JPS5849984Y2 - 保冷器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は冷凍酒、ワインなどを常温下で保冷できる保
冷器に関するものである。

従来から冷凍酒、ワインなどを冷蔵庫から取り出して飲
料とする場合、特に夏季などにおいては飲料として好適
な３〜１０℃前後の温度に保持できるのは極めて短時間
であり、それ以後の時間帯における飲料物などは味覚上
好ましくなくなる。

このため、特に氷やドライアイスなどを容器に入れて飲
料物などをその間に留置し、保冷することが行われてい
る。

しかしこのような手数をかけても、上記従来の冷凍剤は
消耗が早く、その後始末が煩雑であり、ドライアイスの
場合には取り扱いに注意しないと危険である。

この考案は、上記従来の問題点の解消と、日常の飲食時
に飲料物などを長く保冷する目的のため、例えばＡ−Ｂ
−Ａ型ブロック共重合体エラストマーと、水および油成
分から戊る液胞体を包装し保冷剤とし、この保冷剤を飲
料物容器外部に巻装できる成型品の内部に装着して保冷
を行うことを特徴とする保冷器を提供するものである。

以下この考案の一実施例を示す図面に従って説明する。

第１図はこの考案の保冷器を用いて、冷凍酒、ワインな
どを保冷している状態を示すもので、保冷器１は第２図
イにて示すように取手１Ｃが付いている巻装部１ａと、
ヒンジ部１ｄを介して１ｂで示す巻装部分とで飲料物容
器などを巻装保冷するように構成され、取手ＩＣの内端
にある嵌合用突起１ｅと、上記巻装部分１ｂの端面にあ
る嵌合用穴１ｆとが嵌合され一体化されている。

この保冷器１を構成する巻装部１ａと１ｂの内部には、
第２図口、ハで示したように保冷剤２を包装袋３に収納
して、巻装部１ａ、ｌｂの矢印で示した内面部に密着さ
せ、この間に飲料物などを挟着して使用されるものであ
る。

上記保冷剤２としては、冷凍後も柔軟性を保持できる例
えばスチレン−イソプレン−スチレンあるいはスチレン
−ブタジェン−スチレンなどのＡＢ−Ａ型ブロック共重
合体エラストマーと、水および油成分から成るゲル状液
胞体を、トリプルナイロンのような耐油性、耐湿性、お
よび柔軟性のあるフィルム袋に収納して構成する。

この保冷剤２は、飲料物などを保冷する前に冷蔵庫の冷
凍室（約−２０℃）で冷却後使用される。

また、この考案の保冷器の巻装部の材質としては、飲料
物などを挟着するのに適したポリプロピレンなどの合成
樹脂系統の材料などを用いると良い。

この考案は上記のように、ヒンジ部を設けて開閉が自在
になっており、取手がつけられているので取り扱いが極
めて容易であり、また、飲料物を１０℃以下の温度で４
時間以上持続させて保冷することが可能であるので、日
常の飲食時において手軽に適温の飲料物を供給できるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の保冷器の使用に係る図、第２図イは
この考案の保冷器の巻装部の構成を示す図、口は保冷剤
入り保冷袋を示す斜視図、ハは同じく断面図である。 １・・・・・・保冷器、２は保冷剤、３は包装袋。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）保冷剤入り袋を内面に収納する成型品で、被保冷
   物の外面を巻装して保冷する保冷器において、上記成型
   品は被保冷物を上記保冷剤を介して嵌合し、かつヒンジ
   部を設けて開閉機能を具備させ、上記ヒンジ部に接した
   成型品の一方の巻装体の一端には取手を連設し、この取
   手内端部の嵌合用突起と他方の巻装体の嵌合用穴とが嵌
   合し一体化できる構造としたことを特徴とする保冷器。
2. （２）上記保冷剤がゲル状液胞体であることを特徴とす
   る実用新案登録請求の範囲第１項記載の保冷器。