JPS5841689Y2 - 昇降自在形照明器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は螢光灯器具と白熱灯器具とを上下自在に配置し、
両照明器具を結合してカクテル光線を得られるようにし
た照明器具に関するものである。

従来螢光灯器具と白熱灯器具とを天井板に取付けた折り
返し案内部に紐をかけ、その紐の両端に一方には螢光灯
器具を取付け、他方には白熱灯器具を取付けて、両照明
器具で共通に照明することが行なわれていた。

この場合白熱灯器具の方は下方へ降下させて局部照明を
行うことができたが、螢光灯器具の方は、白熱灯器具よ
りも下方へ降下することは出来ず、したがって螢光灯器
具による局部照明も出来ず、又両者を一体としてカクテ
ル式に照明することも出来なかった。

本案は上記の欠点を解消するために考案せられたもので
、螢光灯器具又は白熱灯器具の何れでも下方へ降下する
ことが出来又両照明を一体としてカクテル式にも照明が
出来るようにしたものである。

以下本案を図面に示す実施例について説明する。

第１図に於いて１は天井板で、この天井板１には支持体
２が取付けである。

３は折り返し案内部で、滑車式に構成せられ、吊り紐４
を架け、紐の一端には螢光灯器具５が係着せられている
。

６はスパイラルコードで螺旋状に巻回せられ、支持体２
より吊下し、螢光灯器具５に給電している。

前記吊り紐４はスパイラルコード６によって周囲を巻回
せられている。

紐の他端は折り返し案内部３の他側へ吊下し、螢光灯器
具の中央部にあけた貫通孔７を貫通し、下端に設けた白
熱灯器具８に係着しである。

９はスパイラルコードで支持体２より吊下し、螺旋状に
巻回せられ紐４の周囲を巻回し、前記貫通孔７を貫通し
て白熱灯器具８へ給電している。

１０は吊り紐で前記紐４とバランスを取るために設けた
もので、折り返し案内部３と同形に製作された折返し案
内部１１に架けられ、一端は螢光灯器具５の上面に係着
し、他端はスパイラルコード９の内部を通し白熱灯器具
８に係着しである。

前記貫通孔７は非円形形状をなしく図示のものは楕円形
）、白熱灯器具８も非円形形状をしている。

１２は電球の如き白熱灯を示している。白熱灯器具８は
例えば楕円形をしており外形が前記貫通孔７と同形で少
し小さく出来ている。

螢光灯器具５と白熱灯器具８とは案内部３と１１とで、
折り返された紐４と１０とで吊持され両者はバランスを
取りながら昇降するようになっている。

そして螢光灯器具５は外形が貫通孔７と同一形状でこれ
よりわずかに小さく形成されているので、白熱灯器具８
を水平方向に回動して特定の方向に向けた状態でのみ貫
通孔７を挿通可能であり、貫通孔７を挿通して白熱灯器
具８を螢光灯器具５の下方より上方へ、又は上方より下
方へ昇降させることができる。

また、白熱灯器具８を上記特定の方向以外の任意の方向
に向けたときは貫通孔７を挿通することができないので
、白熱灯器具８を意図的に特定の方向に向けない限り、
白熱灯器具８は螢光灯器具５を下降する際のストッパと
しての機能を発揮することになる。

第２図は本考案の変形を示すものでＡ図は白熱灯器具の
上面に鍔１３を設け、螢光灯器具５の上面には貫通孔７
の周縁部に位置決め部１４を設けたものである。

この位置決め部１４は前記鍔１３を、貫通孔７に対し挿
通不能な方向に向けて位置決めするものである。

このような位置決め部を設けておけば、白熱灯器具８が
不用意に貫通孔７を挿通してしまうことを防止できる。

なお、位置決め部としては白熱灯器具８の回動を防止す
るものであればよいので、例えば第２図Ｂのようにピン
状の位置決め部１５としてもよい。

また、このような位置決め部１４又は１５を、螢光灯器
具５の下面側に設けてもよい。

上記のように位置決め部１４又は１５を設けることによ
り白熱灯器具８の鍔１３が貫通孔７を通過した時点で灯
器具を回動すると鍔１３は位置決め部１４又は１５に係
合し、白熱灯器具８と螢光灯器具５とは発光部の高さを
ほぼ一致させた位置で固定せられ、カクテル光線を照射
することができる。

又第３図は白熱灯器具の上面の鍔１３に突出部１６を形
成し、螢光灯器具の貫通孔７に前記突出部１６が通過し
得る切欠１７を設け、又切欠１７と角度を変えた位置に
位置決め部としての固定金具１８を固定する。

この固定金具１８は一方方向へ白熱灯器具を回動するこ
とにより前記突出部１６が係合するようにしである。

しかして白熱灯器具を上下方向−へ移動させても螢光灯
器具に対して白熱灯器具は離間することがなくなる。

したがってカクテル光線を照射することができる。

以上の如く本案によれば、螢光灯器具と白熱灯器具とを
自在に昇降して局部照明又はカクテル照明をなすことが
できる。

また螢光灯器具には非円形の貫通孔を設け、白熱灯器具
は外形を上記貫通孔と同一形状でこれよりわずかに小さ
いものとしたことにより、白熱灯器具を意図的に特定の
方向に向けない限り、白熱灯器具は貫通孔を挿通不能で
あり、白熱灯器具は、螢光灯器具を下降する際のストッ
パとなる。

従って螢光灯器具を下降させる際のストッパを格別設け
る必要がない。

【図面の簡単な説明】

図面は本案昇降自在形照明器具の実施例を示すもので第
１図は照明器具の縦断側面図、第２図Ａ。 Ｂは螢光灯器具に位置決め部を設けたそれぞれ別の変形
例を示す斜視図、Ｂ図は貫通孔部にピンを設けたものを
示す斜視図、第３図は他の変形を示し、貫通孔部に突出
部及び切欠と固定金具を設けたものを示す斜視図である
。 １・・・・・・天井板、２・・・・・・支持体、３・・
・・・・折り返し案内部、４・・・・・・吊り紐、５・
・・・・・螢光灯器具、７・・・・・・貫通孔、８・・
・・・・白熱灯器具、１３・・・・・・鍔、１４．１５
・・・・・・位置決め部。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）天井板に取付けられる支持体で案内部を支持し、
   この案内部で折り返された紐の一端に非円形の貫通孔を
   有する螢光灯器具を吊下げるとともに、上記紐の他端に
   外形が前記貫通孔と同一形状でこの貫通孔よりわずかに
   小さい白熱灯器具を吊下げて構成され、前記白熱灯器具
   は水平方向に回動して特定の方行に向けた状態でのみ前
   記貫通孔を挿通可能であることを特徴とする昇降自在形
   照明器具。
2. （２）前記白熱灯器具は水平方向外方へ突出する鍔部を
   有し、前記螢光灯器具は上記鍔部と係合して白熱灯器具
   を前記貫通孔に対して挿通不能な位置に位置決めして白
   熱灯器具の水平回動を禁止する突出状の位置決め部を貫
   通孔の周囲に有することを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の昇降自在形照明器具。