JPS5843862B2 - イオン源装置 - Google Patents
イオン源装置Info
- Publication number
- JPS5843862B2 JPS5843862B2 JP51014053A JP1405376A JPS5843862B2 JP S5843862 B2 JPS5843862 B2 JP S5843862B2 JP 51014053 A JP51014053 A JP 51014053A JP 1405376 A JP1405376 A JP 1405376A JP S5843862 B2 JPS5843862 B2 JP S5843862B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ion source
- sample
- emitter
- ionization
- introduction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
- Electron Tubes For Measurement (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、質量分析計のイオン源に係り、特に電界電離
あるいは電界脱離イオン化と電子衝撃固体あるいは液体
試料イオン化が可能な複合イオン源装置に関する。
あるいは電界脱離イオン化と電子衝撃固体あるいは液体
試料イオン化が可能な複合イオン源装置に関する。
質量分析計のイオン源として最も一般的なものは、第1
図に示す電子衝撃(Elと略す)イオン源である。
図に示す電子衝撃(Elと略す)イオン源である。
これは高温に加熱されたフィラメント5から放射される
電子ビーム7をフィラメント5とターゲット6の間に印
加された電子加速電圧で加速し、イオン化室1を通過さ
せ、この電子ビム7の通路にある気体分子と衝突するこ
とにより気体分子にエネルギーを与えその気体分子をイ
オン化するもので、固体あるいは液体試料は試料導入プ
ローブ4の試料ホルダー3に保持され、試料ヒーター1
7により加熱されることによって気化される。
電子ビーム7をフィラメント5とターゲット6の間に印
加された電子加速電圧で加速し、イオン化室1を通過さ
せ、この電子ビム7の通路にある気体分子と衝突するこ
とにより気体分子にエネルギーを与えその気体分子をイ
オン化するもので、固体あるいは液体試料は試料導入プ
ローブ4の試料ホルダー3に保持され、試料ヒーター1
7により加熱されることによって気化される。
なお、8,9,10はレンズ電極A、B。C211はス
ペーサーである。
ペーサーである。
一方、近年、特徴あるマススペクトルを与えることの理
由により、電界電離(FIと略す)あるいは電界脱離(
FDと略す)現象を利用したイオン源が使用されるよう
になってきた。
由により、電界電離(FIと略す)あるいは電界脱離(
FDと略す)現象を利用したイオン源が使用されるよう
になってきた。
第2図にFIイオン源の構成を示す。
すなわちFIはエミッター導入プローブ14のFIエミ
ツク−13とこれのごく近傍(通常0.5 mm〜2
mvt )に置かれた対向する電極(第2図ではイオン
化室1の壁がこれを兼ねている)との間に約10kVの
高電圧を印加し、約108v/Crl1の強電界を形成
し、エミッタ13先端の試料分子の電子の1−ンネル対
果により試料分子から電子を引き抜き、イオン化するも
のである。
ツク−13とこれのごく近傍(通常0.5 mm〜2
mvt )に置かれた対向する電極(第2図ではイオン
化室1の壁がこれを兼ねている)との間に約10kVの
高電圧を印加し、約108v/Crl1の強電界を形成
し、エミッタ13先端の試料分子の電子の1−ンネル対
果により試料分子から電子を引き抜き、イオン化するも
のである。
第3図にFDイオン源の構造を示す。
FDはFIと同様の現象により試料分子をイオン化する
が、この場合は固体試料を適当な溶媒に溶かし、エミッ
ター導入プローブ14のFDエミック15先端に塗布し
乾燥させ付着させる方法をとる。
が、この場合は固体試料を適当な溶媒に溶かし、エミッ
ター導入プローブ14のFDエミック15先端に塗布し
乾燥させ付着させる方法をとる。
また、このFDにおいては、FDエミッター15として
はFIエミッター13とは異なり、細線に樹状結晶(マ
イクロニードル)を形成させたエミッターを使用するの
が一般的である。
はFIエミッター13とは異なり、細線に樹状結晶(マ
イクロニードル)を形成させたエミッターを使用するの
が一般的である。
この試料が塗布されたFDエミツク−15と対向電極と
の間に、FIと同様に高電圧を印加し、試料分子をイオ
ン化する。
の間に、FIと同様に高電圧を印加し、試料分子をイオ
ン化する。
さて各イオン源の試料導入法はというと、EIイオン源
では、気体試料は気体導入孔(第1図には図示されてい
ない)を通してイオン化室1へ導入する。
では、気体試料は気体導入孔(第1図には図示されてい
ない)を通してイオン化室1へ導入する。
固体あるいは液体試料は、試料ホルダー3に入れ、試料
導入プローブ4(源人機構の図示は省略する)により導
入する。
導入プローブ4(源人機構の図示は省略する)により導
入する。
試料ヒーター17で試料ホルダー3を加熱し、試料を気
化させ、イオン化室1へ導入する。
化させ、イオン化室1へ導入する。
F Iイオン源では、EIイオン源とほぼ同様の試料導
入法をとる。
入法をとる。
すなわち、イオン化室1の壁に気体導入孔16を設け、
かつ、固体あるいは液体試料は、E■イオン源と同様に
試料ホルダー3とエミッター導入プローブ14を用いて
導入する。
かつ、固体あるいは液体試料は、E■イオン源と同様に
試料ホルダー3とエミッター導入プローブ14を用いて
導入する。
なお第1図において絶縁物12はイオン化室1(通常イ
オン加速電圧が印加される)と試料ホルダー3を絶縁す
るためのものである。
オン加速電圧が印加される)と試料ホルダー3を絶縁す
るためのものである。
F I)イオン源では、試料は外部から導入されること
はなく、前述のように、FDエミッター14に試料を付
着させて、このFDエミッター14の出し入れにより試
料を交換する。
はなく、前述のように、FDエミッター14に試料を付
着させて、このFDエミッター14の出し入れにより試
料を交換する。
EI、FI、I”D各イオン源は、上記のような試料導
入法をとるのであるが、質量分析学においては、EI、
FI、FD各質量スペクトルの比較を行うことにより、
より有意義な情報が得られる場合が多い。
入法をとるのであるが、質量分析学においては、EI、
FI、FD各質量スペクトルの比較を行うことにより、
より有意義な情報が得られる場合が多い。
E1イオン源とFIイオン源は、同様な試料導入法をと
るので、FIイオン源にEIイオン源のようにフィラメ
ント5とターゲット6を付加することにより、EI、I
”I複合イオン源を構成することができる。
るので、FIイオン源にEIイオン源のようにフィラメ
ント5とターゲット6を付加することにより、EI、I
”I複合イオン源を構成することができる。
また、FDイオン源においても、第3図のイオン源にE
IおよびF■イオン源のように、イオン化室を付加す
ることにより、El、T” T、I”Dイオン源を構成
することができる。
IおよびF■イオン源のように、イオン化室を付加す
ることにより、El、T” T、I”Dイオン源を構成
することができる。
なお、I” Tエミッター(ブレード、マルチポイント
など)は、FDエミッターとして使用できないが、F
Dエミッター(樹状結晶を細線に形成させたものが一般
的である)はFIエミッターとしても使用できる。
など)は、FDエミッターとして使用できないが、F
Dエミッター(樹状結晶を細線に形成させたものが一般
的である)はFIエミッターとしても使用できる。
上記のように、EI、FI、FD複合イオン源を構成す
ることはできるのであるが、イオン源を製作する上にお
いて問題が生ずる。
ることはできるのであるが、イオン源を製作する上にお
いて問題が生ずる。
すなわち、I” IあるいはFDエミツクー導入プロー
ブ14と、試料導入プローブ4を設けなければならない
ことである。
ブ14と、試料導入プローブ4を設けなければならない
ことである。
またこの導入プローブは、イオン源ハウジング(図示し
ていない)を高真空に保ったまま、出し入れをしなけれ
ばならない。
ていない)を高真空に保ったまま、出し入れをしなけれ
ばならない。
このため、複雑な機構をイオン源に付加しなければなら
ないという問題点が生じているのである。
ないという問題点が生じているのである。
EI、F■複合イオン源あるいは、EI、FI、FD複
合イオン源においては、この導入プローブをイオン源ハ
ウジングから出し入れする導入機構を2か所に設置しな
くてはならないという問題点がある。
合イオン源においては、この導入プローブをイオン源ハ
ウジングから出し入れする導入機構を2か所に設置しな
くてはならないという問題点がある。
本発明の目的は、EI固体あるいは液体試料導入機構と
FIあるいはFDエミツクーの導入機構を別々に設けな
ければならないというイオン源装置構成上の問題点を解
決するにある。
FIあるいはFDエミツクーの導入機構を別々に設けな
ければならないというイオン源装置構成上の問題点を解
決するにある。
本発明の実施例の縦断面図を第4図に、第4図の側断面
図を第5図に示す。
図を第5図に示す。
第4図および第5図において第1図、第2図および第3
図に示したイオン源における各部と同一のものは同一符
号を付した。
図に示したイオン源における各部と同一のものは同一符
号を付した。
第4図に示したようにイオン化室1周辺はE Iイオン
源(第1図)と同様の構成とするが、第5図に示したよ
うに、EI用固体あるいは液体試料ホルダー3とF I
)エミッター15をエミッター導入プローブ14に装着
する構造とする。
源(第1図)と同様の構成とするが、第5図に示したよ
うに、EI用固体あるいは液体試料ホルダー3とF I
)エミッター15をエミッター導入プローブ14に装着
する構造とする。
EIに供する試料の気化温度は試料ヒーター17を制御
することにより決定する。
することにより決定する。
一方、FDにおいては、FDエミッター15に電流を通
ずることにより(電源は図示していない)このエミツク
一温度を決定する。
ずることにより(電源は図示していない)このエミツク
一温度を決定する。
F T)質量スペクトルをとるときは、FDエミッター
15と対向する電極、レンズ電極A−8(第5図におい
てはイオン化室1と同電位)に高電圧を印加することに
よりFD質量スペクトルが得られる。
15と対向する電極、レンズ電極A−8(第5図におい
てはイオン化室1と同電位)に高電圧を印加することに
よりFD質量スペクトルが得られる。
またFDエミッター15に代えてFIエミッター13を
用いればFI質量スペクトルが得られる。
用いればFI質量スペクトルが得られる。
更に、FDエミッター15とレンズ電極A8の間に高電
圧を印加せずに、電子ビーム7をイオン化室1を通過さ
せれば試料ホルダー3の試料についてE■質量スペクト
ルが得られる。
圧を印加せずに、電子ビーム7をイオン化室1を通過さ
せれば試料ホルダー3の試料についてE■質量スペクト
ルが得られる。
本発明によれば、複合イオン源において、試料導入プロ
ーブとエミッター導入プローブを個々に設けなければな
らないという、質量分析計のイオン源装置の構成上の複
雑さを軽減することができる。
ーブとエミッター導入プローブを個々に設けなければな
らないという、質量分析計のイオン源装置の構成上の複
雑さを軽減することができる。
第1図はEIイオン源の構成を示す断面図、第2図はF
Iイオン源の構成を示す断面図、第3図はFDイオン源
の構成を示す断面図、第4図は本発明によるEI、
FI、FD複合イオン源の縦断面図、第5図は第4図の
側断面図である。 1・・・・・・イオン化室、2・・・・・・リペラー電
極、3・・・・・・試料ホルダー 4・・・・・・試料
導入プローブ、5・・・・・・フィラメント、6・・・
・・・ターゲット、7・・・・・・電子ビーム、8・・
・・・・レンズ電極A、 9・・・・・ルンズ電極B
、10・・・・・・レンズを極c、11・・・・・・ス
ペーサ12・・・・・・絶縁物、13・・・・・・FI
エミッター 14・・・・・・エミッター導入プローブ
、 ツタ−16・・・・・・気体導入孔。 15・・・・・・FDエミ 17・・・・・・試料ヒ− タ−
Iイオン源の構成を示す断面図、第3図はFDイオン源
の構成を示す断面図、第4図は本発明によるEI、
FI、FD複合イオン源の縦断面図、第5図は第4図の
側断面図である。 1・・・・・・イオン化室、2・・・・・・リペラー電
極、3・・・・・・試料ホルダー 4・・・・・・試料
導入プローブ、5・・・・・・フィラメント、6・・・
・・・ターゲット、7・・・・・・電子ビーム、8・・
・・・・レンズ電極A、 9・・・・・ルンズ電極B
、10・・・・・・レンズを極c、11・・・・・・ス
ペーサ12・・・・・・絶縁物、13・・・・・・FI
エミッター 14・・・・・・エミッター導入プローブ
、 ツタ−16・・・・・・気体導入孔。 15・・・・・・FDエミ 17・・・・・・試料ヒ− タ−
Claims (1)
- 1 電界電離あるいは電界脱離エミッターと電子衝撃固
体あるいは液体試料ホルダーを同一プローブに装着し、
電界電離あるいは電界脱離イオン化と電子衝撃固体ある
いは液体イオン化を行うようにしたイオン源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51014053A JPS5843862B2 (ja) | 1976-02-13 | 1976-02-13 | イオン源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51014053A JPS5843862B2 (ja) | 1976-02-13 | 1976-02-13 | イオン源装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5297785A JPS5297785A (en) | 1977-08-16 |
JPS5843862B2 true JPS5843862B2 (ja) | 1983-09-29 |
Family
ID=11850335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51014053A Expired JPS5843862B2 (ja) | 1976-02-13 | 1976-02-13 | イオン源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5843862B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60231564A (ja) * | 1984-05-02 | 1985-11-18 | Kyokuto Diecast Kk | 内径に中くぼみをもつダイカスト製品鋳造用金型 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58204462A (ja) * | 1982-05-22 | 1983-11-29 | Shimadzu Corp | 質量分析計におけるイオン源装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5250789B2 (ja) * | 1973-11-09 | 1977-12-27 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5250789U (ja) * | 1975-10-09 | 1977-04-11 |
-
1976
- 1976-02-13 JP JP51014053A patent/JPS5843862B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5250789B2 (ja) * | 1973-11-09 | 1977-12-27 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60231564A (ja) * | 1984-05-02 | 1985-11-18 | Kyokuto Diecast Kk | 内径に中くぼみをもつダイカスト製品鋳造用金型 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5297785A (en) | 1977-08-16 |
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