JPS5847778B2 - レコ−ドサイズ検出装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はレコードサイズ検出装置に係り、更に詳述す
れば再生開始時、アームの針先位置をレコードのサイズ
に応じた導入溝位置に正し《正対させると共にサイズに
より異なるレコード最終溝を検出する際の検出誤差を除
去するプレーヤのレコードサイズ検出装置に関する。

レコードプレーヤの自動化にあたり、レコードサイズを
自動的に検出する手段として、ターンテーブル上にレコ
ードサイズに対応した３個の光電変換素子を配設し、レ
コード盤の有無およびレコード盤のサイズの種別を光学
的に検出するもの、あるいはリードイン位置を機械的に
セットするもの等種々の手段のものが提案されている。

しかし、前者のターンテーブル上のレコードサイズに対
応した位置に光電変換素子を設けることは電気的な接続
関係が面倒な上にレコード盤上を随射する光源が必要と
なり、後者の機械的に行なう場合には回転カムの如き機
械的スイッチをサイズに合せてスットする必要があり機
械的に複雑な上に機械音が生じ、いずれもの場合もリー
ドイン位置の設定は可能であるが同じ構成でレコード最
終溝位置の検出をも行なえるものはなく別々の手段で行
なわれていた。

この発明は上述した欠点を除去することを特徴とするも
ので、その特徴とするところはリードイン時にはレコー
ドサイズに応じた位置に正しく位置するようにシャープ
な磁束を有した磁石により磁気感応素子を動作させ、リ
ードアウト時には１７φ盤と３０φ，２５φ盤との内周
差の距離をフロードな磁束を有した他の磁石により磁気
感応素子を動作させることにより導出溝の急変による速
度検出器の出力との論埋積回路によりアームリフタを動
作させるようにしたレコードサイズ自動検出装置を提供
するものである。

以下この発明を図に示すリニアトラッキングプレーヤに
用いたー実施例について詳述する。

レコードサイズによる外径Ａ，最初の音溝の直径Ｂ，最
終音溝の直径Ｃおよび最終溝の直径Ｄは次表の通りであ
る。

この発明のレコードサイズ検出装置は、第１図に示すよ
うにプレーヤ本体のパネル５の下面に取付部材８を介し
て同一平面上に３０φ，２５φおよび１７φレコード盤
の前表に示す最初の音溝半径より若干（アームの下降に
要する時間分のトレース距離に相当する）外側位置に磁
気感応素子（例えばホール素子，マグネットダイオード
）Ｓｌ ，Ｓ２およびＳ３を、最終溝の内径差および導
出溝附近に前記平面から更に下方に位置する如《取付部
材９を介して磁気感応素子Ｓ４をそれぞれ配設してなる
磁気感応部１０と、罰記パネル５上を車輪４を介してレ
コード溝の法線方向に平行移動する移動台３と固定した
移動台連結部材６を介して取付けられたマグネットホル
ダ部材７の一端に磁極面が大きくかつ前記移動台３の移
動時磁気感応素子Ｓ４のみ磁束の検出ができるように水
平方向にブロードな磁束を与える第１のマグネツ｝Ｍ１
と、前記マグツットホルダ部材７の他端に垂直方向にシ
ャープな磁束を与え磁気感応素子８１〜Ｓ３で磁束の検
出ができる第２のマグネツ｝Ｍ２とを配設した磁束発生
部１１とで略構成されている。

図中１はアーム、２はジンバルサポート部である。

また、第２図に示すように前述した各磁気感応素子８１
〜Ｓ３は各感応素子の感応時の出力で動作するアーム下
降信号出力回路ＡＤＳと切替スイッチＳＷを介して選択
的に、磁気感応素子Ｓ４はアーム上昇信号出力回路ＡＵ
Ｓにそれぞれ接続され、前記アーム下降信号出力回路Ａ
ＤＳの出力と、前記アーム上昇信号出力回路ＡＵＳの出
力とアーム速度検出回路ＡＳＤの出力とを入力とする論
理積回路ＡＮＤの出力とは共に図示してないアーム上昇
下降動作部へ送出されるよう構成されている。

今仮に３０φ盤を図示してないターンテーブル上に載せ
て切替スイッチＳＷで磁気感応素子Ｓ１を選択しプレイ
釦を押せば移動台３が図示しない移動用ベルトで第１図
に示す矢印の如く左方向に移動し始め、第２のマグネツ
｝Ｍ２が第３図に示すように磁気感応素子Ｓ１と対向状
態になり前記素子Ｓ１は磁束巾ｌ１のシャープな磁束に
より第４図に示すようなアーム下降信号出力回路ＡＤＳ
からペルス巾がＬ１の位置検出信号ＳＮ１（位置精度の
高い）が送出され、アーム１が下降し最初の音溝位置か
ら正確にリードインする。

次に最終音溝位置までトレースが進むと第１のマグネツ
｝Ｍ１の磁束巾がｌ２のブロードな磁束に磁気感応素子
Ｓ４が感応して第４図に示すようにアーム上昇信号出力
回路ＡＵＳからパルス巾がＬ２の位置検出信号ＳＮ４が
論理積回路ＡＮＤの一方の端子に入り、他方の端子に入
るアーム速度検出回路ＡＳＤの出力との論理積が与えら
れた時、最終音溝と最終溝との間でアームの上昇動作が
行なわれ移動台３がトレース前位置に戻る。

その間アーム下降信号出力回路から出力が出ないように
出力を短結することによりアームを上昇した状態で移動
台３を元位置へ復帰させる。

尚２５φ，１７φ盤においても同様である。

以上、リニアトラッキングプレーヤに実施した例を示し
たが他のプレーヤでも実施することができることはいう
までもない。

また、マグネットは永久磁石を用いる例を示したが電磁
石でもよ《、磁気感応素子とマグ不ソトの取付は、相対
位置が逆でもよい。

なお、リードイン位置検出時の磁気感応素子またはマグ
ネットに磁気シールド板を併設すればよりシャープな出
力が得られる。

以上述べたようにこの発明はリードイン時にはレコード
サイズに応じた位置を正しく検出するようにシャープな
磁束により磁気感応素子を動作させ、リードアウト時に
は最終溝の内周差をカバーするブロードな磁束で磁気感
応素子を動作させて最終音溝と最終溝との間でアームの
速度変化を検出した信号との論理積をとることにより、
最終溝位置を検出するようにしたので、正確なリードイ
ンおよびリードアウト，リターンが行なえ、構或が簡単
で、無接触であるため音が発生したり摩耗による障害が
なく安定性が大きい等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図はいずれもこの発明の一実施例を示すもので、第１図
はレコードサイズ自動検出装置の全体の構或図、第２図
は要部の電気的回路図、第３図は磁束の構成図、第４図
は磁気感応素子の出力波形図である。 １・・・・・・アーム、２・・・・・・ジンバルサポー
ト部、３・・・・・・移動台、４・・・・・・車輪、５
・・・・・・パネル、６・・・・・・移動台連結部材、
７・・・・・・マグネットホルダ部材、８，９・・・・
・・取付部材、１０・・・・・・磁気感応部、１１・・
・・・・磁束発生部、Ｓ１〜Ｓ４・・・・・・磁気感応
素子、Ｍ１ ，Ｍ２・・・・・・マグネット、ＡＤＳ・
・・・・・アーム下降信号出力回路、ＡＵＳ・・・・・
・アーム上昇信号出力回路、 ＡＮＤ・・・・・・論理積回路、 ＡＳＤ・・・・・・ア ーム速度検出回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ レコード盤の導入溝に対応する位置に第１の磁気感
   応部材をレコードサイズに対応に配設し、レコード盤の
   最終溝位置に対応して第２の磁気感応部材を配設した磁
   気感応手段と、アーム移動と連動し、シャープな磁束を
   第１の磁気感応部材に与える第２のマグネットと、ブロ
   ードな磁束を前記第２の磁気感応部材に与える第１のマ
   グネットとからなる磁束発生手段とを備えるレコードサ
   イズ検出装置。