JPS5849822Y2 - 粉体塗料用サイクロン - Google Patents

粉体塗料用サイクロン

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JPS5849822Y2
JPS5849822Y2 JP1979146763U JP14676379U JPS5849822Y2 JP S5849822 Y2 JPS5849822 Y2 JP S5849822Y2 JP 1979146763 U JP1979146763 U JP 1979146763U JP 14676379 U JP14676379 U JP 14676379U JP S5849822 Y2 JPS5849822 Y2 JP S5849822Y2
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JP
Japan
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cyclone
powder
powder coating
air
resin layer
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JP1979146763U
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JPS5664780U (ja
Inventor
隆興 金子
紀三夫 戸田
Original Assignee
トヨタ自動車株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、空気輸送されてきた粉体塗料を輸送空気か
ら分離捕集する粉体塗料用サイクロンに係り、特にサイ
クロンの入口管又は内壁との摩擦によって発生する粉体
塗料の溶融固着現象を防止しうるサイクロンに関するも
のである。
近年、有機溶剤の拡散公害による排出規制の強化、省資
源、省エネルギー及びその他の理由がら粉体塗料の塗装
方法が注目され実用化が盛んになりつつあり、特に薄膜
化の技術が進歩するにつれてその適用範囲も拡大されて
いる。
しかしながら未だに数多くの問題をかかえていることも
事実であり、特に粉体塗料の空気による輸送供給系にお
いては、輸送供給能力の問題だけでなく粉体塗料が高速
で通過する供給系での摩擦によって発生する溶融固着現
象(以下、インパクトフュージョンという)が起き易い
問題がある。
すなわち、自動車車体等の表面に粉体塗料を施す場合、
先ず塗装ブース内に車体を搬入し、ブース外に配設され
ているメーン供給装置から空気輸送によって塗料供給管
等を介してブースサイドの供給装置に粉体塗料を供給し
、該供給装置からブース内の塗装用吹付はガンへ供給し
て前記車体表面に粉体塗料を形成する方法がとられてい
るが、粉体塗料を前記メーン供給装置から供給装置に空
気輸送する際、塗料供給管内を大気圧より正圧あるいは
負圧にして空気流を生じさせ、この空気流に粉体塗料を
混入して輸送する手段が採用されており、該空気流から
粉体塗料を分離して所定部位に排出させる必要がある。
この目的を達成させるためにサイクロンが数多く用いら
れている。
しかし前記サイクロンは通常ステンレス鋼材又は一般構
造用圧延鋼材等の金属によって構成されているため、粉
体塗料のような融点の低い物質(融点が60〜70℃)
においてはサイクロン内壁と衝突しながら進行する際に
高速度になる部位で一部の粉体塗料がインパクトフュー
ジョンを発生する。
このインパクトフュージョンは経時的に成長するため粉
体塗料を輸送空気流から分離捕集する上で大きな障害と
なっている。
またこのインパクトフュージョンは究極的にはサイクロ
ンの入口部又は排出部を閉塞させ粉体塗料の吹付はガン
への輸送を停止させるという致命的な問題を誘発させる
前記のようなことから、出願人においてはサイクロンの
内部で粉体塗料が激しく衝突する部位にポリテトラフル
オルエチレン又はポリエチレンからなる摩擦抵抗の低い
樹脂層を形成することによってインパクトフュージョン
の発生を防止する方法(実願昭54−055597号)
を提案している。
しかしながら、前記ポリテトラフルオルエチレン樹脂及
びポリエチレン樹脂は摩擦帯電性が非常に高く、粉体塗
料が前記樹脂に接触しながら進行するときに摩擦帯電を
起し、その際に発生する電荷が該樹脂層に蓄積される。
この状態が継続して行なわれると樹脂層の電位が上昇し
てスパークを発生せしめ、このスパークが粉塵爆発を生
起させるという極めて危険な現象を有している。
しかしながら、サイクロンは粉体塗料の空気輸送におい
ては必要かくべからざる装置であるため本考案者らは、
前記インパクトフュージョンと摩擦帯電の問題について
鋭意研究を重ねた結果、前記問題を発生することのない
サイクロンを完成するに至り、ここに提案するものであ
る。
この考案におけるサイクロンは、空気輸送されてきた粉
体塗料を空気から分離捕集する粉体塗料用サイクロンに
おいて、該サイクロンの内部で粉体塗料が激しく衝突し
て溶融固着する部位に導電性材料の混入されたポリテト
ラフルオルエチレン又はポリエチレンからなる樹脂層を
形成したことを特徴とするもので、粉体塗料がサイクロ
ン内で高速度になる部位、すなわち粉体塗料が激しく衝
突してインパクトフュージョンと摩擦帯電を発生する入
口管内面、サイクロン内壁の一部表面若しくは全面に導
電性材料の混入されたポリテトラフルオルエチレン又は
ポリエチレンの樹脂層を形成することによって、粉体塗
料と入口管内面及びサイクロン内壁との摩擦を抑制して
インパクトフュージョンの発生を防止するとともに粉体
塗料と樹脂層の摩擦によって発生するスパークの発生を
も防止するものである。
この考案で利用される導電性材料とはカーボン又は金属
粉が適しており、その粒径は0.05〜100μの範囲
が最適である。
またポリテI・ラフルオルエチレン樹脂又はポリエチレ
ン樹脂に対する前記導電性材料の添加量は、前記樹脂に
対して5〜30%の範囲が適しており、特に10〜20
%の範囲が最も適している。
前記添加量が5%以下である場合は樹脂層に蓄積される
電荷を完全に逃がすことは不可能であり、添加した効果
を得ることはできない。
また添加量が30%以上のときには電荷を逃がす効果に
おいては優れているが、粉体塗料との摩擦が増大して逆
にインバクl−フュージョンの発生を生起させることは
もとより樹脂層の強度を低下させるので好ましくない。
さらにサイクロンの内部に前記樹脂層を形成する手段は
従来から一般に実施されている例えば溶射方法若しくは
接着方法のいずれも採用することができる。
以下、この考案になるサイクロンの一実施例を添付図面
に従って詳細に説明する。
粉体塗料を塗装用吹付ガンに供給するための構成は種々
考えられるが、例えば第1図の模式図によって示すこと
ができる。
第1図において、11は粉体塗料Aを流動状態に保持す
るためのメーン供給タンクであって、このメーン供給タ
ンク11の上部には流動エアーを逃がすためのエアー抜
き口(図示な、シ)を有する蓋12が配設されており、
鉄蓋12の中央部にはエアーシリンダー13によって上
下動するスI・ツバ−14が設けられている。
一方メーン供給タンク11の下方には多孔板15が配設
されており、該多孔板15の中央部には前記ストッパー
14の先端が嵌挿されるべく粉体塗料Aの供給口16が
開口されている。
この供給口16の下部には下方に延びるパイプ17が設
けられており、その先端にはエジェクター18が配設さ
れている。
該エジェクター18の一方には該エジェクター18に圧
縮エアーを供給するための供給管19が接続されている
とともに他方には粉体塗料Aの輸送管20が配設されて
いる。
また前記メーン供給タンク11の底部には底板21が設
けられており室22を構成している。
鉄基22には前記多孔板15を介して粉体塗料Aを常時
流動状態に保持するための圧縮エアーを導入する供給管
23が接続されている。
前記の如く構成されたメーン供給タンク11のエジェク
ター18から延びる輸送管20はサイクロン24(該サ
イクロン24の構成は後に詳記するのでここでは省略す
る)の入口管5に接続されている。
このサイクロン24の下端は粉体塗料Aの供給装置25
に通ずる連通管26が連結されており、該連通管26の
途中にはロータリーバルブ27が設けられている。
前記供給装置25に収容された粉体塗料Aは、該供給装
置25から圧縮エアーによって塗装用吹付はガン(図示
なし)に供給されるよう構成されている。
また、この考案で用いられる前記サイクロン24は、概
略第2図及び第3図に詳記するような構成になっている
第2図及び第3図において、24はステンレス鋼板から
構成されているサイクロンであって、該サイクロン24
の胴部は円筒部1と円錐部2から構成されている。
この内、円錐部2の頂端には前記供給装置25に連結さ
れている連通管26が接続されており、円筒部1の上部
には蓋3が密封状態で配設されているとともに鉄蓋3の
中心部には円筒体4が設けられ、その一部は蓋3を境に
して円筒部1の内部に進入し、一部を外部に位置するよ
う配設されている。
また前記円筒部1の上部接線方向には輸送管20に通ず
る入口管5が取付けられ開口部6を通して円筒部1の内
部に導通するよう構成されている。
このように構成されたサイクロン24において、粉体塗
料が激しく衝突してインパクトフュージョンと摩擦帯電
を発生する部位、例えば入口管5の内面、サイクロン2
4の円筒部1内壁の一部表面若しくは全面に導電性材料
が5〜30%混入されたポリテトラフルオルエチレン樹
脂又はポリエチレン樹脂からなる摩擦係数の小さい樹脂
層7が形成されている。
また該サイクロン24は接地されている。
上記のごとく構成された粉体塗料の供給系において、粉
体塗料Aは圧縮エアー供給管23から供給され、多孔板
15を通ってメーン供給タンク11内に導入される流動
エアーによって常時流動状態にあり、供給装置25内の
粉体塗料Aの収容量に応じてメーン供給タンク11に設
けられているエアーシリンダー13が作動するとともに
該エアーシリンダー13によって上下動するストッパー
14が図示のごとく上がりエジェクター18とのシール
が解かれる。
これと同時に圧縮エアー供給管19がらエジェクター1
8に輸送用エアーが供給され、メーン供給タンク11内
に流動状態にある粉体塗料Aがベンチュリー効果によっ
てエジェクター18に吸い込まれ輸送管20を通ってサ
イクロン24へ空気輸送される。
サイクロン24に空気輸送されてきた粉体塗料Aは、先
ず入口管5の内面に形成されている樹脂層7に接触しな
がら円筒部1に供給されるとともに円筒部1に供給され
た粉体塗料Aは該円筒部1内に形成されている樹脂層7
と接触する。
このとき、空気輸送されてきた粉体塗料Aは前記樹脂層
7に激しく衝突してインパクトフュージョンを生起しよ
うとするが摩擦抵抗の低い樹脂層7によってインパクト
フュージョンの生成が減衰される。
また樹脂層7は粉体塗料Aとの摩擦によって電荷を蓄積
しようとするが、樹脂層7に混入されている導電性材料
によってサイクロン本体を通して大地に逃げていく。
さらに粉体塗料Aは減速しながら遠心力によって輸送空
気と分離されて円筒部1の内側及び円錐部18の内側と
接触しながら下方に落下してサイクロン24の底部に捕
集される。
捕集された粉体塗料Aはロータリーバルブ27によって
連続的に供給装置25に落下され、ここがら塗装用吹付
はガン(図示なし)に供給される。
一方粉体塗料Aの分離された輸送空気は円筒体4を通っ
てサイクロン24から系外に排出される。
以上、詳細に説明したごとく、この考案のサイクロンに
おいては、空気輸送されてくる粉体塗料が激しく衝突す
る部位、すなわち人1]管の内面及び円筒部1の内壁の
一部又は全体に摩擦抵抗が低く、かつ導電性材料の混入
されたポリテl−、ラフルオルエチレン又はポリエチレ
ンからなる樹脂層を形成したから、従来のようにす・1
′クロン内で粉体塗料がインパクトフュージョンを生起
することは完全に防止することができ、従って粉体塗料
の捕集効率の低下、入口管等の閉塞による粉体塗料の輸
送停止という問題は皆無とすることができる。
また粉体塗料との摩擦によって起る樹脂層での電荷は前
記樹脂層に混入されている導電性材料によってサイクロ
ン本体を通して大地に速やかに逃がすことができるので
、蓄積電荷によるスパークの発生を防止することができ
、これによって粉塵爆発という致命的な欠陥を完全に防
ぐことができる等工業的に極めて有利な効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案で用いた粉体塗料の供給系を説明する
ための模式図、第2図はこの考案のサイクロンを示す拡
大断面図、第3図は第2図のIIII線断面図である。 24・・・・・・サイクロン、1・・・・・・円筒部、
2・・・・・・円錐部、3・・・・・・蓋、4・・・・
・・円筒体、5・・・・・・入口管、6・・・・・・開
口部、7・・・・・・樹脂層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 空気輸送されてきた粉体塗料を空気から分離捕集する粉
    体塗料用サイクロンにおいて、該サイクロンの内部で粉
    体塗料が激しく衝突して溶融固着する部位に導電性材料
    の混入されたポリテトラフルオルエチレン又はポリエチ
    レンからなる樹脂層を形成したことを特徴とする粉体塗
    料用サイクロン。
JP1979146763U 1979-10-24 1979-10-24 粉体塗料用サイクロン Expired JPS5849822Y2 (ja)

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JPS5664780U JPS5664780U (ja) 1981-05-30
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ID=29377917

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51102444A (ja) * 1975-03-06 1976-09-09 Boeicho Gijutsu Kenkyu Honbuch Teiikideijitarufuiruta

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JPS51102444A (ja) * 1975-03-06 1976-09-09 Boeicho Gijutsu Kenkyu Honbuch Teiikideijitarufuiruta

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