JPS5816371Y2

JPS5816371Y2 - 清掃具

Info

Publication number: JPS5816371Y2
Application number: JP6710980U
Authority: JP
Inventors: 和子岩田; 哲也今村; 孝平出
Original assignee: 花王株式会社
Priority date: 1980-05-16
Filing date: 1980-05-16
Publication date: 1983-04-02
Also published as: JPS56168046U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、清掃面に付着した洗浄液を拭き取る清掃具の
改良に関する。

従来、窓ガラス、ショーウィンドウまたは鏡等を清掃す
る場合には、清掃面に洗浄液を噴霧もしくは塗布し、そ
の洗浄液を吸水性のある布や紙等で拭き取るか、あるい
はゴムワイパで拭き去ることにより清掃面の汚れを取り
除く清掃方法が知られている。

この吸水性のある布や紙等で洗浄液を拭き取るには、多
量の布や紙等を必要とし、多大の労力や時間を要する。

また、ゴムｒフィバで洗浄液を拭き去ることは、素早く
容易に行うことができるが、拭き去った洗浄液が清掃面
の下方に流れ、清掃面の隅にたまったり、あるいは清掃
面の端部より滴下して、再度吸水性のある布や紙等で洗
浄液を拭き取る必要がある。

本考案はこれを改良するもので、清掃と同時に清掃面に
付着した洗浄液を拭き取ることができる清掃具を提供す
ることを目的とする。

本考案はワイパブレードの少なくとも一部が吸水性材料
からなり、この吸水性材料の部分と連通ずる液溜が柄の
中空部に設けられた構造を特徴とする。

実施例図面により詳しく説明する。

第１図は本考案第１実施例構造の斜視図である。

図において、１はワイパブレード、２，３はホルダ、４
は柄である。

ワイパブレード１はゴムがらなりその基部断面を円形と
する。

ワイパブレード１の片面にサブブレード５を備える。

このサブブレード５は吸水性のあるセルローススポンジ
からなる。

またホルダ２は、その上端に行くほどワイパブレード１
から離れて湾曲している。

ホルダ３は、ワイパブレード１の左右の両側をホルダ２
とともに保持する。

第２図は第１図に示す清掃具のＡ−Ａ’断面図である。

また第３図は第１図に示す清掃具の平面図である。

ワイパブレード１の両面は、それぞれホルダ２とサブブ
レード５とで接着されている。

吸水性材料のサブブレード５は、図外の清掃面がら拭き
取られる洗浄液が流入する流路６の一部を構成する。

この流路６と連通する液溜７が柄４の中空部に設けられ
、この液溜７の底部に排水栓８を備える。

このように構成された清掃具で、第４図に示すように、
清掃面１０に付着した洗浄液１１を拭くと、ワイパブレ
ード１の片面に洗浄液１１が掃き寄せられ、同時に洗浄
液１１がサブブレード５に容易に吸収される。

さらに、ワイパブレード１を清掃面１０に接触して拭く
と、吸収した洗浄液１１が液溜７に流込む。

また排水栓８を抜けば溜った洗浄液１１が排出される。

第５図は本考案第２実施例構造の斜視図である。

また、第６図は第５図に示す清掃具のＡ−Ａ′断面図で
ある。

図において、ワイパブレード１は、その基部をホルダ２
により保持され、先端に行くほど細くなるよう形成され
ている。

また、ホルダ３の上端は、サブブレード５に接する凹凸
部を形成する。

この凹部は、サブブレード５の吸水能力を越えて洗浄液
が流入しても、サブブレード５とホルダ３との間に一時
的に洗浄液を溜めるように設けられている。

このように構成された清掃具は、ワイパブレード１が曲
り易く、清掃面により広く接触して、−回の拭き取り作
業で多くの汚れた洗浄液を吸収する。

使用法その他は第１実施例と同様である。第７図は本考
案第３実施例構造の中央縦断面図である。

図において、ワイパブレード１の本体１ａはポリ塩化ビ
ニルフオームの吸水性材料からなり、その先端１ｂは、
ポリ塩化ビニルフオームを熱溶融して皮膜形成し、さら
にこれを成型した非吸水体からなる。

この清掃具では、先端１ｂで掃き寄せられた洗浄液は、
本体１ａで吸収される。

さらに、次の清掃作業により、ワイパブレード１が圧縮
され、本体１ａの吸収した洗浄液が、流路６を介して液
溜７に流入する。

本考案実施例では、ワイパブレード１の材質として、ゴ
ムを用いる例を説明したが、このゴムは、天然ゴム、ス
チレンブタジェンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴ
ム、多硫化ゴム、ブチルゴム、シリコンゴム、フッ素ゴ
ム、クロロスルホン化ゴム、アクリルゴム等の各種弾性
ゴムでもよい。

またゴム以外の材質として塩化ビニル、ポリエチレン、
ポリプロピレン等の各種弾性プラスチックでもよい。

サブブレード５の材質として、セルローススポンジを用
いる例を説明したが、架橋ポリビニルアルコールフオー
ム、ポリ塩化ビニルフオーム、ポリウレタンフォーム、
スケルトン化ポリウレタンフォーム等の各種フオーム材
でもよい。

またフオーム材以外の材質として、レーヨン不織布、レ
ーヨン・ポリプロピレン不織布、ポリプロピレン不織布
、ポリエステル不織布、ナイロン不織布等の各種不織布
、あるいはレーヨン布、本綿布、ポリエステル布、木綿
・ポリエステル混紡布、アクリル布、ナイロン布等の各
種布、あるいは紙等でもよい。

なお、布にはレーヨン、木綿、ポリエステル、アクリル
、およびナイロン等の繊維、またはこれらの繊維による
混紡糸からなる各種−重織もしくは各種多重織の織物地
、または各種−重縮もしくは各種多重縮のメリヤス地を
含む。

またサブブレード５は、ワイパブレード１と接着される
例を説明したが、ワイパブレード１とホルダ３との間に
挟み込んでもよい。

さらに、本考案第３実施例構造で、ワイパブレード１の
先端１ｂが、ポリ塩化ビニルフオームを熱溶融して成形
された構造を説明したが、架橋ポリビニルアルコールフ
オームをその良溶媒（例えば、酢酸）により、同様に溶
融し皮膜形成して成型したものでもよい。

なお、本考案では、清掃面に付着した洗浄液を拭き取る
例を説明したが、予め液溜に洗浄液を貯え、清掃時に清
掃面に洗浄液を流出させて使用することもできる。

以上述べたように、本考案によれば、清掃面をワイパブ
レードで拭いたときに、汚れた洗浄液が清掃面に沿って
流れ落ちるよりも、むしろワイパブレードに沿って流れ
て液溜に入るため、清掃と同時に、洗浄液を拭き取るこ
とができるので、清掃面を再度吸水性のある布や紙等を
用いて拭き取る必要がなく、清掃面を短時間で、かつ僅
かな労力で、より美しく清掃することができる優れた効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案第１実施例構造の斜視図、第２図は第１
図に示す構造のＡ−Ａ′断面図、第３図は第１図示す構
造の平面図、第４図は第２図に示す構造の使用状態図、
第５図は本考案第２実施例構造の斜視図、第６図は第５
図に示す構造のＡ−Ａ’断面図、第７図は本考案第３実
施例構造の中央縦断面図。１・・・・・・ワイパブレード、１ａ・・・・・・ワイ
パブレード本体、１ｂ・・・・・・ワイパブレード先端
、２，３・・・・・・ホルダ、４・・・・・・柄、５・
・・・・・サブブレード、６・・・・・・流路、７・・
・・・・液溜、８・・・・・・排水栓、１０・・・・・
・清掃面、１１・・・・・・洗浄液。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）清掃面に接するように使用されるワイパブレード
と、このワイパブレードを保持するホルダと、このホル
ダに連結された柄とからなり、上記ワイパブレードの少
なくとも一部が吸水性材料からなり°、この吸水性材料
の部分と連通ずる液溜が上記柄の中空部に設けられた構
造を特徴とする清掃具。
（２）ワイパブレードが弾性体であって、清掃面と接触
する部分が非吸水性材料で構成された構造を特徴とする
実用新案登録請求の・範囲第（１）項記載の清掃具。