JPS5843257B2 - ネツカソセイジユシハツポウシ−トセイヨウキノ セイゾウホウホウ - Google Patents

ネツカソセイジユシハツポウシ−トセイヨウキノ セイゾウホウホウ

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JPS5843257B2
JPS5843257B2 JP50129539A JP12953975A JPS5843257B2 JP S5843257 B2 JPS5843257 B2 JP S5843257B2 JP 50129539 A JP50129539 A JP 50129539A JP 12953975 A JP12953975 A JP 12953975A JP S5843257 B2 JPS5843257 B2 JP S5843257B2
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mold
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崇 松井
定雄 杉村
国雄 野尾
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Sekisui Plastics Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、加熱することにより、一方向の収縮率が、該
方向の直角に交わる他方向の収縮率に比して高度である
、矩形状の一枚の収縮性熱可塑性樹脂発泡シートと、平
板状の非収縮性熱可塑性樹脂発泡シートを材料とし、上
口縁部には強固なリブが設けられていて、側壁の厚みは
均一で平滑な表面を有し、且つ底板が強固に接合された
、熱可塑性樹脂発泡シート製容器を製造する方法に関す
るものである。
従来、熱可塑性樹脂発泡シートからコツプ等の容器を製
造する方法としては、平板状の発泡シートを加熱軟化さ
せた状態で真空酸形成は加圧成形する方法が専ら行なわ
れている。
かかる方法によって得られる容器は、断熱性の良好な熱
可塑性樹脂発泡シートにて構成されているので該容器内
に熱湯を入れても手で持てなくなるということはないが
、この容器は熱可塑性樹脂発泡シートを加熱軟化させ、
強制的に伸ばして側壁と底部とを一体に成形されるので
発泡シートの伸び率には限界があるために得られる容器
の側壁や底部が、特に側壁と底部との連接する角部が薄
くなり、容器自体の強度が低下するばかりでなく、当該
連接する角部周辺に穴が形成されて液密にならないとい
う欠点があった。
したがって、かかる方法においては高さが開口縁部の直
径よりも太きい、即ち深底の容器を得ることは到底不可
能であった。
また、予め截頭扇形に裁断された熱可塑性樹脂発泡シー
トを円筒状に彎曲して両側端を接合させて円筒側壁と威
し、該円筒側壁の内底部に側壁と同質材料から構成され
た底板を嵌着させて容器を製造する方法も米国特許3,
547,012及び米国特許3,673,033等によ
り公知である。
これらの方法によれば高さよりも小さな直径の開口縁部
を有した深底の容器を得ることができるが、しかしなが
ら、かかる方法によって開口縁部と底部とで径の異なる
容器を成形する場合、容器の側壁を構成する発泡シート
を、予め截頭扇形等の複雑な形状に裁断せねばならず、
その結果原反の発泡シートから上記容器の側壁部を裁断
するときに歩止まりが悪く、即ち原反の発泡シートの使
用効率が低く、ロスが大きくなるので、非常に経済的に
不利であるという欠点が存する。
また、一枚のシートから円筒状体並びに周脚部を有する
底板体を予め予備成形しておかなければならず、さらに
は、得られる円筒状体と底板を接合するに際しては、あ
らかじめ溶剤で接合面を軟化せしめ、然る後圧力を用い
るものでその成形工程は極めて複雑なものと言はざるを
得ない。
そこでかかる従来の方法を改良し、一方向の熱収縮率が
該方向と直角に交わる他方向の熱収縮率に比して高度で
ある発泡シートを材料として容器を製造する方法が独国
特許1479805、及び特公昭35−11669号等
で提案されている。
これらの方法には、例えば、押出機により環状に押出し
た熱可塑性合成樹脂円筒を外力により膨張せしめること
により、分子の配列を変え、該円筒の中心に向けて収縮
するように方向性を与え、これを該円筒より径の小さい
金型にセットし、底を当て加熱収縮せしめて金型に密着
させ、次に胴部と底部を接着せしめることを特徴とする
容器の製造方法が示されているが、しかし、これらの方
法は、非発泡性の、特に薄肉の容器を製造する方法に関
するものであって、発泡樹脂製の容器をこの方法で製造
することはできない。
例となれば発泡樹脂シートは、製造後品質を安定化させ
るために一定期間熱威させることが必要であり、一般に
製造後直ちに加工することは出来ない。
発泡樹脂シートは非発泡樹脂シートに比較して厚みが極
めて厚く、しかも剛性を有するので筒状体に成形した後
、筒状体を保持したままロール状に巻くことは不可能で
あり、熟成のために現状のままで保管することが極めて
困難である。
また、筒状体に成形した発泡樹脂シートに一方向のみに
一定の収縮率を有するように膨張せしめることも極めて
困難であり、結局独国特許1,479,805及び特公
昭35−11669号の方法を適用して発泡樹脂製容器
を工業的に製造することはできない。
また、これを改良するため一枚の一方向収縮性熱可塑性
樹脂発泡シートを材料として容器を製造する方法が特開
昭48−71481号及び独国公開特許2250638
号明細書に示されている。
この明細書に記載せられた容器の製造方法は次の通りで
ある。
即ち、容器の側壁の所望の内表面と対応するはゾ円錐台
形状の外部成形面を備えたマンドレルに、一方向の熱収
縮率が該方向と直角に交わる他方向の熱収縮率に比して
高度である管状の発泡樹脂シート製スリーブ体を載置し
、マンドレルの成形面と一致するまで加熱収縮させ、該
マンドレルの長軸線の横断方向に配置されるはゾ平坦な
環状部分に圧力を加えて該環状部分を圧潰させ、且つそ
の中の材料を融解させて前記平坦な環状部分の内部を液
密式に閉鎖して積重ね可能なコツプ状容器が製造される
しかし、上記の容器の製造方法、および得られる容器は
次の如き欠点を有する。
1、容器の側壁部を形成する筒状体は熱収縮性を有する
発泡樹脂シートから形成されているため、筒状体は加熱
されると収縮を起こし、マンドレルの外部成形面に密着
するが同時に後発泡も起る。
この現象を気泡の形状の変化という見地からみると、熱
収縮性を有するシートは、その製造工程に於て、収縮性
を有する方向に気泡が延伸され、その状態で冷却されて
いるため、気泡には収縮力が残っている。
このシートを軟化温度以上に加熱すると、この収縮力が
働らき、シートは延伸のかかった方向に収縮する。
これと同時に気泡内のガスが膨張し、後発泡が起る。
加熱前の状態と加熱収縮後のシートの表面の状態を比較
すると、加熱前のシートは気泡に延伸がかかつているた
め、シート表面は比較的なめらかであるが、加熱収縮後
のシートの表面はその気泡が球状になるために凹凸が生
成する。
これと並行してシートの製造上の関係で、シート全体に
均一な厚み、および気泡構造をもたせることは難しいた
め、シート表面の不均一さを避けることは不可能である
と考えられる。
このシート表面の凹凸および不均一さは、光の乱反剤を
起こし、特に印刷を施した時に、その外観面の悪さは顕
著に表われる。
シートに印刷処理を施した後成形した場合も、その表面
凹凸の生成により印刷が不鮮明化される欠点がある。
2、また、前記の方法ではマンドレル上に筒状体を嵌合
し、加熱要素により、マンドレルの外部成形面と相似形
になるように加熱収縮を行なわせた後、底部加工を施し
、液密式の底部を有する容器を形成した後、容器の口縁
部に補強を行なわねばならない。
口縁部の補強法としては、従来から知られている紙コツ
プ等のリップカール、リップローリング法み高発泡フオ
ームシートで圧縮して高密度部を形成する圧縮法等が考
えられる。
いずれの方法をとるにしても、これらの方法では、リブ
部の形成のため、必ずマンドレルから一度取りはずし、
しかるのちに前記の如くリブ成形装置に装着し、再度加
熱し、リブ成形を行なう工程が必要となる。
これは単に製造上のサイクル時間の増加による製造能力
の低下をきたすのみならず、容器の構成部材には、再度
の加熱により、加熱(胴部成型)→冷却(胴体取りはず
し)→加熱(リブ部戒型)→冷却という温度変化が与え
られるので、部材の後発泡による製品の肉厚の不均一性
および、製品の脆弱性を増大させ弾力性を失うという、
欠点をもつことになる。
3、さらに、前記の方法は、熱収縮作用により容器を成
型するため、容器の側壁の厚みは、積重ね可能な容器の
場合、そのテーパーに沿ってその頂部における小さな厚
さからその底部における大きな厚さをもつことになる。
例えば、厚さ0、5 mrnのシートを用いて深底の容
器を製造した場合、その厚みは容器の開口部では0.7
−0.9間、容器の底部では1.1−1.3mmとなる
即ち、開口部と底部とではかなり厚みの相違する容器が
得られる。
これをマンドレルに嵌合しその周囲をインキの塗布され
た印刷版を回転せしめて容器の表面に印刷すると、容器
の間部における肉厚の差により、印刷版とコツプ表面と
の接触によって、厚みの厚い部分にしわ、よじれが発生
し、その結果、美麗な印刷ができない。
この側壁の厚さの増加による熱しゃ断性を大きなメリッ
トとして強調されているが、本発明者が測定した結果に
よれば、容器類に使用される、密度が0.3.!li’
/ホ「0.19/CC,0,5−1,5%J度の厚さの
熱収縮性を有する発泡シートの熱伝導率は0.035−
0.040 Kcal/m hr、 ’Cという結果
が得られ、殆んど差がないことが判明した。
しかも密度が0.2 N /QC1厚さが0.4%の発
泡シートから成型した容器に90°−95°Cの熱湯を
注入したとき、その表面温度は約70°Cであったが充
分手で持つことができた。
以上の2点の結果から、実用上、側壁の厚さを増加して
断熱性を増しても底部側壁の厚さの増加は、積重ね高さ
の増大をきたすので好ましくないことが判明した。
また上記の特開昭48−71481号の明細書及び独国
公開特許2250638号明細書中には、マンドレルに
、熱収縮性の発泡シート製スリーブ体を載置し、該シー
トをマンドレルの成形面と一致するまで加熱収縮させ、
該マンドレルの長軸線の横断方向に配置される略々平坦
な環状部分を形成し、しかる後該環状部分が高温度にあ
る間に該環状部分を底押し部材で押圧し、底板材を上記
環状部分に融着させて底部を形成することにより容器を
製造する方法も開示されている。
しかしながらこの方法においても、底板を上記の環状部
分に単に底押し部材で押圧した場合、両者の融着が十分
に行なわれず得られた容器内に液体を入れた場合、この
底部の融着手良部から液体が漏れることが度々上じたり
、或は、底板材と側壁部との接合部に溶融した樹脂が食
出し、得られる容器の底部にパリを形成し商品価値を低
下させるのみならず、ひいてはこの容器を積重ねる時に
も弊害が生じる等の欠点があった。
そこで本発明者は、加熱することにより一方向のみがこ
れと直角に交わる他方向よりも大きく収縮する一方向収
縮性熱可塑性樹脂発泡シートにて周側壁部の下端部に平
坦な環状部が連続して設けられた有孔容器を一旦作り、
該有孔容器の環状部に底板を接合する方法について更に
種々研究を重ねた結果、雌雄一対の金型を用いて圧縮成
形する際に、雌雄一対の金型で形成されるクリアランス
を調整することにより、従来の欠点を解消し、底板が強
固に接合され、パリの発生もなく、外観の美麗な容器を
得る方法が完成するに至ったものである。
また本発明者は、かかる容器の開口縁部に強固なリブを
形成する方法を考え出すことにも成功した。
この発明において使用される熱可塑性樹脂発泡シートと
しては、例えばポリスチレン、スチレンとメチルメタア
クリレートあるいはサクリロニトリル等との共重合体、
ポリメチルメタアクリレート、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンおよびポリ塩化ビニル等を原料として、これにア
ゾジカルボン酸アミド、ジニトロンベンタメチレンテト
ラミン等の化学発泡剤、またはプロパン、ブタン、ペン
タン等の易揮発性の発泡剤を加えて、押出機を用いて発
泡成形したシートを例示することができる。
本発明で使用される前記発泡シートは、その発泡シート
の軟化点以上の温度に加熱したとき、特に一方向のみが
大きく収縮し、その収縮に際し、その方向と直角に交わ
る他方向は収縮の度合が非常に小さいか、または全く収
縮しない性質を有する一方向収縮性の熱可塑性樹脂発泡
シートである。
この発泡シートの収縮の度合の1例を数値的に表現すれ
ば、135°Cの温度で5秒間加熱したときに、一方向
の収縮率がこの方向と直角に交わる他方向の収縮率に対
して1.5倍以上であり、かつその収縮の大きい方向の
収縮率は15条以上である。
本発明方法では、収縮度合の大きい方向の収縮率は30
%以上、収縮度合の小さい方の収縮率はO〜10係のも
のが好適に使用される。
勿論小さい方向の収縮率はマイナス、即ち5俤程度膨張
するものであってもよい。
かかる発泡シートであれば、収縮率の大きな方向を筒の
周方向とし、収縮率の小さな方向を筒の母線方向として
筒状体と成し、該シートの軟化点以上の温度に加熱した
場合に、筒の内径が大きく縮小するのに対し、母線方向
の長さはさほど変化しないという性質を呈する。
また、上記の発泡シートの中でも、ポリスチレン樹脂よ
り戒る一方向収縮性の発泡シートは、剛性があり、筒状
に彎曲して筒状体と成すに際して、効果的に用い得る点
で最も好適に用いられる。
前記発泡シートの厚みは得ようとする容器の大きさによ
って異なるが、一般に0.25−2(1)の範囲のもの
が好適である。
発泡シートの厚みが0.25朋以下のものは剛性が弱く
、筒状体としての強度が得られ難く、また加熱収縮させ
る際に、収縮率が大きいと発泡シートが破れる欠点が生
ずる。
一方、発泡シートの厚みが2朋以上のものは剛性が強い
ため彎曲性が劣り、殊に小口径の筒状体を形成せしめる
場合には不適当である等の欠点がある。
また、本発明で使用される発泡シートは、その密度が0
.4.9 /CG以下のものが好ましい。
中でも密度が0.4−0.06 gm、のものが好適に
使用される。
上記の性質を有する熱可塑性樹脂発泡シートを、収縮率
の大きい方向を長手方向として矩形状に裁断し、加熱し
たときに筒の中心軸に向けて収縮するように筒状に彎曲
させて前記発泡シートの両側端を加熱溶着等により接合
して筒状体となす。
かくして得られた筒状体は、周方向に引張り応力が残存
しているため、強く把握すると周方向にそって裂は易い
状態となっているが、本発明方法では、筒状体の縦方向
に上記シートの接合部が設けられているので、裂は易い
状態が非常に改善されている。
本発明方法において使用される容器の底板は、平板状の
、例えば円板状であり、且つ有孔容器を構成する上記の
熱可塑性樹脂発泡シートと同じ樹脂材料から成るものを
用いる必要がある。
有孔容器を構成する樹脂と底板を構成する樹脂が異質の
ものであると、両者は強固に融着接合されずに互に剥離
してしまうので好ましくない。
なお有孔容器を構成する発泡シートは熱収縮性を有する
ものであるが、底板に用いられる樹脂シートは実質的に
熱収縮性を有しないものであることを必要とする。
またこの底板としては発泡した或は非発泡の樹脂シート
を適宜使用することができる。
以下図面を参照しながら本発明方法を更に詳細に説明す
る。
本発明方法で使用する周側壁の下部に平坦な環状部が連
続して設けられた有孔容器は、例えば次のようにして得
ることができる。
即ち、加熱することにより一方向のみがこれと直角に交
わる他方向よりも大きく収縮する予め一枚の矩形状に裁
断された一方向収縮性の熱可塑性樹脂発泡シート1を、
加熱したときに筒の中心軸に向けて収縮するようにして
筒状に彎曲させてその両側端部を重ね合わせ、この重ね
合わせ部に131〜200℃の温度に加熱された治具を
当接して融着接合し、筒状体2を形成した後、該筒状体
2を得ようとする容器の内面の形状に相応した外部成形
面を有した雄型3上に少なくとも筒状体2の一端が雄型
3の端部平坦面よりも延出するようにして套嵌し、かか
る状態にて雰囲気温度180°〜200℃にする赤外線
ヒーターで側面から5〜10秒間加熱し、収縮させると
雄型3の端部平坦面よりも延出した筒状体2の端部が筒
の中心方向に集束して、雄型3の端部平坦面の周縁部を
環状に被覆するに至り、側壁の下部に平坦な環状部41
が連続して設けられた有孔容器4が形成される。
かくして得られた有孔容器の外表面は球状に膨張した気
泡のために平滑性が失われ、且つシートの厚みは容器の
開口部より底部が厚くなったものである。
本発明方法においては、以上の様にして得られた周側壁
の下部に平坦な環状部41が連続して設けられた有孔容
器4の該環状部41に底板5を雌雄一対の金型内にて融
着接合せしめることにより熱可塑樹脂発泡シート製容器
を形成するものである。
第7図及び第8図は、本発明で使用する金型及びこれに
摺動自在に取着されたリブ形成部材の例を示す図であっ
て、第7図aは雌型と雄型を型締しリブ形成部材を押圧
する前の状態を示し、第7図すは前記第7図aの状態か
らリブ形成部材を押圧した状態を示す。
第8図は別の態様のリブ形成部材を使用した例であって
金型を型締し、さらにリブ形成部材を押した状態を示す
而して本発明で使用する上記金型は第7図及び第8図に
示すような一対の雌型6及び雄型3とから成り、該雌型
6と雄型3とは型締めしたときに得ようとする容器の形
状に相応したクリアランス7を形成するものである。
雌型6の内部成形面は雄型3の外部成形面と相似形に形
成されており、雄型3の周側壁部全周にわたりこれと均
一のクリアランス7が設けられており、またこのクリア
ランス7は、雄型3に緊着した前記の筒状体2が熱収縮
せられて形成された有孔容器4の厚みよりも僅かに狭い
程度と威されている。
上記の如く、有孔容器4の外表面は平滑性が失われ、且
つ有孔容器4の側壁の厚みは開口部より底部が厚くなっ
たものであるから、クリアランスを狭くすることによっ
て有孔容器の外表面が雄型6の押圧に際し、雌型6の内
表面に沿って滑り乍ら圧縮され、その結果、容器の側壁
を構成するシートの外表面の気泡は、開口部に向けて引
張られ偏平な気泡に変形され、極めて光沢があり、且つ
印刷適性に優れた平滑な外表面及び均一な厚みを有する
側壁が形成されるのである。
クリアランスを狭くする度合は、有孔容器の側壁の厚み
によって異なるが、有孔容器の厚みの薄い開口部付近の
部分が僅かに圧縮されるだけで充分である。
これによって、有孔容器の厚みの厚い下方部が多く圧縮
される結果、表面平滑なものが得られる。
一方雄型3の側壁部にはテーパーが付されておりかかる
テーパーの角度は3〜12度となるのが好ましく、また
得られる容器の形状によっては上部においてテーパーの
角度が大きく、下部Oこおいてテーパーの角度が小さく
漸次変化する如きものでもよい。
更には得ようとする容器の開口縁部にリブを形成する場
合(こは、上記雄型3の側壁テーパ一部の下方4こ平行
部分31を設けることが望ましい。
このようにすれば前記筒状体2は、加熱収縮されたとき
に、まず雄型3の平行部分に緊着し、次いで漸次テーパ
一部に緊着するに至り、そして最後に雄型3の端部平担
面より延出した部分が筒の中心方向に集束して平担な環
状部41が形成され、かくして第5図に示すような周側
壁の上部(こは平行部42が、そして下部には平担な環
状部41が連続して設けられた有孔容器4が形成される
なお、このとき底板5を雄型3の端部平担面上に予め真
空孔103からの真空作用により固定し載置しておくと
、第4図Gこ示すように筒状体2は底板5を包み込むよ
うにして収縮される。
次いでこの状態にて第7図aの如く雌型6を雄型3に向
けて押圧し雄型3と雌型6とを嵌合して型締めした後、
上記有孔容器4の平行部42を第7図すの如くリブ形成
部材8にて抑圧成形すれば、第6図に示すような開口縁
部にリブ9を有し、底板5が融着接合された容器10が
得られる。
かかる成形は、発泡樹脂シートの軟化点以上の温度、即
ち、70〜100°Cで行なうのが好ましい。
この温度は、雄型3を上記温度に保持することによって
得られる。
成形サイクルを短くするため、雄型3を上記温度に加熱
し、雌型6を70℃以下、特に10〜40℃の温度に冷
却するのが好ましい。
雄型だけでなく雌型をも上記温度に加熱した場合は、成
形サイクルは長くなるが製品の表面は雄型を冷却したま
ま成形する場合に比べ、より平滑で且つ美しくなる。
加熱温度が高いと発泡樹脂シートが溶融して樹脂化し、
或は気泡が崩壊するので得られる容器の外観が悪くなり
、また冷却して成形金型から容器を取り出すのに余分の
時間とエネルギーを必要とするので好ましくない。
また加熱温度が低い場合には、容器の表面に皺が発生し
、或は成形不十分となって良質の容器を得ることができ
ない。
本発明において、雄型、雌型およびリブ形成部材の加熱
、冷却は次のようにして行なわれる。
即ち雄型3の内部空洞に送入孔81および排出孔82を
設け、雌型6にも同様(こ送入孔98、排出孔99を設
け、加熱する場合には熱水、加熱水蒸気、加熱空気等を
送入孔81,98から送り込み排出孔82.99から排
出せしめ、冷却する場合には冷水を送り込むことにより
短時間で所望の加1、冷却を行うことが出来る。
リブ形成部材に於ても送入孔105および排出孔106
により同様に加熱、冷却が可能である。
本発明において使用する雌型6及び雄型3は、鉄、アル
ミニウム等の金属1.耐熱性の合成樹脂等から構成され
ている。
本発明方法においては、前記有孔容器4の環状部41が
当接する部分の雌型6の内面上或は雄型3の外面上に、
該クリアランス部7の厚みの50〜90多の高さを有す
る少くとも一つの環状の突条11を一体に設けるもので
ある。
50%より少いと底板が強固に接合されず、90係を越
えると突条11に当接する部分が完全に樹脂化されて透
明となり、得られる容器の外観を損うので好ましくない
この突条11の形状としては、第12図に示す様なリン
グ状、第13図に示す様な複数のリング状、これに第1
4図に示すような不連続に設けられた突起11′とリン
グ状突条11との組合せ等適宜変更し得る。
この場合、突起11′は突条11と同一高さが好ましい
また突状11及び突条11と突起11′の先端部は平担
に成されているのが好ましい。
先端部が鋭角と威されていると、得られた容器の底部に
貫通した孔或は切れ目が形成され易く液密式とすること
ができなくなるので好ましくない。
第9図は雌型6の内面上に突条11を設け、雌型6と雄
型3とを型締めし、有孔容器4の環状部41と底板5と
を加熱成形して接合する直前の状態を、第10図は雌型
6と雄型3とを型締めし、有孔容器4の環状部41と底
板5とを一体に接合させた状態を示すものである。
なお、第11図は雄型3の外面上(こ突条11を設けて
成形する場合の例を示すものである。
而して、上記の突条11は第9図に示すように前記有孔
容器4の環状部41が当接する部分(こ設ける必要があ
るが、例えば複数のリング状の突条を設けるときには、
少くともその最も外側のリングは該環状部に当接される
ようにしなければならない。
かかる突条11の先端部の端面が占める面積は、前記有
孔容器4の環状部41の大きさや、雌型6と雄型3との
型締め圧力等によって変化し一部には言えないが、突条
11の端面の面積が得られる容器の底部面積に対して大
きくなりすぎると有孔容器4の環状部41と底板5とを
十分に強固に接合するという効果が得られなく、一方こ
の端面の面積が小さくなりすぎた場合には、得られる容
器の底部に孔や切れ目ができ液密式でなくなる欠点が生
ずるので好ましくない。
また本発明方法は、容器の開口縁部にリブを形成する改
良された方法をも提供する。
即ち、一対の雌型6及び雄型3とから成る金型に、雌型
6と雄型3とが型締めされたとき、得ようとする容器の
形状に相応したクリアランス7を形成し、且つ該クリア
ランス7は第16図及至第18図に示すようにリブ対応
部72から周側壁対応部73に連接する部分において、
該連接部74のクリアランスが全周にわたって側壁対応
応部73のクリアランスの70〜20%と狭く絞った形
成と威すものである。
リブを形成するには、雌型6と雄型3とを、嵌合して型
締めした状態にて、雌型6と雄型3との間のクリアラン
スTの下部の平行な筒状クリアランス部をリブ形成部材
8(こて押圧し、加熱軟化された発泡シートを圧縮し、
一部樹脂化させて体積を減少せしめればよい。
上記のリブ形成部15t8は第7図に示すように雌型6
と雄型3との間で摺動するようにして取着するか或は第
8図に示すように雌型6の一部を流用する如きの構造と
威してもよい。
このリブ形成時の加熱温度は70〜100℃にて行うの
が適当である。
なおリブを形成すべき部分の発泡シートの長さは、シー
トの厚み、発泡倍率、容器の開口縁部の直径等によって
異なり一部には言えないが、一般に20〜7多の長さに
まで圧縮するのが適当であるので、得られるリブの高さ
の5倍〜15倍程度の長さにするのが好ましい。
例えば、厚みQ、5mmで発泡倍率5倍の発泡シートを
使用した場合、リブを形成すべき部分の発泡シートの長
さを30mmI[す、これを3能の高さにまで押圧して
リブを形成させると、外観、強度ともに優れたものが得
られる。
なお、前記のクリアランスの連接部74の具体的な態様
としては、第16図に示す様な雌型6の内部成形面の側
壁下部からリブ対応部にかけて急激に垂直に下し、雄型
3のテーパ面との間に絞り連接部74を形成したもの、
或は第17図及び第18図に示すように雄型3の下方に
設けられた平行部を雌型6内に向けて延長し絞り連接部
74を形成する等適宜採択し得る。
なお第16図は第7図の、第18図は第8図のリブ部付
近の拡大図である。
また第15図は従来の金型のクリアランスを示すもので
ある。
而して、この連接部74のクリアランスが側壁対応部7
3のクリアランスの70%以上になると、従来の場合と
同様に加熱軟化された発泡樹脂シートがリブ成形部材8
により押圧圧縮されたときに、樹脂化されたリブ部の樹
脂が側壁対応部73に向けて押し込まれて逃げ込むとい
う現象が生じ、その結果として得られた容器の側壁部に
は皺や歪が発生し、また強固なリブを形成しようとすれ
ば自づからリブ部に供する発泡シートを予め大きく取ら
ねばならず、極めて不経済的である。
これに対し、上記のクリアランス連接部74の厚みが側
壁対応部73の厚みの20φよりも小さくなると、得ら
れる容器のリブが側壁部から外れてしまう虞れがあるの
で好ましくないので該連接部74のクリアランスは側壁
対応部T3のクリアランスの70〜20%とすることが
必要である。
また、クリアランスの連接部74の絞り形状はリブ部全
周にわたって設ける必要がある。
もし一部でも絞り形状と成されていない部分があると、
リブ部を押圧したときに加熱軟化されて一部樹脂化した
ものが、この部分から容器側壁部(こ向けて流れ込むと
いう現象が生じるので好ましくない。
更に本発明方法は、容器の上部口縁(こリブを形成する
更に改良された方法をも提供するものである。
即ち、上記の如くクリアランス連接部74を絞り形状と
威し、更に複数個の段部121が全周にわたり連続して
設けられ、各段部基端と該段部に隣接する段部頂端との
間の高さが最終リブの厚みの25〜75俤と成され、且
つ各段部の頂端部が先鋭と威されている環状のリブ締付
は部材12を、形成されるリブの下面に当接するように
して締付けることにより容器の開口縁部(こリブを形成
するものである。
雌型6と雄型3とを型締めした後、好ましくは0.05
〜5秒以内に雄型3の下部に設けられた平行部(こ沿っ
てリブ形成部材8を押し上げ、発泡シートを押圧するこ
とにょリリブを形成させるわけであるが、リブ形成部材
8が押し込まれる筒状の間隙部の厚みは、発泡シートの
厚みよりも大きくされており、単にリブ形成部18を押
圧した際fこ、第22図に示すようにシートが蛇腹状の
屈曲した形で圧縮されるので、従来の方法においては発
泡シートが十分に加熱軟化されていないと冷却した後に
金型から成形品を取り出したとき、形成されたリブが蛇
腹状に再びはぐれるという欠点があった。
また発泡シートを過度に加熱すると完全に溶融樹脂化し
て体積の著しい減少を起こしリブ部(こ供するシートを
予め大きく取らねばならず極めて不経済である。
本発明においては従来のかかる欠点をクリアランス連接
部74を絞り形状と成し、更に上記の如き構造と成され
たリブ締付は部材12を用いることにより解消したもの
である。
リブ締付は部材12は雌型6の一部を流用すればよく、
また別個(こ用意して雌型6に取着してもよい。
リブ締付は部材12の全周にわたり連続して設けられた
複数個の段部121は、第10図に示すように鋸歯状と
成し、段部121の頂端部は先鋭と成されているのが最
も好ましい。
段部121の頂端部が先鋭でない場合lこは、蛇腹状に
屈曲された発泡シートを十分に押圧することができない
第20図及び第21図にリブ締付は部材12付近の拡大
図を示す。
第22図はシートがリブ形成部材8にて蛇腹状に屈曲し
て圧縮される状態を、第23図はリブ形成直後の状態を
示すものである。
なお、上記段部121は、各段部基端を該段部に隣接す
る段部頂端との間の高さが、最終リブ高さ方向厚みの2
5〜75優とするのが好ましい。
この段部121の高さは、リブの高さ方向の厚みによっ
て多少変化するが、75%よりも高くすると形成された
リブ(こ大きな穴があき、また強度も低下するので好ま
しくなく、逆に25係よりも低い場合lこは、蛇腹状に
屈曲したリブ部の発泡シートを十分に強固に締め付ける
目的が十分に果たせないという欠点が生ずるので好まし
くない。
以上のように、方発明方法によって得られる容器は、そ
の側壁が成形用雌型の押圧によって均一の厚みに形成さ
れる。
また収縮、後発泡によって生成された表面の凹凸は押圧
された平滑な表面に整形される。
従って表面が美麗で且つ光沢があると共に、全く同一の
容器を大量生産するのに好適である。
表面が平滑であることは、また印刷を施す場合にも極め
て有利である。
表面を抑圧処理しない場合には収縮、後発泡によって気
泡が丸くなるためその表面が平滑でないので特に細かい
文字、図形を印刷することができず、不鮮明になる欠点
があるが、本発明)こよる容器は、表面が平滑であるの
で、紙面に印刷するように鮮明に印刷を施すことができ
る。
また、予めシートに印刷を施しておく場合Oこも成形用
雌型で押圧されて印刷面が平滑になるので印刷が鮮明に
維持される。
また、前記有孔容器の環状部が当接する部分の雌型の内
面上或は雄型の外面上に突条或は突条及び突起を設けた
金型を使用して底板を有孔容器の環状部に圧縮融着接合
させるので、底板は有孔容器の環状部に容易に強固に接
合され、しかも雌雄一対の金型内にて融着接合するもの
であるので、樹脂が食出して得られる容器の底部にパリ
が形成されることもなく、外観の美麗な且つ積重ねにも
全く弊害の生ずることのない液密式の容器を得ることが
できる。
また上記の突条或いは突条及び突起を設けたことにより
次のような効果も得られる。
即ち、従来雌型と雄型との間に形成されるクリアランス
は、型締め圧力との関係から機械的にストッパーを設け
ることによって規制することが必須であり、ストッパー
を設ける場合には金型の構造が複雑になるばかりでなく
、設備費用も増大する等の欠点があるが、本発明におい
ては、上記のように雌型或は雄型に突条或は突条及び突
起を設けたことにより、突条或は突起面のみで金型締め
圧力を受けるので、型締め圧力は小さくて済み、そして
この様な小さな型締め圧力なので、有孔容器の側壁と底
板の抵抗が最終厚みを調整する作用を奏するので機械的
にストッパーを設けなくとも得られる容器の底部及び側
壁部の厚みを規制して均一な厚みにすることができると
いう優れた効果をも奏する。
更には、突条或は突起が当接した部分の容器底部には、
突条或は突起が模様として転写し、装飾効果を発揮し、
容器の商品価値を高めるという効果を奏する。
また本発明においては、容器の開口縁部にリブを形成す
る際に、金型のクリアランスのリブ対応部から周側壁対
応部に連接する部分を前記の如き絞り形状と成したこと
により、加熱軟化された発泡樹脂シートをリブ形成部材
によって押圧した際に、リブ対応部において圧縮された
樹脂が更に側壁対応部に向けて押し込まれて逃げ込んで
しまうということが殆どなく、シたがって、リブ部の樹
脂の移動が少ないから得られる容器の側壁部に皺や歪が
発生することもなく、更にはリブ部に供する発泡シート
も予め余分(こ大きく取る必要もなく少なくて済み、極
めて経済的である。
モしてリブ部の樹脂の移動が少ないので、リブ押圧部材
を大きな圧力でもって押圧できるので、押圧に要する時
間が減少することができるので成形効率も向上する等の
効果をも併せ有する。
更に、本発明においては、上記の如くクリアランスの連
接部を絞り形状と威し、且つ前記の如き複数個の段部が
全周にわたって設けられた環状のリブ締付は部材を使用
することにより、発泡シートから形成されたリブが蛇腹
状に再びほぐれることなく強固に締め付けられて接合さ
れ、またこの締め付けは、クリアランスの連接部が絞り
形状と威されていることからも、樹脂の流れが制限され
ているのでその効果は倍加し、極めて強固なリブが形成
されるという優れた作用効果を奏するものである。
次に実施例及び比較例を挙げて、本発明方法を更に明ら
かなものにする。
実施例 1 まず厚み0.5皿、密度が0.1897ccで一方向の
収縮率が50俤、直角に交わる他方向の収縮率が4俤で
ある一方向収縮性のポリスチレン樹脂発泡シートを、収
縮率の大きな方向を長手方向として横2951m、縦1
50間の大きさの矩形に切断した。
次いで該切断シートを加熱した時の筒の中心軸に向けて
収縮するようにして筒状に彎曲させて両側端の重ね合わ
せ部を170℃に加熱された治具にて融着接合し、筒状
体を形成した。
尚、前記発泡シート1の両端を接合して筒状体2とする
とき、第24図に示す如く加熱治具りが重ね合せ部の端
部を残して接合されたとき、第25図に示すように、そ
の端部は外表面上4こ反り返り、バリEを形成する。
本発明の方法によれば、かりに、かかるバリEが形成さ
れても雌型6の押圧によって平滑な表面を有する容器を
得ることができる。
この筒状体を予め80°Cに加熱された雄型に、雄型の
端部平担面から15m梃出するようにして套嵌させると
ともに、熱収縮性を有しない厚み1、1 trim、密
度0.091 g/cc、直径63關の円形の平板状ポ
リスチレン樹脂発泡シートから成る底板を雄型の端部平
担面上に装着し、雄型Oこ設けられた真空吸引孔を通じ
て真空作用(こより吸着固定した後、雰囲気温度180
°Cにする赤外線ヒーターにより側面から7秒間加熱し
た。
上記の筒状体は加熱により収縮し、雄型の外部成形面に
緊着し、また雄型の端部平担面よりも延出した部分は、
筒の中心方向に収束され、底板を被うよう(こして平担
な環状部を形成し、かくして内部に底板が装着された状
態で、周側壁の下部に平担な環状部が連続して設けられ
た側壁厚みが開口部で0.7 rran、下方部で1.
0關、環状部厚み1.1mmの有孔容器を得た。
次いで雄型に底板と有孔容器とが装着された状態にて、
雄型の外部成形面と相似形の内部成形面を有した雌型を
雄型に向けて嵌着させた。
側壁における雄型の外部成形面と雌型の内部成形面との
間隙であるクリアランスは均一に9.7 mmに調整さ
れており、底部におけるクリアランスは突条の部分を除
いて均一に0.8 mwに調整した。
雄型を90℃の温度に加熱し、及び雌型を30’Cの温
度に冷却した状態で雌型を170kgの圧力でもって雄
型と型締めを行ない、有孔容器の環状部に底板を押圧し
て融着接合させた。
なおこのときに使用した雌型の内部形成面には有孔容器
の環状部が当接する部分に、突条の高さが0.5 mr
n (クリアランスの厚みの62.5俤)、幅が1.0
皿、内径が40皿リング状の突条が一体(こ設けられた
ものを使用した。
次いで型締めから0.2秒後雌型を離型せずにそのまま
の状態で、90℃の温度に加温されたリブ押圧部材を1
60kgの圧力でもって、雄型の下方に設けられた平行
部分に緊着した発泡シートを垂直方向に30朋圧縮成形
してリブを形成せしめた後、雄型及びリブ押圧部材を7
秒間で65℃まで冷却し、離型して形成されたコツプを
取り出した。
装置の加熱冷却は次のようにして行なった。
即ち、雄型の内部空洞Oこ送入孔及び排出孔を設け、雌
型(こも同様に送入孔及び排出孔を設け、雄型を加熱す
るときには加熱水蒸気を送入孔から送り込み、凝縮水を
排出孔から排出させ、逆に冷却する場合には冷水を送入
、排出することにより、短時間で加熱、冷却を行ない雌
型には常時30℃の温度の水を通水せしめた。
なお、リブ押圧部材も同様に送入孔、排出孔を設け、雄
型を側面から加熱、冷却し、雌型を常時通水することに
よって迅速に加熱、冷却することができた。
以上のようにして本発明方法により得られたコツプは、
上部口縁の直径が89間、底部の直径が67mm、高さ
が105mm、側壁の厚みが0.7 mrrt、底面の
厚みが0.8 mm、雌型に設けられた突条が当接され
た部分の厚みが0.4 mrn、IJブの直径方向の幅
が3m7IL1高さが2朋、内容積465Mで、底板が
強固に融着接合され、側部及び底部には全くパリの発生
は見られず、また側壁の外表面は光沢があり、厚みの均
一な、更に、内部に水を入れたところ水が漏れることな
く完全に液密であった。
比較例 1 有孔容器の環状部が当接する部分の雌型の内部成形面に
突条が設けられていないものを使用した以外は実施例1
と同様(こしてコツプを成形したところ、底板と有孔容
器の環状部との融着は悪く、底板はコツプの底部から容
易(こ剥離され、また内部に水を入れたところ、融着の
悪い部分から水が漏れた。
また、コツプの上部口縁に形成されたリブの下方内面及
び側壁上部には皺が見られ、リブ部付近の外観は悪く、
また蛇腹状に押圧されて融着したリブ部の発泡シートが
、融着不十分なために再び蛇腹状にほぐれてしまった。
実施例 2 雄型の外部成形面と雌型の内部成形面との間隙であるク
リアランスを側壁部において0.7 mrrb、底部に
おいて0.8 mm、IJブ部の直径方向の幅3皿、厚
みが2 mm、側壁部とリブ部との連接部においてQ、
3 myt (側壁対応部の厚みの約43多)に調整
された金型を使用した以外は実施例1と同様にしてコツ
プを成形したところ、得られたコツプは実施例1におい
て得られた容器と同一の寸法を有するものであった。
ただし、側壁からリブ部に連接する部分の寸法は0.5
mmと狭くなっていた。
而してこのコツプは底板が強固に接合され、底部には全
くパリの発生は見られず、また内部に水を入れたところ
水が漏れることなく完全に液密であって、しかもコツプ
の上部口縁に形成されたリブは、実施例1のリブに比し
リブの下方内面及び側壁上部においても皺の発生は全く
見られず、外観は極めて美麗なものであった。
実施例 3 リブ押圧部材(こ、段部基端と該段部に隣接する段部頂
端との間の高さが1關、段部基端と該段部基端に隣接す
る段部基端との距離が2間、段部の頂端部は90’とな
され、かかる段部が全周にわたり連続して設けられたも
のを用いて成形した以外は実施例2と同様にしてコツプ
を成形したところ、得られたコツプは実施例2において
得られた容器と同一の方法を有するものであった。
また得られたコツプは底板が強固に接合され、底部には
全くパリの発生は見られず、内部に水を入れたところ水
が漏れることなく完全に液密であって、しかもコツプの
上部口縁に形成されたリブの下方内面及び側壁上部にお
いても皺の発生は全く見られず、外観の極めて美麗なも
のであり、しかもリブ部の発泡シートは十分(こ蛇腹状
に押圧融着され、使用時においても再び蛇腹状にほぐれ
ることのない、実施例1及び2で得られたよりも、より
強固なリブが得られた。
実施例 4 まず厚み0.471L11L1密度が0.15 i /
ccで一方向の収縮率が42優、直角に交わる他方向の
収縮率が4優である一方向収縮性のポリスチレン樹脂発
泡シートを、収縮率の大きな方向を長手方向として横2
25mm、縦120mmの大きさの矩形に切断した。
次いで該切断シートを加熱した時に筒の中心軸に向けて
収縮するようにして筒状に彎曲させて両側端の重ね合わ
せ部を170℃に加熱された治具にて融着接合し、筒状
体を形成した。
この筒状体を実施例1と同様に予め80℃に加熱された
雄型に、雄型の端部平担面から101m延出するように
して套嵌されるとともに、熱収縮性を有しない厚み1.
1 mm1密度0.0919 /cc、直径50mmの
円形のポリスチレン樹脂発泡シートから戒る底板を雄型
の端部平担面上に装着し、雄型に設けられた真空吸引孔
を通じて真空作用により吸着固定した後、雰囲気温度1
80℃にする赤外線ヒーターにより側面から7秒間加熱
した。
上記の筒状体は加熱により収縮し、雄型の外部成形面(
こ緊着し、また雄型の端部平担面よりも延出した部分は
、筒の中心方向に集束され、底板を被うようにして平担
な環状部を形成し、かくして内部に底板が装着された状
態で、周側壁の下部に平担な環状部が連続して設けられ
た側壁厚みが開口部で0.9mrrt、下方部で1.
Omrn1環状部厚み1.1 mmの有孔容器を得た。
次いで雄型に底板と有孔容器とが装着された状態にて、
雄型の外部成形面と相似形の内部成形面を有した雌型を
雄型に向けて嵌着させた。
側壁における雄型の外部成形面と雌型の内部成形面との
間隙であるクリアランスは均一(こ0.5 mmに調整
されており、底部におけるクリアランスは均一に0、8
mmに調整した。
雌型と雌型とを90℃に加熱した状態で110kgの圧
力でもって雄型と型締めを行ない、有孔容器の環状部に
底板を押圧して融着接合させた。
なおこのときに使用した雌型の内部成形面には有孔容器
の環状部が当接する部分に、突条の高さが0.5 mr
rt、幅が1.0 mm、内径が40順のリング状の突
条が一体に設け9吹ものを使用した。
次いで型締めから0.2秒後に雌型を離型せずにそのま
まの状態で、90℃の温度でリブ押圧部材を100kg
の圧力でもって、雄型の下方に設けられた平行部分に緊
着した発泡シートを鉛直方向に30TIL7IL圧縮し
てリブを形成せしめた後、雄型及び雌型とを10秒間か
けて65℃まで冷却し、離型して形成されたコツプを取
り出した。
装置の加熱冷却は実施例1と同様に行った。
以上のようにして本発明方法により得られたコツプは、
上部口縁の直径が73mm、底部の直径が49間、高さ
が81間、側壁の厚みがQ、 5 mtrt、底面の厚
みが0.8mrtt1雌型に設けられた突条が当接され
た部分の厚みが0.51n71L、 IJブの直径方
向の幅が3 mm1高さが2mmで、内容積が205C
Cで、実施例1と同じように底板が強固に融着接合され
、底部には全くパリの発生は見υげ、また内部に水を入
れたところ水が漏れることなく完全に液密であった。
実施例 5 実施例4において、側壁部とリブ部との連接部において
0.3 mm?こ調整された金型を使用した以外は実施
例4と同様にしてコツプを成形したところ、得られたコ
ツプは実施例4において得られた容器と同一の寸法を有
するものであった。
ただし、側壁からリブ部に連接する部分の寸法はQ、
4 mmと狭くされていた。
而してこのコツプは底板が強固に接合され、底部には全
くパリの発生は見られず、また内部に水を入れたところ
水が漏れることなく完全に液密であって、しかもコツプ
の上部口縁に形成されたリブは、実施例4で得られたリ
ブに比し、リブの下方内面及び側壁上部においても皺の
発生は全く見られず、外観は極めて美麗なものであった
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施態様を例示するもので、第1図は素
材として使用する一方向収縮性熱可塑性樹脂発泡シート
の平面図、第2図は筒状体の斜視図、第3図は筒状体を
雄型(こ套嵌した状態を示す断面図、第4図は第3図の
状態にて筒状体を加熱収縮させた状態の断面図、第5図
は有孔容器を斜め下方から見た斜視図、第6図は本発明
(こよって得られる容器の一例を示す斜視図、第7図a
及び第7図すは夫々雌型と雄型とを嵌合し、リブ形成部
材を押圧する前と押圧した後の状態を示す断面図、第8
図は第7図の別の態様を示す断面図、第9図は雌型と雄
型とを完全に嵌合させる直前の状態を拡大して示す断面
図、第10図は雌型と雄型とを嵌合させた状態を拡大し
て示す断面図、第11図は第10図の別の態様を示す断
面図、第12図乃至第14図は雌型内面上に設けられた
突起或は突条を説明する断面図、第15図は従来の金型
クリアランスを示す断面図、第16図乃至第18図は本
発明(こ係る金型クリアランスのリブ部付近を拡大して
示す断面図、第19図は本発明に係るリブ締め付は部材
を設けた雌型の断面図、第20図乃至第21図は金型ク
リアランスのリブ部付近を拡大して示す断面図、第22
図はリブ形成部材を押し付ける状態を示す断面図、第2
3図は第22図の状態からリブ形成部材を完全(こ押し
付付けた後の状態を示す断面図、第24図乃至第25図
は筒状体となすときの拡大断面図で、第24図はその接
合前、第25図は接合後の状態を示す図である。 図において1は一方向収縮性熱可塑性樹脂発泡シート、
2は筒状体、3は雄型、4は有孔容器、5は底板、6は
雌型、7はクリアランス、8はリブ形成部材、9はリブ
、10は容器、11は突起或は突条、12はリブ締付は
部材を示すものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の工程から戒る熱可塑性樹脂発泡シート製容器の
    製造方法。 (1)加熱することにより一方向に大きく収縮する一方
    向収縮性熱可塑性樹脂発泡シートから切断して一枚の短
    形状シートを得、このシートを、収縮せしめたとき中心
    に向けて収縮するように、両端を接合して円筒体を作成
    する工程、 (2)円筒体を、該円筒体の一端が円錐台形の雄型に、
    該雄型の端部平坦面より延出するように套嵌した後、加
    熱して収縮せしめ前記円筒体を該雄型に緊着せしめると
    共に周側壁の下部には平坦な環状部が連続して設けられ
    た有孔容器をつくる工程、 (3)この有孔容器の底部に、該容器を構成する樹脂と
    同じ材料からなる平板状の底板を当接せしめ、当接され
    た底板と有孔容器とを一対の雌型及び雄型とからなり、
    該雌型と雄型とは、型締めされたとき、前記有孔容器の
    側壁の厚みより小さく且つ側壁対応部の上端から下端ま
    で均一厚みのクリアランスを形成し、且つ上記有孔容器
    の環状部が当接する部分の雌型の内面上又は雄型の外面
    上に、該クリアランスの厚みの50〜90%の高さを有
    する少くとも一つの突条が一体に設けられた金型内で加
    熱圧縮成形して、底板を有孔容器の環状部に融着接合せ
    しめると共に、側壁の厚みを均一化する工程、 (4)金型を冷却して製品を取出す工程 2 次の工程から成る熱可塑性樹脂発泡シート製容器の
    製造方法。 (1)加熱することにより一方向に大きく収縮する一方
    向収縮性熱可塑性樹脂発泡シートから切断して一枚の短
    形状シートを得、このシートを、収縮せしめたとき中心
    に向けて収縮するように、両端を接合して円筒体を作成
    する工程、 (2)円筒体を、該円筒体の一端が円錐台形の雄型に、
    該雄型の端部平坦面より延出するように套嵌した後、加
    熱して収縮せしめ前記円筒体を該雄型に緊着せしめると
    共に周側壁の下部には平坦な環状部が連続して設けられ
    た有孔容器をつくる工程、 (3)この有孔容器の底部に、該容器を構成する樹脂と
    同じ材料からなる平板状の底板を当接せしめ、当接され
    た底板と有孔容器とを、一対の雌型及び雄型とからなり
    、該雌型と雄型とは、型締めされたとき、前記有孔容器
    の側壁の厚みより小さく且つ側壁対応部の上端から下端
    まで均一厚みのクリアランスを形成し、且つ該クリアラ
    ンスはリブ対応部から周側壁対応部に連接する部分にお
    いて、該連接部のクリアランスが全周にわたって、側壁
    対応部のクリアランスの70〜20%と狭く絞られてお
    り、及び上記容器の環状部が当接する部分の雌型の内面
    上又は雄型の外面上に、該クリアランスの厚みの50〜
    90係の高さを有する少くとも一つの突条が一体に設け
    られた金型内で加熱圧縮成形して底板を有孔容器の環状
    部に融着接合せしめると共に、側壁の厚みを均一化する
    工程、 (4)リブ形成部材にて、有孔容器の開口縁部を押圧し
    てリブを形成する工程、 (5)金型を冷却して製品を取出す工程、3 特許請求
    の範囲第2項記載の方法において、連接部に更に複数個
    の段部が全周にわたり連続して設けられ、各段部基端と
    該段部に隣接する段部頂端との間の高さが最終リブの厚
    みの25〜75係と威され、且つ各段部の頂端部が先鋭
    と戒されている環状のリブ締付は部材を、形成されるリ
    ブの下面に当接するように締付けることにより、開口部
    にリブを形成することを特徴とする方法。
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