JPS5842965B2 - リミッタ回路 - Google Patents

リミッタ回路

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JPS5842965B2
JPS5842965B2 JP52100858A JP10085877A JPS5842965B2 JP S5842965 B2 JPS5842965 B2 JP S5842965B2 JP 52100858 A JP52100858 A JP 52100858A JP 10085877 A JP10085877 A JP 10085877A JP S5842965 B2 JPS5842965 B2 JP S5842965B2
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voltage
limiter
differential amplifier
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英男 西島
勇夫 福島
寛之 木村
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Hitachi Ltd
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Publication of JPS5842965B2 publication Critical patent/JPS5842965B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G11/00Limiting amplitude; Limiting rate of change of amplitude ; Clipping in general
    • H03G11/04Limiting level dependent on strength of signal; Limiting level dependent on strength of carrier on which signal is modulated
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G11/00Limiting amplitude; Limiting rate of change of amplitude ; Clipping in general
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/10Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference
    • H04B1/1027Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference assessing signal quality or detecting noise/interference for the received signal

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、FMまたはAMの受信機等に用いられるパル
ス性雑音除去のためのリミッタ回路に関する。
FMまたはAMの受信機、特にポータプルラジオ、カー
ラジオなどにおいては、自動車などガソリンエンジンの
イグニッション、整流子付モータなどを雑音源とするパ
ルス性雑音の影響を受けやすく、AMの受信機では復調
信号より大きなパルス性雑音が混入することも珍らしく
なく、ときには実用にならない場合すら散見された。
この復調信号中に混入するパルス性雑音の繰り返し周波
数は、はぼ復調信号の周波数帯域内にあり、そのパルス
幅も復調信号の繰り返し周期に近い場合が多いので、低
域フィルタでは復調信号から分離除去することができな
い。
そのため、このパルス性雑音を除去するためには、その
パルスの振幅が復調信号より大きくなる点に着目した、
いわゆるノイズリミッタ回路を復調器に設ける方法が採
用されている。
このようなノイズリミッタ回路の一例を第1図に示す。
第1図の回路は市民バンド用トランシーバ−のAM受信
部の検波回路に組込まれた例である。
中間周波増幅段の検波コイル9からのAM搬送波は、検
波用のダイオード2で検波され、コンデンサ4でバイパ
スされた端子6に、復調された変調信号が得られる。
このとき、端子6には搬送波のレベルに応じた直流電圧
も現われているので、コンデンサ3により変調信号を平
滑して上記の直流電圧だけを低周波信号AFの出力端子
7からリミッタ用のダイオード1の陰極側に加えると共
に、端子6からは上記の直流電圧と復調された変調信号
を抵抗で分割してダイオード1の陽極側に加えるように
する。
図中、5は搬送波に対するバイパス用コンデンサである
なお、リミッタ用ダイオード1の陽極側と陰極側に加え
られる前記直流電圧のレベルは分割用の抵抗によって所
定のレベル差になるよう導通方向に設定されている。
この回路の動作は次のようになる。
検波コイル9からAM搬送波がダイオード2に加えられ
ると、ダイオード2の整流作用により端子6には搬送波
のレベルに応じた負の直流電圧が発生する。
この様子を第2図に示す。
この図で、10はアース電位、10′はダイオード1の
陽極側の電位、また10“は端子7の電位である。
復調された変調信号が11で示すような波形であった場
合、この変調信号11に対してダイオード1は常に導通
状態に保たれ、端子Tから低周波出力信号AFが歪みな
く得られる。
また、これにパルス性ノイズ12が重畳していた場合、
その大部分は端子7の電位10“より低くなるので、ダ
イオード1は逆バイアスされて遮断し、ノイズ12の点
線部分は端子7には現われず、ノイズリミッタとして働
く。
しかしながら、同じようなパルス性ノイズが13で示す
ように変調信号11に重畳していたときには、そのほと
んどが電位10“以上の部分に収まっているので、ダイ
オード1によるリミッタ作用はほとんど行なわれず、端
子7から低周波信号AF中にそのまま混入してしまう。
さらに、AM搬送波の変調が浅いときには、第3図のよ
うになり、復調された変調信号14の負のピーク付近に
重畳したパルス性ノイズ15に対しても、はとんどリミ
ッタ作用は働かず、したがって、そのまま低周波信号A
F中に混入してしまう。
同様に、正方向のパルス性ノイズ12′に対しては、検
波用ダイオード2が電位10以上のとき遮断するので、
リミッタ作用が行なわれるが、変調度の浅い変調信号1
4に重畳した正方向のパルス性ノイズ15′については
負方向のノイズ15の場合と同じようにほとんど効果を
発揮しない。
これは、ノイズリミッタ作用を行なうレベルが電位10
と10“というほぼ固定されたレベル間で行なわれるか
らで、したがって、この回路ではAM搬送波の変調度に
よっては充分なノイズリミッタ作用を得ることができな
いという欠点があった。
これを改善するため、リミッタレベルの間隔を狭くして
リミッタ効果を上げようとすれば、変調度の深いAM信
号を復調したときに、この復調信号がクリップされて大
きな歪を生じてしまうので、適当なレベルで妥協しなけ
ればならなかった。
また、最近のように電子回路のIC化が要求されている
とき、これに応じて第1図の回路をIC化しようとした
場合には、端子6,7.8をICの端子ピンとして設け
なければならず、これは限られたICピンによってより
多くの機能を包括させなければならないというIC化本
来の目的に反するものとなってしまうばかりでなく、3
,4゜5で表わしたかなり大容量のコンデンサをすべて
外付けとしなければならないという欠点もあった。
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を除き、IC
化が容易で、しかも、パルス性ノイズに対して抑圧効果
の大きいリミッタ回路を提供するにある。
この目的を達成するため、本発明は、定電流源で駆動さ
れる差動増幅器のリミッタ作用を制御信号によって任意
に設定し得るようにしたことを特徴とする。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
第4図は本発明の一実施例を示す回路図で、16.17
は第1の差動増幅器を構成するトランジスタ、18.1
9はトランジスタ16を電流源とする第2の差動増幅器
を構成するトランジスタ、20.21は同じくトランジ
スタ16を電流源とする第3の差動増幅器を構成するト
ランジスタ、22.23は第2の差動増幅器と直列に接
続された第4の差動増幅器を構成するトランジスタ、2
4.25は第3の差動増幅器と直列に接続された第6の
差動増幅器を構成するトランジスタ、26.27は第1
の差動増幅器のトランジスタ17を電流源とする第5の
差動増幅器を構成するトランジスタ、28は第1の差動
増幅器を駆動する定電流源、29〜32はバイアス電源
、33は制御電源で、その電圧は■。
とする。34はオフセット電源で、その電圧は■。
、35は入力バイアス源で、その電圧はVI 、36は
入力信号源、37は低域フィルタ、38は結合コンデン
サ、39は制御入力端子、40.41は出力端子、42
〜45は抵抗、46は入力信号端子である。
第4、第5、第6の差動増幅器の出力は、並列に出力端
子40,41に接続されている。
そして、図示してないが、出力端子40.41は適当な
値の負荷抵抗を介して電源に接続され、一方の端子、例
えば40から出力信号を得るようになっていることは、
勿論説明するまでもない。
次にこの回路の動作について説明する。
定電流源2Bにより供給された電流I。
は、差動増幅器のトランジスター6と17で−に分割さ
1 れ、一方のトランジスター6を通った7■oの電流はさ
らに第2および第3の差動増幅器で分割され、それぞれ
のトランジスタ18,19,20゜1 1
1 21には(−X−)・■o−百■。
が流れ、これら 4 の電流は入力バイアス源35の電圧vIが零とすれば、
第4および第6の差動増幅器のトランジスタ22,23
,24,25にもそのまま流れる。
一方、第1の差動増幅器の他方のトランジスタ■ 17を通ったTI。
の電流は、第5の差動増幅器のトランジスタ26.27
で2分割され、結局、HIoずつの電流を端子40.4
1に供給する。
勿論、このときには制御電源33の電圧■。
とオフセット電源34の電圧■。
はいずれも零であるとする。
そこで、出力端子40に流れ込む電流は、第4、第5、
第6の差動増幅器のトランジスタ22゜24.27を流
れる電流の合計、すなわち(百l 1 1 +1−1−7)・Io=、I。
となり、同様に、出力端子41の電流も第4、第5、第
6の差動増幅器のトランジスタ23,25.26を流れ
る電流の合計であるTIoとなる。
次に、制御電源33の電圧■。
を零から増加すると、第2、第3の差動増幅器のトラン
ジスタ19と20の電流が増加し、その分だけトランジ
スタ18.21の電流は減少する。
したがって、第4および第6の差動増幅器のトランジス
タ23゜24の電流も増加し、トランジスタ22.25
の電流は減少するが、トランジスタ22と23のエミッ
タ間、およびトランジスタ24と25のエミッタ間に接
続された抵抗44.45の抵抗値を等しくすることによ
り、トランジスタ23と24、および22と25にはそ
れぞれ等しい電流が流れるため、結局、出力端子40.
41に流れる電流には変化を生じない。
また、オフセット電源34の電圧V。
を増加させたときも同様に、第1の差動増幅器のトラン
ジスタ16の電流が増加し、その分だけトランジスタ1
1の電流は減少する。
そのため、第2および第3の差動増幅器、第4および第
6の差動増幅器の電流は増加するが、その分は第5の差
動増幅器の電流が減少するため、結局、この場合も出力
端子40,41の電流2こは変化を生じない。
すなわち、制御電源33の電圧■。
、つまり制御端子39の電圧を変えても、或いは、オフ
セット電源34の電圧V。
を変えても、出力端子40゜41には全く影響が現われ
ないようにすることができるわけである。
次に、以上の前提のもとで入力バイアス源35の電圧v
■に関する動作を説明する。
既に説明したように、制御電源33の電圧■。
、オフセット電源34の電圧■。
、および入力バイアス源35の電圧vIが零のときには
、トランジスタ18と22、および19と23には等し
い電流TIoが流れ、抵抗44の電流は零となっている
そこで、入力バイアス源35の電圧vIが零から増加し
たとすれば、第4の差動増幅器のトランジスタ22の電
流は増し、トランジスタ23の電流を減少する。
しかしながら、第2の差動増幅器の制御電圧は変らない
ので、このトランジスタ18.19はそれぞれ定電流源
としてTIoずつの電流を流している。
したがって、トランジスタ22の電流がTIoより増加
した分は、抵抗44を通ってトランジスター9に流れ、
その分だけトランジスタ23の電流は減少する。
そして、トラ1 ンジスタ22の電流がTIoから7Ioに達すると、抵
抗44からトランジスター9に流れる電流はTIoにな
り、トランジスタ23を流れる電流は零となって遮断す
る。
同様に、入力バイアス源35の電圧が零から負方向にな
ると、今度はトランジスタ22の電流が減少し、トラン
ジスタ23の電流は増加する。
そして、トランジスタ23から抵抗44に流れる電流が
TIoに達すると、トランジスタ22が遮断する。
これらいずれの場合も、第4の差動増幅器の一方のトラ
ンジスタ22または23が遮断すると、それ以上入力バ
イアス電圧vIが変化しても、他方のトランジスタ23
、または22の電流の増加はやむ。
すなわち、出力端子40.41の電流は、入力バイアス
源35の電圧■Iがどのように変化1 しても、最初の値TI。
から士、IoL、か変化しないことになる。
この状態を第5図の特性曲線図で説明する。
この第5図において、横軸は入力バイアス源35の電圧
vIを、縦軸は出力端子40の電流■を表わし、特性曲
線47はオフセット電源34の電圧V。
二〇の特性を示したものである。この特性曲線47から
明らかなごとく、出力端子40の電流■はオフセット電
源34の電圧v1が零のときの値TI。
から、電圧vIが正または負の方向に増加するにつれて
直線的に変化し、1 (百±B) ■oに達して飽和することが判る。
次に、オフセット電源34の電圧VCを零から増加する
と、その値に応じて第1の差動増幅器のトランジスタ1
6の電流がTI。
から増加し、その分だけトランジスターTの電流は減少
する。
したがって、第2および第4の差動増幅器に供給される
電流も7Ioから増加する。
しかしながら、入力バイアス源35の電圧v■が零のと
きには出刃端子40.41の電流はΣ■oから変化しな
いことはすでに説明した通りである。
そこで、入力バイアス源35の電圧vIを変化させたと
きの特性は、第5図の特性曲線47から特性曲線48お
よび49で示すようになり、オフセット電源34の電圧
■。
により飽和に達するまでの入力バイアス源35の電圧v
Iの値を任意に制御することができ、入力信号源36の
信号Viに対して任意のリミッタレベルを有するリミッ
タ回路として動作させることができる。
同様に、制御電源35の電圧vaを零から変化させたと
しても、第2および第3の差動増幅器のトランジスタ1
8と19および20と21を流れす る電流がそれぞれTIoから変化するが、これらの変化
は出力端子40.41では打消されて相殺工 されるので、出力端子40.41の電流TI。
には変化を生じないことは既に説明した通りである。
しかし、トランジスタ18と19の電流は変化して、そ
れぞれ−Bl。
ではなくなるので、入力バイアス源35の電圧■Iに対
する出力端子40の電流特性は第6図の特性曲線図のよ
うになる。
すなわち、横軸の電圧vIに対して縦軸の出力端子40
の電流Iは、制御電源33の電圧■。
が零のときには特性曲線50のようになるが、電圧Vヶ
を正方向の電圧にすれば特性曲線51のように、また、
負の電圧とすれば特性曲線52のようになり、オフセッ
ト電源34の電圧■。
を変えたときと同じように、入カッくイアス源35の電
圧V□に対する出力端子40の電流■の飽和レベルを任
意に制御できるわけである。
したがって、第4図に示した回路によれば、オフセット
電源34と制御電源33のそれぞれの2種の電圧■。
と■。により、独立してリミッタレベルを任意に制御す
ることができる。
次に、この回路の特性を生かして、さらに優れたリミッ
タ効果が得られるようにした実施例について説明する。
既に説明したように、ノイズに対するリミッタ効果を上
げるためには、復調された変調信号に対してはリミッタ
作用を与えないで、それに重畳したノイズに対してだけ
リミッタ作用を与えるようにすればよい。
そして、そのためには、変調信号のレベルに追従させて
リミッタレベルを変化させるようにすればよい。
それを可能にするため、第4図の実施例においては、低
域フィルタ37を設け、信号源36からの信号をこの低
域フィルタ37を介して制御端子39に加えるようにし
ている。
既に説明したように、この制御端子39に加えられた制
御電源33の電圧■。
によってリミッタレベルが制御できるため、入力信号を
低域フィルタ3Tを通すことによりノイズ成分を減衰さ
せて端子39に加え、リミッタレベルを制御するように
すれば、リミッタレベルは変調信号に応じて変化し、変
調信号のレベルが変化してもこれに歪を与えることなく
ノイズだけをリミットすることができる。
これを第7図の波形図によって説明する。
いま、制御電源33の電圧■。
とオフセット電源34の電圧V。
で定まるリミッタレベルが53゜54のレベルで示され
るものとする。
信号源36からの信号Viにより出力端子40に生ずる
出力信号電流は曲線55で示され、このままでは当然レ
ベル53.54でリミットされて歪んでしまう。
ところが、低域フィルタ37を通ってパルス性ノイズが
除かれた入力信号Viが制御端子39に供給され、制御
電圧■。
に重畳されているため、第6図で示したごとく、この入
力信号Viによりリミッタレベルが変化し、その変化の
様子は、破線56.57で示すように、元のリミッタレ
ベル53.54を中心にして上下にJIの振幅を有する
入力信号Viと同じ波形のものとなる。
ここで、JIはオフセット電源34の電圧V。
により定められるものであることは既に説明した。
この第7図から明らかなごとく、リミッタレベル56.
57の間隔は2.(Iとなり、従って、その間に存在し
たパルス性ノイズ58だけが出力端子40に現われ、最
大振幅が2JI以上のパルス性ノイズはすべてIIにリ
ミットされてしまう。
しかしながら、信号55の振幅は、リミッタレベル56
.57がそれに追従して変化するため、最大で4JIま
で歪みなく得ることができ、第2図で示した従来の方式
の場合よりS/Nを2倍以上改善できる。
勿論、以上は最悪の条件でのときで、信号55のピーク
に乗ったパルス性ノイズについては、信号55の振幅が
変調度の変化などによって変っても、はとんど完全に除
去されてしまう。
例数ならば、リミッタレベル56,57の振幅も信号V
iから低域フィルタ37を介して端子39に加えられる
信号により変化し、常に信号55に追従するからである
さて、制御端子39に加えられる信号によってリミッタ
レベル56,57が変化するが、この変化は第3および
第6の差動増幅器の働きにより、出力端子40.41の
出力電流には全く影響を与えないものであることは既に
説明した。
したがって、制御端子39に加えられる信号は、出力信
号55をクリップしないかぎり、どのような波形でも問
題ない。
極端な場合、矩形波のものでもよく、ノイズリミッタ効
果もほとんど変らない。
そこで、低域フィルタ37が簡単なもので、充分にパル
ス性ノイズを除くことができないような場合でも、本実
施例のリミッタ回路は充分にノイズを除去することがで
きる。
すなわち、第8図に示すように、低域フィルタ37から
端子39に加えられる信号59の振幅を、第2の差動増
幅器を構成するトランジスタ18゜19がスイッチング
動作するレベルVthより充分に大きくすれば、リミッ
タレベルの変化を起こすための信号は曲線ABCDEI
Jのように矩形波となる。
そこで、低域フィルタ37が簡単なもので、その特性も
充分なものではなく、信号59に乗っていたパルス性ノ
イズ60を完全に除くことができないで、波形61で示
す程度にしか減衰させられなかったものとした場合、上
記のリミッタレベルの変化を起こすための信号の波形は
曲線ABCDEFGHIJのようになる。
つまり、第7図で示したリミッタレベル56.57の変
化は第8図の曲線ABCDEFGHIJとなる。
この様子を第9図2こ示す。
すなわち、第8図の曲線A−Jで示した波形により、上
側のリミッタレベル62は曲線A′〜J′のように変化
し、同じく下側のリミッタレベル63は曲線A“〜J“
のように変化する。
そこで、第8図における信号59に重畳されていたパル
ス性ノイズ60はレベル62と63の間でリミットさ札
振幅が2JIのノイズ64に抑圧されてしまう。
したがって、低域フィルタ31が簡単な構成のものでも
充分にノイズリミッタ効果を発揮することができる。
さて、これは従来のリミッタ回路でも同様であるが、本
実施例のリミッタ回路においても、入力信号の振幅が減
少するにつれてS/Nが低下する。
これは、第7図、第9図において、TI。
を中心に上下にJIのレベルで示した間隔は信号55゜
59の振幅が零になってもそのまま保持され、したがっ
て、極端な場合、信号が零のときでも振幅が2JIまで
のノイズは出力に現われてしまうためである。
本実施例は、このような場合でも充分に大きなS/Nが
保たれるようにすることができる。
そのため、本実施例では、第4図において、低域フィル
タ37から端子39に得られた信号を全波整流し、その
信号をオフセット電源34に重畳させるようにする。
いま、定常状態で、第1の差動増幅器のトランジスタ1
6により第2および第3の差動増幅器に電流2.(Iが
流れているものとし、これに対して上記の全波整流され
た信号がオフセット電源34の電圧V。
に重畳されると、第2および第3の差動増幅器に供給さ
れる電流は、第10図aのような波形になる。
この電流は端子39から加えられている信号によって駆
動されている第2の差動増幅器のトランジスタ18.1
9により第4の差動増幅器のトランジスタ22.23に
分配される。
そこで、説明を簡単にするため、トランジスタ18.1
9は端子39からの信号によりスイッチソゲしているも
のとすれば、トランジスタ22゜23の電流はそれぞれ
第10図す、cのようになる。
ここで、第2の差動増幅器がスイッチングしても、トラ
ンジスタ22.23の電流が完全に零になっていないの
は、次の理由による。
すなわち、いまトランジスター9がオン状態にあるとす
ると、その電流はほとんどトランジスタ23に流れよう
とする。
そのため、トランジスタ23のベース・エミッタ間電圧
VBBが増加してしまい、この電圧VBHの増加がトラ
ンジスタ22に帰還され、トランジスタ22にも抵抗4
4を介してトランジスタ19の電流が流れてしまうから
である。
しかし、この電流は極めて少なく、実際上問題にはなら
ない量である。
さて、既に説明したように、本実施例におけるリミッタ
のレベルは、制御電源33の電圧■。
、およびオフセット電源34の電圧■。
によって定まり、それは、結局、トランジスタ22.2
3を流れる電流によって定められるものである。
したがって、電圧■。
に重畳された全波整流信号により、トランジスタ22.
23の電流が第10図す、cのように変化すれば、第7
図、第9図の場合と同様、リミッタレベルも変化し、第
10図dの曲線65,66のような特性にすることがで
きる。
すなわち、出力端子40の電流は平力値TI。
を中心として曲線65.66のように信号67に追従し
た範囲でしか変化しないようになる。
そこで、信号67は伺らの歪みも受けないで出力に取り
出すことができ、しかも、パルス性ノイズ68,69,
70に対しては最大限のリミッタ効果を発揮する。
ここで、第2の差動増幅器の電流2JIの値は、信号6
7の山に重畳するパルス性ノイズ68.69に対するリ
ミッタレベルを定めるもので、オフセット電源34の電
圧V。
により任意に定めることができ、理論上はいくら小さく
しても信号67に対して波形歪を与えることはなく、そ
れによって、充分にパルス性ノイズ68.69を抑圧す
るができる。
そして、このリミッタレベル65.66はほぼ信号のレ
ベルに一致して変化するので、信号のレベルが低下すれ
ば、それにつれてリミッタレベル65.66も低下し、
パルス性ノイズ70に対するリミッタレベルも低くなる
ので、小信号時にS/Nが悪化することはない。
一般に、AMの受信機においては、検波信号を低域フィ
ルタで平滑化し、直流の制御電圧を得、これを検波回路
より前に設けられている増幅段に帰還して利得を制御す
る、いわゆるAGCが設けられている。
しかしながら、入力電界が小さくなるにつれてAGCの
効果が下がってくるので、弱電界では検波信号のレベル
が下がってしまう。
しかしながら、パルス性ノイズは減少しないのでS/N
は極端に悪化してしまうことになる。
これはFMの受信機においても同様である。
しかしながら、本実施例によれば、復調された信号のレ
ベルに応じてリミッタレベルが変化するので、弱電界で
もS/Nが悪化することはない。
また、以上の実施例に代えて、上記のAGC制御電圧を
オフセット電源34の電圧■。
に重畳させるようにしてもよい。
この実施例によっても、弱電界におけるS/Nの悪化を
少なくすることができる。
さらに、制御端子39に対する信号の供給をやめ、オフ
セット電源34の電圧■。
に信号を整流して平滑化した直流制御信号を印加し、信
号のレベルに応じてリミッタレベルを変化させ、良好な
S/Nを得るようにすることもできる。
このとき、受信機のAGC制御信号を利用して定電流源
28の電流■。
も変化させるようにすれば、さらに大きなノイズリミッ
タ効果を得ることができる。
この際、電流■。の変化が出力に影響しないようにする
ことは、さらに別の差動増幅器を用いることにより第4
図の実施例の場合と全く同様に、しかも容易に行なうこ
とができる。
以上、本発明を特定の実施例について説明したが、例え
ば、第4図における第1と第6の差動増幅器は、本発明
におけるリミッタ効果を得るために本質的に必要なもの
ではなく、オフセット電源34の電圧■。
の変化によって出力端子40.41における出力に影響
が現われるのを補償するためのものであるから、必要に
応じて省略することもできる。
また、制御端子39の入力によって出力が生じるのを防
止するため、第3と第6の差動増幅器を設け、第2およ
び第4の差動増幅器と完全に対称的な構成としであるが
、第6の差動増幅器を除き、第3の差動増幅器の出力を
そのまま出力端子40゜41に接続しても制御端子39
の信号が出力に現われるようなことはなく、ただ出力に
得られる信号の歪が少し増すだけであるから、この第6
の差動増幅器を省略して構成を簡単にすることもできる
以上説明したように、本発明によれば、信号のレベル変
化によってノイズリミッタ効果が変化することがなく、
かつ信号に歪を与えないで充分なノイズリミッタ効果を
発揮させることができ、しかも構成上、大容量のコンデ
ンサを多数設ける必要がないため、■C化が極めて容易
であり、弱電界でも充分にノイズを抑圧して大きなS/
Nを有する信号を得ることができるノイズリミッタ回路
を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のリミッタ回路の一例を示す結線図、第2
図および第3図はその動作説明用波形図、第4図は本発
明の一実施例に係るリミッタ回路の結線図、第5図ない
し第10図はその動作説明用波形図である。 16〜27・・・・・・第1〜第6の差動増幅器を構成
するトランジスタ、36・・・・・・入力信号源、37
・・・・・・低域フィルタ、40,41・・・・・・出
力端子。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 定電流源を有する第1の差動増幅器と、この第1の
    差動増幅器を構成するトランジスタの一方を電流源とす
    る第2および第3の差動増幅器と、この第2の差動増幅
    器を構成するトランジスタとそれぞれ直列に接続された
    トランジスタからなる第4の差動増幅器と、上記第1の
    差動増幅器を構成するトランジスタの他方を電流源とす
    る第5の差動増幅器とを備え、上記第4の差動増幅器に
    入力信号を加えると共に、その出力を上記第3および第
    5の差動増幅器と共通に接続して出力信号を得るように
    したことを特徴とするリミッタ回路。 2 上記入力信号を低域フィルタを介して上記第2およ
    び第3の差動増幅器の入力にも加えるようにしたことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載のリミッタ回路。 3 上記低域フィルタからの入力信号を全波整流して得
    られた信号で上記第1の差動増幅器を制御するようにし
    たことを特徴とする特許請求の範囲第2項記載のリミッ
    タ回路。 4 上記第1の差動増幅器の入力に、組込まれた受信機
    からのAGC信号を供給するようにしたことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載のリミッタ回路。
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