JPS58491Y2 - コンクリ−トミキサ−車のホツパ支持構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コンクリートミキサー車のホッパ支持構造の
改良に関するものである。

一般にコンクリートミキサー車において、回転ドラムに
コンクリート原料を供給するためのホッパは、第１図に
示すように、ホッパ本体１の供給部２にゴムからなる円
筒状のホッパシール３を外挿し、そしてこのホッパシー
ル３を、回転ドラム４の口部４ａに回転ドラム４の中心
線と一致させて設けた鋼鉄製のチャージングシリンダ５
内に嵌挿してなり、ホッパ本体１からコンクリート原料
を回転ドラム４内に供給するとき、コンクリート原料が
回転ドラム４外にこぼれ落ちないようにしている。

しかるに、従来のコンクリートミキサー車のホッパにあ
っては、ホッパ本体をコンクリートミキサー車の荷台に
固定した構成となっているため、コンクリートミキサー
車の走行時に、回転ドラムに対しチャージングシリンダ
が芯ずれを起こしたり、あるいは回転ドラムにチャージ
ングシリンダを取付ける際の取付誤差によりチャージン
グシリンダが芯ずれしたりしていると、チャージングシ
リンダからホッパシールに偏荷重が作用してしまう。

このようにチャージングシリンダからホッパシールに偏
荷重が作用すると、チャージングシリンダが鋼鉄製で、
ホッパシールがゴム製であることから、ホッパシールが
大きく摩耗されて切裂等が生じ、ホッパシールの寿命を
短かクシ、ホッパシールの交換頻度が多く、また場所的
に高所のため大変不便である。

本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、チャージングシリンダからホッパシール
に偏荷重が作用せず、ホッパシールの寿命を長くするこ
とのできるホッパ支持構造を提供する点にある。

すなわち、本考案はホッパ本体をコンクリートミキサー
車の荷台に上下方向及び左右方向に揺動可能に支持して
、チャージングシリンダが芯ずれを起こした場合であっ
ても、ホッパシールに偏荷重が作用しないようにしたこ
とを特徴としている。

以下本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

第２図中１０はホッパ本体で、コンクリートミキサー車
の荷台１１の材部位置に立設した支台１２上に装備され
ている。

このホッパ本体１０の後傾斜部１０ａの下方中央位置に
はコ字状の取付金具１３が設けられ、この取付金具１３
には、第３図及び第４図に示すように、バカ穴１４を介
してＵ字金具（遊動金具）１５が取付けられ、そしてこ
のＵ宇金具１５によりホッパ本体１０の後傾斜部１０ａ
が前記支台１２の左右水平片１６．１６間に装架した水
平管１７に連結されている。

このＵ宇金具１５と水平管（支持棒）１１の間には上下
方向に隙間ｄ１があって、ホッパ本体１０の後傾斜部１
０ａが水平管１７に対し固定されることなく揺動し得る
ようになっている。

一方、ホッパ本体１０の前傾斜部１０ｂの上方左右位置
には１字金具１８が設けられ、この１字金具１８には、
第５図及び第６図に示すように、バカ穴１９を介して連
結ボルト（遊動金具）２０が取付けられ、そしてこの連
結ボルト２０によりホッパ本体１０の前傾斜部１０ｂが
前記支台１２の上端面に設けたコ字状のホッパステー２
１の水平部２１ａに連結されている。

この連結ボルト２０は、長尺に構成されていて、ホッパ
ステー２１の水平部２１ａのバカ穴２２を貫通した端部
にはナツト２３が螺合されていて、そしてこのナツト２
３と水平部２１ａとの間には隙間ｄ ２があって、ホッ
パ本体１０の前傾斜部１０ｂがホッパステー２１の水平
部２１ａに対し固定されることなく揺動し得るようにな
っている。

上述のようにして支台１２の水平管１７及びホッパステ
ー２１に連結されたホッパ本体１０は、従来と同様にそ
の供給部２４にゴムからなる円筒状のホッパシール２５
が嵌挿され、そしてこのホッパシール２５が回転ドラム
２６の口部２６ａに該回転ドラム２６の中心線と一致さ
せて設けた鋼鉄製のチャージングシリンダ２７に嵌挿さ
れて、コンクリート原料がホッパ本体１０の供給部２４
からホッパシール２５、チャージングシリンダ２１を通
って回転ドラム２６内に供給されるようになっている。

しかして上記実施例によれば、ホッパ本体１０の後傾斜
部１０ａが支台１２の水平管１７に対し揺動可能に連結
され、またホッパ本体１０の前傾Ｍ部１０ｂが支台１２
のホッパステー２１の水平部２１ａに対し揺動可能に連
結されていることから、ホッパ本体１０が支台１２に対
し固定されることなく揺動可能に支持されることになる
。

したがって、コンクリートミキサー車の走行時に回転ド
ラム２６に対しチャージングシリンダ２７が芯ずれを起
こしたり、あるいは回転ドラム２６にチャージングシリ
ンダ２７を取付ける際の取付誤差によりチャージングシ
リンダ２７が芯ずれしていても、チャージングシリンダ
２７の動きがホッパシール２５を介してホッパ本体１０
に伝えられて、チャージングシリンダ２１に対しホッパ
本体１０が追随することになり、この結果チャージング
シリンダ２７からホッパシール２５に偏荷重が作用しな
い。

このためホッパシール２５がチャージングシリンダ２７
からの偏荷重により摩耗して、該摩耗部分から切裂等が
生じるような惧れがなくなり、ホッパシール２５の寿命
を長くすることができ、長期間使用していてもチャージ
ングシリンダ２１とホッパシール２５との間からコンク
リート原料が漏出するような惧れがなくなる。

な卦ホッパ本体１０をコンクリートミキサー車の荷台１
１に支持する支持構造としては、上記実施例に限定され
るものではなく、要はチャージングシリンダ２７の動き
に対してホッパ本体１０が追随し得るように、ホッパ本
体１０をコンクリートミキサー車の荷台に揺動可能に支
持すればよい。

以上説明したように本考案によれば、ホッパをコンクリ
ートミキサー車の荷台に揺動可能に支持しているから、
回転ドラムのチャージングシリンダが芯ずれを起こして
も、該チャージングシリンダからホッパのホッパシール
に偏荷重が作用せず、ホッパシールの寿命が長く延ばす
ことができる。

このため、ホッパシールを長期間使用していても交換せ
ずにすむと共に、コンクリート原料がホッパシールから
こぼれ落ちる惧れもなくなる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はコンクリートミキサー車のホッパを説明するた
めの説明図、第２図は本考案の一実施例を示す一部切欠
した側面図、第３図は第２図の■−■１線矢視図、第４
図は第３図のｒＶ−ｒＶ線矢視拡大断面図、第５図は第
２図のＶ−ｖ線矢視図、第６図は第５図のＶｌ−Ｖｌ線
矢視拡犬断面図である。 １０・・・・・・ホッパ本体、１１・・・・・・荷台、
１３・・・・・・取付金具、１５・・・・・・Ｕ字金具
、１１・・・・・・水平管、ｄｌ・・・・・・隙間、ｄ
２・・・・・・隙間、１８・・・・・・Ｌ字金具、２０
・・・・・・連結ボルト（遊動金具）、２１ａ・・・・
・・水平部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンクリートミキサー車の回転ドラム内にコンクリート
   原料を供給するためのホッパ本体１０が、ホッパ一本体
   １０の前部１０ｂおよび後部１０ａを支台１２に固定し
   たホッパステー２１の水平部２１ａと水平片１６の支持
   棒１７にそれぞれ遊動金具２０．１５で取り付けて、上
   記ホッパステー２１と水平片１６に上下および左右方向
   に揺動自在に支持されて成ることを特徴とするコンクリ
   ートミキサー車のホッパ支持構造。