JPS584878A - 皮革調生地の製法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は仕上りが表面スウエード状となる皮革調生地の
製法に関する。

一般的にこの種の生地の製法については発泡ウレタン樹
脂を主ペースとした塗布剤をベース地に塗布して、単に
加熱処理をして発泡させるものであったため、出来上っ
た生地に種々の印刷、その他の加工を施す際にも制限を
受け、完成品の風合いも大味なものであった。

そこで、本発明は斯かる点に着目してなされたもので、
出来上がりの風合いが良く、印刷等の二次処理も所望通
りに行うことができ、応用用途の広い皮革調生地の製法
を提供するもので、その要旨とするところは布地、紙等
のベース地にアクリル酸を主成分とし、発泡ウレタン樹
脂を含有する水溶性の塗布剤を塗布したのち、自然乾燥
あるいは少量の熱風を与えて乾燥させ、その後、再度前
記塗布剤をコーティングし、次いで表面に蒸気を噴射さ
せながら裏面から加熱処理することを特徴とする皮革調
生地の製法に存する。

次に、本発明の賽施の一例を図面を参照しながら説明す
る。

図において１は布地、紙等のベース地であり、このベー
ス地１の表面に塗布剤２を塗布する。この塗布剤２はア
クリル酸を主成分とし、弗素樹脂及び発泡ウレタン樹脂
を含有し、必要に応じ九色素を混入したものとなってい
る。

この塗布剤２を塗り上げてから自然乾燥あるいは自然乾
燥に加えて少量の熱風を与えることによつて乾燥させる
。この場合の乾燥は、ある程度の水分を残した生乾きの
状態が良とされる。

次に、乾燥された塗布剤２の表面に更に前記と同質の塗
布剤を重合積層３させ、この重合積層３を一形成した状
態でコンベア４に載せて搬送し、蒸気５を表面に噴射さ
せながら、裏面から加熱装置６によって加熱処理するも
のである。この処理が終了したものは皮革調生地となる
ものでベース地１に皮革調部Ｔが形成されたものとなっ
ている。

本発明に係る皮革調生地の製法は上紀の如く構成されて
いる。

従来と異なりアクリル酸を主成分とした塗布剤を用いて
いるので水溶性が良く、アルコールにのみしか溶解しな
かった発泡ウレタン樹脂を主成分とした塗布剤を用いる
ものより経済的にも能率的にも向上したものとなってお
り、又最終的に加熱処理の際に表面に蒸気を噴射しなが
ら行うため、表面を粗く仕上げることにより、発泡の際
にスウエード調になすことが可能となっている。

又、従前の如く単調、短絡的な発泡ではないので、風合
いの強い製品となるばかりか、印刷尋の二次的加工を施
すにも良好なものとなっているもので、皮革製品と異な
り、ノビが生ずることはない。

尚、本発明によって製造された皮革調生地は応用用途が
広範にわたるもので、服地、カーテン地、袋物、ケース
尋に用いられることは勿論、肘当て等にも用いることが
できるものとなっている。

このように、本発明は非常に優れた利点を有しているも
ので、本発明を実施することは、その実益的価値が甚だ
大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施の一例を示すもので、第１図は塗布
剤を塗った状態を示す断面図、第２図は乾燥後、塗布剤
を積層重合した状態を示す断面図、第３図は加熱工程を
示す概略図、第４図は完成した皮革調生地の断面図であ
る。 １・・ペース地、２・・・塗布剤、３　・重合積層、４
・・・コンベア、５・・・蒸気、　６・・加熱装置Ｔ・
・皮革調部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１１布地、紙等のベース地にアクリル酸を主成分−と
   し、発泡ウレタン樹脂を含有する水溶性の塗布剤を塗布
   したのち、自然乾燥あるいは少量の熱風を与えて乾燥さ
   せ、その後、再度前記塗布剤をコーティングし、次いで
   表面に蒸気を噴射させながら、裏面から加熱処理するこ
   とを特徴とする皮革調生地の製法。