JPS5844312Y2 - 扉装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は扉装置の改良構成に関し、特に全周に装飾枠を設
けることなく簡略化し且つ全周に設けたのと同等の意匠
的効果を奏したものである。

従来冷蔵庫等に設けた此種扉体は、外面に露出する扉外
板を鋼板等にて形成する場合、扉本体をプレス加工にて
四周面を立上った容器状にするか、或いは平板の全周に
合成樹脂製の化粧枠を囲繞装着して形成していた。

そのため前者では成形型に精度を要し、且つ同様形状で
寸法の異る機種には転用出来ず、各機種毎に成形型を要
し設備が高価であり、部品点数も多かった。

又、後者では底形は容易であるが、前面壁となる外板と
化粧枠との係合個所が多く断熱材の発泡漏洩防止のシー
ル作業が煩雑であると共に、周囲方向よりの衝撃荷重に
対して弱く輸送時の落下や積重ね等によって扉体が変形
破損しやすいし、損傷した場合の交換は、全周連続した
化粧枠であれば面倒であり且つ高価となり、各辺別個の
ものであれば各辺の接合部の断熱材漏洩防止シールが一
層複雑となり、総合的にはやはり前者同様欠点が多かっ
た。

本案は係る点に鑑みて威されたものであり、以下図につ
いては説明する。

１は外板２、内板３及び該両板２，３間に装填した発泡
性の断熱材４等より構成する扉本体で、鋼板等よりなる
前記外板２は、一方の対向二辺を相対向方向に立上り折
曲して、前面辺２Ａと立上り二辺２Ｂ、２Ｂにて略樋状
に形成すると共に、前面辺２Ａと存立上辺２Ｂ、２Ｂと
の交叉角部を直角にすることなく、傾斜或いは彎曲せる
面状の隅角辺２Ｃ，２Ｃを夫々形成している。

５，６は前記外板２の立上辺２Ｂ、２Ｂを設けない他方
の対向二辺の端縁を覆って、該外板２に嵌着した装飾枠
で、合成樹脂等にて周縁を一方は垂下し、他方は立上っ
て周側縁５Ａ、６Ａを形成して略長尺容器状となし、且
つ周側縁５Ａ、６Ａの前辺及び両側辺後方には少許間隔
を存して突出辺５Ｂ、６Ｂを対向形威し、前記外板２の
前辺２Ａ及び立上辺２Ｂ、２Ｂの端縁を周側縁５Ａ、６
Ａと突出辺５Ｂ、、６Ｂとにて嵌合挾持している。

更に前記装飾枠５，６は、前部両側伸部を略直角等に形
成して、前記タト板２の隅角辺２Ｃ，２Ｃと対向せる周
側縁５Ａ、６Ａとの間に件側方へ張出した凹所７，８を
形成している。

（凹所７は凹所８と略略対称形状で゛あり図示は省略す
る。

）９は合成樹脂等にて略杆状に形成された化粧帯て゛、
前記外板２の隅角辺２Ｃに接着テープ１０等にて剥離可
能に密接しで添着せしめて、該隅角辺２Ｃを覆うと共に
、両端を前記凹所７，８内に夫々嵌合し、前記両装飾枠
５，６にて覆着支持している。

この場合、化粧帯９の両端は対内する前記凹所７，８の
開口形状と略同形となし該凹所７，８内に夫々圧入嵌合
されるのが望ましく、且つ中央部は少くとも少許撓む可
撓性となして、前記装飾枠５，６を性根２に覆着後に、
前記凹所７，８に両端を嵌合可能とするのが望ましい。

１１は必要に応じて前記化粧帯９に添着した飾り片で゛
ある。

前記接着テープ１０の厚さが大なる場合には外ノブに露
出するのを避けるため、前記化粧帯９に挿入雨間窪部９
Ａを形成すＩｔば効果的で゛ある。

１２は前記本体１内周縁に装着したガ乙ケットで、取伺
茫部１２Ａと複数のｆ自互に区画された空室１２ Ｂ
、１２ Ｃｊ２ Ｄ等とより形成し、内方に位置した空
室１２Ｃにモルトブレン等の弾性体１３を挿入１．、、
、 、％ｌｊ ”’Ｕ接面に当接する空室１２Ｄには磁
石体１４を挿入配設している。

本案は以−に二の如く構成しているため、外板は一方の
対向二′１辺か゛折曲されており、断熱材のシール作業
は、他方の対向−二−二辺に嵌着した装飾枠との間にて
行えば良く、全周化粧枠の従来に比しシール作業は半）
威以上に向−ヒする。

又、立上辺を形成しない他方の対向二辺の寸法を変更す
ることによって、容易に大きさの異る機種に対応出来、
立上辺新曲形Ｉ戊用の装置（、ｔ、共用出来るので設備
の有効利用が計れる。

更に外板の前辺と立上辺との交叉角部に面状の隅角辺を
形成し、この隅角辺を化粧帯に覆っているため、正面意
匠的には外板全周を化粧枠にて囲繞したと略同等の効果
を奏すると共に、前記装飾枠と相俟つづ本体全周角部の
保護となり、輸送時や設置等の打痕等を外板に及は゛す
ことから防止し１、ダト板の塗装を剥離して錆びること
がなくなる。

又、前記化粧帯は両端を装飾枠にて支持されており、隅
角辺・＼の密着状態が十分でなくとも外板より脱落する
ことがなく、確実に支持され、且つ打痕等により損傷し
た場合の交換は、断熱材に関係なく隅角辺どの密着を剥
離し、装飾枠との係合を凹所より抜き出すことにより外
せば容易に行え交換作業も簡略化出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案扉装置の斜視図、第２図は一部切欠せる同
横断面図、第３図は完成前の同要部断面斜視図、第４図
は同じく一部切欠せる完成前の要部断面図、第５図は同
化粧帯の断面図である。 ５．６・・・・・・装飾枠、７，８・・・・・・凹所、
９・・・・・・化粧帯。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一方の対向二辺を相対向方向に立上り新曲して、外板を
   前面辺と立上辺等とにて略樋状となすと共に、前記前面
   辺と立上辺との交叉角部に、面状の隅角辺を形成し、且
   つ、前記外板の前記立上辺を設けない他方の対向辺に端
   面を覆って略長尺容器状の装飾枠を嵌着し、更に、該装
   飾枠の周側縁と前記隅角辺との間に外側方へ張出した凹
   所を形成し、且つ前記隅角辺には、両端を前記凹所内に
   嵌入した化粧帯を添着せしめた事を特徴とする扉装置。