JPS584259Y2 - チユ−ナのシヤフト構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテレビジョン受像機等の放送受信機において使
用されるチューナのシャフト、特に絶縁を考慮したシャ
フト構造に関するものである。

従来斯種チューナの絶縁は第１図に示すようにチューナ
の前部シャフト１の内部に絶縁体２を挿入し、その絶縁
体２中に後部シャフト３の圧入部３ａを圧入しただけの
ものであり、前部シャフト１と後部シャフト３の表面と
の間に介在する絶縁体部分２ａがシャフトの表面絶縁と
して存在するだけであり安全規格上問題が残る。

従って、絶縁を２重に施こすチューナシャフト構造が望
まれ、現に米国におけるＵＬ規格ではチューナのシャフ
トについては原則として２重絶縁構造にしなければなら
ないよう規定されている。

斯る２重絶縁構造は一般に構造が複雑になるばかりでな
く、シャフトの機械的強度が弱まったり、前部シャフト
の抜は方向の結合力が低下する等の欠点を招来する。

本考案は２重絶縁を行なうと共に、簡単で且つ強度の強
いシャフト構造を提案するものである。

即ち、本考案は第２図に示すように筒状絶縁体１０に前
記絶縁体１０よりも短かい筒状金属環１１をその両端に
前記絶縁体１０が露出する如く施し、軸中央に圧入部１
２ａ、１３ａを有するチューナの前部シャフト１２と後
部シャフト１３を前記絶縁体１０内部にその両側からそ
れぞれ圧入してなる構造であり、その際図示の実施例で
は金属環１１の内面に第３図に示す如く凹溝１１ａが複
数個形成されており、−力紙縁体１０には、この凹溝１
１ａに嵌合する突条１０ａを設けである。

また前部シャフト１２、後部シャフト１３の圧入部１２
ａ。

１３ａの先端には軸方向に沿って沢山の鋭利な突条が形
成されていて絶縁体１０へ喰い込むようになっている。

また絶縁体１０の内部中央には隔壁１０ｂが設けられて
いて圧入部１２ａ、１３ａの間の絶縁が行なわれるよう
になっている。

この隔壁１０ｂは第５図の実施例に示すようになしても
よい。

尚、前部シャフト１２にはツマミが装着され、一方後部
シャフト１３には同調構体がとりつけられる。

本考案によれば、第２図に示すように２重に絶縁保護が
なされていると共に、極めて簡単な構成であるので組立
て作業が容易である。

また、金属環１１を設けであることにより、絶縁体部分
での機械的強度の低下を防止できるという効果もある。

特に前部シャフト１２、後部シャフト１３の圧入部１２
ａ、１３ａを圧入した場合に絶縁体１０は膨張せしめら
れるが、金属環１１が周囲からこれを抑える形となるの
でシャツ） １２．１３と絶縁体１０との間の軸方向の
結合力が弱まることはなくシャフトの抜は防止が十分と
なる。

また、このことは前記膨張した絶縁体により金属環が絶
縁体上に堅固に固着されることを意味する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のチューナのシャフト構造を示す一部断面
図である。 第２図は本考案を実施したチューナのシャフト構造の側
面図であり、第３図はその完成途上における断面図、同
じく第４図は半断面した側面図である。 第５図は本考案の他の実施例の完成途上における半断面
した側面図である。 １０・・・筒状絶縁体、１１・・・筒状金属環、１２・
・・前部シャフト、１３・・・後部シャフト、１２ａ。 １３ａ・・・圧入部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筒状絶縁体上に前記絶縁体よりも短かい筒状金属環をそ
   の両端に絶縁体が露出する如く施し、軸中央に圧入部を
   有するチューナの前部シャフトと後部シャフトを前記絶
   縁体内部にその両側からそれぞれ圧入してなり、前記シ
   ャフトの圧入により膨張した絶縁体により前記金属環を
   絶縁体上に固着し且つ前記金属環と前部シャフト及び後
   部シャフトとの間に前記絶縁体部分が露出するようにし
   たチューナのシャフト構造。