JPS5843116B2 - 流体散布器具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は散水、薬液粉散布等の流体散布に使用する器具
に関し、散布量、散布距離、散布面積が単純な操作で簡
単に為し得、しかも構造簡易にして安価に製作し提供す
ることを目的としている。

従来の散布器具における散布量の調節は、器具本体を回
転させるか散布流体の供給圧を変更させる手段で行なっ
ているが、器具本体の先端部に方向性を具備させている
場合等には、流体供給がわを回転させなければならず、
斯る場合にはホース等が捩れる不都合が生じる。

又散布距離、範囲等の調節は前記散布量の調節とは別に
器具本体の仰角を変更する程度で大巾な調節ができない
。

本発明は斯る点に着眼して為されたものであって、先端
を放出用口としたジェット保護管と、流体供給用通路が
連結される通路連結体とが、軸線方向に摺動し且つ該摺
動で空室容積の変動する空室を流体通路連結部に形成す
るように、通路連・鞘体に遊嵌した流量調節リングを介
して直結され、前記空室内には、噴射口がジェット保護
管内へ臨出するノズル体と流体通路を開閉する弁体とが
遊挿保持され、噴出口の臨出した近くのジェット保護管
壁ｒこ、空気導入口が流入量調節自在に開設されている
ことを特徴とする流体散布器具の構成を要旨としている
。

上記構成の流体散布器具を図示例において詳説すると以
下の通りである。

第１図は本発明流体散布器具を分解し且つ一部を破断し
たものであって、ジェット保護管１、ノズル２、弁体３
、連結体４、流量調節リング５、テーパリング６及び締
付キャップ７とから成る。

ジェット保護管１は、先端が放出用口８と収り後端部に
ノズル収容室９が形成され、該ノズル収容室９と放出用
口８とが保護通路１０で通じている。

そしてノズル収容室９のある筒部１１の外周面には、隆
起した角錐螺子１２が軸方向ガイド用の切欠き１３を形
成するように刻設され且つ保護通路１０の側壁には空気
導入口１４が開設されており、この空気導入口１４は、
外側に設けたスライドボタン１５でもって開閉自在とな
っている。

ノズル体２は、前記ノズル収容室９に掴持される管体１
６の一端が細く絞られて噴射口１７となり他端は開口し
ている。

弁体３は、ノズル体２の管体１６の他端に被冠される筒
体１８の一端を錐形類１９とし、後述する連結体４の流
体通路２３を閉塞する弁部２０の周囲に通孔２１が穿設
されている。

連結体４は、連結用テーパ口２２を貫通する流体通路２
３に、弁体収容室２４と筒部被冠室２５とが連設され、
弁体収容室２４の外周面には雄ネジ２６が刻設されてい
る。

前記筒部被冠室２５はジェット保護管１の筒部１１を被
冠するものであって、軸方向ガイド用の切欠き１３に対
応するガイド片１３′が延設された構成となっており、
雄ネジ２６の刻設された部分と筒部被冠室２５の外周筒
との境に引寄用段２７が形成されている。

流量調節リング５は、ジェット保護管１の筒部１１の角
錐螺子１２と螺合する角螺子１２′とその内奥に引寄用
段２７に対応する段２７′が形成され、且つこの段２７
′の後方にキャップ被冠部２８が設けられている。

テーパリング６は、穴内面がテーパ２９となっており、
連結体４の連結用テーパ口２２に挿入するようになって
いる。

締付はキャップ７は、前記テーパリング６を引掛ける係
止口３０に続いて連結体４の雄ネジ２６に螺合する雌ネ
ジ２６′を刻設した被冠部３１が形成されている。

尚ジェット保護管１にある３２及び連結体４にある３２
′は、夫々パツキンを示している。

上記構成した各部は第１図上方部品から順次結合し第２
図のように組立て使用する。

即ち、ジェット保護管１の後端部のノズル収容室９に、
ノズル体２をその噴射口１７が保護通路１０へ臨出する
ように挿入し、該ノズル体２の後方部の管体１６に弁体
３を被冠する。

そしてこの弁体３を覆うように連結体４を、ジェット保
護管１の筒部１１にガイド片１３′が切欠き１３に入る
ように被冠した後、この連結体４に流量調節リング５を
被せてその角錐螺子２１′をジェット保護管１の角錐螺
子２１に螺合させ、段２７／で引寄段２７を引掛けて引
寄せるようにする。

そして、連結体４の連結用テーパ口２２へ、例えばホー
ス（図示せず）の一端を被冠して、その周囲をテーパリ
ング６で押し締付はキャップ７で締付けるように組立て
られる。

この第２図は弁体３の弁部２０で連結体４の流体通路２
３を閉じた状態である。

以上構成し組立てられた本発明流体散布器具は、連結用
テーパ口を圧力流体供給源例えば水道蛇口に接続して用
いるのであるが、流量調節リングを、弁体収容室とノズ
ル収容室とによって形成される空室の容積が犬となる方
向に回転させると、流体圧によって弁体が押され、ジェ
ット保護管とノズル体及び弁体が、連結体に対して移動
して流体通路が開かれる。

このため圧力流体供給源からの圧力流体は、流体通路か
ら弁体の通孔を通ってノズル体の管体内に入り、噴射口
からジェット保護管内へ噴射される。

この場合スライドボタンでもって空気導入口が塞がれて
いる時には、ジェット流は、噴射直後のジェット流周囲
に生ずる負圧現象で拡がって保護通路を満すようになる
。

もちろん圧力流体圧が高く量が多くしかも保護管通路が
短かい場合には、ジェット流が保護通路に触れることな
く放出される。

上記状態において空気導入口を開くと、該口から保護通
路内へ空気が流入して前記負圧現象が解消され、ジェッ
ト流は拡がることなく保護通路内を直進して、ノズル体
の噴射口を直接大気中へ臨出させたのと同様の噴射とな
り、遠方まで到達するようになる。

このように同一流量でもって空気導入量を調節すれば、
遠近いずれにでも流体散布ができると共に流体散布器具
本体に設けた流量調節リングの回転によって、手元で流
量調節が可能となり、前記空気導入量の調節と相俟って
流体散布状態を種々変更できる。

尚、第２図に仮想線で示すように屈曲した分散用補助管
を具備させると、流体が管内傾斜面に衝突して扇状に分
散放出されるようになり、器具本体を動かさずして広範
囲の流体散布が可能となる。

更に本発明は流量調節リングの回転で連結体とジェット
保護管とを軸線方向に変化させることにより流量を変化
させるようにしているから、圧力流体供給源に接続され
たホース等が捩れることがなく、又放出用口に分散用補
助管を装備させた場合等でも、これを定、方向に向けた
まま流量調節ができ、その取扱いは極めて便利となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明品の実施例であって、第１図は一部を破断
した分解斜視図、第２図は組立時断面図、第３図は弁体
変化を示す部分断面図である。 １・・・ジェット保護管、２・・・ノズル体、３・・・
弁体、４・・・連結体、５・・・流量調節リング、６・
・・テーパリング、７・・・締付はキャップ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 先端を放出用口としたジェット保護管と、流体供給
   用通路が連結される通路連結体とが、軸線方向に摺動し
   且つ該摺動で空室容積の変動する空室を流体通路連結部
   に形成するように、通路連結体に遊嵌した流量調節リン
   グを介して直結され、前記空室内には、噴射口がジェッ
   ト保護管内へ臨出するノズル体と流体通路を開閉する弁
   体とが遊挿保持され、噴射口の臨出した近くのジェット
   保護管壁に、空気導入口が流入量調節自在に開口されて
   いることを特徴とする流体散布器具。