JPS5846718Y2 - 便座カバ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 腰掛式便器のドーナツツ形または馬蹄形をした便座に取
りつける、寒冷時の保温、または常温時の快適な肌さ゛
わり並びに良好な腰掛感覚に供する目的のために使用さ
れる便座カバーの従来の取りつけ方法は、便座自体がド
ーナツツ形の便座の場合、便座カバーの外側縁内にゴム
を入れ、表面から便座を包みこみ内側縁内の硬質合成樹
脂パイプで裏面で取りつける方法かまたは馬蹄形の場合
靴下の如く、左右より夫々の便座にはきこませていく方
法がとられている。

前者の場合、取りつけ位置の確認、裏にてパイプをつな
ぐ手間、つなぐ際にカバーが便座表面に充分かぶさって
いるか表面を注意しつつ、つなぐ手間が必要であり取り
つけ方は、必ずしも容易でなく、取りつけ後もしわが生
じたり、ずれたりする問題がある。

後者の場合容易にとりつけられる一方、しわが生じ易く
、はきこませた後使用中にずれ下ってくる等の問題があ
る。

又、他の方法として直線の帯状体の両側縁にファスナー
をつけるカバー考案があるが、同考案は次の欠点があげ
ることができる。

即ち、■帯状である為、とりつける際に直線方向に逃げ
ようとしとりつけにくい。

Ｏ便座の内側は周囲が短くなるのでしわが生じて、しわ
のごろごろしたあたりを感じ、着座感が好しくない。

Ｏファスナーの保合面が必ずしも一定方向にです同保合
面がヘビがからんだ如くとなり、外観を損い、又とりつ
け、とりはずしに余分な手間を要する等の欠点がある。

その他便座カバーの類似品として、発泡スチロール製の
便座の考案があるが、同考案はり）わゆる使い捨ての考
案で、発泡スチロールの裏面に粘着部を設け、便座表面
のみにとりつけるもので、一度の使用に限定され、はが
れ易く、長期間に安定して使うことのできない欠点、水
洗いできぬためすてるしかきれいにする方法がない欠点
、布地の如くソフトでハダざわりの良い感触のない欠点
等がある。

更に前述の考案に類似したものとして、合成樹脂板の裏
にベルトを通す部分と、中空突起を設はベルトで止める
いわゆるホテルで時々使用されている紙カバーに代る考
案があるが、同考案も、使い捨て方式か、よく洗って再
使用するにしても手間を要し、スペースを要する欠点、
ベル１〜でとめる等取付けに手間のかかる欠点、布地の
如くソフトであたたかい風合がなく、冷たく、ハダざわ
りが悪い等の欠点がある。

本考案は」二連の従来方法又は考案の欠点を排除し、と
りつけ易く、シわにならず、ずれを防止し、ハダざわり
が良好で、水洗い等の洗濯をすることにより、清潔で何
度も長期に渡って使用でき、且つ便座の形状にかかわり
なく、広汎に使用できることを目的とするもので゛ある
。

以下に本考案の便座カバーの実施例を図に基づいて説明
する。

本案の便座カバーは、通常使用されている合成繊維、天
然繊維、または混紡繊維をパイル状にした編布、または
織布、起毛布、不織布等の布地を図１の平面図に示され
る通り便座８の表面並びに側面の寸法に縫代をとった寸
法で裁断した馬蹄形の表布１と図２に示されるスパンテ
゛ツクス糸等使用した伸縮性に富む編布、織布からなる
裏面布を表布と同様の要領にて裁断し更に便座のゴム７
に該当する個所を取り除き便座ゴム差入口３を作った裏
面布２と表裏２枚の馬蹄形布１，２を合わせ、内側側面
に沿って、縫製にて連結し、外側側面のみ開放したＣ字
型の断面をもつ馬蹄形布を形成する。

更に図３のＡ−Ａ’線の断面図に示される開放している
外側側面の下方の位置に側面全域にわたりオープンエン
ドのジッパ−４を取りつけ、外側側面がオープンエンド
ジッパ−（４，以下ジッパ−と記述）により自由自在に
開放できる筒状の馬蹄形便座カバーを作成する。

表裏共伸縮性のある布地を使用する場合、表布１及び裏
面布２は夫々２枚に裁断することなり、一枚布にて二つ
折りにして、ジッパ−４を取りつけることができるし、
あらかしめ中空の筒状の布を編組または織組し側面を裁
断し、ジッパ−をとりつけることもできる。

更に便座カバー自体の滑りが生じ、しわやすり下るのを
防ぐために図５に示される便座カバーの端末の内側にゴ
ム、合成ゴム、合成樹脂等からなる滑り止めの小片５、
または滑り止めテープ５を取りつける。

而して、出来た本考案の便座カバーはジッパ−４を開放
した外側側面より拡げて、便座の裏面にあるゴム７の位
置に裏面布２の便座ゴム差人口３を合わせて裏面を覆い
、次に便座の内側より表面に包み込み、表布のジッパ−
４を順次スライダー６にて閉めていけば便座の形状にそ
って裏面布または表裏の布の持つ伸縮力によって伸び縮
みし、確実に便座をつつみこみしかもジッパ−４により
極めて容易に脱着することができる。

便座８の形状、寸法は製造業者には異るため従来の便座
カバーは便座寸法により使用できないものがあるが、本
考案の便座カバーは伸縮性に優れていることがら広汎な
使用が可能である特徴をもつ。

又、従来方法及び考案と比較し、■ファスナー保合部が
便座にからみつく様なとりつけ方にならず、取り付けが
容易で外観を損わないこと、ＯＬわが生ぜず着座感が良
好であること、Ｏ本案は予め馬蹄形であって、どんな形
状の便座にもカバーが直線方行ににげたりせず、とりつ
けが簡単であること、Ｏ合成樹脂製のカバーに比べ、ソ
フトであたたかい風合があり、ハダざわり良好であるこ
と、■使い捨て方式でない為、水洗いで常に清潔に保ち
、長期間使用できること、等の長所を有し、これ等長所
は従来方式又は考案ではなし得ない効果を持つものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は便座カバー表布、第２図は便座カバー裏面布、
第３図はＡ−Ａ’線断面図、第４図は便座カバー側面図
、第５図は便座カバー内面図、第６図は便座に取りつけ
た便座カバ一平面図、第７図は便座に取りつけた便座カ
バー裏面図。 １・・・・・・便座カバー表布、２・・・・・・便座カ
バー裏面布、３・・・・・・便座ゴム差入口、４・・・
・・・オープンエンドジッパ−１５・・・・・・滑り止
め小片、６・・・・・・スライダー、７・・・・・・便
座ゴム、８・・・・・・便座。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天然繊維、合成繊維または混合繊維等の編物、織物、起
   毛布、または不織布等の布地を表布とし、伸縮性に富む
   編物または織物を裏面布とし、腰掛式便座器の便座を包
   みこむ目的で馬蹄形の平面でＣ字型の断面を持ち外側側
   面の全面にオープンエンドジッパ−をとりつけ且つ端末
   内部にすべり止めをとりつけた構造をなしジッパ−によ
   り便座に脱着自在の便座カバー