JPS5847761B2 - 信号記録再生方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 例えば、通常のヘリカルスキャン方式のビデオテープレ
コーダの変調方式として用いられている低搬送波周波数
変調は変調度が低く、周波数偏移としては４〜５ＭＨｚ
程度である。

このような周波数変調波は、デジタル信号とみなすこと
ができる。

本発明は、このようにデジタル信号とみなすことのでき
る低搬送波周波数変調波に他の情報信号を多重化するよ
うにした信号伝送方法に関する。

以下、本発明による信号伝送方法をビデオテープレコー
ダに応用した場合につき説明しよう。

第１図において、１は第２図Ａに示すような映像信号Ｅ
ｉの供給される入力端子で、この入力端子１よりの映像
信号Ｅｉを周波数変調器２に供給して、この周波数変調
器２において映像信号を周波数変調する。

この場合、この被変調波信号Ｅｍは、第２図Ｂに示すよ
うに略矩形波信号とみなすことができる。

この第２図Ｂに示すような矩形波信号Ｅｍをパルス成形
回路３に供給する。

このパルス成形回路３は微分回路と両波整流回路より成
るもので、このパルス成形回路３に第２図Ｄに示すよう
に矩形波信号Ｅｍの立上り、及び立下り時に夫々パルス
を発生するような信号Ｅｐを得る。

また入力端子１より供給される映像信号Ｅｉを水平同期
信号分離回路４に供給し、この水平同期信号分離回路４
において水平同期信号を分離して第２図Ｃに示すように
、水平周期のパルス信号を出力する。

この水平同期信号分離回路４よりの水平周期のパルス信
号をパルス成形回路３に供給すると共にフリツプフロツ
プ回路５に供給し、このフリツプフロツプ回路５をセッ
トし、この時得られるフリツプフロツプ回路５の出力信
号をゲート回路６に供給して、このゲート回路６をオン
させる。

このゲート回路６０入力側には、パルス或形回路３より
、パルス信号Ｅｐが供給され、このパルス信号Ｅｐがこ
のゲート回路６を通じてカウンター回路７に供給される
。

この場合、水平同期信号分離回路４より水平周期のパル
ス信号をフリップフロツプ回路５に供給して、このフリ
ップフロップ回路５をセットして、ゲート回路６をオン
とすると共に、この水平周期のパルス信号をパルス成形
回路３に供給して、このパルス或形回路３の出力信号Ｅ
ｐの水平同期信号に対応する部分と、この水平周期のパ
ルス信号とを同期させるようにしたので、カウンター回
路７はパルス成形回路３よりのパルス信号Ｅｐの水平走
査期間の初めの部分に対応するパルスより計数を始める
ものである。

また、このカウンター回路７はパルスをＮ個例えば４個
カウントするごとに１個のパルスを出力するもので、こ
のカウンター回路７の出力信号を分周回路８に供給し、
この分周回路８の出力によってフリツプフロツプ回路５
をリセットする。

この分周回路８は１水平周期期間の中にどのくらいの情
報信号を挿入するかを決めるもので、例えば１００個の
パルスを情報信号伝送用として使用する場合には、カウ
ンター回路７より１００個のパルスが出力されたとき、
即ちパルス信号Ｅｐの水平走査期間の始めの部分と対応
するパルスから４００個目のパルスが出力されたときに
リセット信号をフリツプフロツプ回路５に供給して、こ
のフリツプフロツプ回路５をリセットし、ゲート回路６
をオフさせる。

そして、次の水平周期のパルス信号（水平同期信号）が
、このフリツプフロツプ回路５に供給されて、このフリ
ツプフロツプ回路５がセットされるまで、ゲート回路は
オフとなるものである。

このようにして得られるカウンター回路７よりの出力、
即ちパルス信号Ｅｐの４個毎の出力を緩衝記憶回路９に
供給する。

この緩衝記憶回路９は情報信号を記憶しておくもので、
この記憶された情報信号をカウンター回路７の出力信号
がこの緩衝記憶回路９に供給される毎にトリガ回路１０
に供給するものである。

このトリガ回路１０は、緩衝記憶回路９より供給される
情報信号が゜Ｏ”の場合に、トリガパルスをモノステー
ブルマルチバイブレーク１１に供給して、この七ノステ
ーブルマルチバイブレーク１１をセットし、このモノス
テーブルマルチバイブレーク１１より出力信号をゲート
回路１２に供給して、このゲート回路１２をオフとなし
、またトリガ回路１０に緩衝記憶回路９より供給される
情報信号が”１″の場合には、このトリガ回路１０より
の出力信号によりモノステーブルマルチバイブレーク１
１をリセットして、このゲート回路１２を通常の状態、
即ちオン状態となすものである。

またパルス或形回路３の出力信号Ｅｐを遅延回路１３を
介して、このゲート回路１２に供給する。

この場合、遅延回路１３はゲート回路１２のゲート信号
供給線路の遅延量だけ、信号Ｅｐを遅らすもので、従っ
てカウンター回路１において計数された信号Ｅｐの４個
目毎のパルスが、このゲート回路１２において制御され
、第２図Ｅに示すように４個目毎に情報信号が挿入され
る。

即ち、トリガ回路１０よりの情報信号が゜′Ｏ″の場合
、ゲート回路１２がオフとなるので、第２図Ｅに示すよ
うに第２図Ｄに示すようなパルス信号Ｅｐの所定番目の
パルスが抜き取られたようになされ、情報信号供給回路
１０よりの情報信号が”１′′の場合にはゲート回路１
２はオンで、パルス信号Ｅｐはそのままゲート回路１２
を通る。

このようにして、所定番目毎に情報信号を挿入された信
号がゲート回路１２より信号変換回路１４に供給され、
この信号変換回路１３において第２図Ｆのような矩形波
信号Ｅｍ’に変換されて、この信号が記録用磁気ヘッド
１５Ｒに供給されて、磁気テープＴに記録される。

この場合、矩形波信号ｂ′は周波数変調波と見なせるの
で、磁気テープＴには良好に磁気記録することができる
。

このようにして本発明による信号伝送方法によれば、映
像信号等の低搬送波変調波にデジタル信号を多重化して
、この信号を例えば磁気テープに記録できる。

この磁気テープＴに記録した映像信号及び情報信号を再
生及び復調するには次のようにする。

第３図においてＴは情報信号が多重され、前述のように
して第４図Ａに示すように周波数変調された信号Ｆｍが
記録された磁気テープで、この磁気テープＴに記録され
た信号Ｆｍは再生用磁気ヘッド１５Ｐにより再生され、
この再生された第４図Ａに示すような信号Ｆｍは、パル
ス成形回路１６に供給され、第４図Ｂに示すようなパル
ス列を有するパルス信号Ｆｐに変換される。

このパルス信号Ｆｐは単安定マルチバイブレーク１７に
供給される。

この単安定マルチバイブレーク１７はマルチバイブレー
クの出力パルスが立上っている期間内に再びトリガパル
スが供給された時に、このトリがパルスが供給される時
点よりマルチバイブレークの出力パルスが再び立上り、
あたかも時定数が長くなるような単安定マルチバイブレ
ーク（リトリガブル単安定マルチバイブレーク）を使用
する。

また、この場合、この単安定マルチバイブレーク１７の
立下りの時定数はパルス信号Ｆｐのパルス間隔Ｔａ （
情報信号が挿入されるパルスを除く）より長＜Ｔａ＋△
Ｔに選定する。

従って、この単安定マルチバイブレーク１７の出力とシ
テは、情報信号”０”が挿入された部分で所定期間？下
るような信号となる。

この信号を時定数Ｔｂ（Ｔｂ＞Ｔａ十△Ｔ）なる単安定
マルチバイブレーク１８に供給し、この単安定マルチバ
イブレーク１８より、第４図Ｄに示すような出力信号を
得、この出力信号をアンド回路１９及び２０の夫々の一
方の入力端子に供給する。

そしてアンド回路１９の他方の入力端子にパルス戒形回
路１６よりのパルス信号Ｆｐを供給し、このアンド回路
１９の出力信号として、第４図Ｅに示すような記録側で
情報信号”０″により取り除かれたパルスの直後のパル
スのみを取り出した信号Ｐａを得る。

またアンド回路２０の他方の入力端子にはパルス成形回
路１６よりのパル不信号Ｆｐを遅延回路２１を介して供
給する。

（第４図Ｇ参照）。この場合遅延回路２１の遅延時間Ｔ
１をＴａ十△Ｔ＜Ｔ ，＜ Ｔ ａ＋△７１”＋Ｔ ｂ
となるように選定する。

そしてアンド回路２０の出力信号として第４図Ｈに示す
ように記録側で情報信号“０ １１により取り除かれた
パルスの直前のパルスのみを取り出した信号ｐｂを得る
。

更にアンド回路１９よりの第４図Ｅに示すようなパルス
信号Ｐａを遅延時間Ｔなる遅延回路２２に供給し、第４
図Ｆに示すようにＴ１だけパルスを遅延させた後、この
パルス信号を所定の時定数を有する単安定マルチバイブ
レーク２３に供給し、この単安定マルチバイブレータ２
３の出力として、第４図１に示すような矩形波信号を得
る。

またアンド回路２０よりの第４図Ｈに示すようなパルス
信号Ｐｂを単安定マルチバイブレーク２３と同様の単安
定マルチバイブレーク２４に供給し、第４図Ｊに示すよ
うな矩形波信号を、この単安定マルチバイブレーク２４
に得る。

これら単安定マルチバイブレーク２３及び２４の出力信
号を積分回路２５及び２６に夫々供給して、この積分回
路において夫々積分し、第４図Ｋ及びＬのような積分信
号を得る。

そして、これら積分回路２５及び２６に得られる積分信
号を比較回路２７の一方及び他方の入力端子に供給する
。

この比較回路２７は、一方及び他方の入力端子に供給さ
れる信号のレベルが等しくなった部分で出力を発生する
もので、この比較回路２７に得られる出力を単安定マル
チバイブレーク２８に供給し、この単安定マルチバイブ
レーク２８より第４図Ｍに示すように積分回路２５及び
２６の夫々より出力される積分信号のレベルが等しい位
置にパルス信号Ｆｐのパルスと同じパルス巾を有するパ
ルス信号Ｐｃを得、この信号Ｐｃを合或回路２９に供給
する。

また遅延回路２１に得られるパルス成形回路１６の出力
信号をＴ１だけ遅延させた第４図Ｇに示すような信号Ｆ
ｐ′を遅延回路３０を介して合成回路２９に供給する。

この場合、遅延回路３０は第４図Ｍに示すような信号Ｐ
ｃのパルスが第４図Ｇに示すパルス信号Ｆｐ′の記録側
でパルスが情報”Ｏ”によって抜きとられた位置に丁度
に合成されるように、このパルス信号ｐ ｐ／を遅延（
遅延量Ｔ２）させるものである。

従って合戒回路２９には第４図Ｎに示すように信号Ｆｐ
／に対し情報信号の伝送の為に抜きとられたパルスと同
等のパルスＰｃが合戒され、記録側におけるパルス信号
Ｅｐと同等の信号が形成される。

そしてこの合或されたパルス信号は復調器３１に供給さ
れ、この復調器において映像信号が復調され、この復調
された映像信号が出力端子３２に供給され、映像が再生
される。

尚、この回路によると、抜きとられたパルスの直前及び
直後のパルスの位置にもとずいて抜きとられたパルスの
位置を決定できるので、周波数変調されていても、正確
な内挿が可能である。

また多重されたデジタル情報信号は次のように復調され
る。

即ち、合或回路２９に得られる復調されたパルス信号を
ゲート回路３３を介してカウンター７と同様のカウンタ
ー回路３４に供給する。

この場合、復調器３１によって復調された映偉信号を水
平同期分離回路３５に供給して、水平同期信号を分離し
、この分離した水平同期信号をフリツプフロツプ回路３
６に供給して、このフリツプフロツプ回路３６をセット
し、このフリツプフロツプ回路３６の出力信号によりこ
のゲート回路３３をオン、オフする。

即ち、フリツプフロツプ回路３６がセット状態のときゲ
ート回路３３はオンで、フリツプフロツプ回路３６がリ
セットされるとゲート回路３３はオフとなるものである
。

従って水平同期信号が分離されて、フリツプフロツプ回
路３６がセットされるとゲート回路３３がオンとなり、
合戒回路２９よりのパルス信号は、このゲート回路３３
を介してカウンター回路３４に供給され、このカウンタ
ー回路３４においてパルスがカウントされ、４個毎に１
個のパルスをこのカウンター回路３４より出力する。

このカウンター回路３４の出力信号を分周回路３７に供
給する。

この場合にも記録側における分周回路８と同様にして、
水平同期信号の部分と対応するパルスから数えて４００
個のパルスが合或回路２９より出力されたとき分周回路
３７よりフリツプフロツプ回路３６にリセット信号を供
給してこのフリツプフロツプ回路３６をリセットし、従
ってゲート回路３３をオフとする。

このようにして得られるカウンター回路３４よりの合成
回路２９のパルス信号の４個目毎のパルスをアンド回路
３８の一方の入力端子に供給する。

また、このアンド回路３８の他方の入力端子に、パルス
或形回路１６に得られる情報信号を含むパルス信号Ｆｐ
を遅延回路３９を介して供給する。

従って、情報信号が″′Ｏ”の場合にはパルス信号Ｆｐ
よりの入力は″Ｏ”であり、カウンター回路３４よりの
出力信号は常に”１”であるので、アンド回路３８の出
力は″′０”となり、情報信号が″′１”の場合にはア
ンド回路３８の出力は″１”となる。

この場合、カウンター回路３４よりの出力信号はパルス
信号Ｆｐのパルスの４個毎に１個のパルスを有するよう
なものなので、アンド回路３８の出力信号もパルス信号
ｐｐのパルスの４個毎に１個の割合にパルスが得られる
ようなものとなる。

即ち、アンド回路３８より導出される出力端子４０には
、情報信号のみを取り出すことができる。

以上述べたように、本発明による信号伝送方法によれば
、映像信号に他のデジタル信号を多重化して同時にビデ
オテープレコーダに記録再生できる。

また本発明によれば映像画像の画質に影響を及ぼすこと
は全くない。

また上述の実施例においては４個に１個のパルスを情報
信号用としたが、これは情報量により決まるものである
。

例えば１０個に１個のパルスの割合で情報を伝送したと
すると、１水平走査期間に５０〜６０ビットのデジタル
信号を多重することができ、この値は、電話と同等の音
声信号１４チャンネル分、ハイファイオーディオ信号２
〜３チャンネル分に相当する。

尚、上述例においては挿入すべきデジタル情報信号が”
■”のとき、パルス信号に操作を加えず、６０”のとき
その所定番目のパルスを抜き取るようにしたが、その所
定番目毎のパルスに対し、位相変調等の変調をかけるよ
うにしても上述例同様の作用効果が得られる。

また本発明は、上述の実施例に限らず、本発明の精神を
逸脱することなく、その他種々の構成が取り得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による信号伝送方法をビデオテープレコ
ーダに応用した場合の記録側の構或を示すブロック図、
第２図は第１図例の説明に供する線図、第３図は本発明
による信号伝送方法をビデオテープレコーダに応用した
場合の再生側の構成を示すブロック図、第４図は第３図
例の説明に供する線図である。 １は入力端子、２は周波数変調器、３及び１６は夫々パ
ルス成形回路、４及び３５は夫々水平同期分離回路、５
及び３６は夫々フリツプフロツプ回路、６．１２及び３
３は夫々ゲート回路、７及び３４は夫々カウンター回路
、８及び３７は分周回路、９は緩衝記憶回路、１９，２
０及び３８は夫々アンド回路、２５及び２６は夫々積分
回路、２１は比較回路、２９は合成回路、３１は復調器
、３２は映像信号出力端子、４０は情報信号出力端子で
ある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 映像信号を周波数変調した後、該被周波数変調信号
   の所定番目毎の立上り又は立下りを情報信号に依り選択
   的に抜きとり記録し、再生時には上記立上り又は立下り
   の検出により情報信号を取り出すと共に、上記情報信号
   に依り選択的に抜きとられた立上り又は立下りをその前
   後の信号によって復元した後に映像信号を復調するよう
   にした信号記録再生方法。