JPS58500694A - 拡張カテーテル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 拡張カテーテルの方法及び装置 発明の背景 本発明は閉塞された血管を拡張する際に使用される方法及び装置に係り、更に詳 細には第−及び第二のバルーン要素を選択的に使用し、閉塞された血管の拡張が 行われる方法及び装置に係る。本発明は動脈の閉塞部又は静脈の閉塞部の処置に 使用されるものである。

閉塞された血管を処置する従来の方法は、主にバイパス血管を使用する方法や、 閉塞部が血管より外科手術によって除去される外科的方法によるものである。閉 塞された血管を処置する最近の方法は成る型式の器具を血管内に挿入して血管を 伸張又は半径方向外方へ加圧することによって閉塞部を拡張するものである。本 発明は後者の方法に関するものである。

カテーテルの一つとして、先端に裏返し−めくり出し可能なバルーン要素を取付 けられたバルーン型の拡張カテーテルがある。バルーン要素のめくり出しが行わ れた後には閉塞領域を通してバルーン要素が直線的に押出される。しかる後バル ーン要素が半径方向外方へ膨張されることにより血管の閉塞部がその位置に於て 加圧される。かかる型式のバルーン要素は一般に拡張能力の小さいものであり、 形状保持能力の小さいものであり、硬い繊維質の堆積物により半径方向外方への 膨張が厳しく制限される場合には細長く変形し且閉塞領域の両側に於て膨出する 。

上述の如き拡張カテーテルに使用されている他の一つの型のバルーン要素はバル ーン要素の両端が係止されたスリーブ型のバルーン要素である。かかるバルーン は一般に閉塞部により一層＾い圧力を与えることができ、裏返し−めくり出し可 能な型のバルーン要素よりも形状保持能力に優れたものである。

１１匹１Ｌ 本発明はカテーテルの先端に二つのバルーンを有する拡張カテーテルに関するも −のである。二つのバルーン要素のうちの先端側のバルーン要素（リーディング バルーン要素）は裏返し−めくり出し可能な型のバルーンである。前記二つのバ ルーン要素のうちの他方のバルーン要素はリーディングバルーン要素に近接して 設けられたスリーブ型のバルーン要素（トレーリングバルーン要素）である。こ れらのバルーン要素はそれぞれのバルーン要素に固有の特性を活かすべく種々の 態様にて選択的に使用され得るものである。

リーディングバルーン要素のめくり出しにより、堆積物の剥離や栓塞物の形成を 殆ど生じることなくカテーテルは閉塞領域内に進む。このリーディングバルーン 要素が半径方向外方へ膨張された後には、それに続くスリーブバルーン要素がよ り高い圧力にて加圧されて閉塞部の最終加圧が行われてよい。

本発明の一つの目的は、裏返し−めくり出し可能な型のリーディングバルーン要 素とこれに近接して配置されたスリーブ型のトレーリングバルーン要素とを有す る拡張カテーテルを提供することである。

本発明の他の一つの目的は、三つのルーメン、即ちそれぞれのバルーン要素に一 つずつのルーメンと貫通ポートを経て血管内へ流体を注入するための他の一つの ルーメンとを有する２バルーン型の拡張カテーテルを提供することである。

本発明の更に他の一つの目的は、一つの血管領域の種々の位置に於て低圧及び高 圧を付与し、又は種々の血管領域に於て同時に低圧及び高圧を付与することので きる血管拡張方法を提供することである。

図面の説明 第１図は血管の閉塞部に準備段階として配置された本発明によるカテーテルを示 す解図的斜視図である。

第２図は第１図の線２−２による拡大部分断面図である。

第３図は第１図の線３−３による拡大部分断面図である。

第４図は第２図の線４−４による断面図である。

第５図はリーディングバルーン要素を半径方向にふくらまされた状態にて示し、 トレーリングバルーン要素をふくらまされていない状態にて示す解図的部分断面 図である。

第６図はリーディング及びトレーリングバルーン要素が半径方向にふくらまされ た状態にて示す第５図と同様の部分断面図である。

好ましい実施例の説明 符号１０にて全体的に示されたカテーテルはアウタカテーテル１２と、インナカ テーテル１４と、縫合取付は手段１８によりアウタカテーテル１２に接続された 根元側端部を有し縫合取付は手段２０によりインナカテーテル１４に接続された 先端部を有するスリーブバルーン１６と、縫合取付は手段２０によりインナカテ ーテル１４の先端に取付けられたバルーン要素であってインナカテーテル１４の ルーメン２６内に裏返しにした状態にて収容されるよう構成された閉止端部２４ を有するバルーン要素２２とを含んでいる。アウタカテーテル１２とインナカテ ーテル１４との間にはインナカテーテル１４に形成された長手方向の溝２８によ り、スリーブバルーン要素１６のための圧力媒体供給ルーメン３０が郭定されて いる。またアウタカテーテル１２とインナカテーテル１４との間にはインナカテ ーテル１４内に形成された長手方向の溝３２により第三のルーメン３４が形成さ れている。アウタカテーテル１２には貫通孔３６が形成されており、該貫通孔は 第三のルーメン３４と連通している。

カテーテル１０には流体供給マニホールド３８が取付けられている。マニホール ド３８にはそれぞれルーメン２６、ルーメン３０、ルーメン３４と連通ずる流体 供給要素４０．４２．４４が設けられている。

添付の各図に於ては、血管５０には閉塞部５２が存在している。

流体供給要素４０を経てルーメン２６に流体圧を与えることによりまずバルーン 要素２２が長手方向に膨張する。

かくしてバルーン要素が長手方向に膨張することにより、バルーン要素２２を血 管の閉塞部５２に対し所望の位置に位置決めすべくカテーテル１０を閉塞部に沿 って移動させることができる。閉塞部５２が比較的短く且軟かく繊維質のもので ある場合には、バルーン要素２２のみを用いて閉塞領域全体に亙り血管を拡張さ せ、これにより閉塞部が半径方向外方へ押圧されてよい。このことはバルーン要 素２２が半径方向外方へ膨張し得るようバルーン要素内の圧力を増大させること によって達成される。バルーン要素２２が半径方向外方へ膨張された状態が第５ 図に示されている。

またスリーブバルーン１６も半径方向外方へ膨張された状態が第６図に示されて いる。スリーブバルーン１６の膨張は流体供給要素４２及びルーメン３０を経て 加圧された流体をスリーブバルーンの内部に導入することによって達成される。

第５図及び第６図はこれら二つのバルーン要素を順次半径方向外方へ膨張させる 場合の一つの例示であり、これら二つのバルーン要素を同時に使用する場合の好 ましいモードを示すものではない。

上述の二つのバルーン要素を同時に使用する一つの好ましい方法は以下の如くで ある。この方法は、血管の閉塞がひどく、特に閉塞部が半径方向に加圧されるこ とに対する、抵抗の大きい硬い繊維質の堆積物よりなるものである場合に特に適 している。閉塞部はまずバルーン要素２２のみを半径方向外方へ膨張させること によって拡張される。次いでバルーン要素２２は収縮される。次いでカテーテル １０はスリーブバルーン１６をバルーン要素２２により予備的に処理されたばか りの閉塞領域全体 進められる。次いでスリーブバルーン１６が半径方向外方へ膨張され、その閉塞 領域に必要とされる程度の拡張が行われる。バルーン要素２２の自由端２４は半 径方向の膨張圧力が高い状況の下ではその位置が副部され得ないので、バルーン 要素２２による場合よりもスリーブバルーン１６による場合の方が押圧力を高く することができる。

上述の如き二つのバルーン要素を同時に使用する他の一つの好ましいモードは以 下の如くである。スリーブバルーン１６が閉塞領域に近接して配置され、次いで カテーテル１０を血管５０に対し係止すべく半径方向外方へ膨張される。第一に バルーン要素２２を血管の閉塞領域を通して押出し、第二に閉塞領域を拡張すべ く、スリーブバルーン１６をそれが膨張された状態に維持しつつバルーン要素２ ２が膨張される。

拡張用のバルーン要素として一つの長いスリーブバルーンを使用することの欠点 は、かかるスリーブバルーンを担持するカテーテルが血管の狭い領域を通して押 し進められなければならないため、堆積物の刹４や栓塞物の形成の危険性が増大 されるということである。二つの拡張用バルーン要素を使用する本発明によるカ テーテルによれば、必要に応じてめくり返し一直線的押出し及び直接的半径方向 の加圧の両方を行うことが可能である。

流体供給マニホールド３８の流体供給要素４４、ルーメン３４及び貫通孔３６は 、カテーテルを血管内に配置・した状態にていつでも流体の注入や血圧測定を行 うことを可能にする手段を構成している。

バルーン要素及びスリーブバルーンはエラストマ材料又は非膨張性の重合体材料 の何れかにて形成されたものであってよい。

浄書（内容に変更なし） （方式） ％式％ １、事件の表示　ＰＣＴ／ＵＳ８２１００６０６２、発明の名称 拡張カテーテルの方法及び装置 ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 住　所　〒９４３０４アメリカ合衆国カリフォルニア州、バロ・アルド、スート 　２０１、ウエルチ・ロード　７７０氏　名　フォガーティ、トーマス・ジェイ ４、代理人 居　所　〒１０４東京都中央区新川１丁目５番１９号補正書の翻訳文提出書（特 許法第１８４条の７第１項）昭和５８年１月１４日 特許庁長官　若　杉　和　夫　殿　霞 １、特許出願の表示　ＰＣＴ／ＬＩＳ８２１００６０６２、発明の名称 拡張カテーテルの方法及び装置 ３、特許出願人 住　所　〒９４３０４アメリカ合衆国カリフォルニア州、バロ・アルド、スート 　２０１、ウエルチ・０−ド　７７０氏　名　フオガーティ、トーマス・ジエイ 国　籍　アメリカ合衆国 ４、代理人 居　所　〒１０４東京都中央区新川１丁目５番１９号茅場町長岡ピル３階　電話 ５５１−４１７１５、補正書の提出年月日　１９８２年１０月２５日正された請 求の範 （１）血管内の閉塞部を拡張する方法にして、可撓性を有するカテーテルであっ て該カテーテルの端部に周縁部にてシールされた開口部と前記カテーテル内に裏 返しにされた状態にて挿入された本体部とを有する第一のバルーンを先端に有す るカテーテルを用意する過程と、前記カテーテルに周縁部にてシールされた両端 を有する第二のバルーンを前記第一のバルーンに近接して設ける過程と、前記カ テーテルを前記血管内に導入し前記カテーテルの前記先端を前記閉塞部に近接し た位置に配置する過程と、前記第二のバルーンを半径方向外方へ膨張させて前記 血管と加圧係合させこれにより前記血管に対し前記カテーテルを係止する過程と 、前記第一のバルーンの前記本体部を前記カテーテルよりめくり出し該本体部を 前記閉塞部内へ押出すべく前記第二のバルーンが膨張された状態にて前記第一の バルーン内を加圧する過程と、前記第一のバルーンを半径方向外方へ膨張させて 前記閉塞部を拡張すべく前記第一のバルーン内を更に加圧する過程とを含んでい ることを特徴とする方法。

（２）血管内の閉塞部を拡張する方法にして、可撓性を有するカテーテルであっ て該カテーテルの端部に周縁部にてシールされた開口部と前記カテーテル内に裏 返しにされた状態にて挿入された本体部とを有する第一のバルーンを先端に有す るカテーテルを用意する過程と、前記カテーテルに周縁部にてシールされた両端 を有する第二のバルーンを前記第一のバルーンに近接して設ける過程と、前記カ テーテルを前記血管内に導入し前記カテーテルの前記先端を前記閉塞部に近接し た位置に配置する過程と、前記第一のバルーンの前記本体部を前記カテーテルよ りめくり出し前記本体部を前記閉塞部内へ押出すべく前記第一のバルーン内を加 圧する過程と、前記第一のバルーンを半径方向外方へ膨張させて前記閉塞部を拡 張すべく前記第一のバルーン内を更に加圧する過程と、前記第一のバルーン内を 減圧する過程と、前記第二のバルーンをその内部を減圧された状態にて拡張され た閉塞部内へ移動させる過程と、前記第二のバルーン内を加圧し該第二のバルー ンを半径方向外方へ膨張されることにより前記閉塞部を更に拡張する過程とを含 んでいることを特徴とする方法。

（３）閉塞された血管を拡張するための拡張カテーテルにして、管状のキャリヤ と、前記キャリヤの先端部に取付けられた根元端部及び先端部を有する第一のバ ルーンと、前記第一のバルーンの前記先端部に近接した位置にて前記キャリヤの 前記先端部に取付けられた根元端部を有し前記キャリヤ内に裏返しにされた状態 にて挿入された自由端部を有する第二のバルーンと、前記第−及び第二のバルー ン内を選択的に加圧し減圧する装置とを含み、前記第一のバルーンはその内部の 加圧減圧に応答して半径方向に膨張収縮可能であり、前記第一のバルーンは前記 キャリヤよりめくり出し可能であり且加圧されると実質的に横方向に膨張するこ となく長手方向に膨張可能であり、更に加圧されると横方向に膨張可能であるこ とを特徴とする拡張カテーテル。

国際調査報告

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）閉塞された血管を拡張するための拡張カテーテルにして、管状のキャリヤ と、前記キャリヤの先端に取付けられた端部を有する第一のバルーンと、前記キ ャリヤの先端。 に取付けられた根元端部を有し前記キャリヤ内に裏返しにされた状態にて一挿入 されるよう構成された自由先端部を有する第二のバルーンと、前記第−及び第二 のバルーン内を選択的に加圧する装置とを含む拡張カテーテル。
2. （２）閉塞された血管を拡張するための拡張カテーテルに。 して、インナ管状要素及びアウタ管状要素であって前記インチ管状要素の先端は 前記アウタ管状要素の先端を越えて延在している如きインナ管状要素及びアウタ 管状要素と、両端部にて前記インチ管状要素及びアウタ管状要素の先端に取付け られた第一のバルーンと、前記インチ管状要素の前記先端に取付けられた根元端 部を有し前記インチ管状要素内に裏返しにされた状態にて挿入されるよう構成さ れた自由先端部を有する第二のバルーンと、前記第−及び第二のバルーン内を選 択的に加圧する装置とを含む拡張カテーテル。
3. （３）血管内の閉塞部を拡張する方法にして、可撓性を有するカテーテルであっ て該カテーテルの端部に周縁部にてシールされた開口部と前記カテーテル内に裏 返しにされた状態にて挿入された本体部とを有する第一のバルーンを先端に有す るカテーテルを用意する過程と、前記カテーテルに周縁部にてシールされた両端 を有する第二のバルーンを前記第一のバルーンに近接して設ける過程と、前記カ テーテルを前記血管内に導入し前記カテーテルの前記先端を前ルーフを半径方向 外方へ膨張させて前記血管と加圧係合させこれにより前記血管に対し前記カテー テルを係止する過程と、前記第一のバルーンの前記本体部を前記カテーテルより めくり出し該本体部を前記閉塞部内へ押出すべく前記第二のバルーンが膨張され た状態にて前記第一のバルーン内を加圧する過程と、前記第一のバルーンを半径 方向外方へ膨張させて前記閉塞部を拡張すべく前記第一のバルーン内を更に加圧 する過程とを含んでいることを特徴とする方法。
4. （４）血管内の閉塞部を拡張する方法にして、可撓性を有するカテーテルであっ て該カテーテルの端部に周縁部にてシールされた開口部と前記カテーテル内に裏 返しにされた状態にて挿入された本体部とを有する第一のバルーンを先端に有す るカテーテルを用意する過程と、前記カテーテルに周縁部にてシールされた両端 を有する第二のバルーンを前記第一のバルーンに近接して設ける過程と、前記カ テーテルを前記血管内に導入し前記カテーテルの前記先端を前記閉塞部に近接し た位置に配置する過程と、前記第一のバルーンの前記本体部を前記カテーテルよ りめくり出し前記を加圧する過程と、前記第一のバルーンを半径方向外方へ膨張 させて前記閉塞部を拡張すべく前記第一のバルーン内を更に加圧する過程と、前 記第一のバルーン内を減圧する過程と、前記第二のバルーンをその内部を減圧さ れた状態にて拡張された閉塞部内へ移動させる過程と、前記第二のバルーン内を 加圧し該第二のバルーンを半径方向外方へ膨張されることにより前記閉塞部を更 に拡張する過程とを含んでいることを特徴とする方法。