JPH0621596Y2 - 浄化槽 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は浄化槽の構造に関するものである。

（背景技術） 従来の浄化槽においては、特に上槽と下槽とが接合する
部分のシール作業は槽内に入らなければ出来ず、その為
に簡便な方法として仕切板にスペーサーを介在させるこ
とも種々検討されて来ているが、どうしても充分なシー
ルを行うことがむつかしいという問題点を有していた。

（考案の目的） 本考案は上記従来の浄化槽におけるかかる欠点を悉く解
消し、仕切板の周囲のシールを略完全且つ簡便に行うこ
との出来る構造を有する浄化槽を汎く社会に提供し、も
って斯界の増々の隆盛進展に寄与せんとするものであ
る。

（考案の開示） 以下、本考案の浄化槽について第１図乃至第４図の実施
例に基いて詳細に説明する。

本考案は上槽(1)と下槽(2)と仕切板(3)とで構成される
浄化槽(4)であり、上槽(1)と下槽(2)とが接合するフラ
ンジ部(51)(52)で、仕切板(3)に隣接するところに、相
対応する凸部(51)と凹部(62)とをそれぞれ設けて成るも
のである。尚仕切板(3)はあらかじめ上槽(1)、下槽(2)
の内壁面(7)に設けてあるガイド溝(8)に沿って挿入され
る。又仕切板(3)をガイド溝(8)に嵌合挿入する場合、ガ
イド溝(8)にシール材を塗っておくとともに、下槽(2)の
フランジ部(52)の凹部(62)にもシール材を充分に充填し
ておき、上槽(1)と下槽(2)と仕切板(3)とを組み合わせ
ると、上槽(1)のフランジ部(51)の凸部(61)が該凹部(6
2)にはまり込み、凹部(62)内のシール材が浸み出して来
て、内壁面(7)と仕切板(3)とはほぼ完全に密封シールさ
れる。

（考案の効果） 本考案は上記の如く構成されているので、本考案の浄化
槽においては、仕切板と水槽の内壁面とは充分にシール
される効果を有している。特に組み立て後槽内にわざわ
ざ入ることなしに簡便且つ確実にシールすることが出来
る。

すなわち、本考案の浄化槽においては、仕切板に隣接す
る位置に設けられる凸部と凹部とが嵌合されるため、上
下のガイド溝が相互に正確に連続して仕切板の周縁部分
がガイド溝に確実に嵌合され、ガイド溝内にシール材が
塗布された場合に、該シール材によってガイド溝内の仕
切板の周縁部分が充分に密閉されるものであり、しか
も、凹部内にシール材を充填させて凸部を嵌合させた場
合に、該シール材が侵み出してちょうど仕切板の周縁部
分に至り、該仕切板の周縁部分とフランジ部との隙間が
同シール材によって密封されるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案の浄化槽にかかる図面であ
り、第１図は浄化槽の要部分解斜視図、第２図は要部断
面図、第３図はフランジ部の要部断面図、第４図は同上
とは異る実施例のフランジ部の要部断面図である。 １…上槽、２…下槽、３…仕切板、４…浄化槽、51,52
…フランジ部、61…凸部、62…凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上槽と下槽と仕切板とで構成される浄化槽
   において、上槽と下槽の内壁面の相互に連続する位置に
   ガイド溝を形成し、該ガイド溝に仕切板の周縁部分を嵌
   合挿入し、上槽と下槽とが接合するフランジ部の前記仕
   切板に隣接する位置に、相対応する凸部と凹部とをそれ
   ぞれ設けて、該凸部と凹部とを嵌合せしめて成る浄化
   槽。