比が64:18:18であることを示した。
この混合物は〔α〕9−+0.515° (そのまま、
1=1)を有していた。
所望の水素添加生成物の分析用に補正すると〔α、lD
=+0.805° (そのまま、1−1)であった。
光学純度は15.4%である。ここに本発明をある特定
具体例に関して記載したが本発明はそれらに限定される
ものではない。
当業者によって本発明の精神から逸脱することなしに多
くの変形をなしうろことを理解すべきである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1式 (式中、R1 R1およびR2はそれぞれ独立して水 素、1〜5個の炭素原子を含有する置換または未置換の
    アルキル、または置換または未置換のアリールを表わし
    、そしてR3は1〜5個の炭素原子を含有する置換また
    は未置換のアルキルまたは置換または未置換のアリール
    を表わす)の化合物の2幾何異性体を、式 (式中、AおよびBはそれぞれ独立して1〜12個の炭
    素原子を含有する置換および未置換アルキル、4〜7個
    の炭素原子を含有する置換および未置換シクロアルキル
    、または置換および未置換アリールを表わすがただしそ
    のような置換基は燐原子のまわりの立体要件に有意の障
    害を与えないものであり、モしてAおよびBは異ったも
    のである)により表わされる光学活性ビスホスフィンリ
    ガンドと組合せたロジウムを包含する均質配位コンプレ
    ックスの触媒作用量の存在下において水素添加すること
    よりなる、不斉水素添加方法。 2 ビスホスフィンリガンドカ式 (式中、Xは置換および未置換のフェニルを表わし、そ
    してYはアルコキシが1〜6個の炭素原子を含有してい
    る置換および未置換の2−アルコキシフェニルを表わし
    ているが、ただしそのような置換基は燐原子のまわりの
    立体要件を有意に阻害しないものであり、そしてXおよ
    びYは異っている)により表わされる、前記第1項記載
    の水素添加方法。 3 ビスホスフィンリガンドが式 (式中、Mは を表わし、Nは を表わし、R′およびR〃 はそれ ぞれ独立して水素、ハロゲン、1〜6個の炭素原子を含
    有するアルキルおよび1〜6個の炭素原子を含有するア
    ルコキシを表わし、そしてR″′は1〜6個の炭素原子
    を含有するノルマルアルキルを表わすが、ただしMおよ
    びNは異っている)により表わされる、前記第1項記載
    の水素添加方法。 4 ビスホスフィンリガンドが1・2−ビス(0−アニ
    シルフェニルホスフイノ)エタンである、前記第1項記
    載の水素添加方法。 5 水素添加される化合物がV、)−エチル−2−(ア
    セチルオキシ)−3−フェニル−2−プロペノエートで
    ある、前記第1項記載の水素添加方法。
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