JPS5846304Y2 - コンスタントレベルオイラ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は油槽式軸受機構等に設けるコンスタントレベル
オイラに関する。

従来、例えば第１図に示すように、主油槽１に油補給管
２を下端部を連通させて並設し、この油補給管２内に油
吐出管部３を同軸的に挿入し、かつ該油補給管２の上端
開口部に本体部４を着脱自在に載置して油補給用の補助
油槽５を設けたコンスタントレベルオイラが知られてい
る。

このものでは、例えば主油槽１に連設したポンプ軸受等
（図示せず）に運転時、油を供給するようにし、主油槽
１内の油面が規定油面りよりも低下すると、油補給管２
の上部にあげた空気吸入口６から取入れた空気（大気圧
）によって、補助油槽５から油吐出部３を経て主油槽１
に油が補給され、該主油槽１内の油量が常時一定に保持
されて危険状態となるのを防止するようにしている。

ところが、従来のものでは前記空気取入口６を常開構造
にしているため、例えばポンプ停止時に軸受から主油槽
１に多量の油が戻った場合、油面が空気取入口６の高さ
Ｌ′に達し、該空気取入口６から外部に油の漏洩を生じ
る問題があった。

本考案はそのような問題を解決するためになされたもの
で、油補給管への空気取入れは十分に行なえて外部への
油の漏洩は確実に防止できるようにしたコンスタントレ
ベルオイラを提供するものである。

以下、本考案の一実施例を第２図を参照して説明する。

１０は主油槽で、図示しないポンプ軸受に連通している
。

１１は主油槽１０に並設した縦長の油補給管で、下端を
主油槽１０の下部に連設している。

１２は油補給用の補助油槽で、油吐出部１２ａを油補給
管１１内に同軸的に挿入し、かつ本体部１２ｂで該油補
給管１１の上端開口部を着脱自在に止栓している。

なお、この補助油槽１２は透明な合成樹脂製のものにし
ている。

しかして、前記油補給管１１の上端部に空気取入口１３
を設け、この空気取入口１３に油面高さに応して開閉し
、油の外部への漏洩を防止するチェツキ弁１４を連設し
ている。

即ち、チェツキ弁１４はケース１５上端にあげた弁孔１
６を合成樹脂製のボール弁１７で開閉可能としたもので
、常時はそのボール弁１７が自重によって弁ガイド１８
内に保持されて弁開放状態となり、ケース１５内に油が
流入した場合、これに応じてボール弁１９が浮上して弁
閉塞状態となるようにしている。

このような構成であれば、ポンプ運転等によって主油槽
１０内の油が軸受等に供給されて油面が規定高さＬｏか
ら危険高さＬ３ｔで低下すると、補給油槽１２から油が
補給されて危険油面以下となるのを防止される訳である
が、この場合、油の補給がなされる油補給管１１の上端
部の空気取入口１３はチェツキ弁１４によって通常は開
放しているから、該油補給管１１内への空気取入れは十
分になされ油補給を支障なく行なえる。

一方、ポンプ停止等によって軸受から主油槽１０内に多
量の油が戻った場合、油面が空気取入口１３の高さＬ２
に達しても、その空気取入口１３を介してチェツキ弁１
４に流入する油によってボール弁１７が浮上し弁孔１６
が閉塞するから、これによって空気取入孔１３から外部
への油の漏洩は確実に防止できるものである。

従って、油補給に必要な空気の取入れは十分に行なえて
、かつ外部への油の漏洩は確実に防止する信頼性、安全
性共に高いコンスタントレベルオイラが提供できるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す断面図、第２図は本考案の一実施
例を示す断面図である。 １０・・・・・・主油槽、１１・・・・・・油補給管、
１２・・・・・・補助油槽＼ １２ａ・・・・・・油吐
出管部、１２ｂ・・・・・・本体部、１３・・・・・・
空気取入口、１４・・・・・・チェツキ弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 主油槽と、この主油槽に並設されその下部に下端を連設
   した油補給管と、この油補給管内に油吐出管部を同軸的
   に挿入し、かつ本体部で該油補給管の上端開口部を止栓
   する着脱自在な補給用の補助油槽と、前記油補給管の上
   端部に設けた空気取入口と、この空気取入口に設けられ
   該油補給管内の油面高さに応じて開閉し、油の外部への
   漏洩を防止するチェツキ弁とを具備してなることを特徴
   トスるコンスタントレベルオイラ。