JPS584451B2 - リンド−ピングヨウ コタイカクサンゲン - Google Patents

リンド−ピングヨウ コタイカクサンゲン

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JPS584451B2
JPS584451B2 JP49072423A JP7242374A JPS584451B2 JP S584451 B2 JPS584451 B2 JP S584451B2 JP 49072423 A JP49072423 A JP 49072423A JP 7242374 A JP7242374 A JP 7242374A JP S584451 B2 JPS584451 B2 JP S584451B2
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sip2o7
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silicon
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カール・ヘウエス・マクマートリイ
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    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/22Diffusion of impurity materials, e.g. doping materials, electrode materials, into or out of a semiconductor body, or between semiconductor regions; Interactions between two or more impurities; Redistribution of impurities
    • H01L21/2225Diffusion sources
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B33/00Silicon; Compounds thereof
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Description

【発明の詳細な説明】 たとえばマイクロ波トランジスタおよびシリコン集積回
路のような半導体装置の製造においては、シリコン半導
体中における浅い燐の拡散が重要になってきている。
半導体の特性表示は、特にn −p−n構造のエミツタ
からの拡散分布(diffu−sion profil
e)によって大きな影響を受け、且つその分布はさらに
使用する拡散源に依存している。
現在に至るまで、満足できる固体の燐拡散源が入手でき
ないために、拡散プロセスにおいては主に液体拡散源が
用いられている。
使用されている液体拡散源は、たとえばホスフイン(P
H3)、五酸化燐(P2O5)、オキシ塩化燐(POC
l3)および塩化燐類(PCl3およびPCl5)であ
る。
これらの液状の拡散源の中でも、POCl3とPH3が
もつとも頻繁に使用されている。
これらの5種の燐化合物は、倒れも低融点の物質であっ
て、650℃よりも低い温度において液相または気相を
とっている。
液体拡散源を用いて行なわれるときの燐拡散のための通
常のドーピング方法を簡単に記すと次のとおりである。
上記の化合物の中の1種を600℃よりも低い淵度で加
熱し、かくして発生するガス状の燐および/または燐化
合物を、850℃〜1200℃の範囲の高温に保ったド
ーピング室中に入れる。
ドープせしめるべきシリコンウエファ−(silico
n wafer)をこの室中で燐気流に対して平行に並
べる。
この方法においては、燐のキヤリヤ濃度、p−n接合深
さおよびその他のドープしたウエファーの電子的性質は
、主として燐気体と固体シリコンウエファ−間の反応条
件に影響を受ける。
さらにこの反応は、気体の流速によって影響を受ける。
均一な拡散層を必要とする場合は、均一な気流が必要で
あるが、それを確立することはきわめて困難である。
その結果として、各シリコンウエファ−中における燐の
均一な拡散を制御することは困難である。
これは、液体拡散源を用いる従来の燐ドーピング方法の
欠点の一つである。
液体拡散源方法の別の欠点は、液体源の危険性に基づく
不都合である。
ホスフイン、オキシ塩化燐およびその他多くの燐化合物
は、毒性、腐食性、可燃性または爆発性である。
液体拡散源は、半導体材料の処理すなわちドーピングの
ために使用され続けているけれども、満足できる拡散処
理を与えるためには、不均一な拡散制御および高い毒性
という欠点を克服しなければならない。
シリコン半導体に対する効果的な燐拡散すなわちドーピ
ング処理は、(1)シリコン中の浅い燐ドーピング;こ
れはマイクロ波トランジスタおよび最近のシリコン集積
回路を製造するために必要である;(2)ドーピング処
理が複雑であってはならず且つ高い再現性および信頼性
を有していなければならない;(3)ドーピング加工は
、たとえ作業者がドーピングの間に排気ガスに暴された
としても、安全でなければならない;且つ(4)拡散源
は多くのドーピングの継続に対して経済的に再使用可能
でなければならない、という条件を満足しなければなら
ない。
過去において多くの固体拡散源が開発されている。
このような固体拡散源の例は、1970年11月17日
公告の米国特許第3,540,951号、1969年1
0月21日公告の米国特許第3,473,980号およ
び昭和48年3月30日出願の特願昭48−36560
号等に記載されている。
さらに、従来のドーピング技術は、半導体材料の表面に
対する直接的なドーピングあるいは供与体組成物の適用
を包含している。
このような方法の例は1970年5月26日公告の米国
特許第3,514,348号;1971年12月28日
公告の米国特許第3,630,793号;1967年1
1月21日公告の同第3,354,005号および19
57年6月4日公告の同第2,794,846号を包含
する。
このような技術はドーピングの不均一性およびドープ剤
(dopant)濃度ならびに接、合深さ(junct
ion depth)の制御の困難を包含する、多くの
欠点を有している。
本発明は固体拡散源を形成せしめることができる組成物
を提供する。
本発明の拡散源は無毒であり且つ標準的な拡散装置中で
使用して、半導体材料の拡散処理の従来よりも正確な制
御を与えることができる。
これらの固体拡散源は使用が便であり且つ長期にわたる
使用に対して有効である。
本発明のその他の利点を以下の詳細な説明中において述
べる。
本発明は、燐およびシリコンの化合物ならびに高融点添
加剤から成る半導体ドーピング組成物に関するものであ
る。
好適な組成物は、約70重量%のSiP2O7と約30
重量%の添加剤から成っている。
この組成物は熱加圧(hot−pressing)方法
によって、または常淵成形およびそれに続く焼結によっ
て適当な固体拡散源として成形せしめることができる。
熱加圧によって本発明の固体拡散源を成形せしめるため
には、650〜5200psiの範囲の圧力および85
0℃〜1450℃の範囲の温度を用いる。
成形体を適当な形状に切断することにより、シリコン半
導体の拡散処理およびドーピングのための取扱い容易で
しかも経済的な固体の燐拡散源を与えることができる。
本発明の拡散源を含有する固体燐組成物は、薄い円板の
形状として用いることが好ましい。
このような円板は、適凸な熱圧縮または焼結成形体から
、たとえばダイヤモンド切削のような、公知の方法を用
いて、望ましい厚さおよび直径の円板を切断することに
よって製作することができる。
成形体は、SiP2O7またはSi2P2O9の何れか
としての燐酸シリコンおよび、たとえばジルコニウム化
合物、耐火性酸化物または遷移金属窒化物のような、2
000℃よりも高い融点を有する添加剤から成っている
本発明の拡散源は約5〜100重量%の一種または両種
の燐−シリコン組成物および約0〜95重量%の高融点
添加剤から成らしめることができる。
本発明の固体燐ドープ剤は、熱拡散方法によってシリコ
ン半導体にドープするために用いることができる。
ドーピングのためには、燐源の薄片を、溶融シリカ管中
でゼロ(緊密な接触)から約250ミル(1/4インチ
)にわたる間隔で、シリコンウエファーの間に置く。
交互においたシリコンおよび燐源ウェファーを、950
℃〜1350℃の範囲の温度で、アルゴンまたは窒素気
流中で、約10乃至約60分間加熱する。
燐ドーピングの機構は、次の段階を包含するものと思わ
れる; 1)加熱工程の間に、燐源薄片が分解気化することによ
り、P2O5を与える。
2)かくして生じたP2O5蒸気は、加熱したシリコン
ウエファ一の表面に堆積して、約0.1μ乃至約0.7
μ(1000Å〜7000Å)の範囲の厚さの均一なコ
ーディングを形成する。
3)引続く加熱の間に、燐イオンは密着した表面層から
シリコンウエファ−中に拡散する。
それ故、ドープしたシリコンウエファ−中の燐濃度は、
表面の近くでもつとも高く、シリコンウエファーの内部
に向って低下する。
n形の伝導を生ずる燐拡散層の厚さは測定可能であり、
本明細書においてはそれを接合深さ(junction
depth)と呼ぶことにする。
平方当りのオーム数としての表面抵抗もまた、シリコン
ウエファ−の表面における燐濃度のパラメーターを表わ
すものとして測定される。
たとえば接合深さ、表面抵抗およびP2O5の膜厚さの
ような測定パラメータは、ドープしたシリコンウエファ
ーに対する燐拡散状態を表わすために用いられる。
本発明の拡散材料の成形体は、加熱圧縮方法を用いて黒
鉛型中で製造することができる。
拡散材料の成形体を製造するための別の方法は、常温成
形および焼結によるものである。
この方法においては、成形体を約5000〜25000
psi,好ましくは10000psiの圧力下に金型中
で常温で成形したのち、その成形体を、加圧することな
く、約1000℃乃至約1500℃、好ましくは約12
00℃において焼結する。
焼結時間は、約2時間から12時間に至る範囲とするこ
とができ、熱加圧に対して用いるものと同一の雰囲気下
に行なうことができる。
製造条件の選択は、いうまでもなく、使用する出発材料
の組成および取得する拡散材料の使用条件に支配される
たとえば、70%のSiP2O7と30%のZrO2か
ら成る組成物に対する最適の熱加圧条件は、1300p
siにおいて1200℃で、アルゴン雰囲気中で5分間
であることが認められている。
時間、温度および圧力は、熱加圧体の性質に影響を及ぼ
す主な要因である。
熱加圧体において所望する性質を得るためには、これら
の要因を厳密に制御しなければならない。
製品の稠密化の制御に対するもつとも有効なパラメータ
ーである熱加圧温度は、その熱加圧体から調製するドー
プ用薄片をドーピングに対して使用するときの温度と、
密接な関係がある。
望ましい最高のドーピング温度は約1150℃である。
ドーピング温度に耐えるためには、ドープ用薄片は、ド
ーピング濡度よりも僅かに高い淵度における熱加圧の熱
履歴を有していなければならない。
ここに記す燐ドープ源に対する一次目標であるシリコン
の融点は、約1400℃であるから、ドーピングの温度
は、軟化によるシリコンウエファーの機械的な変形を避
けるために、1300℃を越えるべきではない。
さらに、1300℃における熱加圧の間にSiP2O7
は溶融して、五酸化燐、P205、の多大の気化をもた
らすということが認められている。
この気化は、一方において熱加圧中における成形体の膨
張を生じさせて、最終熱加圧体の密度を低下させる。
この気化は、約1050℃において始まり、且つ熱加圧
体中の燐含量の低下をもたらす可能性がある。
このような燐含量の低下は、熱加圧の間の温度の適当な
制御によって避けるべきである。
かくして、熱加圧淵度は熱加圧体の燐含量、カサ密度、
ならびに熱および機械的安定性に影響を与えることがわ
かる。
ドーピングの温度が比較的低いことを要する場合は、熱
加圧温度もまた比較的低くするとよい。
ドーピングを比較的高温で行なうべき場合は、熱加圧温
度もまた比較的高くなければならない。
熱加圧温度とドーピング湿度の間の差は、約50℃であ
ることが望ましい。
それ故、約950℃乃至約1300℃のドーピング温度
に依存して、最適の熱加圧温度は、約1000℃乃至1
350℃の範囲である。
いうまでもなく、使用する特定の組成物によっては、約
850℃というような低い熱加圧温度を用いることも可
能である。
熱加圧の間の圧力の効果は、生ずる成形体のカサ密度に
よって調べることができる。
第1表は70%のSiP2O7と30%のZrO2から
成る組成物を、アルゴン雰囲気中で、1200℃におい
て5分間熱加圧することによって得た結果を示すが、こ
こで加える圧力は325psiから2500psiまで
変化させている。
成形体の理論密度は3.20g/cm3である。
まで異なっていることがわかる。
39.0%乃至90.6%の相対密度を有する成形体は
、室温において約50,000psiの破壊モジュラス
を有しており、焼結したアルミナよりも高い機械的強度
を有している。
試験した熱加圧条件に対しては、最適圧力は約1300
psi乃至約2600psiである。
325psiの低い圧力では、低過ぎる密度を与え、一
方、5200psiの圧力は、2600psiにおける
よりも僅かに高い密度を与えるのみである。
最高の熱加圧温度における浸透時間すなわち保持時間は
、燐の気化を最小限度とするためには、できる限り短か
くしなければならない。
最適時間は、完全な稠密化に対して充分な最短時間であ
りこれは一般的に約5分である。
しかしながら、稠密化がこの時間後にさらに進む場合は
、時間要因を変化させることができる。
たとえばアルミナのような耐火性組成物の熱加圧の場合
には、特にこのことがあてはまる。
その他の製造要因としては、雰囲気、加熱速度および冷
却条件を包含する。
好適な雰囲気はアルゴンであり、工業級(純度約98%
)のアルゴンが適当である。
窒素をアルゴンの代りに使用してもよい。
何故なら窒素およびアルゴンは何れも熱加圧の間に黒鉛
または黒鉛化炭素の型が酸化されないように保護するか
らである。
熱加圧すべき組成物によっては、空気または真空の使用
が望ましいこともある。
加熱速度は、1分間当り20℃〜30℃の速度を与える
ように制御することができる。
1分間当り27℃の速度においては、室温から1200
℃に達するまで約45分を要し、これは黒鉛型と圧縮体
の間の熱平衡を確立するために適当である。
5分間(または必要に応じさらに長い時間)の浸透後に
、炉を室温まで冷却させる。
圧力は温度が約1000℃以下に下がるまで保持する。
最良の拡散性を示す固体拡散源は、5乃至95重量%の
添加剤と混合した、ほぼSiP2O7およびSi2P2
O9の組成を有する燐と酸化シリコンの反応生成物を含
有するものである。
好適な組成物は約50〜90重量%の燐一シリコン化合
物と約50〜10重量%の添加剤の範囲から成るもので
ある。
もつともすぐれた拡散性は、約70重量%の添加剤を含
有する組成物から得られる。
燐−シリコン化合物は、燐酸二水素アンモニウム、NH
4H2PO4、と珪酸、2SiO2・H2O、との熱反
応によって製造する。
出発材料の相対的な割合を変えることによって、生ずる
反応生成物の燐含量を調節することにより、ほぼSi2
P2O5または2SiO2・P2O5の組成を有する反
応生成物、またはこれらの混合物を与えることができる
これらの生成物の一種の製造および燐拡散源へのその加
工を、以下の実施例において説明する。
実施例 I SiP2O7の調製 ほぼSiO2・P2O5(SiP2O7)の化学式を有
する燐一シリコン反応生成物を2050gの燐酸二水素
アンモニウム、NH4H2PO4、および616gの珪
酸、2SiO2・H2Oの混合物から合成する。
両薬品は試薬級の粉末であり、これらをV形混合機を用
いて約15分間乾燥混合する。
この混合物の全量は2666gであり、バッチの組成は
50モル%のSiO2と50モル%のP2O5の組成物
に相当する。
このようにして調製した乾燥した緊密な混合物を、融解
石英の容器中にゆるく流し入れたのち、グローバー(G
lobar)電熱炉を用いて、容器を空気中で100℃
/時間の加熱速度で、徐々に700℃まで加熱する。
加熱の間にガスが発生するので容器にはふたをしない。
700℃において、その温度を12時間一定に保つ。
加熱の間に燐酸アンモンと珪酸との間の反応によりガス
および煙が発生する。
この保持時間の終りには、発煙はほとんど止み、このこ
とは所望生成物の形成のための化学反応が完了したこと
を示す。
燐酸珪素、SiP2O7、は、反応式 2NH4H2PO4+SiO2・1/2H2O=SiP
2O7+2NH3+7/2H2O(1)に従って、高収
率で経済的に合成することができるものと思われる。
焼成した混合物の重量は1988gであることが認めら
れるが、これはバツチの重量の約74.6%に相当し、
一方、式(1)から計算した理論収率は74.86%で
ある。
この焼成したSiP2O7材料は白色であり、天然珪石
を含有する陶製ボールミルを用いて乾式粉砕することに
より、微粉末とすることができる。
この粉末を100メッシュのふるいにかける。
この生成物のX線回折分析は、これがSiP2O7の低
温相、すなわち、単斜晶系形態であることを示し、その
他の相は認められない。
上記と同一の原材料のバッチを調製して、200℃/時
間の加熱速度を用いて、空気中で1250℃で焼成する
このようにして得た生成物のX線回折図は、この生成物
がSiP2O7の高湛相、すなわち等軸晶系の形態、で
あることを示す。
化学分析は、単斜晶系SiP2O7の燐含有は28.6
5%であり、等軸晶系のものは24.74%であること
を示す。
この化学式の理論的な燐含量は30.7%である。
単斜晶系および等軸晶系の形態のX線回折は全体的に相
違しており、異なる結晶構造を示すことが注目される。
また、単斜晶系と等軸晶系の間の約4%の燐含量の差は
比較的大きなものと思われる。
SiP2O7の単斜晶系および等軸晶系形態は、共にド
ーピング材料の製造に対して適しているけれども、単斜
晶系のほうが燐含量が高いことによって好適である。
約700℃乃至約1250℃の範囲の熱処理によって、
単斜晶系および等軸晶系の両形態を、異なる割合で生成
せしめることができる。
SiO2−P2O5系において、高温で安定な燐酸珪素
の形態はSiO2・P2O5(SiP2O7)および2
SiO2・P2O5(Si2P2O9)である。
この二番目の組成物は1モルのP2O5について2モル
のSiO2に相当し、これは固有的に比較的低い燐含有
率を有している。
この化合物は次のようにして作ることができる。
実施例 2 Si2P2O9の製造 化学式Si2P2O9(2SiO2・P2O5)を有す
るピロリン酸塩を、624.8gの燐酸二水素アンモニ
ウム(NH4H2PO4)および375.2gの珪酸(
2SiO2・H2O)の緊密な混合物を空気中で112
0℃で12時間焼成することによって合成する。
この混合物の組成は66.66モル%のSiO2および
33.33モル%のP2O5、または45.83重量%
のSiO2および54.17重量%のP2O5に相当す
る。
この合成の焼成方法は、100℃/時間の加熱速度を用
いて、実施例1に記したSiP2O7の合成におけると
同様である。
焼成後に、かくして得た材料を微粉末状に粉砕する。
この粉末のX線回折分析は単一相、Si2P2O9、を
示す。
化学分析は21.5重量%の燐を示すが、これは理論値
、すなわち23.6重量%の約91%に相当する。
実施例1におけるようにして得られるSiP2O7粉末
の比較的高い燐含量、すなわち等軸晶系に対する24.
74重量%および単斜晶系に対する28.65重量%と
いう含量のため、SiP2O7の組成物のほうが好適で
あるけれども、本発明における使用に対しては、何れの
組成物も適している。
実施例1および2において用いる原材料は、燐酸二水素
アンモニウム、NH4H2PO4、および珪酸、2Si
O2・H2O、である。
燐酸二水素アンモニウムは乾燥粉末であるから、室温に
おいて容易に計量および混合処理をすることができる。
この化合物は、空気中で約200℃において、下式に従
って活性P2O5を形成する: 2NH4H2PO4=P2O5+2NH3+3H2O(
2)このようにして200℃で遊離する活性P2O5は
、次のようにして珪酸と反応する: P2O5+SiO2=SiP2O7(3)シリカ源の珪
酸もまた、室温において乾燥粉末であり、約150℃に
おける脱水によって活性シリカを与える。
このようにして得られるシリカは、比較的低温、たとえ
ば700℃において、式(3)に従ってP2O5と反応
する。
天然材料である珪砂は、99.8%までのSiO2とい
う比較的高い純度を有している。
しかしながら、珪砂は空気中で約1710℃のその融点
に至るまで全く安定であり且つ比較的高い合成温度と長
い浸透時間を必要とする。
いうまでもなくその他のP2O5およびSiO2源を用
いることができる。
たとえば、H3PO4(正)、H4P2O7(ピロ)、
HPO3(メタ)、およびH4P2O6(ハイポ)のよ
うな燐酸類;燐酸化物例えばP2O5およびP2O3;
ならびに、(NH4)2H2P2O6(ハイポ)、(N
H4)2HPO4(オルソ−モノ)、(NHa)H2P
O4(オルソージ)、NH4H2PO2(次亜燐酸塩)
およびNH4H2PO3(正亜燐酸塩)のような燐酸ア
ンモニウム類を用いることができる。
シリカ源としては、前記の珪酸および珪砂の1ほかに、
クリストバライト、石英、鱗珪石、レチャテリライト(
lechatelierite)および無定形またはオ
バル二酸化珪素のような酸化珪素類を用いることができ
る。
シリコン半導体のイオン・ドーピングの本質は、燐酸珪
素から成るドーピング材料に対して高純度を要求する。
燐酸塩が、たとえば、Fe2O3、B2O3、K2O、
Na2O、Li2O、TiO2などのような比較的低融
点の酸化物のごとき他の化合物を含有する場合は、これ
らの酸化物は、ドーピングを行なう淵度における加熱の
間に、気化してシリコンウエファーの表面に沈着するお
それがある。
沈着した酸化物は薄膜を形成し、それを通して酸化物の
イオンがシリコンウエファ一中に拡散する可能性がある
かくして、燐拡散工程は、このような不純物の拡散のた
めに失敗する。
それ故、使用する原材料の純度は重要であり、且つ高純
度でなければならない。
珪砂、ミミユーシル(MIMUSIL)■、の場合にお
いては、これは0.08%のAl2O3、0.06%の
Fe2O3、0.04%のTiO2、0.02%のCa
O、0.006%のMgOおよび0.001%のNa2
OプラスK2Oを含有している。
これらの不純物の合計は0.207重量%であり、20
70ppmに相当する。
ある場合の拡散においては、全不純物は100〜200
ppmの水準以内であることが必要である。
原材料中の不純物のほかに、たとえば原料の混合、焼成
および粉砕のような、加工操作の間における外来成分の
汚染によって生ずる不純物がある。
混合についていえば、原材料の乾燥粉末をV形混合機中
で短時間(10分以内)乾燥混合する。
かくして、この乾燥混合によっては、何らの実質的な汚
染も生じない。
いうまでもなく、類似のその他の混合手段を用いること
ができる。
焼成に対しては、融解シリカ容器を使用するので、シリ
カ以外の汚染物が入ることはない。
この場合には、焼成塩度は700℃程度の低い温度であ
るので、原材料とシリカ容器の間の化学反応は生じない
1160°乃至1250℃の比較的高温における焼成の
場合には、SiP2O7結晶もまた現われ、シリカ容器
と原材料の間で実質的な反応が認められる可能性がある
しかしながら、SiP2O7中におけるシリカの汚染は
、後続するドーピング工程に対して有害とは思われない
アルミナ、耐火性酸化物およびステンレス鋼から成る反
応器においては、汚染の問題が生ずるおそれがあるから
、これらは避けるべきである。
焼成材料の乾燥粉砕は、フリント石(天然珪石)を含有
する磁製ボールミルを用いて、約1乃至4時間行なう。
この場合には、焼成材料の低い硬度および乾式の粉砕で
あることの故に、実質的な汚染は何ら生じないものと思
われる。
焼成材料の硬度はきわめて低いものであり、たとえば2
本の指の間で容易につぶすことができる。
結果として、燐酸珪素、SiP2O7、の調製は、(1
)■形混合機を用いる高純度の乾燥した材料粉末の乾式
混合;(2)融解シリカ反応器を用いる700℃の低い
湿度における焼成によるSiP2O7化合物の合成;お
よび(3)かくして得た軟らかいSiP2O7材料のフ
リント石を用いる磁製のジャー中における乾式粉砕、を
適用することにより、注意深く行なうことができる。
これらの工程による汚染はきわめて低いものと思われる
固体拡散源は、実施例1および2に記すようにして調製
した燐酸珪素から、異なる量の添加剤を配合して、製造
することができる。
このような拡散源の製造のための基本的技術は次のごと
くである。
実施例 3 70%SiP2O7−30%ZrO2から成るドーピン
グ材料の製造 実施例1に従って製造した、細かく粉砕した単斜晶系燐
酸珪素、SiP2O7、140gおよび細かく粉砕した
ジルコニア、ZrO2、60gから成る原料バッチに、
約35mlのアセトンを加えて、濃厚なスラリー状とす
る。
このスラリーを、約3インチの長さと約4インチの内径
を有するゴムライニングしたボールミル中に注入する。
このボールミルには予め、直径約1インチ乃至1/2イ
ンチの範囲のフリント石が、その内容積の約74まで入
れてある。
約30分間粉砕したのち、混合物を空気中約110℃に
て4時間乾燥する。
乾燥後に、フリント石を除き、乾燥したケーキを100
メッシュのふるいを通過させる。
かくして得た微粉末は、70%のSiP2O7と30%
のZrO2の緊密な混合物であって、熱加圧するために
適している。
約3インチの外径と適合するプランジャーを伴なう直径
約1インチの圧縮室とを有する高さ約5インチの黒鉛型
を、熱加圧に対して使用する。
上記の混合物の41.9gの部分を型中に入れ、次いで
それを振動台上に置いて、その内容物を落ち着かせ且つ
ならす。
高周波誘導炉のコイル内に位置せしめた容器中に型を入
れ、容器をふたでおおう。
型のプランジャーに対して1平方インチ当り約1300
ポンドの圧力を加え、且つその圧力を保つ。
容器に設けてある口を通じて容器中にアルゴン流を連続
的に流すと共に、第二の口から容器内の雰囲気を排気す
る。
電力を通じて光学的淵度計による測定温度が1200℃
に達するまで加熱する。
これには約45分を要する。この湿度を約5分間実質的
に一定に保ち、次いで電力を切り、放冷して温度が約9
00℃に達したとき、圧力を除く。
冷却の間もアルゴン流を継続し、約5時間を要して系を
室温まで放冷する。
熱加圧体を型から取出して、ダイヤモンド研摩盤を用い
て研摩する。
上記の段階によって形成せしめた成形体は、約1インチ
の直径と1.054インチの高さを有する円筒形のスラ
グである。
カサ密度は2.883g/ccであり、これは理論密度
3.197g/ccの90.18%に相当する。
この熱加圧体は、水中浸漬試験において水の吸収を全く
示さず且つ高い機械的強度を有している。
実施例 4 いろいろな割合のSiP2O7−ZrO2から成るドー
ピング材料の製造 実質的に実施例3に記した方法に従って、所望の割合の
SiP2O7とZrO2から成る熱加圧混合物より、異
なる組成のスラグを製造する。
これらの割合を重量パーセントとして下表に示す。
下表中には約1インチの高さと約1インチの直径を有す
るスラグを製造するために用いる混合物の量をも示す。
実施例4におけるようにして調製したスラグから、常法
によりそれを約0.025インチの厚さと約1インチの
直径を有する円板状に薄く切り且つ研摩することによっ
て、固体拡散源を加工する。
これらの寸法は、半導体シリコンウエファーの燐ドーピ
ング試験における拡散源の正確な比較が充分可能な、限
られた許容差内のものである。
実施例 5 燐拡散源、SiP2O7−ZrO2、のドーピング試験
結果 実施例4に従って調製した固体拡散源を用いる燐ドーピ
ングの結果を第3表に示す。
各場合に、一定のドーピング条件を用いた。
表面抵抗および接合深さは、いわゆるドーピング能力に
対する評価のための評点として、燐拡散源を用いてドー
プしたシリコンウエファ−を用いて測定する。
ドーピングの条件は次のようである:1インチの直径と
8〜12ミクロンの厚さを有するシリコンウエファーを
直径1インチ厚さ25ミル(635ミクロン)の固体拡
散源上に置き、両者の緊密な接触を確立する。
次いで、この積み重ねた組み合せを、1100℃に保っ
た炉中に挿入し、窒素気流中で30分間浸透させる。
浸透後、これを炉から取出して室湛まで冷却させる。
冷却後に、表面抵抗および接合深さの他に、シリコンウ
エファ一上に生じた酸化物層の厚さをも測定する。
このドーピング試験において、比較実施例として、同じ
ドーピング温度および浸透時間においてPBr3(臭化
燐)ガスを用いる通常のドーピング方法を試験する。
この実施例の結果は2.5オーム/平方の表面抵抗およ
び2.5ミクロンの接合深さであった。
低い表面抵抗は燐の高い濃度を示し且つ高い接合深さは
深いドーピングを示す。
実施例 6 SiP2O7および各種の添加剤から成るドーピング材
料の製造 Cab、MgO、Al2O3、ThO2、Y203、T
iN、ZrN、HfN、HfO2、■N、NbN,Ta
N、およびZrSiO4を添加剤として使用して、所望
の割合のSiP2O7と添加剤から成る熱加圧用混合物
によって、異なる組成を有するスラグを製造する。
この割合を重量パーセントとして第4表中に示す。
第4表中には、約1インチの高さおよび約1.5インチ
の直径を有するスラグを製造するために用いる混合物の
量をも示す。
これらの添加剤化合物の理論密度および融点を第5表に
示す。
実施例 7 SiP2O9および各種添加剤から成るドーピング材料
の製造 実施例2に従って製造したSi2P2O9粉末を、たと
えばZrO2、Y2O3、CaO、MgO、ZrSiO
4、Al2O3、HfO2、ThO2およびTaNのよ
うな化合物から選んだ添加剤と共に、熱圧縮する。
これらの熱加圧体のバッチ組成および粉末量を第6表に
示す。
各熱加圧によって、直径約1.5インチ、高さ約1イン
チのスラグを製造する。
このスラグのダイヤモンド加工によって製造した、約1
.5インチの直径と25ミルの厚さを有するドーピング
材料ウエファーを、シリコンウエファーの燐ドーピング
に対して試験する。
前記のように、燐ドーピングの機構はP2O5の分解お
よび気化に依っている。
P2O5の気化が生じないときは、燐の拡散は起らない
さらに、P2O5の気化の量が少なすぎる場合もまた、
燐の実質的な拡散が行なわれないことに注意すべきであ
る。
いいかえれば、拡散は、加熱の間にドーピング材料から
生ずるP2O5の蒸気圧の大きさに依存する。
その上、この蒸気圧の大きさは、次の実施例に示すよう
に、本質的にドーピング材料中の燐濃度、すなわち、化
学組成に依存する。
実施例 8 加熱の間のドーピング材料からの燐の気化速度実施例4
に従って製造したSiP2O7−ZrO2ドーピング材
料の多数の試料について、ドーピング試験を行なう。
これらの試料を、空気中で1150℃において3時間加
熱することによって、試料の最初の重量の百分率として
、重量減を測定する。
次いで実施例5に示した方法に従って、ドーピング試験
を行なう。
ドーピング材料の化学組成は、ドーピング能力に対して
大きな影響を有することがわかる。
ドーピング材料中の燐の濃度が高いほど、高いドーピン
グ能力が結果する。
第7表は、空気中で1150℃の湿度で3時間加熱した
のち、直径1.0インチ厚さ25ミルの各種のドーピン
グ薄片の重量減を示す。
重量減は、加熱の間のP2O5の気化に基づく。
第7表中には、ドープしたシリコンウエファ−の表面抵
抗、接合深さおよびP2O5皮膜の厚さをも示す。
これらの結果から、70%のSiP2O7と30%のZ
rO2から製造したドーピング薄片は、すぐれたドーピ
ング能力、約1.8オーム/平方という低い表面抵抗お
よび約3ミクロンという比較的大なる接合深さを有して
いることを結論することができる。
さらに、この薄片は、空気中で1150℃において3時
間に約2.3%という大きな重量減を有している。
比較のために、熱重量分析装置を用いて、アルゴン雰囲
気中で1250℃に至るまでの、燐酸珪素、SiP2O
7、原材料についての重量減測定をも行なう。
この場合に測定する原材料は、700℃の低温および1
250℃の高温において合成したSiP2O7の粉末で
ある。
これらの粉末を、それぞれSIP2O7(700℃)お
よびSiP2O7(1250℃)として表現する。
加熱速度は20℃/分であり、浸透時間は1200℃に
おいて5分である。
これらの条件は、熱圧縮条件とほとんど同様である。
全重量減はSiP2O7(700℃)に対しては23.
28重量%であり且つSiP2O7(1250℃)に対
しては11.4重量%であることが認められ、これらの
重量減の間の差は11.87重量%であるが、これはき
わめて大きなものと考えられる。
この差は重要であり且つ、前記のように、最初のSiP
2O7化合物中における燐の含量、すなわち、SiP2
07(700℃)に対する28.65%PおよびSiP
2O7(1250℃)に対する24.74%P、に依る
ものである。
実質的な重量減は、両SiP2O7化合物に対して約9
50℃から始まることに注目すべきであり、このことは
、両化合物とも、燐ドーピングに対しては950℃以上
の温度で用いることができることを示す。
全重量減の結果からみて、SiP2O7(700℃)材
料は、1100℃以上の温度における燐気体の発生に対
して、SiP2O7(1250℃)よりも遥かに効果的
である。
実施例 9 加熱の間のドーピング材料の重量減およびひずみ 前実施例において、高泥における加熱の間のドーピング
材料の重量減は、燐含有材料の気化により、それがシリ
コンウエファー中への燐イオンの拡散をもたらすという
ことを述べた。
それ故、ドーピング能力の評価に対しては、重量減の測
定がきわめて有用である。
本実施例においては、SiP2O7の濃度が70〜10
0%程度の高率である場合の、ドーピング薄片の重量減
およびひずみを測定する。
重量減は、空気中で1150℃において3時間加熱した
のちに測定する。
ひずみに関しては、加熱の間のドーピング薄片のゆがみ
を観察して、マイクロメーターを用いて最大の反りを測
定する。
ひずみが犬であるときは、薄片は、それ以上のドーピン
グ作業に対して有用ではなくなる。
このことは、ドーピング材料の寿命が、たとえドーピン
グに対する化学的な能力がなお高かったとしても、ひず
みの量によって限定されることを意味する。
第8表において、上記の高燐酸濃度材料に対して測定し
た重量減およびひずみを示す。
70%のSiP2O7と30%のZrO2の組成におい
て、加熱圧縮の間に加える圧力を変えることによって、
3種の異なるカサ密度の成形体を製造する。
第8表において、試料番号1,2および3は、それぞれ
89.0%、69.5%および85.2%の相対密度を
有している。
前記のように、高密度体(番号1)は低重量減を有する
このことは、重量減が予想どおりに、密度に依存するこ
とを示す。
また、試料番号1は、50ミルの大きなひずみを有する
火ぶくれを示すことが認められる。
試料番号3の低密度薄片は、火ぶくれを示すことなく、
且つ5ミルという僅かなひずみを示すにすぎない。
上記の結果から、高密度体は、おそらくは分解した燐気
体が成形体中にトラツピングされる故に、火ぶくれを生
ずる傾向を有するものと結論される。
高濃度のSiP2O7の場合、すなわち、試料番号4,
5,6および7においては、100%SiP2O7であ
る番号7を除いては、16%程度の高い重量減を示す。
この100%SiP2O7体は、約86%の密度と4ミ
ルの低ひずみを有する。
これは、この材料もまたドーピング材料として適してい
ることを示している。
結論として、高重量減は通常は、70%乃至100%の
範囲の高いSiP2O7濃度から加工したドーピング材
料によって得られることができる。
ひずみの点からは、比較的低密度のもの(83〜86%
の相対密度)が好適である。
実施例 10 SiP2O7−添加剤組成物の熱圧縮体の性質70%の
SiP2O7と30%のZrO2から成る熱圧縮体は、
80%乃至90%の相対値にわたる高い密度を示し、且
つこの組成物は、たとえば熱圧:縮の間の大きな型反応
、圧縮体の亀裂、逆流膨張(back−up expa
nsion)および材料流出のような、技術上の問題に
遭遇することはない。
且つまたこの熱加圧体から作ったドーピング材料(薄片
)は、シリコンウエファーの燐ドーピングに対するすぐ
れた能力を示す。
ZrO2以外の他の化合物もまた、SiP2O7に対す
る添加剤として良好であるものと思われる。
それ故、熱加圧条件およびそれによって得られる性質の
点について、その他の化合物を試験する。
第9表は、この研究の結果を示す。
下記の添加剤化合物を試験する。ジルコニア(ZrO2
99%)、 安定化ジルコニア、 ジルコン砂(Si2ZrO4、100メッシュ)、ジル
コン粉末(1ミクロン以下)、 Al2O3、MgO、CaO、HfO2、ThO2、Y
2O3、TaN、TiNおよびNbN。
これらの添加物について予想される性質は (1)12
00℃における熱加圧の間にSiP2O7との化学反応
がないこと、(2)分離および亀裂なしに比較的高密度
をもたらすこと、(3)高い機械的強度を与えること、
である。
SiP2O7と添加剤との間における化学反応の欠如は
、熱加圧後に、最初の原材料粒子(すなわち、SiP2
O7および添加剤)の機械的混合物をもたらすであろう
このような化学反応が存在しない場合の例は、窒化ホウ
素(BN)およびシリカ(Sin2)から成る熱加圧体
である。
主として熱加圧の間の高濡におけるSiP2O7の可塑
的変形によってもたらされる高度に緻密な成形体もまた
、望ましいものである。
上記の添加剤は何れも、約1290℃のSiP2O7融
点よりも高く且つ特定的には約2000℃よりも高い融
点を有する耐火性化合物である。
成形体の機械的強度は、SiP2O7と添加剤の粒子間
の粒子境界条件に関係する。
しかしながら、これらの予想される性質(無反応、高密
度および高強度)は、理想的な場合である。
燐化合物の場合においては、SiP2O7と添加剤との
間に僅かな程度の化学反応が生ずることが認められてい
る。
それ故、正味の問題は、反応の程度および種類である。
激しい反応は、融解、亀裂、分離、低密度、材料流出な
どを生じさせる。
それ故、次の4点について検査する:(1)型反応、(
2)亀裂、(3)逆流膨張および(4)材料の流出。
型反応は、黒鉛型と加圧体の界面で生ずる。
この反応が激しいときは、加圧体を型から取出すことが
できない。
それ故、この反応は炭素と加圧材料との間の反応である
亀裂は主として型と加圧体との間の熱膨張の差によって
生ずるものと思われるが、ある場合には、亀裂は加圧体
自体における材料分離によって生ずるように見える。
亀裂は熱加圧体に生じうる最悪の損傷である。
逆流膨張は熱加圧の間の高温において生ずる。
膨張は、熱加圧の間のSiP2O7の分解によって生ず
る燐気体の発生によるものと思われる。
それ故、逆流膨張の始まる温度は、各添加剤の存在にお
いてのSiP2O7の分解温度である。
この淵度は添加剤の種類に依存し、ある種の添加剤は分
解を促進する。
逆流膨張が大であるときは、熱加圧炉中における爆発の
可能性を避けるために、熱加圧を直ちに中止しなければ
ならない。
加うるに、熱加圧の間における圧縮体の溶融によって生
ずる、型からの材流の流出が存在する。
溶融はSiP2O7と添加剤との間の共晶を与える反応
による。
第9表から、型反応、亀裂、逆流膨張および材料流出を
起さない材料は、ZrO2、MgOおよびジルコンであ
ることがわかる。
その他の添加剤は、いくらかこれらの問題を表わす。
第9表に示した結果は、特定添加剤に関係なく9120
0℃における熱加圧によって得たものである。
それ故、逆流膨張を伴なわずに高密度を得るためには、
さらに低い温度で熱加圧すべきであるということが示唆
される。
このような比較的低い温度においては、型反応および亀
裂が減ずるかまたは除かれるものと予想される。
材料の流出は、SiP2O7と添加剤の混合物の溶融に
よって生ずるから、熱加圧の間における比較的低い温度
は、流出をも同様に除きうる。
このような適当な低い温度は、第9表中に示すように、
プランジャーの全降下が最大になる温度から推定できる
−72− 第10表は、この低混熱加圧から見込まれる結果を示す
この場合には、表に示すように、最適ドーピング淵度を
低下せしめるべきであることが注目される。
実施例 11 各種のSiP2O7−添加剤系のドーピング試験追加の
燐ドーピング試験を、前記実施例に記すようにして製造
した固体拡散源を用いて行なう。
加うるに、二種またはそれ以上の添加剤を使用するSi
P2O7−混合添加剤系について、試験を行なう。
これらの試験の結果を、第11表に示す。ドーピング条
件は、特にことわりのない限りは、次のようである。
厚さ25ミルのドープ剤源の薄片を、0.125インチ
の間隔を有する、直径1インチ厚さ10ミルの2枚のシ
リコンウェファーの間に垂直に置く。
この配置物を、融解シリカ管中で、窒素気流中で、11
00℃において加熱する。
冷却後に、このようにしてドープしたシリコンウェファ
ーの特性を調べる。
このようなSiP2O7−添加剤系は、拡散源として、
複数回使用することができる。
いうまでもなく、特定的な必要および使用する添加剤の
性質によって、上記の方法の修正および変更が可能であ
り、それらもまた本発明の範囲内であると考えるべきで
ある。
かくして、ドーピング材料の最適な燐濃度を確立し、そ
れによってドーピングの間における燐の気化速度を調節
し、且つ添加剤の選択および濃度により、熱安定性を向
上せしめることができる。
本発明をここにいくつかの好適実施形態に関して説明し
たが、この技術分野の熟練者によれば、本発明の思想か
ら逸脱することなく、変化および修正することができる
ということを了解すべきである。
なお、本発明の主な実施態様を示せば次のとおりである
1)約5乃至約95重量%の珪素と燐の化合物および約
95乃至約5%の2000℃よりも高い融点を有する添
加材料から成ることを特徴とする、半導体の拡散ドーピ
ング用の燐含有拡散源固体。
2)該珪素と燐化合物がSiP2O7、Si2P2O9
またはそれらの混合物から成る前記1に記載の燐含有拡
散源固体。
3)該添加剤がAl2O3、CaO、HfN、HfO2
、MgO、NbN、TaN、ThO2、TiN、VN、
Y2O3、ZrN、ZrO2およびZrSiO4から成
る群から選ばれる前記2に記載の燐含有拡散源固体。
4)該添加剤がZrO2、MgOおよびZrSiO4か
ら成る群から選ばれる前記3に記載の燐含有拡散固体。
5)約50乃至約90重量%の珪素と燐の化合物並びに
ジルコニウム化合物、耐火性酸化物および遷移金属窒化
物から成る群から選ばれる、約2000℃で溶融する、
約50乃至10重量%の添加剤から成ることを特徴とす
る固体拡散源。
6)該添加剤がAl2O3、Cab、HfN、HfO2
、MgO、NbN、TaN、ThO2、TiN、VN、
Y2O3、ZrN、ZrO2およびZrSiO4から成
る群から選ばれる前記5に記載の固体拡散源。
7)該化合物がSiP2O7であり 且つ該添加剤がZ
rO2、ZrSiO4およびMgOから成る群から選ば
れる前記5に記載の固体拡散源。
8)約50乃至約90重量%のSiP2O7および約5
0乃至10重量%の2000℃よりも高い融点を有する
添加材料から成ることを特徴とする、固体燐ドープ剤源
9)該添加剤がジルコニウム化合物、耐火性酸化物およ
び遷移金属窒化物から成る群から選ばれる前記8に記載
の固体燐ドープ剤源。
10)該添加剤がZrO2である前記9に記載の固体燐
ドープ剤源。
11)約70重量%のSiP2O7並びにZrO2、Z
rSiO4およびにMgOから成る群から選ばれる約3
0重量%の添加剤から成ることを特徴とする燐含有固体
12)30重量%のZrO2から成る前記11に記載の
燐含有固体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 約5乃至約95重量%の珪素と燐の化合物および約
    95乃至約5重量%の2000℃よりも高い融点を有す
    る添加材料から成ることを特徴とする、半導体の拡散ド
    ーピング用の燐含有拡散源固体。
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