JPS5845834Y2

JPS5845834Y2 - 缶の内部洗浄機

Info

Publication number: JPS5845834Y2
Application number: JP1980178157U
Authority: JP
Inventors: 幸雄勝田; 孝幸小島
Original assignee: 株式会社設楽製作所
Priority date: 1980-12-13
Filing date: 1980-12-13
Publication date: 1983-10-18
Also published as: JPS57103189U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、ドラム罐等の罐内に洗浄液を噴入してその内
部を洗浄する罐の内部洗浄機に関する。

従来、ドラム罐の内部を洗浄する洗浄機として、ドラム
罐内に、洗浄液を入れておくとともにチェーンを挿入し
てその一端を内容物出入口に撃留しておき、このドラム
罐を横にして揺動支持台に固定支持して揺動させること
により、チェーンを振り回し、これによってドラム罐の
内周面の汚れを掻き落すものが知られている。

しかし、これでは、チェーンの挿入、撃留作業が面倒で
あるとともに、ドラム罐を揺動支持台に固定しておくた
めの作業を要し、また洗浄廃液の排出も面倒で、多数の
ドラム罐を能率的に洗浄することができない。

本考案は、多数の罐の内部を能率的にしかもムラなく洗
浄できるのに加え、洗浄廃液も能率的に排出で゛きるよ
うにしたもので゛ある。

すなわち、本考案罐の内部洗浄機は、複数個の罐を上下
逆さにして左右に並べて縦に載置できかつそれらを傾斜
状態にして支持すべく上面を前後両側の一方側より他方
側へ向って上方傾斜させた罐載台と、この罐載台に上記
のように載置される複数個の罐に対しその天板の内容物
出入口にそれぞれ下側より突入すべくほぼ垂直に上方へ
指向させて支承され、かつ洗浄液を上方へ帯状に噴射す
べく、上端面に、噴出口に続く横溝を形成してなる複数
本のノズルと、これらノズルを一斉に回転させるノズル
回転装置と、上記複数本のノズルに洗浄液を同時に圧送
すべくそれらに連結された洗浄液圧送装置とを備え、複
数個の罐を、罐載台上に、単に上下逆さにして左右に並
べて縦に載置しておくだけで、それらの内部を洗浄液噴
射によって同時に能率的に洗浄できるようにするととも
に、洗浄液を、各罐の内部であってその底板の内面中央
へ指向させかつ帯状に拡げて旋回させながら噴入できる
ようにし、かつ罐を上記のように罐載台上に載置したま
まそのなかの洗浄廃液を自然に落流排出で゛きるように
したもので゛ある。

以下には本考案を図示の実施例について詳細に説明する
。

本洗浄機は、その全体の概要を第１図（平面図）を参照
に述べると、型鋼を枠組みしてつくった罐載台１に、複
数本（本例の場合は３本）のノズル２・・・・・・を左
右に一定の間隔をおいて垂直に支承し、これらノズル２
・・・・・・を、モータ３を駆動源とするノズル回転装
置によって同時に回転させることができるようになって
いるとともに、これらのノズル２・・・・・・に、洗浄
液圧送装置のポンプ４より洗浄液を同時に圧送できるよ
うになっている。

そして、例えばドラム罐５・・・・・・を、上下逆さに
しその天板に形成されている内容物出入口にノズル２・
・・・・・をそれぞれ突入させた状態にして罐載台１上
に載置しておくことにより、その逆さにしたドラム罐５
・・・・・・の内部を、洗浄液を上方へ噴射しつつ回転
するノズル２・・・・・・によって同時に洗浄できるよ
うになっている。

罐載台１は、２本１組でドラム罐５を１個ずつ乗載支持
する桟６・・・・・・を、前後の梁７，８間に左右平行
に横架したもので、桟６・・・・・・の上面は、前側よ
り後側へ向って上方へ傾斜する傾斜面になっている。

各ノズル２は、第４図に示すように１対の桟６゜６の下
方において軸受９により罐載台１に垂直に軸支された回
転管１０の上端にそれぞれ嵌着され、この回転管１０が
１対の桟６，６の間を上方へ突出していることにより、
ノズル２は、桟６，６の上面上方に位置して回転管１０
と一体に回転するようになっている。

各回転管１０は、伝達軸１１に嵌着のウオーム１２と噛
合するウオームホイール１３を、軸受９の下方において
嵌着しているとともに、これらの噛合部及び軸受９を覆
うべく笠１４を、その軸受９の上方において嵌着してい
る。

伝達軸１１は、第１図に示すようにチェーン１５゜減速
機１６．ベルト１７を介して前記モータ３に連係されて
いる。

また、各回転管１０の下端部は、その回転を許容する管
継手１８によって洗浄液分流管１９と連結され、これを
介して前記ポンプ４に連結されている。

各ノズル２の上端面には、第５図に詳しく示すように噴
出口２０を横断する■字形の横溝２１が形成されている
。

しかして、ドラム罐５・・・・・・の内部を洗浄するに
は、各ノズル２に対し第３図に示すように、ドラム罐５
を上下逆さにしその天板５□の偏心位置に形成されてい
る内容物出入口５２内にノズル２を下側より突入させて
そのドラム罐５を当該ノズル２の左右両側の桟６，６上
に跨架乗載する。

かくして、ドラム罐５は、桟６，６の上面が傾斜してい
ることによりその上に傾斜状態で乗載され、かかる状態
のドラム罐５に対してノズル２は、そのドラム罐５の底
板５３の内面中央に指向するもので、モータ３を駆動し
てノズル２・・・・・・を同時に回転させつつこれらに
ポンプ４より洗浄液を供給すると、ノズル２・・・・・
・より一斉に洗浄液が噴出される。

この噴出された洗浄液は、ドラム罐５の底板５３の内面
中央へと指向し、ノズル２の上端面に横溝２１が形成さ
れていることにより、横に拡がって帯状になり、またノ
ズル２が回転することにより帯状のまま旋回するもので
、ドラム罐５の内面全域に行きわたってムラなく洗浄す
る。

このようにしてドラム罐５内に噴入された洗浄液は、内
容物出入口５□より落流して洗浄槽２２内に流れ込み、
吸込パイプ２３を通じて上記ポンプ４に吸入され、上記
のごとき洗浄に再利用される。

ノズル２の下方の軸受９、ウオーム１２及びウオームホ
イール１３は、その上方に笠１４があるため、上記のよ
うに内容物出入口５□より落流する洗浄液を浴びるよう
なことはない。

なお、第１〜３図において、符号２４は、洗浄液槽２２
の上面開口を閉じる多孔蓋板である。

以上に述べたところから明らかなとおり、本考案罐の内
部洗浄機によれば、複数個の罐を、罐載台上に、単に上
下逆さにして左右に並べて載置しておくだけで、それら
の内部を洗浄液噴射によって同時に能率的に洗浄できる
。

また、洗浄液を、各線の内部であってその底板の内面中
央へ指向させかつ帯状に拡げて旋回させながら噴入でき
るので、罐の内面全域をムラなく洗浄できる。

さらに、罐を上下逆さにして罐載台上に載置しておくだ
けで、その内部を洗浄できると同時に洗浄廃液を内容物
出入口へ収斂させてそこより自然に落流排出でき、洗浄
後に改めて罐を動かして洗浄廃液を排出するなどという
特別の作業をしなくともよく、便利である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は全体の
平面図、第２図は第１図におけるＩ−Ｉ線位置の断面図
、第３図は同ＩＩ −ＩＩ線位置の断面図、第４図は要
部の拡大断面図、第５図はノズルの一部分の拡大斜視図
である。１・・・・・・罐載台、２・・・・・・ノズル、２０．
２１・・・・・・ノズルの噴出口及び横溝、３・・・・
・・ノズル回転装置のモータ、４・・・・・・洗浄液圧
送装置のポンプ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

複数個の罐を上下逆さにして左右に並べて縦に載置でき
かつそれらを傾斜状態にして支持すべく上面を前後両側
の一方側より他方側へ向って上方傾斜させた罐載台と、
この罐載台に上記のように載置される複数個の罐に対し
その天板の内容物出入口にそれぞれ下側より突入すべく
ほぼ垂直に上方へ指向させて支承され、かつ洗浄液を上
方へ帯状に噴射すべく、上端面に、噴出口に続く横溝を
形成してなる複数本のノズルと、これらノズルを一斉に
回転させるノズル回転装置と、上記複数本のノズルに洗
浄液を同時に圧送すべくそれらに連結された洗浄液圧送
装置とを備えてなることを特徴とする罐の内部洗浄機。