JPS5847456Y2 - デスク型電子計算機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、強制通風冷却手段を有するデスク型小型電
子計算機に関するものである。

デスク型の小型電子計算機は、小中規模の商店、ホテル
、会社等で利用され、中、大型電子計算機のように専用
の計算機室に設置されることは稀であって、他の事務機
、机等とともに事務室等に設置されるのが普通である。

しかるに従来のデスク型小型電子計算機は、電子計算機
の保守、通風およびケーブル処理等を計算機の背面より
行なうようになっている。

このため、計算機の後方に通気、保守のための余分なス
ペースを必要とし、無駄な空間を要するばかりでなく、
他の事務機等と計算機とを機能的に配置することができ
ず、設置しようとする室の効率的利用ができないという
欠点があった。

この考案は、上述のような問題を解決しようとする試み
に伴なってなされたものであって、従来計算機の背面か
ら行なわれていた計算機の処理装置を冷却するための通
気を、計算機筐体の上面に設けた透孔より行なうように
したものである。

デスク型電子計算機の筐体上面は、デスク面として使用
されるので、上記透孔を筐体上面の背部寄りに列設して
デスクとしての機能を損わないようにすると共にデスク
上に置かれる機器や書類等によって通気が阻害される事
がないようにし、かつ、該透孔の直下に受皿を設けてデ
スク上から異物が筐体内へ落下するのを防止するように
したものである。

更に透孔を設けた筐体上面の背部寄りの部分を暗色着色
しておけば、上記透孔がめだたなくなり、デザイン的に
も好ましい形態とすることができる。

そして以上のような構成を採用するとともに、ケーブル
処理を計算機の底面または前面より行ない、計算機の処
理装置における機器の配列を計算機の前面より保守点検
できるように配慮することによって、デスク型の小型電
子計算機を他の事務機等と同様に部屋の壁面等に接して
設置できるようにしたものである。

以下、図面に基づいて詳述する。

第１図は従来の技術手段を示すもので、１は電子計ｘ機
ｎケース、２は背面パネルであって、この両者によって
計算機の筐体が形成されている。

３は計算機の処理装置、４は処理装置３に冷却空気を通
風させるための冷却ファン、５は電源ケーブルである。

背面パネル２には処理装置３の冷却空気を吸入または排
出するための多数の透孔６・・・６が穿設されており、
また、電源ケーブル５を通すための透孔γが設けられて
いる。

そして、処理装置３内の機器の配列は計算機の背面より
保守、点検するのに便利なように配置されており、ケー
ス１に容易に着脱し得るようにして装着された背面パネ
ル２を取外すことによって、計算機の背面より処理装置
３の保守、点検が行なわれるようになっていた。

従って、計算機を設置する場合には設置しようとする部
屋の壁その他のものとの間に通風、ケーブル処理および
保守点検のためのスペース８が不可欠だったのである。

第２図ないし第４図は、この考案に係るデスク型小型電
子計算機の一実施例を示すものであって、ケース１１の
背面には断面コ字状の背面パネル１２が固設されており
、該背面パネル１２の上面には多数の透孔１６・・・１
６が列設されて、冷却ファン１４によって処理装置１３
に通気される空気がこの透孔１６・・・１６を経て吸気
または排気されるようになっている。

処理装置１３内の機器の配列はケース１１の前面パネル
１１ａを取外すことによってその前面より保守点検がで
きるように配慮されており、電源ケーブル１５も処理装
置１３の前方よりケース１１の底部に設けた透孔１γを
経て電源コンセントに導かれている。

背面パネル１２の上面に設げた透孔１６・・・１６の直
下には、透孔１６から計算機内に異物が落下してくるこ
とがないように受皿１９が設けられており、背面パネル
１２の上面板１２ａのみを容易に着脱できるようにして
おけば、受皿１９上に落下した異物を容易に取出すこと
が可能となる。

受皿１９は冷却空気の通気を阻害することがないように
、背面パネル１２との間に適当な間隙２０を有するよう
にして設置されており、受皿１９の底部に多数の微小な
透孔２１・・・２１を設げるよ’１することもできる。

背面パネル１２の上面板１２；が暗色に着色されている
ものであれば、これに衆げた透孔１６・・・１６が目立
たないので、計算機力美観上より好ましい。

また、図示実施例の如く、背面パネル１２の上端に屈曲
部を設げて背面パネル１２の上面に透孔１６を設ける構
成とすれば、筐体内の処理装置の配置変更等によって透
孔１６の位置を変更する必要が生じた場合にも背面パネ
ル１２を交換することのみによって透孔１６の代置を変
更することができるから好都合である。

以上詳述したように、この考案に係るデスク里電子計算
機は、その処理装置を冷却するための通気を計算機筐体
の上面に設けた透孔より行なうようにしたものであるか
ら、電源ケーブルの処理を計算機の前面または底面より
行ない、計質機の処理装置における機器の配列を計算機
の前面より情守点検できるように配慮することにより、
計算怜を設置する場合にその背部に通気、保守等のため
のスペースが不要となり、計算機の実質的な設置面積が
小さくなるばかりでなく、計算機を部屋の壁面等に接し
て自由に配置できることとなるから設置しようとする部
屋の効率的な利用を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はデスク型電子計算機内の処理装置
および通気孔等の配置を模式的に示す制面図であって、
第１図は従来例を、第２図はこの考案に係る計算機のも
のを示すものであり、第３図は計算機筐体の上面に列設
された透孔を示す一部拡大平面図、第４図は該透孔の部
分を拡大して示す断面図である。 １１・・・ケース、１２・・・背面パネル、１３・・・
処理装置、１４・・・冷却ファン １６・・・透孔。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）電子計算機の処理装置を覆う筐体の上面の背部寄
   りに多数の透孔を列設すると共にこの透孔の直下に筐体
   内への異物の侵入を防ぐ受皿を設け、冷却ファンによっ
   て処理装置を通過する冷却用空気が上記透孔を経て通気
   されるようにしたことを特徴とする、デスク型電子計算
   機。
2. （２）透孔を設けた筐体上面の背部寄りの部分が暗色着
   色されている、実用新案登録請求の範囲第１項記載のデ
   スク型電子計算機。