JPS5844038B2 - 光線電子式撰果装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は近来とみに発展せるマイクロ・コンピューター
を用いる自動集計に対処しえる如くした光線電子式摘果
装置に関するものである。

従来、一般に用いられている果実（みかん、夏柑、ネー
ブル等）の階級撰別システムとしては、所望の階級孔を
表面に多数穿った摘果ドラム上に果実を移送せしめ、こ
の階級孔にみあった果実が該摘果ドラム内へ落下したも
のを別途のコンベヤー等をもって集め撰別するものであ
る。

この場合、摘果ドラムの数は少なくとも階級数に応じた
個数を配列せねばならず、装置全体の大型化を余義無く
され設置面積を要すことは勿論のこと、単に多数穿った
階級孔より撰別落下するだけであるため、落下量を集計
することは出来なかった。

本発明は上記欠陥を一掃したものである。

即ち、一定間隔をもって給送される果実を、投光器と受
光器を対向して配したゲート部を通過させ果形検出し、
この判別信号に起因して撰別コンベヤーの片側に設置し
た階級仕分は用エアーバルブ群を適宜作動し吹落す如く
したことにより、簡単、確実に摘果するとともに、この
判別信号を別途のマイクロ・コンピューターに導くこと
により自動集計を可能としたものである。

以下、本発明を実施例の図面について説明すれば次の通
りである。

１は果実Ａを１個宛づＳ一定間隔をもって給送せる供給
整列コンベヤーで、該供給整列コンベヤー１は２個の鼓
型ロール２と１個のまゆ型ロール３を両端に配した無端
帯となるチェーン４に連続して軸架しコンベヤ一本体５
とし、該コンベヤ一本体５の繰出し側となる平担部の両
側には固定の抵抗帯条６を配し、該抵抗帯条６は各鼓型
ロール２及びまゆ型ロール３の側部に設けた接触段部７
を接触させ、該鼓型ロール２、まゆ型ロール３を夫々自
転する如くしてなる。

８は供給整列コンベヤー１の前方に配す果実１個並べ巾
を有し具足速度で回転する階級用撰別コンベヤーで、該
撰別コンベヤー８と供給整列コンベヤー１との渡り間隙
部には、渡しベルト９とこの両側に対向せる挾持ブラシ
輪１０．１０を平行設置した静止渡し体１１を介在して
なる。

１２は損料コンベヤー８の基端部に設置した門型の光電
式寸法判別装置で、該寸法判別装置１２は損料コンベヤ
ー８の片側部に光源１３□ レンズ１３“を配し平行光
線を隔別せる投光部１３と、他側部に多数の受光素子１
５′を縦方向に一定間隔で配夕１ルた受光部１５を対向
し、果形の高さく縦寸法）を検出するとともに、果実の
通過により光線をさえ切る通過長さをパルス信号に変換
して果形の巾（横寸法）を検出しくこの場合、損料コン
ベヤー８の速度とパルス巾とを同期させておくものであ
る）、そのどちらか大なる値を適宜の判別回路にて指折
し階級信号を発生する如くしてなる。

１６は寸法判別装置１２の前方となる撰別コンベヤー８
路の片側縁部に設置した階級仕分は用エアーバルブで一
該エアーバルブ１６の個数は少なくとも摘果階級（例え
ば、３Ｓ。

２Ｓ、Ｓ、Ｍ Ｌ、２Ｌ等）に対応する個数を有し、
一定間隔をもって配してなる。

１７は各エアーバルブ１６部の反対側となる損料コンベ
ヤー８の下方に直交状に設置した果実受槽である。

いまこの作用を説明すると、先ずみかん、夏柑、ネーブ
ル等の適宜の果実Ａ群を、例えば速度の異なる２本のベ
ルトをＶ状に組合わせた一列供給手段１８にて供給整列
コンベヤー１の搬送傾斜路部１′上に供給される力＼
この場合該供給整列コンベヤー１は鼓型ロール２を２本
とまゆ型ロール３を１本を１組とした反復配列としてな
るため、果実Ａは２本の鼓型ロール２，２にて形成され
る凹嵌部２ａに１個宛嵌り込み移送されるものとなる。

しかし乍らこの場合、供給量の増大により所定の凹嵌部
２ａ中のみに供給されるとは限らず、該凹嵌部２ａの果
実Ａ′とまゆ型ロール３間にも別の果実Ａ勺環上げたま
への状態で搬送傾斜路部１′を移動するものである。

しかしこの搬送傾斜路部１′の前方部となる搬送平担踏
部ＩＩにくれば、各鼓型ロール２、まゆ型ロール３自体
が、この側枠上面に配した抵抗帯条６に接触し逆回転の
自転を行なうため、凹嵌部２ａに嵌合した果実Ａ′及び
、該果実Ａ′の肩部とまゆ型ロール３部に位置する余分
の果実Ｘ′が転がり落ち、側方に設置した帰還ベルト１
９上へ案内される。

勿論、この供給整列コンベヤー１の側枠は片側を起立接
衝壁１ａとし、帰還ベルト１９側は開口となり下向き傾
斜板１ｂを配し、帰還ベルト１９への落込みを容易とし
てなる。

即ち、供給整列コンベヤー１部にあっては、果実Ａは一
定間隔に配した２本の鼓型ロール２，２間と次段の鼓型
ロール２，２間の距離をもった果実ピッチの間隔で一列
整タルで移送される。

又、このとき該鼓型ロール２が自転しこの上に載置した
果実Ａも適宜公転されるため、該果実Ａの重心も順次下
方へ移行し安定した座りをもって繰出される（例えば、
へた部を上向きとする）。

次に、一定果実ピッチをもって繰出される果実Ａが供給
整列コンベヤー１よす損料コンベヤー８に移る際、この
渡り間隙部に静止渡し体１１を介在してなるため、繰出
された果実Ａに生ずる揺動惰性が残らず静止状態で移行
するものとなる。

即ち、該静止渡し体１１は３本のベルトよりなる渡しベ
ルト９部の両側上部に挾持ブラシ輪１０゜１０を、果実
Ａの巾より多少挾い間隔をもって平行設置してなるとと
もに、渡しベルト９の基方位置となる該挾持ブラン輪ｉ
ｏ、ｉｏ間には三角状のブラシ毛押分は杆２０を介在し
てなるため、該挾持ブラシ輪１０．１０のブラシ側面１
０ａ。

１０ａが回転中にブラシ毛押分は杆２０にて外方へ、少
なくとも果実Ａの申分の間隙を得るよう一旦押拡げられ
、この中へ渡しベルト９部上に移行した果実Ａが進入し
、ブラシ毛の戻りにより挾持されるので静止状態を保ち
次段の損料コンベヤー８へ繰出されるものとなる。

尚、渡しベルト９中、１本の長掛はベルト９ａはまゆ型
ロール３の中央の割溝部３ａに少し案内された果実Ａの
繰出しをより円滑としている。

ここにおいて、撰別コンベヤー８上に移行した果実Ａが
光電式寸法判別装置１２部を通過すれば、該寸法判別装
置１２は一種の透過形光電スイッチ方式を採り、片側の
投光部１３のスリット１３″′部より平行光線を隔別し
、他側にこの平行光線を受光する受光素子１５′を多数
縦配夕１ルた受光部１５をもってなるため、果実Ａの頂
点で光線をさえ切って通過した時の受光素子１５′の位
置で高さく縦寸法）を測定する。

例えば受光素子１５′の配列目を２間としておけば、２
ｍｍ間隔巾を差をもって果形を検知しえるものである。

又、この時果実Ａが通過して光線をさえ切っている通過
長さく時間）をパルス信号に変換するとともに、このパ
ルス巾と損料コンベヤー８のベルト速度を同期させてな
るため、簡単にパルス数、即ち果実Ａの巾（横寸法）が
測定しえる。

例えば、ベルト速度中１關を１パルスと設定しておけば
、第１０図イ、口に示す如く光線をさえ切った長さが６
０パルスとなれば果実Ａの大きさは６０ｍｍの大きさで
あることがわかる。

この縦寸法と横寸法を適宜の判別回路をもって比較し、
大きい方の寸法を取り出し果実Ａの寸法とした信号を得
て記憶するものである。

尚、このパルスは損料コンベヤー８のプーリ一部となる
回転トランジューサー１４からひろうものである。

又、この損料コンベヤー８は前記供給整列コンベヤー１
と速度を合わせて果実ピンチを保つことは勿論のこと、
損料コンベヤー８における果実Ａの姿勢は重要なポイン
トとなるため（例えば、検知に際しては揺動してはこま
る）、該損料コンベヤー８は表面に起毛を配する等の特
殊コンベヤーを用い果実Ａのスリップを防ぐものである
。

この様にして、寸法判別装置１２を通過した果実Ａが損
料コンベヤー８の移動に伴って適宜距離を進んだ時、該
損料コンベヤー８の片側に配した適宜個数の階級仕分は
用エアーバルブ１６中の所定のエアーバルブ１６に、前
記サイズ判別装置１２にて検出した果形の値をシフトレ
ジスタ一方式で記憶してなる信号が入り高圧エアーを吹
出すものとなる。

即ち、適宜に階級判別されてなる果実Ａがパルス数に同
期して移動する損料コンベヤー８が所定のエアーパル１
１６位置にきた時、該エアーバルブ１６の弁が開き横突
出ノズル１６′より高圧エアーが噴射（０，５〜１秒間
）し、果実Ａの側面に吹付け、該果実Ａを１個並べ巾を
有する損料コンベヤー８より外方へ転落せしめ、下方に
配した果実受槽１７へ集めるものである。

この場合、損料コンベヤー８の側部に図示の如く（第１
図参照）直接果実受槽１７を配してもよく、又必要にあ
っては別途の果実受コンベヤー（図示せＷを介在して果
実受槽１７へ案内してもよい。

又、このエアーバルブ１６群は損料コンベヤー８の長手
方向に平行設置した高圧パイプ２７より適宜分岐して接
続してなる。

更にこのエアーバルブ１６及び果実受槽１７は各階級ご
とに１個宛とは限らず、必要にあっては階級に比率に応
じた複数個を備えるものである。

一方、前記寸法判別装置１２部で検出したデーターは、
別途に配す光線電子式摘果ラインコンピュータ一本体に
投入し、各等、階級ごとの個数を記憶させ、例えばこの
データーにて１荷口区切りごとにプリントアウトし、デ
ーターの集計とが計算室バローブ用のパンチテープの打
出しを自在とするものである。

上述の様に本発明は１個宛づ５給送される供給整列コン
ベヤ一手段と、パルス数と同期させた定速度で移動する
損料コンベヤ一手段と、該損料コンベヤーの基端部に透
過形光電スイッチよりなる光電式寸法判別装置及び損料
コンベヤーの片側に階級仕分は用エアーバルブを配した
ことにより、−個宛づ＼繰出され・る果実（みかん、夏
柑、ネーブル、はっさく等）を光電式に判別し、その信
号ヲ［ｌＪコンベヤーの片側に配した少なくとも階級別
個数に応じて設けた適宜のエアーバルブに与え、予め同
期して送られて来た果実に対し高圧を吹付け、この空気
圧にて自動排出し、下方の果実受槽へ集める如くしたた
め、誤動作を招くことのない確実な自動撰来が出来るも
のである。

しかも、このサイズ判別は透過形光電スイッチ方式等で
測定するため、階級巾を細かくしえることは勿論のこと
、従来一般に用いられている孔明ドラム方式の回転篩動
の機械的な摘果と異なり、果実に衝撃を与えることがな
いので果皮を傷める虞も全くない。

このため、果皮の柔かい果実とか、高級果実の摘果に最
適となる。

更に、この寸法判別は電気的に検出するため、その検出
信号を直接マイクロ・コンピューターに導き得、各階級
別の個数の集計、表示は勿論のこと、荷受精算伝票等の
精算事務の省力化が図れる等の効果を奏するものである
。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は要部を示
す平原図、第２図は同側面図、第３図は供給整列コンベ
ヤ一部の斜面図、第４図は同鼓型ロール及びまゆ型ロー
ル部の平面図、第５図は同作動状態を示す側面図、第６
図は静止渡し体部の斜面図、第７図は同側面図、第８図
は光電式サイズ判別装置部の斜面図、第９図Ｉ／ｉ同要
部を示す正面図、第１０図イ２口は同説明図、第１１図
は階級仕分は用エアーバルブ部の側面図である。 １・・・供給整列コンベヤー、２・・・同鼓型ロール、
３・・・同まゆ型ロール、８・・・階級用損料コンベヤ
ー９・・・渡しベルト、１０・・・挾持ブラシ輪、１１
・・・静止渡し体、１２・・・光電式寸法判別装置、１
３・・・同投光部、１５・・・同受光部、１６・・・階
級仕分は用エアーバルブ、 ７・・・果実受槽。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 果実１個宛を一定間隔をもって給送せる供給整列コ
   ンベヤーと、この果実１個載せ巾を有し具足速度で回転
   せる平担のコンベヤ面をもつ撰別コンベヤーと、該撰別
   コンベヤーの基端部に、光源と平行光線に変換するレン
   ズを配した投光部及び多数の受光素子を縦方向に一定間
   隔をもって配列した受光部よりなる透過形光電スイッチ
   の縦寸法読み取り手段と、該光電スイッチの遮光時間を
   前記撰別コンベヤーに設けた回転トランジューサーのパ
   ルス数に換算する横寸法読み取り手段よりなる光電式サ
   イズ判別装置を備え、且撰別コンベヤーの前方片側部に
   前記サイズ判別装置の判別信号に起因して作動する階級
   仕分は用エアーバルブを適宜個数配列し、該エアーバル
   ブ群と対称位置の下方に夫々階級別果実受槽又は果実受
   コンベヤーを設置したことを特徴とする光線電子式摘果
   装置。