JPS584542Y2 - 構成各部が着脱自在な空気入り中空体頑具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、玩具本体を構成する構成要素体が着脱自在
に形成されている空気入り中空体玩具に関するものであ
る。

従来から、人形玩具の間接部を磁着させることにより、
腕体、脚体等を胴体から着脱自在に取り外すことができ
るように形威したものは、例えば実公昭４６−１５７８
５号公報に掲載されている考案のように多々提供されて
きたところである。

さらにまた、いわゆるマジックテープ（商標名）と称せ
られる鉤止係止式の面ファスナーにより着脱自在に取り
外すことができるように形成したものも、例えば実公昭
４０−１５０６８号公報掲載の考案のように既に提供さ
れてきたところである。

しかしながら、これら従来品の玩具本体における構成要
素体の具体的な接離面の構造は、いずれも磁石等の接離
用部材を単に貼設するにすぎないものであった。

このこため、接離用部材自体は容易に剥離してしまうこ
とともなり、児童用玩具の構造としては必ずしも適切な
ものとはいえながった。

そこで、この考案は、従来品が有していたこのような欠
点等を解消するために考案されたもので、合成樹脂シー
ト材で空気が封入される中空状に形成した胴部体、腕部
体、脚部体等の玩具本体を構成する各構成要素体を、夫
々の接離面で着脱自在に面着させて適宜形状に組立てで
きる玩具に於いて、適宜形状の補強板を合成樹脂シート
にて密着状に被包した基板を形威し、この基板の外表面
に、面ファスナー等の接離用部材が貼設されると共に、
この接離用部材の周縁部を外表面に固定するように抱持
する抱持片が一体的に周設されてなる接離用基盤を、各
構成要素体の接離面に形成すべく、各構成要素体に一体
的に組み込んだことを要旨とするものである。

以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

基板１は、玩具本体２を構成する構成要素体３の接離面
４形状に対応合致するような形状に形威しである補強板
５を、その両面から合成樹脂シート６にて被覆し、その
外周縁７から突出している前記合成樹脂シート６の周縁
部８相互を熱着して補強板５を密着状に被包することに
より形成される。

尚補強板５は、所要の強度を有するものであれば、厚紙
、合成樹脂等、その材質の問うところではない。

このようにして形成しである基板１の外表面に、接離用
部材９を固定することにより、接離用基盤１０が形成さ
れる。

尚接離用部材９としては、図例のような鉤止係正式の面
ファスナーが用いられる。

また基板１外表面への接離用部材９の固定は、接着剤等
を用いて直流貼着すると共に、接離用部材９の周縁部１
１を抱持する抱持片１３を、基板１外表面に一体的に周
設することにより行われる。

このように形成された接離用基盤１０は、あらかじめ合
成樹脂シート６にて、ロボット、動物等の形態に模して
形成されている中空状の玩具本体２を構成する胴部体３
ａ、腕部体３ｂミ脚部材３Ｃ等の各構成要素体３におけ
る接離面４を形成すべく、夫々の対応合致面に一体的に
組み込まれているものである。

尚、空気封入時における空気漏れを防ぐため、構成要素
体３の開口端周縁部１２と接離用基盤１０の周縁部８と
を相互に一体的に熱着してあり、より確実な接合状態が
得れるように形成されている。

また、玩具本体２の背部あるいは胸部等に、他の装飾的
部材を接離自在に取り付けることはもとより自由で゛あ
る。

この考案は以上のようにして構成されており、その使用
に際しては、まず玩具本体２を構成する胴部体３ａ、腕
部体３ｂ、脚部体３０等の各構成要素体３内に空気を封
入して脹らませておき、このようにして空気入りの状態
にした各構成要素体３を、夫々が各接離面４にて対応す
るようにして相互を面着させて組み合せれば組立が終了
する。

したがって、組立作業自体は極めて簡単であるため、例
えば年少の幼児であっても、自らの想像力を働かせて、
多様な姿態を作り上げることが可能となる。

しかも、ひとたび接合した構成要素体３相互を、引張っ
て分離する場合であっても、従来品とは異なり、接離用
基盤１０における接離用部材９の固定状態が堅牢確実で
あるから剥離破損する虞れもない。

また、玩具本体２は、空気入りの中空状となっているか
ら極めて軽量であり、幼児にとっても容易に移動するこ
とができ、しかも安全である。

不使用時は、各構成要素体３毎に玩具本体２を分離し、
封入しである空気を排出することにより、平面的なシー
ト状のものとすることができるから、その保管に際して
は、狭いスペース内に納めておくことが可能となる。

特に、補強板５を合成樹脂シート６にて密着状に被包し
て基板１を形成したので、各構成要素体３の接離面４部
分における剛性が増し、各構成要素体３の接離用部材９
を介しての着脱が容易に行えるようになる。

また、通常接離用部材９は、その周縁部１１から剥がれ
始めるが、この考案は、基板１の外表面に接離用部材９
を貼設すると共に、この接離用部材９の周縁部１１を外
表面に固定するように抱持する抱持片１３を、基板１外
表面に一体的に周設して接離用基盤１０を形成したので
、各構成要素体３どうしの接離用部材９による着脱操作
を、どのように乱暴に、また何回繰返し行っても、接離
用部材９が基板１から剥がれてしまうようなことがない
。

以上述べたように、この考案によれば、玩具本体を構成
する構成要素体における接離面構造を堅牢なものとする
ことができ、るのみならず、幼児が興味を抱きつつ安全
に遊ぶことができる製品を安価に提供することができる
等この種の玩具にあっては実用上極めて有益な効果を奏
するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は構成
要素体を接合した状態の玩具本体正面図、第２図は構成
要素体を分離した状態の玩具本体正面図、第３図は構成
要素体の接離面構造を示す要部拡大断面図である。 １・・・・・・基板、２・・・・・・玩具本体、・３・
・・・・・構成要“素体、３ａ・・・・・・胴部体、３
ｂ・・・・・・腕部体、３Ｃ・・・・２・脚部体、４・
・・・・・接離面、５・・・・・・補強板、６・・・・
・・合成樹脂シート、７・・・・・・外周縁、８・・・
・・・周縁部、９・・・・・・接離用部材、１０・・・
・・・接離用基盤、１１・・・・・・周縁部、１２・・
・・・°・開口端周縁部１３・・□・・・・抱持片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合成樹脂シート材で空気が封入される中空状に形成した
   胴部体、腕部体、脚部体等の玩具本体を構成する各構成
   要素体を、夫々の接離面で着脱自在に面着させて適宜形
   状に組立てできる玩具に於いて、適宜形状の補強板を合
   成樹脂シートにて密着状に被包した基板を形威し、この
   基板の外表面に、面ファスナー等の接離用部材が貼設さ
   れると共に、この接離用部材の周縁部を外表面に固定す
   るように抱持する抱持片が一体的に周設されてなる接離
   用基盤を、各構成要素体の接離面に形成すべく、各構成
   要素体に一体的に組み込んだことを特徴とする構成各部
   が着脱自在な空気入り中空体玩具。