JPS5843828B2 - 両面媒体用磁気記録装置における磁気ヘッド支持装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフレキシブル・ディスクの両面に磁気記録する
両面媒体用磁気記録装置における磁気ヘッド支持装置の
改良に関するものである。

現在、フレキシブル・ディスクの両面に磁気記録する両
面媒体用磁気記録装置の磁気ヘッド支持装置として、第
１図及び第２図に示すように、第１磁気ヘツド１と第２
磁気ヘツド２をフレキシブル・ディスクの半径方向Ｘ−
Ｘ（第１図において０はフレキシブル・ディスクの回転
中心）と円周方向Ｙ−Ｙ方向に運動の自由度を持つジン
バル３゜４を夫々介して開閉可能の第１担体５と、第２
担体６に取付け、各担体５，６に各設げたピボット７．
８で、ジンバル３，４を介して各磁気ヘッド１．２の中
心を支承したものが、一般に使用されている。

この磁気ヘッド支持装置は、各ヘッドが２方向に運動の
自由度を持つため、フレキシブル・ディスクの撓みに対
し、追従性がありコンタクト性能に優れているのでフレ
キシブル・ディスクへヘッドを密着させるためのバネ圧
が小さくて済む利点があると同時に、ヘッドとジンバル
は同一部品が使用出来る特長がある。

ところが、各磁気ヘッドは２方向への運動の自由度を持
たせるため夫々１個のピボツ）７．８で支承する構造と
なっているので、フレキシブル・ディスクが撓んだ場合
、第３図に示すように磁気記録部がＬ′の位置に移動し
正常時の軌道中心りからｄだげ磁気記録部が片寄りを生
じ、再生された信号の振幅を下げて、正しい読み出しが
行なわれない場合がある。

また、この片寄りの為軌道（記録）密度を上げられない
という欠点がある。

一方この欠点を解消したものとして、一方の担体、例え
ば前記第１担体５に設ける第１磁気ヘツド１をジンバル
３を介さないで第１担体５に直接固定したものがある。

しかし、この磁気ヘッド支持装置は、前述のような欠点
はないが、一方の磁気ヘッドが固定であるため、フレキ
シブル・ディスクの撓みに対し追従性が悪く、そのため
、他方の磁気ヘッドの押える力を所定のコンタクト性を
得るため太きくしなげればならないので、必然的に摩擦
が犬となり、フレキシブル・ディスクの寿命を短かくす
るという欠点がある。

そこで、本発明は之等の欠点のない磁気ヘッド支持装置
を提供しようとするものである。

即ち、本発明は一方の磁気ヘッドは従来と同様半径方向
と円周方向に自由度を持つ支持機構を介して担体に取付
けるが、他方の磁気ヘッドは円周方向にのみ運動の自由
度を持つ支持機構を介して担体に取付けるようにしたも
のである。

以下本発明の実施態様について図面に基づき説明する。

第４図は本発明の一実施例を示すもので、１０゜１１は
第１及び第２担体、１２．１３は第１及び第２磁気ヘツ
ドである。

第２磁気ヘツド１３は従来と同様、半径方向と円周方向
に運動の自由度を持つジンバル１４と１個のピボット１
５から成る支持機構によって支承される。

即ち、第２図に示すものと同様の枠状接着部３１にＹ−
Ｙ線上に設けた連結部３２．３３を介して連結された半
径方向に揺動する枠状部３４と、Ｘ−Ｘ線上に設けた連
結部３５．３６を介して枠状部３４の内側に連結された
円周方向に揺動する磁気ヘッド取付部３７から成るジン
バルと、第２担体から突設し磁気ヘッド取付部３７の中
心に接するピボットによって支承されている。

そして他方の第１磁気ヘツド１２は、第１担体１０に取
付けられた前記ジンバル１４と同一の構造のジンバル１
６の磁気ヘッド取付部に固定されているが、半径方向に
並べた２個のピボット１７゜１８によって２点で支承さ
れ、円周方向にのみ揺動し得るように構成されている。

本発明は軌道中心に対する磁気ヘッドの片寄りは磁気ヘ
ッドのフレキシブル・ディスクの半径方向の自由度を無
くすことにより解消できるという考えに基づくもので、
一方の磁気ヘッドの円周方向の自由度は残し、半径方向
の自由度のみを無くすことにより従来の欠点を解消した
ものである。

上記の実施例では、製作上の有利性を考慮して従来の同
様構造のジンバルを使い、２点ピボット支持で円周方向
には自由度はあるが、半径方向には自由度のない支持機
構を得るようにしたものである。

こ又で容易にわかるように、ピボットの代りにナイフェ
ツジを使用しても同様の機能を有する支持機構を構成す
ることが出来る。

以上の構成に係る磁気ヘッド支持装置は、磁気ヘッド１
２．１３をジンバル１６を介して２個のピボット１７．
１８により水平に支承し、ピボット１７．１８間の中央
をジンバル１４を介して１個のピボット１５で抑止する
構成であるから、ヘッドは従来のように半径方向には傾
斜しないので、軌道中心に対する片寄りを生じないこと
は一方の磁気ヘッドを固定した従来の支持装置同様であ
る。

また、フレキシブル・ディスクの回転中の円周方向の波
打ち現象による撓みを考えると、上下の磁気ヘッドは何
れも円周方向に運動の自由度を持つので追従性能の点で
も問題はない。

また、下部の第１磁気ヘツド１２は従来装置のように完
全な固定ではなく、円周方向に自由度を持ち、上部の第
２磁気ヘツド１３は２方向の自由度を持つので、フレキ
シブル・ディスクに対するコンタクト性能に優れ、一方
固定式の従来装置よりも磁気ヘッドの所要押圧力が小さ
くて済むため、最近問題となっているフレキシブル・デ
ィスクの寿命（耐用年数）を損うことがない等の特長が
あり、両面媒体用磁気記録装置の磁気ヘッド支持装置と
して優れたものである。

第４図に示した実施例では製作上の便宜を考えて、第１
磁気ヘツド用のジンバルとして第２図に示すようなパタ
ーンの２方向に運動の自由度を持つ公知のジンバルを使
用したが、１方向にのみ運動の自由度を持つジンバルを
使用すれば、ピボット又はナイフェツジを省略すること
が出来る。

第５図は１方向にのみ運動の自由度を持つジンバルの一
例を示すもので、枠状接着部２１にＸ／−Ｘ′線上に設
けた連結部２２．２３を介して磁気ヘッド取付部２４を
連結したものである。

このジンバル２０のみで第１磁気ヘツド１２を支承する
場合、フレキシブル・ディスクに対するコンタクト性能
にやΣ難があるが、中心を１点ピボットで支承したり、
Ｘ／−Ｘ’力方向並べた２点ピボット又はナイフェツジ
で支承することにより優れたコンタクト性能を得ること
が出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置の縦断面図、第２図は第１図における
下部担体の平面図、第３図はその問題点の説明図、第４
図は本発明実施例の縦断面図、第５図は異なるジンバル
のパターンを示す図である。 １０・・・・・・第１担体、１１・・・・・・第２担体
、１２・・・・・・第１磁気ヘツド、１３・・・・・・
第２磁気ヘツド、１４及び１６・・・・・・ジンバル、
１７及び１８・・・・・・ピボット。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ フレキシブル・ディスクの両面に夫々磁気ヘッドを
   接触させる両面記録型磁気ヘッドの支持装置において、
   第１磁気ヘツドを前記フレキシブル・ディスクの円周方
   向に運動の自由度を持つ支持機構を介して第１担体に取
   付け、第２磁気ヘツドは前記フレキシブル・ディスクの
   半径方向と円周方向に運動の自由度を持つ支持機構を介
   して第２担体に取付げたことを特徴とする磁気ヘッド支
   持装置。 ２ フレキシブル・ディスクの半径方向と円周方向に自
   由度を持つジンバルと、フレキシブル・ディスクの半径
   方向に設けた２つのピボット又はナイフェツジから成る
   第１磁気ヘッド支持機構と、前記ジンバルと同一のジン
   バルと、その中心点支持のピボットからなる第２磁気ヘ
   ッド支持機構を具備したことを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載の磁気ヘッド支持装置。 ３ フレキシブル・ディスクの円周方向に自由度を持つ
   ジンバルから成る第１磁気ヘッド支持機構と、フレキシ
   ブル・ディスクの半径方向と円周方向に自由度を持つジ
   ンバルとその中心点支持のピボットから成る第２磁気ヘ
   ッド支持機構を具備したことを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載の磁気ヘッド支持装置。 ４ 第１磁気ヘッド支持機構のジンバルの中心点支持ピ
   ボットを第１担体に設けたことを特徴とする特許請求の
   範囲第３項記載の磁気ヘッド支持装置。 ５ 第１磁気ヘッド支持機構のジンバルを支持するフレ
   キシブル・ディスクの半径方向に設けた２つのピボット
   又はナイフェツジを第１担体に設けたことを特徴とする
   特許請求の範囲第２項記載の磁気ヘッド支持装置。