JPS5845522A - 単一光子計数法による時間分解分光方法および装置 - Google Patents

単一光子計数法による時間分解分光方法および装置

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JPS5845522A
JPS5845522A JP14392981A JP14392981A JPS5845522A JP S5845522 A JPS5845522 A JP S5845522A JP 14392981 A JP14392981 A JP 14392981A JP 14392981 A JP14392981 A JP 14392981A JP S5845522 A JPS5845522 A JP S5845522A
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修一 木下
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孝司 櫛田
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    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/28Investigating the spectrum
    • G01J3/2889Rapid scan spectrometers; Time resolved spectrometry

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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、時間相関単一光子計数法による時間分解分
光方法および装置に関し、特にピコ秒ないしナノ秒領域
の時間分解能を得るための改良に関する。
時間分解分光装置には、位相法、ス)I)−フカメツ法
、光シヤツター法、光ゲート法、および時間相関単一光
子計数法などが通常良(用%、)られている、このうち
、位相法は測定時間が短かく精度も高いが、試料セルか
らの二次光の複雑な緩和過程の測定では時間分解能が足
りずその解析が困難となる欠点をもっている。またスト
リークカメラ法、光シャyp−法および光ゲート法では
いずれもピコ秒或いはそれ以上の時間分解能を有するが
、一般的に感度が低いため信号対雑音比も悪く、試料の
複雑な発光過程は取り扱い難い。これに対して時間相関
単一光子計数法は感度が極めて高いのが特徴で、時間と
計数値とのダイナミックレンジも広いので、微弱な発光
や多成分の発光過程を持つような系にも適用でき、従っ
てその応用は極めて広範囲に有効である。
しかしながら今日までに実用化された時間相関単一光子
計数法による時間分解分光システムではその時間分解能
がナノ秒ないしサブナノ秒郁度罠しかならず、そのため
測定対象も限られたものKならざるを得なかった。
一般に、時間相関単−大子計数法による時間分解分光装
置は、パルス光源、試料セル、参照信号ケ得るための熔
出手段、午れら試料セルと検出手段とに光源からの光パ
ルスな盆けて与えるスプリツタ−1試料セルからの二次
光を分光する分光手段、分光された二次光を計数するた
めに検出する光電子増倍管、光電子増倍管の出力を波高
弁別する弁別器、弁別器出力と参照信号との時間差を計
測する時間差測定器などを具備してなる。パルス光源は
有限のパルス巾を持ち、また光電子増倍管および電気回
路の応答速度も有限であるため、光源の光パルスで励起
された試料から放出される二次光の真の緩和曲線を求め
るためには、測定によって得られた緩和曲線を装置自体
の応答関数でデコノボルーシ冒ンする必要がある。しか
しながらこの場合、パルス光源の発光時間幅、発光強度
およびパルス形状などのゆらぎ、光電子増倍管のジッタ
ー、電気回路のジッターおよびドリフトなどの存在によ
っていわゆる装置固有の応答関数の幅と時間変動が拡大
すると前記デコンボルーショ/が困難となり、時間分解
精度が悪化する。
近年、この種分光システムの光源としてレープ−システ
ムの適用が進められ、clF−1ニ一ド同期レーザーか
らの安定でかつ時間幅の狭い光パルスが容易に得られる
ようKなり、また光電子増倍管のジッターもl@ピコ秒
近(にまで減少することが可能になり、従って電気回路
のジッターとドリフトがデコンボルーションを困難K 
t、、分光シxテhty)時間分解精度に対して問題に
すべき最大の要因となっている。
この発明の目的は、前述の信号処理用電気回路のジッタ
ーやドリフトに対して時間分解能を向上することであり
、光源強度のゆらぎ、参照信号検出系のドリフト、計数
用電気回路のジッターやドリフト等々による、時間プロ
ファイル中の時間原点のずれを補正することのできる時
間分解分光方式を提供することである・ すなわちこの発明の単一光子計数法による時間分解分光
方式では、光源からのパルス光をジッターの極めて少な
い多光子の状態で抜きとって時間基準信号として用い、
これを光学的又は電気的に単一光子信号と混合し、同じ
電気回路を通過させることにより時間分解プロファイル
中に時間の内部基準を与えるようにした点に特徴を備え
るものである。
この発明を、いくつかの実施例を示す図面と共に説明す
れば以下の通りである。
まずはじめに、この発明の前提となる単一光子計数法に
よる時間分解分光システムについてその基本構成例を第
1.2,3.4図により説明する。
第1図はこの発明の前提となる単一光子計数法による時
間分解分光装置のシステム構成の一例を示すブロック図
で、(1)はパルス光源、(匍はビームスプリッタ−1
錦)はレンズ、(4はンラー、(6)は試料セル、(6
)はし、ンズ1.ff)はアパーチャー、(8)は分光
単色器(モノクロメータ)又はフィルターなどの分光手
段、(9)は出射スリット、園は光電子増倍管、Iは該
光電子増倍管の高圧電源、−は光゛電子増倍管−からの
出力である陽極電流パルスの波高な予じめ定められた設
定基準値に対して比較弁別する波高弁別器、■はレンズ
、鱒はフォトダイオード等の光電検出素子、(2)は増
巾器、■は前述と同様な波高弁別器、Wは連間回路、(
至)は時間差波高変換器、amは多チヤンネル波高分析
器であり、ビームスプリッタ−(慟以降のレンズ(3)
から試料セル(6)および分光手段(8)を経て波高弁
別器aSまでの一連の系で第1チヤンネル系(起動チャ
ンネル)を構成し、レンズlから光電検出素子a−およ
び遅延回路−を経て波高弁別器(ロ)までの系で第2チ
ヤンネル系(停止チャンネル)を構成し、時間差波高変
換器−および多チヤンネル波高分析器(II Kよって
信号処理部を構成しており、これら変換器間および分析
器09には図示しない記録装置ないt7表示装置を含む
データー処理装置が接続されるものである。
パルス光源(1)としては好ましく!i安定で発光時間
幅の狭い光パルスを発生する光源を用い、さらにでき5
れば任意の波長を選択できる光源が好ましい、一般的に
はこの種分光システムには従来より放電ギャップフラッ
シュランプがノ(ルス光源として用いられてきたが、こ
の発明では、)(ルス幅が狭くできること、パルス繰返
し周−期を速くできること、パルス形状が安定であるこ
と、ビームの単色性および方向性に優れることなど、ピ
コ秒ないしナノ秒領域の時間分解特性に鑑みて、特KC
Wモード同期レーザーをパルス光源として用いることが
望ましく、例えば単一波長パルス光源として尤モード同
期ガスレープ−を、或いは波長可変パルス光源としてα
モード同期色素レーザーを用いるのがよい。第2図はパ
ルス光源(1)として用いて好適なσモード同期レーザ
ーシステムの一例を示すブロック図で、CWモード同期
Arイオンレーザ−からなる単一しby光光種1轟と、
同じレーザー光を利用したαモード同期色素レーザーか
らなる可変波長パルス光源(1b)とを構成しており、
必要に応じていずれかの光源が選択的に用いられるよう
になっている。
σモード同期Arイオンレーザーパルス光源(1m)は
、αアルゴンイオンレーザ−(101)の出力ミラー 
(103)を共振器長が約180aarcなるように投
置して457.9〜5145n=波長の全アルゴンレー
ザーツインのモード同期αレーザービームを得るように
し、この共振器の中に、水晶発振器(117)からの一
定周波数例えば40A66MHzの発振出力で励振され
る加MHI音響光変調器(102)を介装することによ
り、前記αレーザービームな所望周波数のパルス光ビー
ム(119)として出力するようにしてなり、このパル
ス光ビームの一部はビームスプリ、ター(104)およ
びミラー(114)を介して光電検出器(115) K
導びかれ、該検出器(115)の出力電流によってレー
ザー電源(116) K帰還をかけてレーザー出力およ
びパルス幅を安定化している。前記音響光変調器(10
2)は、例えば石英ガラスの六面体の両側面をブリュー
スター角度にカットしてその一面の金被膜上VcLtN
bOs結晶を262111の厚さで振動子として取付け
てなるもので、その温度によって中心周波数4帥−の周
囲に約150xusおきVC20程度の共振周波数を選
べるようになされており、第2図で符号(118)はこ
の温度制御のための温度調節器である・ αモード同期色素レーザーパルス光源(1b%よ、前記
パルス光ビーム(119)をビームスプリ、ター(10
5)およびミラー(106)(107)(108)で導
びいて前記αアルゴンイオンレーザ−(101)の共振
器と同じ長さの共振器内に形成されたローダミン6Gな
どの色素ジェット流(110)を同期的に励起し、複T
11折フィルター(112)で波長゛選択をして例えば
540〜640nmの所望波長のパルス光(120)を
得るようにしてなるものである。尚、  (113)は
出力ミツ−、(109)(111)は出力ミラー(11
3)と共振器を構成するミラーである。
ちなみに前述の例によるαモード同期Arイオンレーザ
−パルス光源(1a)の5145nm波長の平均出力は
100mw、パルス幅は約200ピコ秒、また拓モード
同期色素レーザーパルス光源(Ib)の出力の〉(ルス
幅は約10ピコ秒が得られている。
勿論、光源(1)として前記の例のほかに別のガスレー
ザー、色素レーザーを用いたり、或いは二倍波、二倍波
を用いることによって励起光の波長を選択するようにし
てもよいことは述べるまでもな(ゝC 試料セル(5)は、通常のラマン散乱あるいは螢光測定
用のものであればよいが、特にミクロセルやフローセル
が好んで用いられる、分光手段(8)ば倒えば分光単色
器(モノクロメータ)であり、フィルターで置きかえる
ことも可能である。また光電検出素子a−はPINフォ
トダイオードが最適である(至)、波高弁別器aSαG
、遅延回路顛、時間差波高変換器(2)および多チャ/
ネル波高分析器Qlなどは、通常の放射線検出装置に用
いられているものから選択することが可能で、IC化も
容易である。このうち波高弁別器としては入力のピーク
位置を検出するタイプのものが特に好ましい。
光電子増倍管11(Iは例えばそれ自身が内部に光電子
集束電極をもつヘッドオン形のもの或いは後述するよう
なサイドオン形のものを使用し、クーラー(2)によっ
て−20℃以下に冷却して用いることが暗電流ノイズの
低減の面からも好ましい。
第5図はこの光電子増倍管fi・とじてサイドオン形の
ものを用いる場合に特に好適な付加光学系、すなわちス
リット結偉用レンズ(至)の配置の様子を分光手段(8
1の出射ス9 y ) (9)との関連で模式的に示し
ている。サイドオン形光電子増倍管はヘッドオン形のも
のに比べて構造が複雑であるため、その光電陰極(至)
の全面に入射光をあてるようにすると電子の走行時間が
太き(ばらつくという欠点がある。モして光電陰極面の
長軸方向と短軸方向のそれぞれに関する位置に対する入
射光パルスのピーク点位置とパルス幅との関係について
は、相対的なピーク点位置は長軸方向に関してはどこで
も10ピコ秒以内で一定となるのに対し短軸方向に関し
ては大きく変化し、またパルス幅は短軸方向の両端位置
を除いて長短軸いずれの方向のどの位置でも一定である
。そこで光電子増倍管tllKllビサイドオン形を用
いる場合には、分光手段(8)の出射スリッ)、 11
10後にレンズ鵡又は凹面ミラーを置き、細巾のスリッ
ト像(至)を光電陰極面のほぼ中央付近の最適位置に該
光電陰極−の長軸方向に平行に結像させ、これによって
試料セルからの二次光をその光量の減少なしにサイドオ
ン形光電子増倍管−に入射せしめ、普通なら1ナノ秒は
ともあるジッターを大幅に減少して高い時間分解能を得
るようにするのが好ましい。
またサイドオン形光電子増倍管はヘッドオン形のものに
比べて小形であるので、印加電圧を高田罠するほど電子
の走行時間を短かくでき、入射光パルスの立上りに対す
るタイミングの変動は金印加電BE 1000v以上、
好ましくは1200v以上で約100ビプ秒以下の範囲
内に納まるe特に光電陰極と第1ダイノードとの印加電
圧を300v以上好ましくは400v以上として次段以
降に通常用いられる程度の電圧を印加することにより、
光電子増倍管にダメージを与えることなしに光電陰極面
と第1グイノード−管の電子走行時間を短縮させ、また
入射光の波長による電子の走行時間の差を極めて小さく
することかできる。
このような光電子増倍管の各ダイノード間の印加電圧は
、高圧電源QIIKよって全印加電圧およびブリーダ抵
抗値を調整することにより所望に設定可能である。
以上の構成を備えた時間分解分光装置では、まず光源(
1)からの光パルスはピ〜ムスプリッタ−(2)で第1
チヤンネル系への励起光と第2チヤンネル用の参照光と
に分けられ、励起光は試料(鉛を照射励起し、参照光は
光電検出素子a−で検出されて時間差測定における時間
基準を与える。励起された試料(6)から放出される二
次光は分光手段(6)によって分光され、分光手段(8
)の出射スリット(9)から出た二次光は光電子増倍管
(至)の光電陰極11fK入射される。分光手段(8)
の入射側のアパーチャー17)は、励起光の1パルスに
対して該光電子増倍管で検出される二次光の光子数が1
個以下になるように二次光を弱めて単一光子信号にする
ために使用される。光電子増倍管−から得られた陽極電
流パルスは、波高弁別器(2)で暗電流パルスを消去し
て波形整形されたのちに時間差波高変換器@に起動をか
け、一方、前述の光電検出素子−で検出された参照光パ
ルス信号が波高弁別器aeおよび遅延回路(ロ)を介し
て該時間差波高変換器に停止をかけるととKより、参照
光と二次光との時間差に対応した電圧出力が変換器−か
らとり出される。この電圧出力は光電子増倍管−で検出
される光子毎に多チヤンネル波高分析器11@によって
解析され、その結良時間差対光子放出頻度を表わす時間
分解プロファイルが図示しない記録装置ないし表示装置
に得られることになる。すなわちこのプロファイルは励
起パルス光が試料に照射され゛た後の時間と、その間に
放出された二次光の強度との関係を示しており、第4図
には、その−例として、得られた散乱光強度(破線)と
螢光強度(実線)の時間分解プロファイルが示されてい
る。散乱光に対する強度の時間分解プロファイルは、試
料セル(6)の位置に試料に代ってすりガラス等の既知
散乱体を配壁し励起光の波長に分光手段(8]の分光波
長を一致せしめて得られたものであり、これは光源パル
ス光の時間幅および強度変動、光電子増倍管のジッター
等で決まる装置関数に相当する。螢光強度緩和の真の時
間分解プロファイルは、螢光強度の実測の時間分解プロ
ファイルを散乱光強度の時間分解プロファイルすなわち
装置関数でデコンボルーションして求められ、これは例
えば分析器部の出力をマイクロコンピュータでデータ処
理するようにすればよい。
この発明においては、光源からのパルス光をジッターの
極めて少ない多光子の状態で検出して光源パルス光に同
期した相対的に周波数の低い時間基準信号を作り、この
時間基準信号を第1チヤンネル系中の単一光子信号と混
合し、これら信号を同じ電気回路を通過させて時間差測
定を行なうことKより、得られる時間プロファイル中に
時間の内部基準を与えるものであり、これによって、光
源のパルス光強度のゆらぎ、参照信号検出用の素子のド
リフト、電気回路のジッターやドリフトによる時間プロ
ファイルの時間原点のずれを完全に近く補正し得るもの
である。第5図はこの発明の一実施例を示すブ四ツク図
で、第1図と同一符号のものは同効のものを示す。
第5図において、第1チヤンネル系の試料セル(6)よ
り光源側において時間基準信号を抜どとるための超音波
光偏向器(財)が光路中に介装され、この超音波光偏向
器によって80M1!sの光源パルス光から例えば2K
IIsの時間基準信号が多光子状態のまま別の光路へ抜
きとられ、ミラー(ハ)@■およびレンズ(2)とビー
ムミキサー(支)とからなる光学系により分光手段(6
)の出射光路上で分光手段18)からの単一光子信号と
光学的に混合されるようになされている。前記超音波光
偏向器(2)は、第2チヤンネル系からの光源パルス光
に同期した信号を分局器(至)で例えば2に−の制御パ
ルスにし、この制御パルスによって超音波パルス発生器
(至)を制御することKよって駆動回路(至)を介し2
 KKmで同期駆動されるものであり、これにより第1
チヤンネル系では試料セル(6)への80MHzの光パ
ルスとは別K 2KHxの光パルスが時間基準信号とし
てミラー@@■およびレンズ(至)を介してビームミキ
サー(2)へ導びかれ、該ミキサー(2)で分光手段(
8)からの単一光子信号と光学的に混合され、同じ光電
子増倍管叩で多光子状態の時間基準信号と単一光子信号
とを共に検出して時間プロファイル中に時間の内部基準
を与えるようになされている。この場合、時間基準信号
の光子数をあまり多くすることはむづかしいが、この実
施例では波高弁別器υ以降の電気回路だけでなく光電子
増倍管−のジッターやドリフトをも打ち消すことかでき
る。
第6図はこの発明のもうひとつの実施例を示すもので、
この例では前述の混合を電気的に行なっている。
すなわち超音波光偏向器MKよって抜ぎとられた2KH
mの時間基準信号はミ2−@を介して別の光電子増倍管
W(勿論、フォトダイオード、光電管などに置ぎ換えて
もよい、)によって電気信号として検出され、単一光子
信号も光電子増倍管(至)で電気信号に変えられたあと
でパルス混合器(5)により両者が電気的に混合され、
この混合されたパルス信号と第2チヤンネル系の連間回
路(ロ)からのパルス信号との時間差を変換器(至)で
検出し分析器(至)で分析するようになっている。尚、
−は高圧電源である。
第7図にはこのような混合を含むこの発明の分光法によ
って得られた散乱光強度(破線)と螢光強度(実線)の
時間分解プ鴛ファイルの一例が示されている。この時間
分解プルファイルは、時間内部基準に対して時間軸を引
くことにより、長時間にわたって数ピコ秒以内の範囲で
再現することがわかり、デコンボルーシW/によってピ
コ秒領域で充分信頼性の高い時間分解プロファイルを得
ることができるものである。
第8図はこの発明のさらに別の実施例を示すもので、時
間基準信号を第2チヤンネル系の参照信号から抜きとる
よ5Kした点を除いて第6図の例と同様である。すなわ
ち第8図において、増巾器a9から参照信号をゲート回
路(至)へ分岐させ、波高弁別器−の出力の一部を分局
器(至)で分周して、この分局器■の出力でゲート回路
(至)を制御することKより、例えば80MHmの参照
信号から2KHsの時間基準信号を抜きとり、これを混
合器(至)へ与えているものである。
以上に述ぺたよ5にこの発明によれば、時間分解プルフ
ァイルが数ビプ秒以内の範囲で再現できるよ5になり、
精密なデコンボルーションが可能になる。このため従来
法では不可能なほどに速い緩和過程の精密な測定ができ
るようになり、2マ/散乱スペクトルや螢光強度の緩和
の測定など、物理および化学面のみならず医学ないし生
物学等の各分野での精密測定に寄与するところが極めて
大ぎい。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の前提となる単−光子計数法による時
間分解分光システムの一例を示すブロック図、第2図は
その光源のシステム構成例を示すブロック図、第3図は
サイドオン形光電子増倍管とその入射光のスリット結像
手段との様子を模式的に示す斜視図、第4図は第1図の
システムで得られた時間分解プロファイルの一例を示す
線図、第5図はこの発明の一実施例に係るシステム構成
を示すブロック図、第6図は同じ(別の実施例に係るシ
ステム構成を示すブロック図、第7図はこの発明によっ
て得られた時間分解プロファイルの一例を示す線図、第
8図はこの発明のさらに別の実施例に係るシステム構成
を示すブロック図である。 (1)=パルス光電 、 t* :ビームスプリッター
、(5);試料セル、 +7) jアパーチャー、 1
81 :分光手段。 aS:光電子増倍管、 aa :光電検出素子、 Q’
ll :遅延回路、@:時間差波高変換器、(11:多
チヤンネル波高分析器、(財);超音波光偏向器、aS
:レンズ。 w:ビーム書キサ−9(至):分周器、aSr別の光電
子増倍管、@:パルス混合器、@:ゲート回路。 代理人 弁理士 佐 藤 正 年 第4図    第7v4

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (11光源からのパルス光を多光子状態で検出して該パ
    ルス光に同期した時間基準信号を作り、この時間基準信
    号を単一光子信号と混合したのち、この混合された単一
    光子信号と参照信号との時間差測定を行なうことにより
    、時間分解プ四ファイル中に時間の内部基準を与えるこ
    とを特徴とする単一光子計数法による時間分解分光方法
    。 (2)時間基準信号と単一光子信号とが共に光信号であ
    ってこれら光信号同士を光学的に混合することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項に記載の単一光子計数法によ
    る時間分解分光方法。 (3)時間基準信号と単一光子信号とが共に電気信号で
    あってこれら電気信号同志を電気的に混合することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載の単一光子計数法
    による時間分光方法。 (4)超音波光偏向器によって光源パルス光から光信号
    の時間基準信号を抜きとり、この光信号を光電変換して
    電気信号の時間基準信号を得ることを特徴とする特許請
    求の範囲第3項に記載の単一光子計数法による時間分解
    分光方法。 (6)参照信号を得るために光源パルス光から取り出さ
    れた参照光の光電検出素子から電気的に時間基準信号を
    抜きとることを特徴とする特許請求の範囲第3項に記載
    の単一光子計数法による時間分解分光方法。 (6)パルス光源、第1チヤンネル系、第2チヤンネル
    系、信号処理部によって構成され、前記第1チヤンネル
    系には、前記光源からの光パルスによって励起される試
    料セルと、この試料セルから放出される二次光を分光す
    る分光手段と、分光された二次光を単一光子状態で計数
    のため゛に検出する光電子増倍管とを含み、前記第2チ
    ヤンネル系には、前記光源からの光パルスから参照信号
    を得る検出手段を含み、前記光電子増倍管からの光電子
    信号を波高弁別して前記信号処理部で参照信号との時間
    差を測定する単−光子計数法による時間分解分光装置に
    おいて、前記光パルスから時間基準信号を多光子状態で
    光学的に抜きとる超音波光偏向器と、この光偏向器で抜
    ぎとられた多光子状態の光信号の時間基準信号を単一光
    子状態の前記二次光と光学的に混合する光学的混合手段
    とを更に備え、前記光電子増倍管によってこの混合され
    た光信号を検出するようにしてなることを特徴とする単
    −光子計数法による時間分解分光装置。 (7)パルス光源、第1チヤンネル系、第2チヤンネル
    系、信号処理部によって構成され、前記第1チヤンネル
    系には、前記光源からの光パルスによって励起される試
    料セルと、この試料セルから放出される二次光を分光す
    る分光手段と、分光された二次光を単一光子状態で計数
    のために検出する光電子増倍管とを含み、前記第2チヤ
    ンネル系には、前記光源からの光パルスから参照信号を
    得る検出手段を含み、前記光電子増倍管からの光電子信
    号を波高弁別して前記信号処理部で参照信号との時間差
    を測定する単−光子計数法による時間分解分光装置にお
    いて、前記光パルスから時間基準信号を多光子状態で抜
    きとる超音波光偏向器と、この光偏向器で抜きとられた
    光信号の時間基準信号を多光子状態で検出する別の光電
    子増倍管と、前記光電子増倍管とこの別の光電子増倍管
    との両者の光電子信号を電気的に混合するパルス混合器
    とを更に備え、この混合器の出力を波高弁別して前記信
    号処理部で参照信号との時間差測定を行うようにしてな
    ることを特徴とする単−光子計数法による時間分解分光
    装置。 (8)パルス光源、第1チヤンネル系、第2チヤンネル
    系、信号処理部によって構成され、前記第1チヤンネル
    系には、前記光源からの光パルスによって励起される試
    料セルと、この試料セルから放出される二次光を分光す
    る分光手段と、分光された二次光を単一光子状態で計数
    のために検出する光電子増倍管とを含み、前記第2チヤ
    ンネル系には、前記光源からの光パルスから参照信号を
    得る検出手段を含み、前記光電子増倍管からの光電子信
    号を波高弁別して前記信号処理部で参照信号との時間差
    を測定する単−光子計数法による時間分解分光装置にお
    いて、前記参照信号から時間基準信号を電気的に抜きと
    る信号抽出回路と、この信号抽出回路によって抜きとら
    れた電気信号の時間基準信号と前記光電子増倍管からの
    光電子信号とを電気的に混合するパルス混合器とを更に
    備え、この混合器の出力を波高弁別して前記信号処理部
    で参照信号との時間差測定を行うようにしてなることを
    特徴とする単−光子計数法による時間分解分光装置。
JP14392981A 1981-09-14 1981-09-14 単一光子計数法による時間分解分光方法および装置 Granted JPS5845522A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0643962B2 (ja) * 1984-01-21 1994-06-08 ユニバ−シテイ オブ ストラスクライド 物質の螢光減衰特性計測装置
CN103090971A (zh) * 2013-01-24 2013-05-08 中国科学院空间科学与应用研究中心 一种超灵敏时间分辨成像光谱仪及其时间分辨成像方法
JP2013104876A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Leica Microsystems Cms Gmbh 試料における励起状態の寿命を測定するための方法

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CN103090971A (zh) * 2013-01-24 2013-05-08 中国科学院空间科学与应用研究中心 一种超灵敏时间分辨成像光谱仪及其时间分辨成像方法

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