JPS5841897Y2 - 清掃具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の属する技術分野〕 本考案は、清掃面に付着した洗浄液を拭き取る清掃具の
改良に関する。

〔従来技術の説明〕

従来、窓ガラス、ショーウィンドウまたは鏡等を清掃す
る場合には、清掃面に洗浄液を噴霧もしくは塗布し、そ
の洗浄液を吸水性のある布や紙等で拭き取るか、あるい
はゴムワイパで拭き去ることにより清掃面の汚れを取り
除く清掃方法が知られている。

この吸水性のある布や紙等で洗浄液を拭き取るには、多
量の布や紙等を必要とし、多大の労力や時間を要する。

また、ゴムワイパで洗浄液を拭き去ることは、素早く容
易に行うことができるが、拭き去った洗浄液が清掃面の
下方に流れ、清掃面の隅にたまったり、あるいは清掃面
の端部より滴下して、再度吸水性のある布や紙等で洗浄
液を拭き取る必要がある。

〔考案の目的〕

本考案はこれを改良するもので、清掃面に付着した洗浄
液を清掃と同時に拭き取った後、拭き取った洗浄液を周
囲にこぼすことのない清掃具を提供することを目的とす
る。

〔考案の特徴〕

本考案は、清掃面と接触するワイパブレードの片面に清
掃面から拭き取った液体が流入する流路を設け、この流
路と連通する液溜を柄の中空部に設け、この流路または
液溜に逆止弁を備えたことを特徴とする。

〔実施例による説明〕

実施例図面により詳しく説明する。

第１図は本考案実施例構造の斜視図である。

図において、１はワイパブレード、２，３はホルダ、４
は柄である。

ワイパブレード１はゴムからなる。また、ホルダ２は、
その１一端に行くほどワイパブレード１から離れて湾曲
している。

ホルダ２は、ワイパブレード１の左右の両側をホルダ２
とともに保持する。

第２図は第１図に示す清掃具のＡＡ’断面図である。

また第３図は第１図に示す清掃具の平面図である。

ワイパブレード１とホルダ２の接触する面は、接着剤に
より接着している。

また清掃面と接触するワイパブレード１の片面とホルダ
２とによって流路５を構成する。

この流路５に連通ずる液溜６が柄４の中空部に設けられ
、この液溜６の底部に排水栓７を備える。

本考案の特徴ある構成は、液溜６の上部に逆止弁８を設
けたところにある。

この逆止弁８は、流入する洗浄液の自重で開き、洗浄液
が流入しないときは常時閉じるように構成されている。

このように構成された清掃具で、第４図に示すように、
清掃面９に付着した洗浄液１０を拭くと、ワイパブレー
ド１の片面に洗浄液１０が掃き寄せられ、同時に洗浄液
１０が流路５を伝わって液溜６に溜る。

溜った洗浄液１０は逆止弁８により逆流が防止され、清
掃具を傾けても液溜６内の洗浄液１０はこは゛れず、周
囲を汚れた水で濡らすことはない。

溜った洗浄液１０は排水栓７を抜けば排出することがで
きる。

本考案実施例では、ワイパブレード１の材質として、ゴ
ムを用いる例を説明したが、このゴムは、天然ゴム、ス
チレンブタジェンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴ
ム、多硫化ゴム、ブチルゴム、シリコンゴム、フッ素ゴ
ム、クロロスルホン化ゴム、アクリルゴム等の各種弾性
ゴムでもよい。

またゴム以外の材質として塩化ビニル、ポリエチレン、
ポリプロピレン等の各種弾性プラスデックでもよい。

また、逆止弁８の位置は、液溜６の上部に限らず、流路
５に設けてもよい。

〔考案の効果〕

以上述べたように、本考案によれば、清掃面に付着した
洗浄液を素早く、容易に拭いて、清掃面を清掃すること
ができると同時に、汚れた洗浄液を確実に液溜内に回収
して、清掃具を傾けてもこの液溜からこぼれて周囲を汚
すことのない優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例構造の斜視図。 第２図は第１図に示す構造のＡＡ’断面図。 第３図は第１図に示す構造の平面図。 第４図は第２図に示す構造の使用状態図。 １・・・・・・ワイパブレード、２，３・・・・・・ホ
ルダ、４・・・・・・柄、５・・・・・・流路、６・・
・・・・液溜、７・・・・・・排水栓、８・・・・・・
逆止弁、９・・・・・・清掃面、１０・・・・・・洗浄
液。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 清掃面に接するように構成されたワイパブレードと、こ
   のワイパブレードを保持するホルダと、このホルダに連
   結された柄と、清掃面と接触する上記ワイパブレード゛
   の片面に清掃面から拭き取った液体を流入する流路とを
   備え、この流路と連通する液溜が上記柄の中空部に設け
   られた構造の清掃具において、上記流路または上記液溜
   に逆止弁を備えたことを特徴とする清掃具。