JPS5845032Y2

JPS5845032Y2 - 把持装置

Info

Publication number: JPS5845032Y2
Application number: JP3798478U
Authority: JP
Inventors: 真二小柳
Original assignee: 株式会社東芝
Priority date: 1978-03-27
Filing date: 1978-03-27
Publication date: 1983-10-13
Also published as: JPS54141293U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はアクチュエータを利用し製品、加工物等の搬送
と把持動作を行なう改良した把持装置に関するものであ
る。

従来製品あるいは加工物を把持し搬送する把持装置は、
位置を移すための往復動作を行なうアクチュエータと把
持動作を行なう為の把手と開閉用アクチュエータで構成
されている。

そしてこの把持装置を移動するための搬送アームを動か
し、製品、加工物の受領位置丑で前進し、開閉用アクチ
ュエータを操作して把持を閉じ製品、加工物等を把持す
る。

この状態で更に搬送アームを移動し、把持装置を払出し
の位置で停止した後、開閉用アクチュエータを操作し把
手を開いて製品、加工物等を釈放する。

以上のように二つのアクチュエータを使用し一動作一駆
動を行っていた。

このように従来のものは、往復動作と把持動作にアクチ
ュエータを用い夫々関連づけて操作している為装置及び
制御装置が複雑化し、大形化せざるを得なかった。

本考案の目的は、このような欠点を解決する為に、把持
装置を往復動するアクチュエータの動作を利用して製品
および加工物等を把持し得るようにすることによってき
わめて簡単な機構で動作が早く、かつ操作が簡単で経済
性の高い把持装置を提供することにある。

以下本考案を一実施例の第１図乃至第４図を参照して説
明する。

第１図は把持装置の可動部の一部を切欠き把手を閉じた
状態を示す正面図で、第２図は第１図の■−■線に沿っ
た矢視断面図、第３図は把持装置の可動部の一部を切欠
き把手を開いた状態を示す正面図で、第４図は第３図の
ＩＶ−■線に沿った矢視断面図である。

アクチュエータ１の往復動するロッド２の先端に可動部
旦の開閉動作を行なわせる開閉カム４を設ける。

可動部洩には案内板５に取り付けられた把手６と、開閉
カム４を挾持して把手６の開閉を行なうローラ７および
常に把持方向に力を作用させているスプリング８、さら
にアクチュエータ１の往復動時の軸方向の衝撃に対し可
動部旦を開閉カム４の小径溝４ａあ−よび大径溝４ｂに
押上げ係止するように設定されたピン９を有している。

この可動部旦はガイドバー１０と開閉カム４に摺動自在
に支持され、ガイドバー１０には把手６の位置を決める
ためのストッパ１１および１１ａを前、後に移動可能に
設ける。

このように構成したものにトいて、第１図の状態では把
持６は開閉カム４の小径溝４ａに位置し、把手６は閉じ
られている。

ロッド２を矢印１２の方向に前進させると、寸ず前のス
トッパ１１に案内板５が当接し、可動部盈は停止する。

さらにロッド２を前進することにより、ローラ７とスプ
リング゛８は開閉カム４が小径溝４ａより大径溝４ｂへ
移動することにより押し開かれ、把手６は開放状態とな
る。

この際ピン９は大径溝４ａに押上げて位置決めされ、可
動部Ｊを軸方向に固定する。

この時把手６に製品あるいは加工物等が把持されていれ
ば、釈放される。

次にロッド２を第３図に示す矢印１３の方向に後退させ
ると、可動部盈は開閉カム４０大径溝４ｂの位置を保持
し、把手６が開いた状態を維持したまま後のストッパ１
１ａに当たるまで摺動後退して停止する。

さらにロッド２が後退することによりローラ７は開閉カ
ム４ノ小径４ａ部へと移動することによりスプリング８
０力によって把手６が閉じられる。

この位置に新らたな製品あるいは加工物等があればこれ
を把取する。

なお開閉カム４の形状、把手６の形状を変えることによ
り動作状態を種々に変えることができ、ストッパ１１
１１ａの位置を変えれば製品あるいは加工物等の受領、
釈放の位置を変えられる。

またスプリング８の強さによりピン９を除くことも可能
である。

以上本考案によれば把持動作を往復動する１個のアクチ
ュエータの動力を利用しているためきわめて操作が簡単
であり、可動部を把持操作する特別な装置が不要で、き
わめて構造が簡単で動作が早く経済性が高い把持装置と
することができる。

また開閉カムの形状とスプリングの強さを選ぶことによ
り把持力の調整も可能であるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における把手閉状態の可動部
一部切断正面図、第２図は第１図のｎ−■線に沿った矢
視断面図、第３図は把手開状態の可動部一部切断正面図
、第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ線に沿った矢視断面図で
ある。１・・・アクチュエータ、２・・・ロッド、旦・・・可
動部、４・・・開閉カム、４ａ・・・小径溝、４ｂ・・
・大径溝、５・・・案内板、６・・・把手、７・・・ロ
ーラ、８・・・スプリング、９・・・ピン１０・・・
ガイドバーＩＬｌｌａ・・・ストッパ１２，１３・
・・矢印。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ガイドバーに沿って摺動する可動部に、一端に把手を、
他端にスプリングを係止した挾持部を備えた把持部を設
け、往復動するアクチュエータのロッドに取付けた段差
を有する開閉カムを可動部の挟持部に嵌着して、ロッド
の往復動によって可動部がガイドバーに設けたストッパ
に当接して把手の停止と開閉動作を行なわせることを特
徴とする把持装置。