JPS5848930Y2 - 輸送車輌用ボデ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、荷物輸送を目的とした輸送用車輌のボデー
に関するもので、特にボデーを外筐と内渡との二重構造
とし、重なる壁面間に衝撃吸収を目的とした緩衝部材を
介在させたものである。

輸送中の衝撃による荷物の破損事故を防止するため車輌
のボデーには種々の工夫がなされている。

例えば荷物が載置される床板に振動吸収を目的としたス
プリングを介在させる等である。

この考案は、このように輸送中にむける振動、衝撃に対
する緩衝作用をより効果的に得られるようにした輸送車
輌のボデーを提供するものである。

この目的にトいて、この考案はボデーを外筐と内渡とで
構成し、内渡の床面をエアスプリングにて支持し、かつ
内渡の側面上部を外筐上面にダンパ一部にて支持すると
共に内渡と外筐の対設する側面に上下方向のみ内渡の移
動を可能とするガイド部とガイドローラーとを備えた構
造としである。

以下この考案装置の好捷しい実施例について説明する。

第１図はこの考案によるボデー構造とした輸送用車輌の
側面を示したもので、１は車体、２は荷物の収納を目的
とした概ね筐状のボデーである。

そして、ボデー２は第２図断面図に示すように外筐２ａ
と内渡２ｂとで構成され、この外筐２ａと内渡２ｂとの
間に荷物に加わる衝撃、振動等を吸収する緩衝部材を介
在させて両者の一体化を図った構造としである。

３は内渡２ｂを支持し、かつ内渡２ｂ内に収納載置され
る荷物に加わる上下振動督よび衝撃を吸収するためのエ
アスプリングで、その底部は外筐２ａの床面２ａ−１に
固定され、頂部を内渡２ｂの床面２ｂ−１に当接させる
ことで支持する構造としである。

なお、エアースプリング３は第４図にそのコントロール
系を示すように、エアーコンプレッサーＡからのエアー
をレベルパル７” Ｌ Ｖ、パルプｖを介して供給する
ようにしてあり、さらに内部エアを排出させろための排
出パルプＶをそれぞれに備えている。

排出用パルプＶは衝撃、振動等の影響を受は難い荷物で
内容積を広く確保したい場合に使用され、この排出用パ
ルプＶを開放することでスプリング作用を無くすことを
可能としである。

第３図はエアースプリング３の一部断面正面図を示した
もので、内渡２ｂの床面２ｂ−１を支持する頂部がベロ
ーズ３ａにて構成され、外筐の床面２ａ−１に固定され
る底部はエアータンク３ｂとしである。

そして、内部に圧力調整パルプ３ｃを有している。

４はタッパ一部で、一端は外筐２ａの上面２ａ−２に固
定され、他端は内渡２ｂの側内面２ｂ−２の上方に固定
しである。

このダン・〈一部４は油圧または空気圧によるもので、
内接２ｂを外筐２ａの上面２ａ−２につり下げるように
保持する機能を有している。

すなわち、このダンパ一部４とエアースプリング３とに
よる緩衝部材にて、内接２ｂは外筐２ａ内に支持された
構造である。

つぎに車輌の進行方向、後退方向（以下前後方向という
）の衝撃に対する内接２ｂの保持部材について第５回者
図を参照して説明する。

５は外筐２ａの内側面２ａ−３にリベット止め等の手段
で固定した概ねコ字状のガイド部材で、一定の間隔にて
複数設けてあり、そして、内接２ｂの例外面２ｂ−３に
はガイド部材５内に内接するガイドローラー６が一つの
ガイド部材５内に複数位置するよう固定しである。

なト、ガイドローラ−６Ｖｉ第５図ハむよび二にそれぞ
れ示すように外筐２ａの内側面２ａ−３に邑接し、上下
方向への移動を可能とする方向に固定されたもの（へ図
参照）と、ガイド部材５の側壁に当接し、内接２ｂの前
後方向への移動を阻止し、上下方向への移動を可能とす
る方向に固定されたもの（二図参照）とが、一つのガイ
ド部材５に対ｔＪ力方向交互に配置しである。

これによって内接２ｂが振動、衝撃等を得た際に前後に
移動することを阻止する作用を得ることができる。

したがって、内接２ｂは急激な振動、衝撃を得てもエア
ースプリング３訃よひタンパ一部４による効果的な緩衝
作用によって、その振動、衝撃を吸収することになり、
内接２ｂ内に収納載置される荷物に対する衝撃を緩和す
ることが可能となる。

また輸送中に於ける車輌の急激な加減速に対しても内接
２ｂの前後方向に加わる力は、ガイドローラー６とガイ
ド部材５によって阻止されて分散し、上方あるいは下方
への力となるためエアースプリング３むよひダンパ一部
４にて効果的に吸収されることになる。

以上の説明で明らかなように、この考案は車輌のボデ一
部分を二重筐状とし、内接を緩衝部材を介して外筐内に
支持した構造としたものであるから、衝撃、振動による
荷物の破損事故を著るしく減少させることができ、安全
な輸送を確保することができる。

また、内接は外筐に対して各周面が近接させた構造とす
ることができるので、内容積を減少させ輸送量の低下を
招く等の不都合もない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案によるボデーを備えた車輌の側面図、
第２図は第１図［−ｎ断函図、第３図はエアースプリン
グの一部断面側面図、第４図はエアースプリングのコン
トロール系説明図、第５図イ９口、ハ、二はガイド部材
とガイドローラーの説明図である。 １：車体、２：ボデー、２ａ：外筐、２ｂ：内接、３：
エアースプリング、４：ダンパ一部、５ニガイド部材、
６：ガイ トローラ−０

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ボデーを筐状とした輸送用車輌にち−いて、前記ボデー
   を外筐と内渡とで構成し、内渡の床面をエアースプリン
   グにて支持しかつ内渡の側面上部を外筺上面にダンパ一
   部にて支持すると共に内渡と外筐の対設する側面に上下
   方向のみ内渡の移動を可能としたガイド部とガイドロー
   ラーとを備えたことを特徴とする輸送車輌用ボデー。