JPS5846418B2 - 部品の順送り装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動組立機械等に用いられる部品の順送り装置
に関し、部品を送るガイドレール装置の途中に回転テー
ブルを設けて配置方向の違った部品を正しい方向に向は
直すことができるようにする共に、大きさの異なる部品
を送るべくガイドレール装置の幅を変えた時、回転テー
ブルに装着した一対の部品ガイド板の間隔及び位置もガ
イドレール装置に追随して自動的に変更されるよう構成
し、製造機種の変更に対する敏速な対応を可能にしたも
のである。

以下本発明の一実施例を図に基いて説明する。

順送り装置１は上流側ガイドレール装置２及び下流側ガ
イドレール装置３を有する。

ガイドレール装置２，３は不動レール４，５及び可動レ
ール６゜７からなり、プリント回路基板の如き板状部品
８を支持すべく構成される。

具体的には、レール上面にて部品８の側縁部を支え、各
レールに一列宛装着したガイドローラ９により進行方向
と直交する方向の位置決めを行なう構成になっている。

第５図及び第６図に見られる如く、可動レール６゜７は
ばね１０により不動レール４，５から離反する方向に附
勢され、カムフォロワ１１，１２をカム１３，１４で押
されて不動レール４，５との間隔を調整される。

１５，１５・・・・・・はガイドレール装置２，３の上
方に配置された送り爪で、カム、リンク等を組合わせた
駆動機構（図示せず）により第１図に示す如き平行四辺
形運動を行ない、部品を１ピツチづつ送って行くもので
ある。

１６は上流側ガイドレール装置２と下流側ガイドレール
装置３を連絡する如く配置された回転テーブルで、軸受
筒１７に軸支された垂直軸１８の頂端に固定されている
。

垂直軸１８はゼネバ機構等の分割回転装置に連結され、
回転命令が発せられる毎に１８０°回転する。

回転テーブル１６の上面には対をなす部品ガイド板１９
、２０が相対向して載置されている。

２１．２２はカムフォロワローラ２３．２４を有するカ
ムフォロワで、回転テーブル１６に形設された切欠２５
，２６を通って部品ガイド板１９．２０に連結している
。

部品ガイド板１９．２０及びカムフォロワ２１，２２の
運動方向は求心及び遠心方向のみに規制される。

すなわち、垂直軸１８にはガイドバー保持体２７が固定
されており、この保持体２１に、一対の水平なガイドバ
ー２８が保持されている。

ガイドバー２８，２８はカムフォロワ２１，２２を貫通
し、カムフォロワ２Ｌ２２はガイドバー２８．２８に沿
って直線運動を行なうものである。

ガイドバー２８の両端には抜止め用の座板２９が固定さ
れ、カムフォロワ２１，２２はガイドバー２８に嵌合し
た圧縮コイルばね３０により常時は座板２９に押付けら
れる。

部品８が本装置の扱う部品のうち最大のものであるとし
て、部品ガイド板１９．２０の間の幅は、カムフォロワ
２１．２２が最大限外方へ押出された時、部品８の案内
幅となるよう設定されている。

同様にガイドレール装置２，３も、可動レール６．７が
不動レール４，５から最も離れた時、部品８の案内幅を
形成するようになっている。

３１はカムフォロワローラ２３．２４に対応して設けら
れた、はぼ半円弧をなすカム面３２を有するカムで、可
動レール６又は７、あるいはその両方に適宜手段で連結
されて、可動レール６゜１と共に位置を変える。

回転テーブル１６の表面には、送り爪１４が当たらない
よう浅い溝３３が設けられている。

３４は回転テーブル１６を上下に貫通するピンで、溝３
３の両端近くに各一対づつ、合計４本配置されている。

ピン３４の各対は回転テーブル１６の下面に固定された
軸受体３５に上下自在に保持されており、その下端には
カムフォロワローラ３１を有するカムフォロワ３６が固
定されている。

カムフォロワローラ３７は軸受筒１１の上端に固定され
た不動フェースカム３８に支えられる。

フェースカム３８は部品８の進行ラインと一線に並ぶ位
置に凹所３９を有し、ここにカムフォロワローラ３７が
落込んだ時にはピン３４の上端は部品８の支持レベルよ
り沈降し、カムフォロワローラ３Ｔがそこから出た時に
はピン３４は部品８の支持レベル以上にせり上がるもの
である。

フェースカム３８とカムフォロワローラ３１の接触を確
実にするため、軸受体３５とカムフォロワ３６の間には
圧縮コイルばね４０が挿入されている。

４１は上流側ガイドレール装置２より以前の段階に配置
される部品の前後判別装置で、フォトセンシング等の手
段により、部品の前後の向きが正しいか、どうかを判別
するものである。

次に作用を説明する。

送り爪１５．１５・・・・・・の平行四辺形運動により
、部品８は上流側ガイドレール装置２から１ピツチづつ
送られては回転テーブル１６を経て下流側ガイドレール
装置３へ移される。

この時ピン３４は部品８の支持レベル以下にあって部品
８の回転テーブル１６への進入、及びそこから下流側ガ
イドレール装置３への移行を妨げない。

さて回転テーブル１６にとり込まれた部品８が判別装置
４１により前後進と判定された部品である時には、回転
テーブル１６は第２図に見られる如く送り爪１５の上昇
期間中に１８０°回転し、部品８を正しい向きに向は直
す。

回転テーブル１６の回転中、ピン３４は部品８の側方に
せり上がり、部品８が遠心力によりテーブル外へ放り出
されるのを阻止する。

カム３１はこの時、カムフォロワ２１．２２に影響を及
ぼさない位置にあり、ガイド板１９．２０の間隔は部品
８を案内する幅に保たれたままである。

向きを直された部品８は、下降動に入った送り爪１５に
より下流側ガイドレール装置３へと送り出される。

第６図は小型の部品４２を扱う状況を示している。

部品４２も部品８の時と同ピツチづつ送られ、１個づつ
回転テーブル１６に送り込まれる。

この時可動レール６．１はカム１３，１４により押され
、不動レール４，５との間に前より狭い案内間隔を形成
しており、それに伴ってカム３１もより垂直軸１８に近
い位置に移動している。

従って第６図の状態ではガイド板１９のカムフォロワロ
ーラ２３がカム３１によりテーブル中心方向へ圧迫され
、ガイド板１９はガイド板２０に接近して部品４２用の
案内幅を形成している。

ここで回転テーブル１６が１８０°回転すると、カムフ
ォロワローラ２３がカム３１から離れるためガイド板１
９は外方に移動して今までガイド板２０のあった位置に
落着き、逆にガイド板２０はカムフォロワローラ２４が
カム３１に当たって押されるため内方に移動して今まで
ガイド板１９のあった位置に落着く。

従ってガイド板１９，２０の案内面は常に不動レール４
，５及び可動レール６．７の部品誘導ラインに整列せし
められることになり、部品サイズの変更に自動的に対応
できるものである。

以上のように本発明では、部品を支持する幅を変えるこ
とのできるガイドレール装置の途中に部品を１個づつ受
入れる回転テーブルを配置し、前後逆の部品があれば向
きを正して送り出せるようにすると共に、このテーブル
に、一対の部品ガイド板を、テーブル中心に対し接近す
る動作及び離反する動作を互に独立して行うことができ
るように装着し、これらのガイド板に取付けられたカム
フォロワを、前記ガイドレール装置のレール間隔変更に
伴い移動を行うレールと共に移動するカムに接触させ、
部品ガイド板がレールに追随して同方向、同距離の移動
を行うようにしたから、ガイドレール装置の幅を調整す
るのみで、回転テーブルには全く手を触れることなく、
部品サイズの変更に対処でき、生産能率を大いに向上さ
せることができるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明装置の一実施例を示し、第１図及び第２図は
異なる状態の斜視図、第３図は部分的に破断した回転テ
ーブル部の側面図、第４図は第３図と直角の方向に断面
した回転テーブル部の断面図、第５図は幅広部品の送り
状況を説明する、部分的に断面した平面図、第６図は幅
狭部品の送り状況を説明する第５図と同様の平面図、第
１図は部品ガイド板用カムの平面図である。 ２・・・・・・上流側ガイドレール装置、３・・・・・
・下流側ガイドレール装置、１６・・・・・・回転テー
ブル、１９゜２０・・・・・・部品ガイド板、２１，２
２・・・・・・カムフォロワ、３１・・・・・・カム。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 順送りされる部品の両側縁を支持し、且つ部品の幅
   に合わせてレーヲ間隔を変えることのできる上流側ガイ
   ドレール装置及び下流側ガイドレール装置と、 前記両ガイドレール装置を連絡する如く配置され、上流
   側から１個づつ送り込まれた部品を適宜前後倒置して下
   流側に渡す回転テーブルと、前記回転テーブルに装着さ
   れて互の間に部品を挾む役割をし、且つテーブル中心に
   対し、接近する動作及び離反する動作を互に独立して行
   うことのできる一対の部品ガイド板と、 前記両ガイドレール装置のレール間隔変更時、移動を行
   うレールと共に移動する犬ムと、前記部品ガイド板の各
   々に取付けられ）前記カムとの接触により前記移動した
   レールと同方向、同距離の移動をその属する部品ガイド
   板に与えるカムフォロワとを備えた部品の順送り装置。