JPS5842128B2 - ケイサンカルシウムスイワブツノセイゾウホウ - Google Patents
ケイサンカルシウムスイワブツノセイゾウホウInfo
- Publication number
- JPS5842128B2 JPS5842128B2 JP5422375A JP5422375A JPS5842128B2 JP S5842128 B2 JPS5842128 B2 JP S5842128B2 JP 5422375 A JP5422375 A JP 5422375A JP 5422375 A JP5422375 A JP 5422375A JP S5842128 B2 JPS5842128 B2 JP S5842128B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- raw materials
- calcium silicate
- silicate hydrate
- parts
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、ケイ酸質原料と石灰質原料を主成分として水
熱合成によりケイ酸カルシウム水和物を製造する方法に
関するもので、その目的とするところは結晶性の優れた
水和物を得、これを建築材料に提供して圧縮強度や乾燥
収縮性の向上に寄与することにある。
熱合成によりケイ酸カルシウム水和物を製造する方法に
関するもので、その目的とするところは結晶性の優れた
水和物を得、これを建築材料に提供して圧縮強度や乾燥
収縮性の向上に寄与することにある。
ケイ酸カルシウム水和物を基材とする成型体はその原料
が豊富且つ安価に入手出来ること、製品が高度の耐火性
をもっていること等から建築用資材として好適なもので
ある。
が豊富且つ安価に入手出来ること、製品が高度の耐火性
をもっていること等から建築用資材として好適なもので
ある。
建築用資材としての成型体は、その物理的特性が秀れた
ものであることが要求される。
ものであることが要求される。
即ち圧縮強度が高く、乾燥収縮率が小さくなければなら
ない。
ない。
ケイ酸カルシウム水和物を基材とする成型体の場合、そ
の物理的特性はケイ酸カルシウム水和物の結晶化の進み
具合により大きく支配される。
の物理的特性はケイ酸カルシウム水和物の結晶化の進み
具合により大きく支配される。
即ちケイ酸カルシウム水和物の結晶化が高度に進み非晶
質水利物から繊維状結晶へ更には板状結晶へと発達した
ものが多い程、圧縮強度が高く、乾燥収縮率が小さくな
るのである。
質水利物から繊維状結晶へ更には板状結晶へと発達した
ものが多い程、圧縮強度が高く、乾燥収縮率が小さくな
るのである。
本発明者等はケイ酸カルシウム水和物の結晶化を促進さ
せることを意図してケイ酸質原料と石灰質原料を用いた
水熱合成反応過程を基礎的に検討した結果、本発明に到
達したものである。
せることを意図してケイ酸質原料と石灰質原料を用いた
水熱合成反応過程を基礎的に検討した結果、本発明に到
達したものである。
一般に石灰−ケイ酸の水熱反応系に於いて、反応域に於
ける活性石灰分とケイ酸濃度の比率が、生成するケイ酸
カルシウム水和物の結晶性に影響することが知られてい
る。
ける活性石灰分とケイ酸濃度の比率が、生成するケイ酸
カルシウム水和物の結晶性に影響することが知られてい
る。
またその反応速度は、ケイ酸イオンがケイ酸質原料の表
面を包んでいる反応生成物を通して連続的に外部へ拡散
する速度により調節されるといわれている。
面を包んでいる反応生成物を通して連続的に外部へ拡散
する速度により調節されるといわれている。
従ってケイ酸カルシウム水和物の結晶化はケイ酸質の溶
解度とケイ酸質原料を覆う初期水和物に大きく影響され
ることになる。
解度とケイ酸質原料を覆う初期水和物に大きく影響され
ることになる。
つまりケイ酸質が低溶解性の場合は、ケイ酸カルシウム
水和物の結晶θＳ比較的初期に於いて発達するのに反し
、高溶解性の場合は初期に低結晶性の水和物を生成し、
その結晶化に長時間を要する。
水和物の結晶θＳ比較的初期に於いて発達するのに反し
、高溶解性の場合は初期に低結晶性の水和物を生成し、
その結晶化に長時間を要する。
上述の如く、石灰・ケイ酸の水熱反応系に於いて結晶性
の良いケイ酸カルシウム水和物を得るためには適度の溶
解性を持ったケイ酸質原料を用いなければならない。
の良いケイ酸カルシウム水和物を得るためには適度の溶
解性を持ったケイ酸質原料を用いなければならない。
しかしなθＳらケイ酸質原料は天然に達するものであり
、その成因や産状によってケイ酸質の溶解性θＳ異なっ
ている。
、その成因や産状によってケイ酸質の溶解性θＳ異なっ
ている。
本発明は特に高溶解性のケイ酸質の溶解性を抑制するこ
とによって従来使用に適さなかったケイ酸質原料を使用
可能とする方法を提供するものである。
とによって従来使用に適さなかったケイ酸質原料を使用
可能とする方法を提供するものである。
即ち本発明者等は、反応成分であるケイ酸質原料の表面
を予め石灰質で化学的、物理的に被覆してケ、イ酸質の
溶出を抑えることにより、石灰・ケイ酸水熱反応系に於
けるケイ酸カルシウム水和物の結晶化を促進できること
を発明した。
を予め石灰質で化学的、物理的に被覆してケ、イ酸質の
溶出を抑えることにより、石灰・ケイ酸水熱反応系に於
けるケイ酸カルシウム水和物の結晶化を促進できること
を発明した。
次に本発明の実施方法について述べる。
粉末ケイ石スラリーに粉末石灰・ポルトランドセメント
・モルタル均斉くず（ケイ酸・石灰・水混合物の硬化体
）等の石灰質原料を加え常温下で３〜５時間攪拌するこ
とによってケイ石の表面を被覆する。
・モルタル均斉くず（ケイ酸・石灰・水混合物の硬化体
）等の石灰質原料を加え常温下で３〜５時間攪拌するこ
とによってケイ石の表面を被覆する。
石灰質原料の添加量は０．１〜５重量部程度で必要にし
て十分なる効果かえられる。
て十分なる効果かえられる。
このように予め被覆処理した粉末ケイ石スラリーと石灰
質原料とを用いて水熱合成によりケイ酸カルシウム水和
物を作成する。
質原料とを用いて水熱合成によりケイ酸カルシウム水和
物を作成する。
このものは被覆処理しない粉末ケイ石スラリーを用いた
ものに比べて高結晶質のトバモライトを多量に生成し、
このものを基材とした成型体は圧縮強度、乾燥収縮率に
おいて格段に秀れたものである。
ものに比べて高結晶質のトバモライトを多量に生成し、
このものを基材とした成型体は圧縮強度、乾燥収縮率に
おいて格段に秀れたものである。
更に実施に基づき具体的に説明する。
実施例 １
（１）粉末ケイ石 ５０ 重量部粉末石
灰 ０．２重量部水
５０ 重量部（２）粉末ケイ石
５０ 重量部普通ポルトランドセメント０．５重量
部 水 ５０ 重量部上記配合のス
ラリーを常温下で３〜５時間攪拌して微粉砕したケイ石
の表面を被覆処理した。
灰 ０．２重量部水
５０ 重量部（２）粉末ケイ石
５０ 重量部普通ポルトランドセメント０．５重量
部 水 ５０ 重量部上記配合のス
ラリーを常温下で３〜５時間攪拌して微粉砕したケイ石
の表面を被覆処理した。
石灰質原料の添加量は０．１〜５重量部程度の少量で必
要十分な効果を示す。
要十分な効果を示す。
このように予め被覆処理したスラリーを用いて、下記配
合および養生条件により、水熱硬化体を作成した。
合および養生条件により、水熱硬化体を作成した。
被覆処理したスラＩＪ−８０重量部
粉末石灰 ２０ 重量部養生温度（圧
力） １８０’Ｃ（１０ｋｇ／ｆｆ１）養生時間
５時間 この水熱硬化体をＸ線回折（ＸＲＤ）、示差熱（ＤＴＡ
）、走査型電子顕微鏡（ＳＥＭ）で観察した結果、予め
被覆処理したものは無処理のものに比較して高結晶のケ
イ酸カルシウム水和物（トバモライト）を多量に生成し
ていた。
力） １８０’Ｃ（１０ｋｇ／ｆｆ１）養生時間
５時間 この水熱硬化体をＸ線回折（ＸＲＤ）、示差熱（ＤＴＡ
）、走査型電子顕微鏡（ＳＥＭ）で観察した結果、予め
被覆処理したものは無処理のものに比較して高結晶のケ
イ酸カルシウム水和物（トバモライト）を多量に生成し
ていた。
結果を第１表に示す。
第１表にみられるとおり、比較例に用いた表面の被覆処
理していない微粉砕したケイ石中にも元元不純物として
石灰分を含んでいるが、また比較例も石灰質原料がスラ
リー中で混合使用されているが石灰質原料を本発明のよ
うに２段に添加する、即ち、微粉砕したケイ石の表面を
石灰質原料で被覆処理する場合との間の効果上の差は、
第１表に示すとおり明白である。
理していない微粉砕したケイ石中にも元元不純物として
石灰分を含んでいるが、また比較例も石灰質原料がスラ
リー中で混合使用されているが石灰質原料を本発明のよ
うに２段に添加する、即ち、微粉砕したケイ石の表面を
石灰質原料で被覆処理する場合との間の効果上の差は、
第１表に示すとおり明白である。
実施例 ２
粉末ケイ石 ４７ 重量部モルタル均斉
くず ３ 重量部水
５０ 重量部軽量気泡コンクＩＪ−）（Ａｌ、Ｃ）を
製造する際のモルタル均斉くず（ケイ石、セメント、石
灰、水混合物の硬化体）を用いて上記配合で粉末ケイ石
の表面を実施例１と同じ要領で被覆処理した。
くず ３ 重量部水
５０ 重量部軽量気泡コンクＩＪ−）（Ａｌ、Ｃ）を
製造する際のモルタル均斉くず（ケイ石、セメント、石
灰、水混合物の硬化体）を用いて上記配合で粉末ケイ石
の表面を実施例１と同じ要領で被覆処理した。
この被覆処理したスラリーを用いて下記配合に従い蒸気
養生（１８０℃、１０Ｈｒ）により軽量気泡コンクリー
ト（ＡＬＣ）を製造した。
養生（１８０℃、１０Ｈｒ）により軽量気泡コンクリー
ト（ＡＬＣ）を製造した。
被覆処理したスラリー ７５ 重量部普通ポルトラ
ンドセメント２０ 重量部粉末石灰
５ 重量部粉末アルミニウム ０．０７重
量部上記の方法で製造したＡＬＣは通常の無処理のもの
に比較して、製品物性ならびに水和物の結晶性が極めて
秀れていた。
ンドセメント２０ 重量部粉末石灰
５ 重量部粉末アルミニウム ０．０７重
量部上記の方法で製造したＡＬＣは通常の無処理のもの
に比較して、製品物性ならびに水和物の結晶性が極めて
秀れていた。
結果を第２表に示す本発明方法で製造したＡＬＣは、同
じ配合で通常の方法により製造したものに比較して水和
生成物の結晶化を促進し、乾燥収縮率を著しく低減する
。
じ配合で通常の方法により製造したものに比較して水和
生成物の結晶化を促進し、乾燥収縮率を著しく低減する
。
Claims (1)
- １ ケイ酸質原料と石灰質原料を主成分としてケイ酸カ
ルシウム水和物を水熱合成する方法において、予めケイ
酸質原料スラリーに少量の石灰質原料を添加して攪拌処
理し、しかるのち石灰質原料を添加して水熱合成するこ
とを特徴とする結晶性のすぐれた、ケイ酸カルシウム水
和物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5422375A JPS5842128B2 (ja) | 1975-05-08 | 1975-05-08 | ケイサンカルシウムスイワブツノセイゾウホウ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5422375A JPS5842128B2 (ja) | 1975-05-08 | 1975-05-08 | ケイサンカルシウムスイワブツノセイゾウホウ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS51129897A JPS51129897A (en) | 1976-11-11 |
| JPS5842128B2 true JPS5842128B2 (ja) | 1983-09-17 |
Family
ID=12964526
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5422375A Expired JPS5842128B2 (ja) | 1975-05-08 | 1975-05-08 | ケイサンカルシウムスイワブツノセイゾウホウ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5842128B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5164724B2 (ja) * | 2008-08-05 | 2013-03-21 | 日本インシュレーション株式会社 | 結晶質シリカ含有量が低減された珪酸カルシウム及びその製造方法 |
-
1975
- 1975-05-08 JP JP5422375A patent/JPS5842128B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS51129897A (en) | 1976-11-11 |
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