JPS5846211A - クランプ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はダイ或いはポンチ等のプレス型をスライドに据
え付けるためのクランプ装置に関する。

一般にプレス機械においては、上下動するスライドにポ
ンチ等の上型を着脱自在に取付け、この上型と対向して
ボルスタに固定されたダイ等の下型と、前記上型との共
働により板材の加工を行なっている。通常スライドにプ
レス型を固定するにはスライドに設けた丁字形の溝にボ
ルトの頭を係合し、ボルトに螺合するナツトによりプレ
ス型を締め付けていた。第１図はダブルアクションプレ
スのインナースライドＡに上述の手段によりプレス型Ｂ
（例えばポンチ）を固定した状態を示す図であり、イン
ナースライドＡの下部に形成された丁字形の溝ｌにはボ
ルト２の頭部３が係合しておシ、このボルト２に螺合す
るナツト４によりスペーサ５を介してプレス型Ｂが固定
されている。またアウタースライド６の下端には板材を
押え付けるためのブランクホルダ７が皐付けられている
。

このような固定方法ではインナースライドＡへのプレス
型Ｂの取付は及び取外しのための作業を必要とし、この
作業が煩雑であった。特に第１図に示すようにダブルア
クションプレスにあっては、インナースライドの外側に
これを囲むようにしてアウタスライド６が位置している
ため、プレス型Ｂの取付は及び取外しを行なうときには
アウタスライド６に形成された作業用窓８から専用スパ
ナ等を用いてナツト４の締め込みを行なう必要があり、
プレス型Ｂの着脱作業は大きな労力を要し。

危険を伴なうばかりでなく、プレス型Ｂの段取り時間の
中で大きな比重を占めているという問題があった。

この発明はこのような従来技術の問題点に着目してなさ
れたものであり、クランプ片を有するクランプロッドを
軸方向に摺動自在に本体に取付け、この本体を前記クラ
ンブロンドに対して直角の方向に往復動自在に前記本体
を貫通するロッドによって支持することにより、上記問
題点を解決することを目的としている。

以下、この発明の一実施例を示す第２〜７図をもって説
明する。同第２〜７図においては、第１図における部位
と共通する部位には同一符号を附しである。

インナースライドＡの下端には第２図に示すようにスペ
ーサ９がポル）１０により取付けられ、スペーサ９の所
定の位置にクランプ装置１１が増付けられている。クラ
ンプ装置１１は１台のプレス機械に複数個取付ける必要
があるが第２図においては１つのみを示す。クランプ装
置１１は第２図に示すようにプレス型Ｂに対して接近離
反移動、つまり上下動し、プレス型Ｂを着脱自在に固定
するクランプ片１２が設けられたクランプロッド１３を
有するクランプ装置本体１４と、この本体１４を前記接
近離反移動方向に対して直角を為す方向つまり水平方向
に往復動自在に支持する基板（ベース）１５とから成る
。

基板１５は両端にブラケット部１６．１７を有し、゛断
面コの字形をしている。ブラケット部１６．１７には第
５図に示すように２本のロッド１８．１９が固定されて
おり、これら２本のロッド１８．１９は本体１４内に形
成された内孔２０．２１の中を貫痛し、これら２本のロ
ッド１８．１９により前記本体１４が水平方向に摺動自
在に取付けられている。

２本のロッド１８．１９のうち一方のロッド１８は、第
３，４図に示すように内孔２０の内周壁と摺り接触する
固定ピストン２２が設けられ；！’（２本の中空ロッド
部１８ａ、１８ｂからなシ、それぞれの中空ロッド部１
８ａ、１８ｂの外周面と摺り接触するブツシュ２３．２
４を前記内孔２０の両端部に嵌合することにより、内孔
２０の中には固定ピストン２２を境として一方側に第１
圧力室２５が形成され、他方側に第２圧力室２６が形成
される。第１圧力室２５は中空ロット部り８ａ内に形成
された軸方向の通路２７、及び中空ロッド部１８ａの先
端に形成された径方向の通路２８によってプラ、ケット
部１６に形成されたポート２９と連通し。

第２圧力室２６は中空ロッド部１８ｂ内に形成された軸
方向の通路３０．及び中空ロッド部１８ｂの先端に形成
された径方向の通路３１によって、７゜ラケット部１７
に形成されたポート３２と連通している。したがってポ
ート２９から第１圧力室２５内に圧力流体、例えば空気
圧を供給することにより第１圧力室２５の容積が拡大し
て本体１４は左方向に水平移動し、逆にポート３２から
第２圧力室２６に圧力流体を供給することにより上述と
は逆の方向に本体１４が水平移動する。

２本のロッド部１８，１９と固定ピストン２２は一本の
棒材を加工することにより、これらを一体に形成しても
良く、又はそれぞれ別々に製造したのを組立てても良い
。

クランプロッド１３は第６図に示すように本体１４内に
形成された内孔３３の中に軸方向摺動自在に嵌入されて
おり、クランプロッド１３の上端部に形成されたねじ部
３４に可動ピストン３５が螺合され、可動ピストン３５
は本体１４内に形成された内孔３６に占位している。可
動ピストン３５の下側にはクランプロッド１３に設けら
れたクランプ片１２がプレス型Ｂに近づく方向の圧力を
付加するための第３圧力室３７が形成され、本体１４に
取付けられた蓋３８と可動ピストン３５との間にはクラ
ンプ片１２がプレス型Ｂから離れる方向の弾発力を付勢
するコイルばね３９が設けられている。

第３圧力室３７に圧力流体１例えば油圧を供給するため
第７図に示すように２本のロッド１８゜１９のうちの他
方のロッド１９は本体１４に形成された内孔２１を貫通
して両端がブラケット１６．１７に支持されている０こ
のロッド１９の外周面と摺り接触するブツシュ４０．４
１を前記内孔２１の両端部に嵌合することにより内孔２
１は圧力流体の通路となっている。ロッド１９は中実部
１’ｊａと中空部１９ｂとからなり、中空部１９ｂの中
に形成された通路４２の一部は、ブラケット１７に形成
されたボート４３と連通し、他端に形成された径方向の
通路４４は、内孔２１と連通している。更に内孔２１は
本体１４に形成された通路４５により第３圧力室３７と
連通しており、ボート４３から供給された油圧等の圧力
流体により可動ピストン３５は上昇移動する。

本体１４の往復動端を検知するため、基板１５に、は２
つのドッグ４６．４７が取付けられ、それぞれのドッグ
４６．４７によって作動するリミットスイッチ４８，４
９が本体Ｉ４に取付けられているっ更にクランプロッド
１３の上端には蓋３８を貫通して突出体５０が取付けら
れており、この突出体５０によって作動するリミットス
イッチ５１が本体に取付けられている。

一般にプレス機械においてはクラップ装置１１とプレス
型Ｂの保護及び、プレス作業を安全に遂行するためクラ
ンプロッド１８がクランプ限又はアンクランプ限のいず
れかの状態になればプレス機械を作動出来ないインタロ
ック装置（図示省略）が設けられている。これらのイン
タロック装置については、本クランプ装置１１について
も同様で前述したリミットスイッチ４８．４９がその機
能の一部を有している。しかし本クランプ装置のような
場合、プレス型Ｂを保持しないのに、フラング限状態（
クランプ片１２が第３図において実線で示す状態よりも
上昇している状態）におり、しかもプレス型Ｂがプレス
機械内にらる場合は一般的なりランプ装置を持つプレス
機械と同じインタロック装置では、プレス機械を作動さ
せることが可能となっているのでプレス機械が作動する
とインナースライドＡの下降によってクランプ片１２と
プレス型Ｂとが干渉し、クランプ装置１１及びプレス型
Ｂのいずれか一方、又は双方を破壊してしまう恐れがあ
る。これを未然に防ぐためには。

プレス型Ｂを保持してい彦いのに、クランプ装置１１が
クランプ限にあること（これを空りラング呼ぶ）を検出
する手段が必要となる０このために設けられたのが、リ
ミットスイッチ５１であり、これによりこの空クランプ
状態の検出が為される。

突出体５０が第３図破線で示すように移動してリミット
スイッチ５１が作動すれば、プレス機械を作動できない
ように図外の制限装置によって制御される。

次に作用を説明すると、第３図はクラップ装置１１によ
ってプレス型Ｂがクランプされた状態を示す図であり、
このときはポート３２及びボート４３からそれぞれ第２
圧力室２６及び第３圧力室３７に圧力流体が供給された
状態で、しかもＩＪ　ミツトスイッチ４９がドッグ４７
で作動された状態である。この状態からプレス型Ｂを外
すにはまずポート４３を図外の切換弁を操作してタンク
に連通させる。するとコイルばね３９によって可動ピス
トン３５が下降し、第３圧力室３７内の流体は通路４５
．内孔２１．通路４４及び通路４２を通ってボート４３
から流出する。したがって可動ピストン３５はクランプ
ロッド１３と共に下方に移動し、クランプ片１２とプレ
ス型Ｂとの間には隙間ＣＩが生じ、り檀プ片１２は仮想
線ｐで示す状態となる。

この状態のまま図外の切換弁を操作しポート２９を圧力
流体源に連通し、ポート３２をタンクに連通させるか、
又は第１及び第２圧力室へ供給する圧力流体として空気
を用いた場合には大気へ開放すると、ボート２９から流
入する圧力流体は通路２７及び通路２８を通って第１圧
力室２５内に流入し、本体１４を第３図において左方向
に摺動させる０このとき第２圧力室２９内の流体はポー
ト３２から流出する。本体１４が所定距離左方へ移動す
るとドッグ４６がリミットスイッチ４８を作動させ、ポ
ート２９への圧力流体の供給を停止する。したがってク
ランプ片】２は第３図において仮想線Ｅの状態、つまり
第４図に示す状態となり、プレス型Ｂとクランプ片１２
との間には水平方向の隙間Ｃ２が生ずる。この状態がア
ンクランプの状態であり、この状態の下でプレス型Ｂの
交換等を行々う。プレス型Ｂをクランプするには、上述
とは逆に作動させればよい。

図示実施例はダブルアクションプレスのインナースライ
ドにスペーサを介してクランプ装置を取付けた場合を示
すが、アウタスライドにこれとクランプされるブランク
ホルダを着脱自在に固定するためにも本発明のクランプ
装置を用いることが可能であり、またシングルアクショ
ンプレスにおけるスライドとプレス型又はボルスタ−と
プレズー下型とのクランプ装置としても本発明のクラン
プ装置を用いることができる０ また、プレス機械のみならず、２つの部材を相互に着脱
自在に取付けるものであれば、どのようなものでも本発
明のクランプ装置を用いることができる。更に、クラン
プロッド１３と垂直に設けた場合以外に水平に設けた場
合にも本発明のクランプ装置を実施することができる。

以上のように本発明によれば、クランプ片を有するクラ
ンブロンドを軸方向に摺動自在に本体に取付け、この本
体を前記クランプロッドに対して直角の方向に往復動自
在に前記本体を貫通するロッドにより支持するようにし
たので、クランプ片及び本体の移動によりプレス型等の
着脱作業を安全かつ容易に行なうことが可能となシ、プ
レス型等の段取り時間を大幅に短縮することができると
いう効果が得られる。また、ロッドを少なくとも２本設
けて本体を支持するようにし、一方のロッドの中間に固
定ピストンを設けて当該固定ピストンの両側に圧力室を
形成すると共に、これらの圧力室に圧力流体を供給する
通路を一方のロッドに形成し、クランブロンドに設けた
可動ピストンを作動する圧力室を前記本体内に形成し、
これに圧力流体を供給する通路を他方のロッドに形成し
たので、２本のロッドは本体を支持する部材とじて作用
すると共に圧力流体を供給する通路としても作用し、ク
ランプ装置全体の形状が極めてコンノくクトとなり、本
発明のクランプ装置を有さない既設のプレス機械等に対
しても、大幅な改造を行なうことなく設置することが可
能となった。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のクランプ装置を示す断面図、第２図は本
発明のクランプ装置をプレス機械に地付けた状態を示す
断面図、第３図は本発明のクランプ装置の一実施例を示
し、第５図におけるＩ−’１線に沿う断面図、第４図は
第３図のクランプ状態からアンクランプとなった状態を
示し、第３図に相当する断面図、第５図は第３図の平面
図、第６図は第５図におけるＶｌ−Ｖｌ線に沿う断面図
・第７図は第５図における■−■線に沿う断面図である
。 Ａ・・・インナースライド、Ｂ・・・プレス型、９・・
・スペーサ、ｌｌ・・・クランプ装置、１′２・・・ク
ランプ片、１３・・・クランプロッド、１４・・・クラ
ンプ装置本体。 １８１９・・・ロッド、２２・・・固定ピストン、２５
．２６・・・圧力室、２７’、　３０・・・通路、３５
・・・可動ピストン、３７・・・圧力室。 特許出願人　日　産　自　動　車　株　式　会　社ニス
アールエンジニアリング株式会社 第２ｒＡ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 先端にクランプ片を有するクランプロッドを軸方向に摺
   動自在に本体に取付け、前記クランプロッドに設けた可
   動ピストンを作動する圧力室を前記本体内に形成し、前
   記本体を貫通する少なくとも２本のロッドによって前記
   本体を前記クランプロッドに対して直角の方向に往復動
   自在に支持し。 前記２本のロッドのうち一方のロッドの中間部に固定ピ
   ストンを設けて当該固定ピストンの両側に圧力室を形成
   すると共に、これらの圧力室に圧力置体を供給する通路
   を前記一方のロッドに形成し。 前記可動ピストンを作動する前記圧力室に圧力流体を供
   給する通路を前記他方のロッドに形成してなるクランプ
   装置。