JPS5842258B2 - 高速度工具鋼 - Google Patents
高速度工具鋼Info
- Publication number
- JPS5842258B2 JPS5842258B2 JP12718781A JP12718781A JPS5842258B2 JP S5842258 B2 JPS5842258 B2 JP S5842258B2 JP 12718781 A JP12718781 A JP 12718781A JP 12718781 A JP12718781 A JP 12718781A JP S5842258 B2 JPS5842258 B2 JP S5842258B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speed tool
- tool steel
- carbide
- high speed
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は2.4%以上のVを含む高V系高速度工具鋼に
関するものである。
関するものである。
■はCと結合して硬い(約Hv2500)バナジウム炭
化物をつくるため通常1〜5%添加され、耐摩耗性を増
大している。
化物をつくるため通常1〜5%添加され、耐摩耗性を増
大している。
とくに耐摩耗性を必要とする場合はVを約2.4%以上
添加し、それに見合5Cを添加して多量のVc炭化物を
晶出させており、高バナジウム系高速度工具鋼ともいわ
れている。
添加し、それに見合5Cを添加して多量のVc炭化物を
晶出させており、高バナジウム系高速度工具鋼ともいわ
れている。
これらに属するものとしてSI’G(10、SKH53
,5KH54,5KH57などがある。
,5KH54,5KH57などがある。
しかし上記の高V系高速度工具鋼のVC炭化物は通常の
工業的生産においてサイズが大きく、しかも角形に近い
不定形のものが多いため刃先研削時の砥石の滅失が大き
く作業能率が著しく低下するのみならず複雑な形状の工
具では月形の精密研削ができない場合も多い。
工業的生産においてサイズが大きく、しかも角形に近い
不定形のものが多いため刃先研削時の砥石の滅失が大き
く作業能率が著しく低下するのみならず複雑な形状の工
具では月形の精密研削ができない場合も多い。
又研削時の温度上昇が著しく、いわゆる研削焼けを生じ
て、工具が割れたり、工具寿命が激減したりすることも
ある。
て、工具が割れたり、工具寿命が激減したりすることも
ある。
さらに巨大で不安定なVC炭化物を含む高速度工具鋼は
、靭性が低く使用中破壊しやすい。
、靭性が低く使用中破壊しやすい。
これは巨大で不安定なVC炭化物は低い力でも割れて初
期クラックとなるためである。
期クラックとなるためである。
このような理由により、VC炭化物は耐摩耗性の向上に
とってきわめて効果的な炭化物であるのにもかかわらず
高V系高速度工具鋼は限られた用途でしか使われていな
いのが現状である。
とってきわめて効果的な炭化物であるのにもかかわらず
高V系高速度工具鋼は限られた用途でしか使われていな
いのが現状である。
本発明はこれらの欠点を除去し耐摩耗性にすぐれた高V
系高速度工具鋼の使用範囲を広げることを目的とする。
系高速度工具鋼の使用範囲を広げることを目的とする。
この目的を達成するためには従来の巨大で不定形のVC
炭化物を微細かつ球状に晶出させることが必要である。
炭化物を微細かつ球状に晶出させることが必要である。
次に成分限定の理由を述べる。
AIを0.1以上およびNを0.02%以上でかつ〔A
l 〕×〔N〕≧8X10 ”を満足するようにAI
、Nが含有されているとVC炭化物は微細化され研削
性および切削耐久性は向上する。
l 〕×〔N〕≧8X10 ”を満足するようにAI
、Nが含有されているとVC炭化物は微細化され研削
性および切削耐久性は向上する。
しかしA10.6%以上、NO,15%以上になると熱
間加工性が著しく劣化し、AIo、1%未満ではこの効
果は少なく、またNO,02%未満は通常の高速度工具
鋼で含有されており効果ないので、AIo、1〜0.6
%、NO,02−0,15%、且つ(AI)X(N)≧
8X10 ” とした。
間加工性が著しく劣化し、AIo、1%未満ではこの効
果は少なく、またNO,02%未満は通常の高速度工具
鋼で含有されており効果ないので、AIo、1〜0.6
%、NO,02−0,15%、且つ(AI)X(N)≧
8X10 ” とした。
すなわち、本願発明において、AIとNを複合添加する
ことが最も重要である。
ことが最も重要である。
Cは同時に添加されるW、Mo 、Vの量に応じて適宜
添加するが0.6%未満では高速度工具鋼に必要な硬さ
が得られず逆に3.0%を越えて添加すると著しく脆化
するためCは0.6〜3.0%と限定した。
添加するが0.6%未満では高速度工具鋼に必要な硬さ
が得られず逆に3.0%を越えて添加すると著しく脆化
するためCは0.6〜3.0%と限定した。
Crは焼入性を良好ならしめるため添加するが10%を
越えると耐熱性が劣化し、かつ脆化し、2%未満では焼
入性が低下するのでCrは2〜10%とする。
越えると耐熱性が劣化し、かつ脆化し、2%未満では焼
入性が低下するのでCrは2〜10%とする。
W、Moはそれぞれ20%、12%を越えると炭化物量
が多くなり過ぎて脆化する。
が多くなり過ぎて脆化する。
また実際の生産工程では廃却工具をリターン材として溶
解原料の一部にするため最低0.1%程度のW、Moは
含まれる。
解原料の一部にするため最低0.1%程度のW、Moは
含まれる。
従ってWo、1〜20%、Mo0.1〜12%とした。
■はVC炭化物を形成し、耐摩耗性を著しく向上させる
が、■2.4%未満ではVC炭化物は比較的小さく特殊
な工具を除き研削性はとくに問題とはならず、本発明の
対象とはならない。
が、■2.4%未満ではVC炭化物は比較的小さく特殊
な工具を除き研削性はとくに問題とはならず、本発明の
対象とはならない。
しかし6%以上ではVCの晶出量が著しく多くなり過ぎ
、早期に刃先が欠けるなどして切削工具としては使用で
きなくなるのでv2.4〜6.0%とした。
、早期に刃先が欠けるなどして切削工具としては使用で
きなくなるのでv2.4〜6.0%とした。
*Coはとくに添加しない
で使用する場合もあるが難削材の切削には20%以下の
Coを添加して使用すると効果が大きい。
で使用する場合もあるが難削材の切削には20%以下の
Coを添加して使用すると効果が大きい。
しかし20%を超えると脆化する。
とくに添加しない場合でもリターン材などから最低0.
1%は混入するのでCoO,1〜20%と、した。
1%は混入するのでCoO,1〜20%と、した。
Siは高速度工具鋼あるいはセミ高速度工具鋼として2
%以下含有されるが2%以上では脆化が大きく切削耐久
性も劣化する。
%以下含有されるが2%以上では脆化が大きく切削耐久
性も劣化する。
また脱酸剤としての効果もあり最低0.1%は必要なの
で、SiO,1〜2.0%とした。
で、SiO,1〜2.0%とした。
MnおよびNiは不純物として1.0%以下含有される
。
。
以下に実施例を述べる。
第1表は5KH57にAIとNを複合添加したときのV
C炭化物の平均サイズ、最大サイズ、面積率、形状を示
すものである。
C炭化物の平均サイズ、最大サイズ、面積率、形状を示
すものである。
同様にしてSKH10、SKH53,5KH54にAl
とNを複合添加したときのVC炭化物のサイズおよび形
状を第2表に示す。
とNを複合添加したときのVC炭化物のサイズおよび形
状を第2表に示す。
すなわちAIを0.1%以上とNを0.02%以上かつ
(Al)X(N、l≧8X10 ”を満足するように
Al、Nが同時に含有されるとVC炭化物を微細化する
効果があることがわかる。
(Al)X(N、l≧8X10 ”を満足するように
Al、Nが同時に含有されるとVC炭化物を微細化する
効果があることがわかる。
Claims (1)
- 1 重量比でC0,6〜3.0%、SiO,1〜2.0
%、Mn1.0%以下、Cr2〜10%、Wo、1〜2
0%、Mo 0.1〜12%、V2.4〜6%、Co0
.1〜20%、Ni 1.0%以下残部Feおよび不純
物よりなる合金にA10.1〜0.5%、NO,02〜
0.15%、で(Al )X(N、l≧8×10−3を
満足するようにAl、Nを複合添加した高速度工具鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12718781A JPS5842258B2 (ja) | 1981-08-13 | 1981-08-13 | 高速度工具鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12718781A JPS5842258B2 (ja) | 1981-08-13 | 1981-08-13 | 高速度工具鋼 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4992077A Division JPS53146914A (en) | 1977-05-02 | 1977-05-02 | Highhspeed tool steel |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5782465A JPS5782465A (en) | 1982-05-22 |
JPS5842258B2 true JPS5842258B2 (ja) | 1983-09-19 |
Family
ID=14953828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12718781A Expired JPS5842258B2 (ja) | 1981-08-13 | 1981-08-13 | 高速度工具鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5842258B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0510040Y2 (ja) * | 1988-05-11 | 1993-03-11 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5964748A (ja) * | 1982-09-29 | 1984-04-12 | Hitachi Metals Ltd | 高耐摩高靭性冷間工具鋼 |
-
1981
- 1981-08-13 JP JP12718781A patent/JPS5842258B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0510040Y2 (ja) * | 1988-05-11 | 1993-03-11 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5782465A (en) | 1982-05-22 |
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