JPS5843860Y2 - 時計バンド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は時計バンドの改良に関するものである。

従来より時計バンドは種々のものが提供されているが、
いずれも複雑な形状の駒を組み立てて構威するため、組
み立て作業に相当の時間と労力を必要とし、専用機械に
よる自動組み立ても困難であった。

本考案は上記の点に鑑み、組み立て作業の自動化を可能
にし、低コストの時計バンドを提供することを目的とす
る。

以下図面に基づき本考案の実施例を説明する。

外駒１は金属平板をプレス加工によって打抜いたもので
、第１図に示すように、一側に根元に一部切込みを入れ
た舌片２を突出形威し、舌片２を、他側に切欠部３をそ
れぞれ形成しである。

第１図に示す外駒１は２点鎖線位置でほぼ直角に折り曲
げられ、第２図に示すように、前記舌片２の先端に起立
部２ａを、また四隅に起立する折曲片１ａを形成しであ
る。

また芯駒４もプレス加工によって打抜いたもので、第３
図に示すように芯駒４の中央には孔４ａを穿設しである
。

次に前記外駒１と芯駒４を組み立て、時計バンドを構成
する工程について第４図乃至第７図を基に説明する。

まず第４図に示すように、前記起立部２ａが隣り合う外
駒１の切欠部３内に位置するように外駒１を多数並べ、
この状態で前記芯駒４を外駒１内に落とし込むと、芯駒
４の孔４ａ内から隣り合う外駒１の起立部２ａが突出す
る。

次に第５図に示すように、前記折曲片１ａと前記起立部
２ａを内側に屈曲すると芯駒４は外駒１に保持され、そ
れぞれの外駒１も起立部２ａが隣り合う外駒１の芯駒を
巻き込むことによって連結され、時計バンドとなる。

第８図乃至第１０図は他の実施例であり、本実施例では
外駒１の一側に２本の舌片２を、他側に２つの切欠部３
をそれ・ぞれ形威し、これを第８図の２点鎖線位置で折
り曲げて第９図の如き外駒１を形成し、この外駒１と前
記芯駒４とを第１実施例と同様に組み立てて第１０図に
示す如き時計バンドを構威しである。

この様に舌片２と切欠部３は上記実施例に限定されるも
のではなく、舌片２と切欠部３の形状及び数を変えるこ
とによって種々の時計バンドを提供できる。

本考案に係る時計バンドは上述の如くであり、外駒と芯
駒を簡単なプレス加工や曲げ加工によつて形成すること
ができ、しかもこれら外的と芯駒は、連続的に配列した
外的の上方より芯駒を落とし込み、然る後に起立部と各
新曲片とを折り曲げることによって時計バンドとして組
立てることができるため、相当の時間と労力を必要とし
ていた組み立て作業が極めて簡単なものとなり、従来困
難とされていた自動組み立ても可能になる等の効果を奏
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はプレス抜き状態の外的の斜視図、第２図は折り
曲げ加工後の外的の斜視図、第３図は芯駒の斜視図、第
４図は外的と芯駒の組合状態を示す斜視図、第５図は時
計バンドとした時の斜視図、第６図は第５図の時計バン
ドを表側からみた斜視図、第７図は時計バンドを組み立
てるまでの工程を示す説明図、第８図は他の実施例にお
ける外的の平面図、第９図は第８図の外的を折り曲げた
状態の斜視図、第１０図は第８図に示す外的を用いた時
計バンドの斜視図である。 １・・・・・・外的、１ａ・・・・・・折曲片、２・・
・・・・舌片、２ａ・・・・・・起立部、３・・・・・
・切欠部、４・・・・・・芯駒、４ａ・・・・・・孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外駒１を構成する金属平板の一側に切欠部３を、他側に
   根元を一部切込んだ舌片２をそれぞれ形威し、この金属
   平板の四隅を起立して外駒１の四隅に折曲片１ａを形成
   すると共に、前記舌片２を途中から起立して外駒１に起
   立部２ａを形成し、この起立部２ａが隣り合う外駒１の
   前記切欠部３内に位置するよう各外駒１を配列し、孔４
   ａを有する芯駒４を外駒１の各折曲片１ａ内に挿入して
   、この孔４ａより隣り合う外駒１の起立部２ａを突出し
   、さらに各折曲片１ａと起立部２ａとを内側に折り曲げ
   て各外駒１を連続的に連結してなる時計バンド。