JPS5848658B2 - 柄出し装置付き横編機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、複数の選針面のそれぞれ１つに合わされる選
針バットをもつ選針ジャックと針押し片とを介して編針
に作用する柄出し装置を有する横編機に関する。

この種の柄出し装置では、針溝にむいて選針ジャックが
そのバットを種々の選針面内に設けてあることによって
、柄が編機に固定的に設定される。

このため各選針面に対して選針バット付き選針ジャック
をあらかじめ製造し、所望の選針面に対して設けられた
１つの選針バットを除いて、他のすべての選針バットを
後で切り取ることができる。

続いて新しい柄にしようとすれば、針溝内の選針ジャッ
クを交換せねばならない。

選針ジャックのこの交換や選針バットの切り取りによる
選針ジャックの準備は煩雑で時間をとる。

選針ジャックを互いに重なり合うかあるいは内外には捷
り合う２つの部分から作り、これら部分を複数の拘束位
置で互いに＠１定することは既に提案されている。

相対変位可能な２つの選針ジャック部分の一方は選針バ
ットをもち、したがってこの選針バットが各拘束位置で
他の選針面へ来るか、あるいは選針ジャック捷たは付属
する編針の前進バットあるいは戻しパッドから異なる距
離をとる。

この柄出し装置では、柄変更の際選針ジャックを交換す
る必要がなく、その両方の部分を互いに変位させるだけ
でよいが、この構造により２分割選針ジャックの形状が
比較的複雑になり、変位の可能性がわずかな拘束位置に
限定される。

本発明の課題は、なるべく切り取り可能な選針バットを
もつ交換可能な選針ジャックにおいて普通であるように
、全部の選針面を維持でき、柄変更の際針床の選針ジャ
ックを交換しなくてすむように、最初にあげた種類の柄
出し装置を構成することにある。

この課題は、本発明によれば次のようにすることによっ
て解決される。

すなわち選針ジャックがすべて同じにかつ平滑な上辺の
胴部をもつように構成され、選針バットが針溝内に案内
されかつ胴部上辺に接する別体のスライダとして構或さ
れ、針床に拘束される止め条片によりそれぞれ所望の選
針面に拘束されている。

針床内に固定された選針ジャックの選針バットにはカム
装置の抑圧カムが作用し、したがって選針ジャックは湾
曲可能あるいは揺動可能なジャックとして構或されてい
る。

好筺しい構成では、選針ジャックが選針バットへ作用す
る押圧カムにより揺動可能で針押し片側に戻しバットを
もつ揺動ジャックとして構成され、その長い胴部の端部
が針床の縁を越えて前進カム釦よび戻しカムの作用範囲
へ突出している。

したがって前進カムすなわち上けカムにより動かされる
選針ジャック胴部は、針床に固定された選針バットの下
を摺動する。

柄を新しく設定するために、止め条片が針床から取外さ
れ、選針バットが所望の新しい選針面へ移され、そこで
再び挿入される止め条片により拘束される。

本発明により構成された柄出し装置は、公知の変位可能
な選針ジャックとは異なり、任意の選針ジャックに複数
の選針バットを設け、それにより設定された柄を所々で
中断し、他の柄を重ねることが可能なことである。

本発明により構或された柄出し装置では、選針ジャック
が付属する針押し片上に揺動可能に支持され、選針バッ
トのほかに同様にスライダとして構成された設定バット
を持ち、選針バットと設定バットが選針ジャックの揺動
個所の異なる側で選針ジャック胴部に接しているように
することができる。

したがって抑圧カムが設定・〈゛ソトに作用した際、選
針バットに作用した場合とは逆の方向へ、選針ジャック
をその初期位置から揺動させることができる。

こうして別の上げカムにより制御を行なうことができる
。

スライダとして構成された選針あるいは設定・くソトが
、針床に拘束される止め片の上および下に係合している
ようにすることもできる。

それによりバットを完全に針溝へ押込むことはできず、
バットを常に捕捉可能にすることができる。

本発明の実施例を添付図面について以下に説明する。

横編機の図示した針床１１は、周知のように中間突条１
０により互いに分離された多数の針溝１２をもち、これ
ら針溝１２へそれぞれ編針１３、針押し片１４、および
揺動ジャックとして構威された選針ジャック１５が挿入
されている。

選針ジャック１５の前端部範囲１５．１は、紙面に対し
て垂直に針床１１の縦方向に延びる縦橋片２０上にある
。

この縦橋片２０上の支持個所は、図示した実施例では選
針ジャック１５の揺動個所を形成している。

この選針ジャック１５はとの前端部範囲に戻しバット１
５．２ も備え、この戻しバット１５．２に続いて平滑
な上辺の長いジャック胴部１５．３をもっている。

選針ジャック１５の後端部１５．４は針床１１から突出
し、そこで選斜ジャック後端部１５．４の下辺に作用す
る戻しカム１７により、図示した水平な初期位置へ揺動
して戻ることができる。

この水平な初期位置で、選針ジャック１５は、図示して
ない編機キャリジの概略的に示したカム取付け板２１の
上げカム１６の作用を受けている。

図示した実施例では、選針ジャック１５の平滑な長い胴
部１５．３上には、いずれも同じスライダとして構成さ
れた内側選針バツＮ８．１と外側選針バット１８．２と
が設けられ、これらは選針ジャック胴部１５。

３の平滑な上辺上に移動可能に設けられている。

スライダとして構成された選針バツＮ８．１あるいは１
８．２は、選針ジャック胴部１５．３上を任意の選針位
置へ移動される。

図示した選針バツ｝ １８．１と１８．２との間にある
別の選針面は、記入された別の選針バットにより示され
ている。

全部で１０個の選針面がある。個々の選針面において、
スライダとして構戒された選針ノくット１８は、針床１
１の中間突条１０に固定されて針溝１２に対し直角に延
びる止め条片１９によりそれぞれ拘束される。

選針バット１８を所望の選針面へ設定した後、止め条片
１９が針床１１へはめられる。

図示した実施例とは異なり、１つの選針ジャック１５へ
２つより多い選針バット１８を付属させることもできる
。

個々の選針面例えば内側の２つの選針面を特定の基本柄
に対応させることもできる。

同様に図示した実施例とは異なり、胴部１５．３の範囲
にあって揺動点を形成する個所で針押し片１４上に選針
ジャック１５を支持して、一部の選針面が揺動個所の一
方の側にあり、他の選針面が揺動個所の他方の側にあり
、選針・〈ットに作用する図示しない押圧カムにより、
選針ジャックを図示した初期位置から一方あるいは他方
向へ揺動させることもできる。

図示した実施例では、選針ジャック１５は、スライダと
して構威されかつ止め条片１９により針溝１２内におけ
る長手方向移動を防止されている選針バット１８へ作用
する押圧カムによって、図示した初期位置から時計回り
に揺動され、それにより選針ジャック１５の自由端であ
る後端部１５．４が上げカム１６の範囲から外れる。

初期位置への復帰は戻しカム１７により行なわれる。

【図面の簡単な説明】

図は横編機の針床ととの針床に作用する編機キャリジの
カム取付け板の針溝に沿う断面図である。 １１・・・・・・針床、１２・・・・・・針溝、１３・
・・・・・編針、１４・・・・・・針押し片、１５・・
・・・・選針ジャック、１５，３・・・・・・胴部、１
８．１ ， １８．２・・・・・・選針バット、１９・
・・・・・止め条片。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数の選針面のそれぞれ１つに合わされる選針バッ
   トをもつ選針ジャックと針押し片とを介して編針に作用
   する柄出し装置を有する横編機にむいて、選針ジャック
   １５がすべて同じにかつ平滑な上辺の胴部１５・３をも
   つように構成され、選針バット１８が針溝１２内に案内
   されかつ胴部上辺に接する別体のスライダとして構成さ
   れ、針床１１に拘束される止め条片１９によりそれぞれ
   所望の選針面に拘束されていることを特徴とする、柄出
   し装置付き横編機。 ２ 選針ジャック１５が選針バット１８へ作用する押圧
   カムにより揺動可能で針押し片側に戻しバット１５．２
   をもつ揺動ジャックとして構成され、その長い胴部１５
   ．３の端部１５．４が針床１１の縁を越えて前進カム１
   ６および戻しカム１７０作用範囲へ突出していることを
   特徴とする、特許請求の範囲第１項に記載の横編機。 ３ 選針ジャック１５が付属する針押し片１４上に揺動
   可能に支持され、選針バット１８のほかに同様にスライ
   ダとして構成された設定バットをもち、選針バットと設
   定バットが選針ジャック１５の揺動個所の異なる側で選
   針ジャック胴部１５．３に接していることを特徴とする
   、特許請求の範囲第１項に記載の横編機。 ４ 選針ジャック１５の少なくとも一部が複数の移動可
   能な選針バツ｝（１８．１ ， ’１８．２・・・）を
   備えていることを特徴とする、特許請求の範囲第１項に
   記載の横編機。 ５ スライダとして構成された選針あるいは設定バット
   １８が、針溝１２の長手方向においてその両側を区画し
   かつ針床１１に拘束される止め片１９の上耘よび下に係
   合していることを特徴とする、特許請求の範囲第１項に
   記載の横編機。