JPS5845439Y2 - キヤタツニオケル キヤツカンノトリツケソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は脚立に於ける脚杆の取付装置に関する。

従来、脚立として軽量堅調で形成した数個の断面口形踏
板を上端に彎曲する左右の両脚枠間に渉って溶接すると
共に、これに補杆を固着し、更に脚棒の中央より下部を
左右に拡開し、且、上端を支脚を介して軸で枢着し、該
支脚の適宜高さ位置に足掛けを突設し、両脚枠と支脚と
の間に連鎖を連結して支脚の開きを規制したものが存し
た。

しかしこの種のものは支脚の上端部に固着され、且つ、
支脚の開閉動作を支持する軸は、彎曲した両脚杆下面に
設けたブラケット間に渉って貫通させであるに過ぎない
為、軸とブラケットとの取付状態が脆弱で、然も脚立の
転倒等により軸及びブラケットに強い衝撃が加わると、
軸やブラケットが変形して支脚の開閉が困難となって、
使用上不便を来すことがあった。

本考案は、合板に形成した打出し縁付の透孔へ脚杆を回
動自在に遊挿し、且、打出し縁に嵌合した蓋体へ透孔へ
遊挿した脚杆の端部を軸止めして脚杆の取付けを強固と
し、又、脚立の転倒とか取付部への衝撃に対しても、脚
杆の離脱或いは回動不能化を防止した、前記従来の欠点
を解消する脚立に於ける脚杆の取付装置に関するもので
、これを図面に付き説明すれば下記の通りである。

図中１は金属製の台板で、断面平扁門形をなす。

２は上端を台板１の前部に取付けた金属製の梯子体で、
左右一対の柱３，３へ踏桟４を間隔を隔てて取付けであ
る。

５は前記台板１の後部へ取付ける脚杆で、正面丁字形に
形成した脚主杆６の下部へ副杆７を摺動自在に挿嵌して
伸縮自在としである。

尚、この脚杆５は、図示してないが正面Ｙの字形とする
場合もある。

８は台板１における脚杆５の上部両端に対応する側片９
に穿設した透孔の孔縁に形成される打出し縁で、孔縁に
添って外部へ突出する。

１０は前記打出し縁８へ嵌合した蓋体で、断面コの字形
で円形をなし、打出し縁８を包み込む。

１１は脚杆５における上部両端が筒状であるとき、之れ
に嵌着する鍔縁１２付の当板で、断面コの字形をなし、
脚杆５の透孔への対応部に嵌めて脚杆５・の側片９への
遊挿時、前記透孔へ回動自在に嵌まる。

１３は側片９へ遊挿した脚杆５を蓋体１０へ取付ける止
縁を有する軸で、リベットが螺子を用い、リベットによ
るときは、図面第４図に示す様に脚杆５の上部両端に嵌
めた当板１１を貫通し、更に蓋体１０も貫通して端部を
かしめる。

又第５図に示す脚杆５の上部両端が閉塞されている場合
は、そのまま閉塞部を貫通し、更に蓋体１０も貫通して
、蓋体１０より突出する端部をかしめて、軸１３を構成
するリベットにより蓋体１０へ脚杆５を止める。

更に又、この軸１３が螺子によるときは、第６図に示す
様に打出し縁８に嵌めた蓋体１０を貫通して端部を脚杆
５の上部両端へ螺着し、脚杆５を止める。

尚、前記軸止に際七、蓋体１０の内側と前記当板１１と
の間、又は、蓋体１０と脚杆５の上部両端との間に間隙
イを設ける。

１４は脚杆５の開脚規制部材で、鎖状体を用い、一方端
を梯子体２へ、他方を脚杆５へ着脱自在に取付ける。

１５．１５及び１６は梯子体２の脚柱３，３と、脚杆５
の副杆７下端とに取付けた滑止め部材である。

Ａは台板１の前部に梯子体２を、後部に脚杆５を取付け
た金属製の脚立である。

尚、本考案は第７図に示す様に、軸１３が螺子で、脚杆
５の上部両端内側に螺子受筒１７を設けて、蓋体１０を
貫通した軸１３（螺子）を、前記螺子受筒１７へ螺合し
て脚杆５を蓋体１０へ止める場合もある。

本考案に係る脚立に於ける脚杆の取付装置は、前記の様
に構成されているから、例えば第１図及び第２図に示す
伸縮自在に形成した脚杆５を脚立Ａを構成する台板１へ
回動自在に取付ける場合は、台板１における脚杆５の上
部両端が対応する側片９に、打出し縁８付の透孔を開口
して、この透孔へ脚杆５の上部両端を嵌めて、脚杆５を
台板１へ回動自在に支持した後、前記透孔の打出し縁８
へ蓋体１０を嵌めてから、この蓋体１０に止縁付きの軸
１３を差し通し、この軸１３の端部を、透孔へ遊挿した
脚杆５の上部両端へ止めて脚杆５を取付けるものである
。

前記の様に本考案に係る脚立に於ける脚杆の取付装置は
、合板の前部に梯子体を、後部にＴの字又はＹの字形の
脚杆における上部両端を回動自在に取付ける脚立に於け
る脚杆の取付装置に於いて、断面平扁門形状の合板にお
ける脚杆の上部両端が対応する側片に、孔縁に外部へ突
出する打出し縁を設けた透孔を穿設し、該透孔へ脚杆の
上部両端を遊挿すると共に、透孔の打出し縁に断面コの
字形で円形の蓋体を嵌合し、且、この蓋体に、端部に止
縁を有する軸を貫通し、該軸の先端側を透孔へ遊挿した
脚杆の端部へ止めて、軸により脚杆の端部を蓋体へ止め
るものであるから、合板の側片に遊挿する脚杆の上部両
端は、側片の打出し縁の肉厚と、これに嵌合した蓋体の
肉厚とによる二重の肉厚部へ嵌挿支持することができる
ので、単に脚杆に設けたブラケットへ直接支脚の軸を貫
通枢着させた従来のものと違って、確実な取付状態を得
ることができるものであり、然も透孔の打出し縁に嵌合
した蓋体が打出し縁の補強をも兼ねるから、例え使用時
、脚立を転倒させたり、或いは脚杆の取付は部に強い衝
撃を与える様なことがあっても容易に変形することはな
いので、脚杆の常時、円滑な回動を可能とすることがで
きる特有の効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に関する脚立に於ける脚杆の取付装置を示
すもので、第１図は装置を施した脚立の正面図、第２図
は同上側面図、第３図は本考案に於ける脚杆の一部を示
す側面図、第４図は脚杆の取付状態を示す説明図。 第５図乃至第７図は取付状態の他実施例を示す一部切欠
一部縦断正面図である。 尚、図中 １は合板、２は梯子体、５は脚杆、８は打出
し縁、９は側片、１０は蓋体、１３は軸、Ａは脚立であ
る。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 台板１の前部に梯子体２を、後部にＴの字形又はＹの字
   形の脚杆５における上部両端を回動自在に取付けた下記
   要件を備えたことを特徴とする脚立に於ける脚杆の取付
   装置。 （ａ）断面平扁門形状の台板１における脚杆５の上部両
   端が対応する側片９に、孔縁に外部へ突出する打出し縁
   ８を設けた透孔を穿設し、 （ｂ）台板１の側片９に穿設した透孔へ、脚杆５の上部
   両端を遊挿し、 （Ｃ）透孔の打出し縁８に、断面コの字形で円形の蓋体
   １０を嵌合し、 （ｄ）前記蓋体１０に、端部に止縁を有する軸１３を貫
   通し、該軸１３の先端側を透孔へ遊挿した脚杆５の端部
   へ止めて、軸１３により脚杆５の端部を蓋体１０へ止め
   る。