JPS5841331B2 - 金属鉛の製造方法 - Google Patents

金属鉛の製造方法

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JPS5841331B2
JPS5841331B2 JP57087367A JP8736782A JPS5841331B2 JP S5841331 B2 JPS5841331 B2 JP S5841331B2 JP 57087367 A JP57087367 A JP 57087367A JP 8736782 A JP8736782 A JP 8736782A JP S5841331 B2 JPS5841331 B2 JP S5841331B2
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sulfide
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ジヨン・クラ−ク・スタツタ−
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22BPRODUCTION AND REFINING OF METALS; PRETREATMENT OF RAW MATERIALS
    • C22B13/00Obtaining lead
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25CPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC PRODUCTION, RECOVERY OR REFINING OF METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25C3/00Electrolytic production, recovery or refining of metals by electrolysis of melts
    • C25C3/34Electrolytic production, recovery or refining of metals by electrolysis of melts of metals not provided for in groups C25C3/02 - C25C3/32

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  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Electrolytic Production Of Metals (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は金属鉛の製造方法に関する。
濃縮物から金属鉛を得る標準方法においては、熔鉱炉に
おける硫化鉛濃縮物を処理することであった。
しかしながら、この乾式冶金法は多くの不利益や欠点を
有する。
これらの不利益の第一はこの方法が実質的発煙を伴う亜
硫酸ガスの発生のごとき大きな汚染問題を生ずることで
ある。
この煙霧は鉛、カドミウム等を含有する発癌性化合物を
含む可能性がある。
従って、空気汚染の原因とならないあるいは安全に操業
し得る方法によって金属あるいは元素状の鉛のごとき金
属を得る改良された安全な方法を提供することが必要で
ある。
上記の鉛溶融技術は硫化鉛濃縮物を焙焼焼結しそれによ
ってイオウの大部分を除き続いて熔鉱炉で融解して金属
鉛を得ることから威る。
この汚染問題を軽減するためには、従来の溶融技術に代
るものとしてこれに匹敵する新しい鉛の製造法を開発す
る必要がある。
湿式冶金の分野における従来の研究は硫化鉛濃縮物を3
00℃以上の高温において塩素化して塩化鉛と揮発イオ
ウを生成する非水溶媒法を開発した。
しかLながら、これらの高温における塩素化は硫化鉛濃
縮物中に存在の可能性のある鉄、マグネシウム、アルミ
ニウム、ケイ素、亜鉛並にイオウのごとき汚染元素の揮
発性塩化物の生成を促進する。
その他の湿式冶金法は浸出剤として硫酸第二鉄の使用を
包含する。
この方法においては、硫化鉛は硫酸化されて硫酸鉛を生
成する。
この段階の次に硫酸鉛を炭酸化して炭酸鉛を生成し、そ
の後この炭酸鉛をフッ化水素ケイ酸中で金属鉛に電気分
解する。
鉛の回収のために開発された今1つの湿式冶金法は酸性
塩化第二鉄の使用に基いている。
この方法は硫化鉛を塩化鉛に転化する浸出段階およびそ
の後の酊溶化、結晶化および電気分解の段階を包含する
硫化鉛を元素状または金属鉛に転化する他の方法を開示
している先行技術としては米国特許第1.491,65
3号を挙げることが出来る。
この文献はイオウの塩化物の使用および特に−塩化イオ
ウを使用して約50−150℃の範囲の温度において複
合船−亜鉛硫化物鉱石中の硫化鉛を選択的に塩素化する
ことを記載している。
しかしながら、この方法もまたこれらの固体を一塩化イ
オウの溶液中で反応させてスラリーを生成する水性型の
操作である。
このような方法を利用する場合に存在する不利益は金属
硫化物のあるものはイオウのスラリー巾えの溶解によっ
て呵溶化することである。
この溶解はイオウの塩化物の組成の範囲の広いことによ
る。
このような作用は金属の硫化物を溶解させ、それによっ
てこの方法をより複雑にしている。
この種の操作の外に、今1つの金属回収方式は2段階プ
ロセスにおける複合硫化物の乾式塩素化を利用するもの
である。
その第1段階はチューブミル中の鉱石の塩素ガスによる
向流塩素化にあって、この方法の温度は通常約100〜
150℃の範囲でこの金属の約60〜70%を確実に塩
素化する。
この工程における重要な段階は第2段階における塩素源
として作用する鉄の塩素化である。
この2段階プロセスの第2段階は塩素化焙焼にあってこ
れによって最終塩素化が行はれて鉱石中に存在する全て
の金属を塩化物に転化する。
この反応の多くは最初に生成した塩化第二鉄の酸化第二
鉄と塩素えの酸化による塩素の解放によって行はれる。
これに続いてこれらの金属の塩化物は金属を可溶化する
ために水および塩水中で浸出される。
しかしながら、塩化第二鉄を生成する塩素化焙焼はイオ
ウおよびイオウの塩化均粒に酸化物も生成する。
これを達成するに必要な焙焼温度は138℃以上、恐ら
く150℃以上である。
上記の先行技術の他に、今1つの文献、すなわち米国特
許第3,961,941号は金属鉛および銀を含有する
鉱石を焙焼して、銀行有鉱物の浸出剤として塩化第二鉄
の水溶液を使用する酸化性浸出続いての塩化ナトリウム
水溶液での塩を溶解する第2浸出においてより容易に処
理出来るようにする活性化段階を開示している。
後に詳細に記載するごとく、鉛含有源から得られる金属
鉛の収率は、比較的低温度において乾燥雰囲気中で硫化
鉛源をハロゲン化することを包含する段階の前に前ハロ
ゲン化活性化処理を利用する時、増大できることが発見
された。
本発明は金属鉛を回収するための湿式冶金法に関する。
詳しく言えば、本発明は、それによって濃縮物中に存在
する他の金属のハロゲン化のごとき望ましくない副反応
が最小限になるような硫化鉛濃縮物から金属鉛を得るた
めの方法における改良に関する。
後に詳細に記載する態様においてこの方法を行う付随的
利益は、反応中に生成されるハロゲン化鉛が従来よりも
純粋な状態で回収され、その結果金属鉛も比較的純粋な
状態で回収が行はれることである。
従って、本発明の目的は金属鉛の改良された製造方法を
提供することである。
さらに本発明の目的はそれによって鉛が比較的純粋な状
態で回収される硫化鉛濃縮物から金属鉛を生成するため
の湿式冶金法を提供することである0 1つの態様において、本発明の具体例は=(a)鉛含有
源をハロゲン化し:(b)このハロゲン化鉛含有源を塩
水で湿出し:(C)得られた溶液を濾過して元素イオウ
、残渣および可溶性ハロゲン化鉛を分離し二面該六ロゲ
ン化鉛を結晶化し、−fL 7(、e)電気分解によっ
て金属鉛を回収する段階から成る鉛含有源から金属鉛の
製造方法において、ハロゲン化段階前に該鉛含有源に活
性化熱処理を施す改良方法にある。
本発明の特別の具体例は、鉛含有源を不活1生気または
還元気中で約300〜600℃の範囲の温度において加
熱することによって活性化し、活性化した鉛含有源を約
80〜120℃の範囲の温度において塩素ガスで処理し
てこれを塩素化し、この処理混合物を約80〜120℃
の範囲の温度において塩化ナトリウム溶液で浸出し、浸
出溶液を約80〜120℃の範囲の温度において濾過し
て元素イオウ、残渣および打溶性ハロゲン化鉛とに分離
し、該ハロゲン化物を結晶化し、そして融解塩として塩
化ナトリウム−塩化鉛混合物を利用する電気分解を行う
ことによって金属鉛を回収する段階から成る鉛含有源か
らの金属鉛の製造方法にある。
その他の目的および具体例はさらに以下に記載する。
前記のごとく、本発明は鉛含有源からの金属鉛の製造法
における改良に関する。
この方法における改良は鉛含有源を選択的にハロゲン化
してその大部分をハロゲン化鉛にするハロゲン化段階前
に該鉛含有源に活性化熱処理を行うことから成る。
ハロゲン化前のこのような活性化段階の使用はより選択
的ハロゲン化と共に硫化鉛のハロゲン化鉛えの転化に対
するより高度のハロゲン利用、特に高度の塩素利用を提
供する。
金属鉛を得るために利用する原料は浮遊選鉱濃縮物、あ
るいは硫化鉛に富んだ原料鉱石のいづれかであるけれど
も、鉛の1部が炭酸鉛、硫酸鉛あるいは酸化鉛の状態で
存在するものも包含せんとするものである。
浸出剤あるいは転化剤として一塩化イオウを用いて鉛源
に液体塩素化を行って鉛、亜鉛、鉄などの塩化物を生成
する方法、あるいは所望の鉛の選択性がほとんど得られ
ない第1段階かくして比較的高温度において行はれる第
2の転化段階を必要とする2段階塩素化プロセスのごと
き前述の先行技術の方法に対比して、本発明の方法は約
80〜120℃の範囲の比較的低温において行はれる乾
式ハロゲン化段階を利用するものである。
ハロゲン化段階前の鉛源の活性化は硫化鉛濃縮物のごと
き鉛源を約300〜600’Cの範囲の温度に加熱する
ことによって行はれる。
あるいはオーブンのごとき適当な装置におけるハロゲン
化段階のもつと前に行はれる。
上記の焙焼は好ましくは不活注気あるいは還元気中で行
はれる。
使用し得る不活注気の例は窒素雰囲気、ヘリウム雰囲気
、アルゴン雰囲気等であり、還元系は焙焼域中えの水素
の導入によって与えられる。
一般的に言えば、鉛源は約5〜60分またはそれ以上の
間上記の温度で熱処理することによって活性化される。
不活性または還元雰囲気を与えるガスの速度は比較的低
くてもよく、生成した揮発性物質を鉱石から追放するの
に充分なそして所望の不活性または還元性雰囲気を維持
しかくして鉛源のハロゲン化に悪影響を及ぼす酸化性条
件を妨ぐに充分な速さが必要なだけである。
濃縮物の上記の活性化に続いて、鉛源は/’%ロゲン化
段階の処理を行う。
この段階において、濃縮物は、硫化鉛を所望のハロゲン
化鉛に確実に転化するに充分な時間約80〜120’C
の温度において、塩素ガス、フッ素ガス、臭素などの如
きハロゲン化剤の作用を受ける。
このハロゲン化段階は好ましくは乾燥雰囲気中で行はれ
る。
この“乾燥雰囲気”と言う語は雰囲気および原料の両者
の水分が約0.5優より大きくない雰囲気として定義さ
れる。
硫化鉛のハロゲン化剤による処理は撹拌、混合、振とう
あるいは周知の他の手段によって遠戚され、これによっ
て硫化鉛のすべてがハロゲン化剤と接触する。
塩素化段階[こよって生成した元素イオウと塩化鉛、臭
化鉛あるいはフッ素化鉛のごときハロゲン化鉛との混合
物は次に浸出段階の処理を行う。
この段階はこの混合物を高温、通常約80〜120°C
の範囲tこおいて塩水溶液で処理することによって行は
れる。
この塩水溶液は通常塩化ナトリウムを約20〜35重量
φ含む塩化ナトリウム水溶液から成る。
混合物の浸出は通常約0.5〜2時間あるいはそれ以上
の時間桁はれる。
この時間は前記のハロゲン化鉛を溶解するに充分な時間
である。
浸出段階が終了した時、ハロゲン化鉛を軒溶性状態に保
持するため溶液の温度を約80〜120℃の高温度に維
持しながら溶液を濾過する。
可溶性ハロゲン化鉛と固体状態にある元素イオウの分離
が浮遊および沈降によっても行はれ、それによって固体
残渣を沈降せしめた後、液部分を傾斜などのごとき通常
の方法によって除去することも本発明の範囲に属する。
固体イオウおよび豚石、硫化亜鉛、硫化銅、硫化銀、硫
化鉄のごとき不純物金属の未反応硫化物を含む残渣は回
収処理を行う。
例えば、元素イオウはそれが選択的に浮遊される発泡浮
選法によって回収することができる。
この残渣の残りからイオウをより充分に遊離させるため
のスクラッピング手段もまた入手容易なケロシンなどの
有機化合物のごとき浮遊促進剤の存在において行はれる
処理した物質は次に浮遊選鉱池に移し1発泡剤を加え、
通気を開始し、モしてイオウ含有液を浮遊選鉱池から取
除く。
別のイオウの回収方法として、残渣を水性硫化アンモニ
ウムで処理する。
生成されるポリ硫化アンモニウムによって結晶形におけ
る元素状イオウの回収が行われる。
あるいは、要すれば、硫化鉛濃縮物中に存在する不純物
はまた浸出操作において残渣の青化を包含する通常の手
段によって回収され銀またはその他の貴金属を回収する
次に、呵溶性ハロゲン化鉛を含有するろ液は結晶化域に
通す。
温度はハロゲン化鉛の溶解度における重要なファクター
であるので、耐溶性ハロゲン化鉛源は結晶化域に導入さ
れるまで高温、好ましくは約100〜150℃の範囲に
維持される。
この結晶化域は好ましくは浸出および分離温度より幾分
低い温度、好ましくは可溶性ハロゲン化鉛が温度低下に
よって析出するような約60℃から周囲温度(20〜2
5°C)、あるいはそれ以下の範囲の温度に維持される
周囲より低い温度が要求される場合は、水浴、冷却コイ
ル、その他の熱交換器などのごとき外部冷却手段の利用
によってより低い温度が得られる。
このようにして結晶したハロゲン化鉛は結晶化域から回
収されそして浸出液から分離される。
必要ならば、この浸出液はさらに使用するため浸出段階
に再循環する。
次tζ、分離したハロゲン化鉛はなお存在しているトレ
ースの水分を除くために乾燥する。
要すれば、この乾燥はオーブンあるいはその他の加熱装
置の中にハロゲン化鉛を入れ、約011〜4時間または
それ以上の時間約100℃の温度にすることによって行
はれる。
この乾燥の期間は水分のすべての痕跡が除ければ充分で
ある。
これに続いて、この乾燥したハロゲン化鉛は電解槽ある
いは融解塩浴のごとき適当な装置に入れ、融解状態を呈
するに至るまで融解するに充分な温度におく。
この温度は臭化鉛を融解するに充分な約380℃からフ
ッ化鉛を融解するに充分な約875℃までの範囲である
次に融解状態にあるハロゲン化鉛はアルカリ金属および
アルカリ土類金属から成る群から選ばれた金属の塩と混
合する。
周期律表第1A族および第1A族のこれらの金属の塩の
例は塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩
化ルビジウム(塩化セシウム、塩化ベリリウム、塩化マ
グネシウム、塩化カリシラム、塩化ストロンチウム、塩
化バリウム、臭化リチウム、臭化ナトリウム、臭化カリ
ウム、臭化ルビジウム、臭化セシウム、臭化ベリリウム
、臭化マグネシム、臭化カルシウム、臭化ストロンチウ
ム、臭化バリウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム
、フッ化カリウム、フッ化ルビジウム、フッ化セシウム
、フッ化ベリリウム、フッ化マグネシウム、フッ化カル
シウム、フッ化ストロンチウム、フッ化バリウム等であ
る。
好ましい具体例においては、第1A族または第■A族の
金属の塩はハロゲン化物内容において電解を受けるべき
ハロゲン化鉛に匹敵する。
すなわち、このハロゲン化鉛が塩化鉛の場合は、この固
体塩は塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化リチウム、
塩化カルシウム等のごとき塩化物から成る。
ハロゲン化鉛は第1A族および第mA族の金属の少くと
も2つの塩の混合物の存在において電解を行うことも本
発明の範囲に属する。
これらの混合物の例は塩化ナトリウム−塩化リチウム混
合物。
塩化カリウム−塩化リチウム混合物、塩化マグネシウム
−塩化カルシウム混合物、臭化リチウム−臭化カリウム
混合物等を包む。
融解塩浴において、この塩の混合物は電解を行うに充分
な電圧を用いて電気分解し、それによって金属鉛は液体
として沈着し、融触塩から取出すことができる。
この鉛は連続式にまたはバッチ式に取出される。
融解状態を維持するに充分な高温において電解を行うこ
とによって、ハロゲン分子をハロゲン化域に再循環しな
がら金属鉛を電解域から取り出し回収することが9能で
ある。
このようなフローシステムを利用することによって、硫
化鉛と反応するに必要な化学量的量のハロゲンを浸出し
た後、このハロゲンを再循環または密閉系において再使
用し、それによって大量のハロゲンの添加の必要性を避
けることができる。
ハロゲンの添加をしないと言うことは硫化鉛の原料から
金属鉛を得るプロセス全体の低コストに貢献する。
本発明の方法をバッチ式操作でも行うことも本発明の範
囲内にある。
バッチ式操作を用いる時は、多量の原料を比較的高温度
に加熱することのできるオーブンあるいはその他の種類
の装置のごとき適当な装置に入れ次に原料は、装置を原
料中のすべての揮発分および水分を除去するに充分な時
間約300〜600℃の範囲の温度に加熱しながら窒素
または水素パージを行う。
その後、原料は取出し、後にハロゲン化の作用を受ける
所の適当な装置に入れる。
この濃縮物のハロゲン化は発熱性であるので、発生する
反応熱は約80〜120°Cの所望の操作範囲内で制御
されるけれども、反応の温度を安定化するために加熱あ
るいは冷却手段を設けることも考えられる。
鉛濃縮物のハロゲン化鉛への転化が完了した時、次にこ
のハロゲン化生成物は反応の温度を約80〜120°C
の範囲に維持しながら塩化ナトリウムのごとき塩水溶液
が作用を受けさせる。
ハロゲン化鉛を溶解するに充分な時間この溶液を撹拌し
た後、可溶性ハロゲン化鉛は濾過、傾斜、等のごとき通
常の手段によって元素イオウおよび残渣から分離し回収
される。
呵溶性ハロゲン化鉛を固体物質から分離りながら温度を
80〜120℃の範囲に維持することによってなお高温
にある可溶性ハロゲン化鉛を、分離域よりも低温、好ま
しくは約60℃から周囲温度の範囲に維持されている結
晶域に通す。
結晶化が完了した時、ハロゲン化鉛は前記と同様にして
浸出液から分離し、分離後取出して乾燥域に入れる。
乾燥後、ハロゲン化鉛の結晶は融解塩電気分解を行う。
それによって所望の金属鉛が回収される。
以下実施例はハロゲン化前に鉛含有源に焙焼を行うこと
の利益を具体的に説明するものである。
しかしながら、本発明はこれによって限定されるもので
はない。
実施例 1 多量の硫化鉛濃縮物に不活性気中で種々の温度において
前塩素化活性化を行った。
この焙焼すべき物質を窒素ブパージした垂直のカラムに
入れた。
次にこのカラムを400℃に加熱し、そこで生成する揮
発物を鉱石から除くに充分な速さでカラム中に窒素の流
れを維持しながら30分間保持した。
更に、硫化鉛濃縮物の他の1部分を、カラムの温度を3
0分間500℃に維持し前記と同様に処理した。
第3の試料は30分間600℃の温度で前塩素化焙焼を
行゛つた。
前塩素化処理の後、74%pb純度の試料50gを直径
181のパイレックスチューブから戊る流動床装置で塩
素化した。
この塩素化は、装置の温度を100℃に保ちながら、塩
素ガスを60cc/分の割合で90分間投入することに
よって行はれた。
90分の後、試料を分析して鉛および存在していると見
られる鉄、亜鉛および銅のごときトレースの金属の転化
を測定した。
更に、この塩素化段階は前塩素化焙焼を行はないで11
0℃の温度で乾燥した硫化鉛濃縮物の試料についても行
った。
これらの試験の結果を第1表に示す。
トレースの金属のその塩化物えの低い転化率を伴う鉛の
その塩化物えの選択転化の外に、前塩素化焙焼はこの系
に供給される塩素のより高度の利用を促進することが発
見された。
硫化鉛濃縮物が前塩素化焙焼された系に塩素が供給され
た時、硫化鉛の塩化鉛えの転化は85〜90%のレベル
の理論転化率に近いことが発見された。
この転化率は濃縮物が前塩素化焙焼を受けなかった場合
には起らなかった。
実施例 2 鉱石または濃縮物中の金属をそのハロゲン化誘導体、特
に塩素化誘導体に転化する前に活性化手段を使用するこ
との利益を更に説明するものとして、濃縮物の試料を窒
素気中で15分間焙焼した。
種々の硫化鉛転化レベルにおける硫化鉄および硫化亜鉛
の塩素化に対する硫化鉛の塩素化の選択性のパーセンテ
ージを比較してこれを第2表tこ示した。
選択率の欄における数字が太きければ大きい程不純物の
転化より鉛の転化が大きいことを意味していることに注
目すべきである。
同様に、焙焼した硫化鉛と焙焼しない硫化鉛の場合につ
いて塩化イオウの生成と共に硫化鉛と不純物硫化物の転
化を比較して第3表に示した。
この表から、中性または還元気中のいづれかにおいて活
性化処理を受けた濃縮物は、活性化処理なしに塩素化を
行った濃縮物よりも生成する塩化イオウの量が相当に少
いことがわかる。
この塩化イオウの生成が小さいことにより、この方法を
費用のかからない向流式生成方式で塩素ガスのごときハ
ロゲン化剤のより少量を利用して行うことができる。
実施例 3 実施例1に記載の方法を利用して得られる塩化鉛塩素化
生成物は、次に塩化ナトリウムと水とから成る塩水溶液
に溶解される。
この溶解は溶液の温度を約100℃に保ちながら行はれ
る。
得られたスラリーは0.25〜1時間の間撹拌しその後
温度を約100℃に保ちながら済過する。
上記の段階から得られるモして可溶性の塩化鉛を含有す
るろ液は次に約60〜40℃に維持された結晶器に通す
結晶器における温度低下によって塩化鉛を結晶として再
沈降せしめる。
次にこの結晶は浸出液から分離し、1時間約105℃の
温度で乾燥する。
その後、結晶は塩化すh IJウムと混合し1約2.4
ボルトの電圧を用い約550°Gの温度において融解塩
の電気分解を行う。
この電解によって生成される所望の金属鉛は装置を軽く
たたくことによって電解槽の底から回収される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鉛含有源を不活性系または還元気中300〜600
    ℃の範囲の温度において加熱して活性化し、活生化した
    鉛含有源をハロゲン化し、ハロゲン化した鉛含有源を塩
    水で浸出し、得られた溶液を濾過して元素イオウ、残渣
    および呵溶性ハロゲン化鉛とに分離し、該ハロゲン化鉛
    を結晶化し、そして電気分解によつ金属鉛を回収するこ
    とから成る金属鉛の製造方法。 2 該活性化鉛含有源は80〜120°Cの範囲の温度
    において塩素ガスでの処理によって塩素化される第1項
    に記載の方法。 3 該溶液は80〜120℃の範囲の温度において濾過
    される第1項に記載の方法。 4 該電気分解は融解塩混合物を利用して行われる第1
    項に記載の方法。 5 該融解塩は塩化ナトリウム−塩化鉛混合物である第
    4項に記載の方法。 6 該融解塩は塩化カリウム−塩化鉛混合物である第4
    項に記載の方法。
JP57087367A 1977-02-16 1982-05-25 金属鉛の製造方法 Expired JPS5841331B2 (ja)

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