JPS5849400Y2 - エンジン余熱利用の熱風発生装置における温度調節装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は各種のエンジンと送風機を組合せ、エンジンの
余熱を送風空気の加熱に利用する熱風発生装置の温度調
節に関し、その発生余熱を効率良く回収し、利用すると
共に確実に送風温度を調節可能とすることを目的とする
。

本考案は、各種エンジンと送風機を組合せ、各種の吸音
断熱材を用いたボックス内にエンジンと送風機を各々別
個に、又は隔壁を設けた同一ボックス内に格納し、伝導
装置によりエンジンの動力、回転を送風機に伝達、送風
機の駆動源として用いると共に、その発生熱を送風機の
吸入する外気、場合によっては一部使用済み空気を還流
して再使用する空気の加熱源として用いる装置において
吸音断熱材で包蔵されたエンジンボックスの一部に燃焼
用空気及び冷却用空気０及入口を設け、またエンジン室
内にこれ等の空気の吸入機（送風機）を設けて、エンジ
ンの発生する余熱を吸入機に吸入される空気を介して回
収し、吸入機の吐出する熱風を装置の目的とする送風温
度に成る様に吸風機の吐出口に分岐風道を増付け、風道
内には風量配分庁内ダンパーを設けて、分岐風道の一端
を送風機室に他端を機外に開口してダンパーの開閉度合
により吸風機の吐出する熱風を送風機室へ配分し、余分
の熱風は機外に排風する如くなした手動及び自動の送風
温度調節装置に係る。

本考案は、エンジンの出力に応じて定オる冷却風量、燃
焼空気量に応じた風量、風圧の送風機（吸風機）を選定
し、エンジン室を通風冷却することにより、有効確実に
余熱を定量的に回収ができ、その風量を配分することに
よジ、加熱熱量を調節し得る事が特徴である。

本調節は風量配分用のダンパーを手動式で調節すること
もまた、サーモスタットとサーボモーターを用いダンパ
ーの開度な自動操作して所定温度を得ることができる。

なお、使用条件によって外気温度が低く、適正な温度ま
で吸風機の吐出温度が上昇しない場合にはエンジン室の
外気吸入口の面積を調節するシャッターを設けてエンジ
ン室内を適正な温度範囲に保持し、エンジンの正常運転
を得ると共に所定温度の熱風が得られる。

以上の如く本考案は、エンジンを正常なる運転ができる
温度条件下に置くと共に、その余熱を有効に回収、利用
することを可能とする温度調節装置である。

以下本考案を図面について説明すると、 １はエンジンであって、ガンリンエンジン、灯油エンジ
ン、ディーゼルエンジンが使用条件に応じ適正に選定さ
れて用いられ、後記する２の送風機の動力源として用い
られる他、関連する装置の駆動源、例えば吸風機６の１
駆動源としても用いる場合がある。

２は送風機を示し、遠心送風機、軸流送風機等が用途、
目的に従い用いられる。

３はエンジンの動力、回転を送風機に伝導する伝導装置
を示し、クラッチ（図示せず）を介してＶベルト、チェ
ーン等が用いられる。

４は吸音断熱ボックスを示し、発生熱量を有効に回収す
ると共に騒音を防止する為に必要に応じ各種の吸音断熱
材が使用される。

會た装置の規模により室を構成する。

エンジンと送［は二室に分離されている。

５はエンジン室の外気吸入口であって、燃焼用空気及び
冷却用空気が流入する。

吸入口面積はエンジンの正常運転に必要な空気量によっ
て定められ、場合に応じては吸入口面積調節シャッター
を設ける。

６は吸風機であって、多少有圧の送風機が用いられ、例
えばシロッコファン等が使用される。

吸風機はエンジンの種類、馬力に応じ適正な風量を選定
する。

即ち吸入風量が過大１合にはエンジンを過冷却させ、少
風量の場合にはエンジンの過熱現象を生じる。

本機は単独に電動機で１駆動される場合と、エンジンよ
り伝導又は直接に駆動力を得る場合とがあり、會た本機
はエンジン室内又は室外に設けられ、エンジンの発生す
る燃焼室を５の外気吸入口を通じて吸入する外気を介し
て回収し、後記する７の分岐風道内に吐出する。

７は分岐ダクトであって、吸風機６に接続し分岐ダクト
の一端は送風機室内に開口し、一端は機外に開口し吸風
機の吐出する熱風を送風機室及び機外へ導く。

８は風量配分用のダンパーであって、分肢風道１内に設
けられ送風機２の吐出する熱風の設定温度に応じて送風
機室と機外へ送風する風量をその開閉度合により調節す
る。

本機は手動又は自動によって操作し、自動の場合はサー
モスタットとサーボモーターによってタンパ−開度を調
節する。

９は送風機の外気吸入口を示し、送風機の吸入口にほぼ
等しい面積の吸入口が開口される。

１０は送風機Ｏ仕出口を示す。

【図面の簡単な説明】

第１図は装置全体の平面図を示し、エンジン室と送風機
室が分離している場合を示す。 第２図は第１図の側面図を示す。 第３図は装置全体の平面図を示し エンジン室と送風機
室が立体的に組合された場合を示す。 第４図は第３図の側面図を示す。 １・・・・・・エンジン、２・・・・・・送風機、３・
・・・・・伝導装置、４・・・・・・吸音断熱ボックス
、５・・・・・・燃焼用空気及び冷却空気吸入口、６・
・・・・・吸風機、７・・・・・・分岐ダクト、８・・
・・・・ダンパー ９・・・・・・外気吸入口、１０・
・・・・・送風機吐出口。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 外気温に対し最高摂氏３０度、最低摂氏２度以上の加熱
   温度の調節範囲を有する、 灯油エンジン、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン
   を動力源として各種の送風機を駆動し、それ等のエンジ
   ンと送風機を消音断熱材を以って囲まれた室内に包蔵せ
   しめたエンジン余熱利用の熱風発生装置において、 エンジンと送風機は分離又は隔壁を設けて区画し、エン
   ジン室の一部に燃焼用空気及びエンジン冷却用空気の吸
   入口を設け、 エンジン室内にこれ等の空気の吸入の為、吸風機を設け
   、吸風機の吐出口には分岐風道及びダンパーを増付け、
   分岐風道の一端を送風機室へ開ロヒ他端を機外に開口し
   て、吸風機の吐出風をダンパーにて、 機外と送風機室へ配分する如くなし また送風機室の一部に送風機吐出口及び外気吸入口を設
   けて送風機の吸入する外気とエンジン室の吸風機より配
   風される熱風を混合し、送風する如く成りこる装置にお
   いて、 エンジン室内又は室外に吸風機を設け、 エンジンを冷却すると共にその余熱を回収し、吸風機の
   吐出口に分岐ダクトを構成してダンパーの開閉度合に応
   じエンジンの余熱の送風機への供給量を調節し、送風温
   度を調節する如く成したエンジン余熱利用の熱風発生装
   置にトける温度調節装置。