JPS5844163B2 - 廃熱ボイラの除塵用振動装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、廃熱ボイラの除塵用振動装置特に、廃熱ボイ
ラの廃ガス導管内に上端吊り下げ点で揺動可能に支持し
て吊り下げられた少なくとも２個の蛇行管を２つの異な
る高さで横切って延長して前記蛇行管に交互に連結され
た２本の管レバーを具え、これらの管レバーの自由端が
二本腕レバーの両腕端にそれぞれ連結され、該二本腕レ
バーをその共通回転支点を成す軸に取付け、その軸を駆
動シリンダーで駆動して蛇行管を揺動させて蛇行管の伝
熱面を清浄にするよう構成された廃熱ボイラの除塵振動
装置に関するものである。

このような振動装置は、高濃度のダストを含むガスに接
触する加熱面の近くに設けられる。

この種振動装置は従来から焙焼用廃熱ボイラの除塵装置
として用いられており、間歇的に作動されて蛇行管を振
動させて蛇行管の伝熱面に付着するダクトをゆるめ脱落
させる。

前記技術についての公知の振動装置は、ガス温度を信号
として行われるものである。

公知の振動装置においては、ボイラ本体及び梁構造の支
持要素に、蛇行管である重量物の運動により、周期的力
の伝播される危険がある。

その支持要素は前記の理由から、付加的動荷重について
まで考慮を拡げねばならない。

換言すれば寸法的により丈夫なものにせねばならない。

動く大質量物による周期的かつ交代的に変る力の伝播は
従来は支持構造、骨組み、構造内において好ましからざ
る振動へと、即ち共振を起し導かれ下部構造更には他の
装置部分の破壊へと進展し、少くとも共通の困難を惹起
する。

伝熱面を清浄できるように作られた前記装置についての
発明は、ボイラ本体へ重量物運動による力の伝播がなさ
れないようにすることが根本的問題として存在していた
。

本発明の実施である前記装置においては、二本腕リンク
の操作腕の長さは不均等で、蛇行管の吊り下げ点より下
方の回転支点までの垂直距離をａｂ Ｃ−にしである。

その場合においてａは吊ａ＋ｂ り下げ点より上方管レバーまでの垂直距離、ｂは同様下
方管レバーまでの垂直距離を示すものである。

かくしてＣ及び構造上からきまるａ及びｂの値が定まる
とき、リンク腕の長さはｒｌ＝ｅ−ａ、ｒ２＝ｂ Ｃ
で与えられる。

前記の計算値にもとづき、かつ本発明に従って組み立て
られた除塵用振動装置の使用によっては、ボイラ本体に
対しすべての力とモーメントを及ぼさないですむ。

その理由によりボイラ本体は清浄動作中振動を刺激され
るようなことはない。

このように本発明の除塵用振動装置によれば、二本腕レ
バーの回転支点位置Ｃを前述の算式で算出して設定し、
二本腕レバーの各レバーの有効レバー長さｒｌ、 ｒ２
を不均等に設定したため、公知の装置におけるように蛇
行管の運動がボイラ本体や各支持構造に伝播されて共振
振動を起こすおそれを完全になくすことができる。

次に本発明を図示実施例について説明する。

ダストを含んだ廃ガスは矢印２より３の方向に廃熱ボイ
ラ１を貫通して流れる。

廃ガス導管４は水平に設けられ、４つの蛇行管束５を収
容する。

蛇行管束５は廃ガス流れに直角方向になるように吊り下
げ配置される。

蛇行管５の位置は導管４の上方に位置する集合管６によ
り定められる。

蛇行管の下方にはダストホッパ７が設けられる。

第３図に示す如く、蛇行管束５に属する除塵用振動装置
は、液圧または空気圧駆動のシリンダ８を有し、その下
端はボイラ外壁９に保持される。

突出するピストンロッド１０は上方端で、軸１２より展
出するーの腕１１を介して連結され、軸１２はボイラ壁
により支持される受は台１３で受けられる。

軸１２には二本腕レバー１４が設けられ、その自由端は
冷却される管レバー１５と１６に連結される。

管レバー１５，１６はボイラ壁９に設けられた開口１７
を通り蛇行管に接続し、その個々の蛇行管については上
方下方のそれぞれの管レバーと交互に連結する。

ピストンロッド１０の往復運動は蛇行管の往復運動をお
こし、それにより二つの近接せる蛇行管は相対して動か
される。

第４図においては、二つの近接せる蛇行管の間には幾何
学的同一の関係が存在し、それについて発明の実施であ
る装置が簡単に示されている。

まづ最初にリンク部分の図についてだけ観察する。

線１８はボイラ架台を象徴化して示すもので、駆動シリ
ンダ８は点Ａで、軸１２は回転支点Ｃでその架台に支え
られ、また蛇行管は点Ｅから吊り下げられる。

ピストンロッドが矢印１９の方向に動くときは、上側管
レバー１６は矢印２０の方向に、下側管レバー１５は矢
印２１の方向に動く。

それにより双方の蛇行管は同量のスイング角ψだげ動く
。

その場合に二本腕レバーの有効レバー長さｒｌ とｒ
２は違う長さでなげればならない。

その長さは回転支点Ｃかも吊り下げ点Ｅまでの垂直距離
Ｃ及び管レバー１５と１６から吊り下げ点Ｅまでの垂直
距離ａとｂによって定まる。

その寸法決定については以下の例を参考とされたい。

４つの蛇行管束を設けた廃熱ボイラで蒸発量毎時２０ト
ンの場合には、上部吊り下げ点Ｅの下方には４７７１の
管長がある。

構造上の点から８寸法は２．２６０ｍｍになり６寸法は
２．５６０ｍｍと定まａｂ る。

算式Ｃ−により、Ｃ＝２．４００關となａ ＋ ｂ る。

それから有効レバー長さはｒ１＝１４０ｍｍｒ２＝１６
０ｍｍとなる。

このようにして配置された清浄装置においてはその使用
によりボイラ本体には少しの力も加わらない。

その場合駆動シリンダの配置位置は任意である。

第４図のリンク部分略図においては駆動シリンダ８は垂
直配置になっている。

第３図と同様の場合が第４図右側の部分で下側に示され
、駆動シリンダは鉛直線と角度βをなす。

その場合、駆動シリンダの点Ａはボイラ架台で回転支点
Ｃより下に定められる。

同様第４図右側図の上方部分図においては駆動シリンダ
が回転支点Ｃの上方に取付けした場合を示すものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施にかかる廃熱ボイラの長手方向断
面図、第２図は第１図の横断面図、第３図は除塵打撃清
浄装置の斜視図、第４図は除塵用振動装置のリンク機構
を示す概念図である。 ５は蛇行管束、６は集合管、８は駆動シリンダ、９はボ
イラ外壁、１０はピストンロッド、１１は腕、１２は軸
、１３は受は台、１４は二本腕レバ、１５は下方管レバ
ー、１６は上方管レバー１７は開口、ａは吊り下げ点Ｅ
から上方管レバーまでの垂直距離、ｂは吊り下げ点Ｅか
ら下方管レバーまでの垂直距離、Ｃは吊り下げ点Ｅから
回転支点までの垂直距離、Ｌは蛇管５の吊り下げ点Ｅか
らの垂直長さ、ψはスウィング角、βは駆動シリンダ軸
と壁面のなす角度、Ａはシリンダの支持点、Ｃは回転支
点、Ｅは蛇管の吊り下げ点。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 廃熱ボイラの廃ガス導管内に上端吊り下げ点で揺動
   可能に支持して吊り下げられた少なくとも２個の蛇行管
   を２つの異なる高さで横切って延長して前記蛇行管に交
   互に連結された２本の管レバーを具え、これらの管レバ
   ーの自由端が二本腕レバーの両腕にそれぞれ連結され、
   該二本腕レバーをその共通回転支点を成す軸に取付け、
   その軸を駆動シリンダーで駆動して蛇行管を揺動させて
   蛇行管の伝熱面を清浄にする廃熱ボイラの除塵用振動装
   置において、前記二本腕レバーの両腕の有効腕長さを相
   違させ、蛇行管の吊り下げ点からその下方に位置する二
   本腕レバーの回転支点までの垂ａｂ 直距離Ｃを算式Ｃ−で算出して設定し、そａ＋ｂ の場合ａは吊り下げ点より上方管レバーまでの垂直距離
   、ｂは吊り下げ点から下方管レバーまでの垂直距離とし
   たことを特徴とする廃熱ボイラの除塵用振動装置。