JPS5847692B2 - フアインダユニツトチヤクダツシキカメラノ シヤツタソクドセツテイソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一眼レフレックスカメラのペンタプリズム部の
如きファインダユニットがカメラボデイに着脱可能で、
互に交換することができ、且つ該ファインダユニットご
とにシャソタ速度設定用操作部材が設けられていて、該
操作部材はファインダユニットがカメラボデイに装置さ
れる際カメラボデイ側のシャッタ速度設定機構に連動せ
しめられるファインダユニット交換式カメラのシャッタ
速度設定装置に関するものである。

従来、シャッタ速度設定装置において、例えばシャッタ
速度が自動制御可能で且つ手動選択も可能な場合にシャ
ソタ速度の設定が不用意に自動制御位置から手動選択の
いずれかに切換ってしまい自動制御撮影のつもりが見当
違いのシャツタ速度での撮影になっていたというような
幣害を回避すべく、自動制御撮影位置の如き特定の位置
では操作部材が係止されるようにすることが知られてい
る。

このような係止装置は、一般に操作部材がその特定位置
にくれば常に働くようになっている。

しかし上述の如きファインダユニット交換式のシャツタ
速度設定装置では、一般に、ファインダユニットをカメ
ラボデイに装着した後、操作部材を動かしてそれがカメ
ラボデイ側のシャツタ速度設定機構と連動すべき位置を
捜し、該シャツタ速度設定機構のクリックが操作部材を
通じて感じられる時それ等の連動を確認するようになっ
ている。

それ故、上記の如き従来の係止装置では、操作部材を特
定位置に設定したままファインダユニットとカメラボデ
イの結合を行なうと、一且係止を解除しないと連動位置
を捜せない。

或は連動位置を捜す時特定位置を経由するように操作部
材を動かすと特定位置を通るたび係止装置が働き、それ
を解除しないと更に動かせない。

或は、予め普通の位置に操作部材を設定してファインダ
ユニットの結合後、操作部材を動かす場合、特定位置に
おいて係止装置が働いた時、同時に連動も完了としたと
誤解される恐れもある。

本発明の目的は連動位置を捜す時には操作部材が自由に
動きしかも使用時には特定位置で操作部材が係止される
ファインダユニット交換式カメラのシャツタ速度設定装
置を提供するにある。

次に図面に示した実施例により本発明を詳述する。

第１図は本発明が用いられるファインダユニット交換式
カメラの一例の要部を示したもので、１がファインダユ
ニット、２がシャツタ速度設定用操作部材としてのシャ
ツタダイアルであり、３はカメラボデイ、４はシャツタ
ダイアル２をカメラボデイ３内のシャツタ速度設定機構
に連動すべき連動部材である。

４ａは連動ピンで、それがシャツタダイアル２の下方で
シャツタダイアルと一体的に回動する結合板（後述）の
切欠き又は孔に嵌入する時連動が完了する。

８は、ファインダユニットをカメラボデイに保持するた
めのロック機構を解除するための解除ボタンで、これを
押せばファインダユニットを外すことができるようにな
る。

第２図は本発明実施例装置を展開して示したものであり
、第３図乃至第５図は同実施例装置のシャツタダイアル
２と連動部材とが連動せしめられる過程における各部材
の相対的関係を断面図で示したものである。

（尚、第３図乃至第５図において、断面を示すハツチン
グは省略してある。

）図においてシャツタダイアル２には、第２図ｂに明示
された如く下方の大径部の底面に長溝９ａが形成された
中空の円筒軸９が一体的に結合され、円筒軸９の中空部
はシャツタダイアル２の上面まで貫通している。

１０はバネ鋼等の弾性材料から成る環状保持部材で、内
方に伸びている舌片１０ａは前記長溝９ａに、該長溝９
ａ内で上下動可能に嵌合しており、円筒軸９０大径中空
部に収納されているコイルバネ１２により下方に押圧さ
れている。

環状保持部材１０には更に、上方に向って係止ピン６が
その反対側には下方に向って連動検知ピン５が植設され
ており、円筒軸９の中空内に嵌合された係止解除軸１１
が舌片１０ａ上に固着されている。

１４はピン１３により前記円筒軸９にそれと一体的に回
動するよう固着された支持板で、前記連動検知ピン５が
貫通する切欠を備え、支持板１４の下にはバネ鋼等の弾
性材料から成る結合板１５が、それ自身の弾性に抗して
上方へ変位し得るよう設けられており、結合板１５には
カメラボデイ側の連動ピン４ａが嵌入する切欠き１５ａ
が形成されている。

１６はファインダユニット１内に固定された固定板で前
記係止ピン６が嵌入する切欠き１６ａを有している。

次に上述の如き構成の作用を述べる。

第１図に示す如くファインダユニットが矢印Ａ方向に移
動され、カメラボデイに装着された際、第３図に示す如
く連動ピン４ａが結合板１５の切欠き１５ａに合致して
いない時は、該連動ピン４ａは結合板１５の下面１５ｂ
に当接し、それを弾性変形させている。

ここでシャツタダイアル２を回動すると円筒軸９、支持
板１４を介して結合板１５も下面１５ｂで連動ピンに摺
接しつつ回動する。

この際、環状保持部材１０がコイルバネ１２により下方
に押下され、係止ピン６を固定板１６の下方に保持して
いるので、シャツタダイアルはその位置にかかわらず自
由に回転できる。

連動ピン４ａが切欠き１５ａに合致するまで結合板１５
が回動すると、第４図に示す如く連動ピン４ａは切欠き
１５ａに嵌入すると共に連動検知ピン５を上方へ押上げ
る。

その結果環状保持板１０は弾性変形し、環状部が浮き上
り係止ピン６を固定板１６の下面に圧接する。

この後、シャツタダイアルを例えばＡＵＴＯの符号が指
標１７に合致する位置に動かすと、第５図に示す如く係
止ピン６が固定板１６の切欠き１６ａに嵌大してシャツ
タダイアル２が係止され、それと共に係止解除軸１１が
シャツタダイアル上面より突出する。

シャツタ速度をＡＵＴＯから他の任意の値に変える時に
は突出している係止ピン１１を押し下げれば、舌片１０
ａが押下される環状保持板１０は連動検知ピン５が固着
されている部分を支点として揺動し、係止ピン６を固定
板１６の切欠き１６ａから退避させ、シャツタダイアル
の係止を解除する。

従って係止解除軸１１を押下しながらシャツタダイアル
を回動すればＡＵＴＯから任意の値にシャツタ速度を切
換えられる。

尚、上記実施例においてはシャツタ自動制御撮影位置に
おいてシャツタダイアルが係止されるようにしたが、例
えばフラッシュ同調撮影用シャツタ速度や、シャツタが
電気的に制御されるカメラで特定のシャツタ速度だけ機
械的制御にした場合のそのシャツタ速度等事情により種
々のシャツタ速度につき係止が働くようにしてもよい。

上述の如き本発明によれば、シャソタ速度設定用操作部
材は、カメラボデイのシャツタ速度設定機構に連動せし
められるまでは、その位置に係わらず自由に操作し連動
位置を捜すことができ、連動完了が特定位置において係
止位置が働き、シャソタ速度の設定が不用意に切換るよ
うなトラブルを回避できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はファインダ交換式カメラの要部斜視図第２図ａ
は本発明実施例の展開斜視図、第２図ｂは第２図ａの実
施例に用いられている部品の斜視図、第３図乃至第５図
は同上実施例の作動状態を示す断面図である。 １・・・・・・ファインダユニット、２・・・・・・シ
ャツタダイアル、４ａ・・・・・・連動突起、６・・・
・・・係止部材、１０・・・・・・連動係止板、１１・
・・・・・解除部材、１５・・・・・・結合板、１５ａ
・・・・・・切欠き、１６ａ・・・・・・切欠き状係止
部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ カメラ本体に着脱可能なファインダユニット内に組
   み込まれており、該ユニットがカメラ本体に装着された
   とき、カメラ本体側に回動可能に設けられたシャッタ速
   度設定用の連動突起と連動するように構成されたシャッ
   ター速度設定装置であって、 回転可能なシャツタダイアルと、 該シャッターダイアルと一体的に回動すると共に、該シ
   ャッターダイアルの回転軸方向に弾性変形可能で、その
   周側に前記連動突起が係入し得る切欠きを有した結合板
   と、 シャツタダイアルと前記結合板の間に配置され、シャツ
   タダイアルと一体的に回動すると共に、前記結合板の切
   欠きが連続突起に係合したとき、この連動突起によって
   軸方向に移動されるように形成された弾性板からなる連
   動係止板と、 該連動係止板とファインダユニット不動部のいずれか一
   方に設げられた切欠き状係止部と、他方に設けられた係
   止部材とからなり、前記連動係止板が連動突起によって
   軸方向移動されたとき、係止部材が係止部に係入するよ
   うに構成された回動係止機構と、 一端が外部に突出し、他端が前記連動係止板に当接する
   如く設けられ、外部から押されたとき前記回動係止機構
   の切欠き状係止部と係止部材との係合を解くべく前記連
   動係止板を弾性変形させるように構成された解除部材と
   からなることを特徴とする前記シャッター速度設定装置
   。