JPS5841144Y2 - 簡易パレツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、段ボール、木箱等で包装された比較的軽い包
装物等の積荷をフォークリフトで荷役作業、運搬ができ
るようにした簡易パレットである。

従来のこの種パレットは、積荷の底面積に応じた合板の
下部に脚部を突設し、合板下部のこの脚部間にフォーク
リフトのフォークを差込んで持上げ運搬ができるように
していた。

積荷が、段ボール、木箱等で包装された比較的軽い包装
物の場合には、バンド、紐等で積荷をパレットに固定し
ておく必要がある。

ところが、パレットと積荷とを固定することが容易でな
く、パレットも積荷の底面積と略同じくらいの大きな合
板を要すること。

大型のパレットであるため、その保管、運搬も容易でな
く、製作費用が大であると共に、積荷の底面積に応じた
種々のパレットを必要とすること等の問題点があった。

本考案は、各種寸法の積荷に自在に対応することができ
、安価で、軽く、保管に場所をとらず容易であると共に
、使い捨てもでき、且つ積荷を固定するバンド掛けも、
ねじれることなく、定位置にきちっと迅速におこなうこ
とができる比較的軽い積荷の簡易パレットを提供するこ
とを目的としたものである。

本考案簡易パレットは、積荷の隅角部底面を載置するに
足る面積を有し該積荷の隅角部下端縁にほぼ沿った辺（
２辺）を有する載板と、該載板の下部に突設された脚部
と、前記載板の辺（２辺）に一体的に連設され積荷の隅
角部側面に当接されるように載板に対し立設されている
側板とからなり、該側板にそれぞれ紐、樹脂バンド、ゴ
ムバンド等を掛通すバンド通しが設けられてなることを
特徴とするものである。

以下本考案を図面に示す実施例に基いて説明する。

パレットＡは次の如←成り、１は積荷Ｂの隅角部を載せ
る載板、２は載板１の下部適所に突設した脚部、３ａは
載板１に一体的に連設し折線４すなわち積荷の隅角部下
端縁にほぼ沿った辺にて上方に折曲るようになした側板
、３ｂも載板１に一体的に連設し折線５すなわち積荷の
隅角部下端縁にほぼ沿った辺にて上方に折曲るようにな
した側板で、側板３ａ、３ｂにはそれぞれ紐、荷造り用
の樹脂あるいはゴムバンド６を掛通すバンド通し７を設
けている。

なお、側板３ａ 、３ｂはいずれもあらかじめ載板１か
ら一体的に立設して成形していてもよい。

バンド通し７は単なる通孔であってもよい。

（第９図参照）が、折板９を中心に２個の通孔８ａ、、
８ｂを設け、一方の通孔の外側から通したバンド６を折
板９に掛けて折返し、更にこのバンド６を他方の通孔か
ら外側に抜いて掛けるようにしてもよい（第８図参照）
。

また、バンド通しとバンド締具とを兼ねたものを側板３
ａ、３ｂに取付けてもよい。

前記折板９に替えて、滑りのよいローラーを設けていて
もよく、前記した通孔８ａ、８ｂに替えて側板３ａ、３
ｂの外側部が上端縁部にそれぞれリング状のバンド連片
を突設してもよい（第１０図参照）。

図面に示す側板３ ａ 、３ ｂは、略方形状の載板１
の隣り合う二外側縁（図面では折線４，５）に沿って一
体的に設けたものである。

従って、側板３ａ、３ｂを折線４，５にて折曲げ立設す
ると、前記した載板１と共に積荷Ｂの隅角部（角形）を
三面から覆うことになる。

なお、隅角部が円形状等の積荷の場合、側板３ａ、３ｂ
はその隅角部の形状に応じた折曲げをおこなう。

バンド通し７に掛通した紐、樹脂あるいはゴムバンド６
には締具１０を取付けておき、積荷Ｂ下部の対角あるい
は対向隅角部に嵌めたパレツ）Ａ間のバンド６等をこの
締具にて締着固定する。

第６図に示す実施例は、前記した実施例の側板（この実
施例では側板を１３ ａ 、１３ ｂとする）をそれぞ
れ中程の折線１１．１２で二重に折重ねることができる
ようになしたパレットＡａである。

第７図は各側板１３ ａ 、１３ ｂを内側に折重ねた
斜視図である。

この折重ねは外側になしてもよいこと当然である。

この実施例では、側板を二重に折重ねることによってバ
ンド通し１４及び側板の強度性を増した。

第１１図、第１２図に示す実施例は、積荷Ｂの両側下端
部に嵌めるパレツ）Ａｂである。

このパレットＡｂは下部適所に脚部１５を突設した載板
１６に側板１７を一体的に連設し、側板１７は折線１８
すなわち積荷の隅部下端縁にほぼ沿った辺にて折曲げる
かあらかじめ立設しておき、且つ側板１７にはバンド通
し１９を設けてなるものである。

従って、第１３図に示すように、積荷Ｂの対向する両辺
の下部側端部に嵌めたパレツ）Ａｂ間にバンド６等を掛
けて各パレツ）Ａｂと積荷Ｂとを固定するのである。

載板１，１６の上面には、パレットと積荷とを物理的に
係止固定するため、積荷Ｂの当接部分に喰込み固定する
係止片２０を設ける。

この係止片によって現場作業が楽で固定後はパレットの
位置ズレや外れることはない。

載板１，１６の上面に設ける係止片２０は、載板面をエ
ンボスしたり、サンドペーパー状としたり、突設片を設
けたりして形成する。

また、載板１，１６の上面に接着剤を塗布しておいて、
パレットと積荷Ｂとを接着するようにしてもよいことも
ちろんである。

前記したパレツ）Ａと積荷Ｂとの固定は、パレツ）Ａの
各側板３ ａ 、３ ｂをそれぞれ折線４，５にて折曲
げ立設した後、（あらかじめ側板を立設している場合は
この必要はない）この各パレツ）Ａを積荷Ｂの各隅角下
部に嵌め、対角あるいは対向の各パレット間に紐、バン
ド６を掛は渡して締具１０にてバンド６等を締着固定し
、もって各パレットＡと積荷Ｂとの固定をおこなう（第
４図参照）。

バンド６にゴムバンドを用いるとバンド締具１０は不要
であり、パレットと積荷Ｂとの固定を簡単容易且つ迅速
におこなうことができる。

このように積荷Ｂの下部隅角部にパレットを固定すると
、積荷Ｂが下駄をはいたように脚部の高さ分地上から持
上がった状態となる。

そして、各脚部間の空間部２１にフォークリフトのフォ
ークを差込んで積荷Ｂを持上げ運搬できる。

また、載板１，１６の下部に突設した脚部をキャスター
とすると、積荷Ｂを動かすのに便利ともなる。

このように成るパレットは、ポリプロピレン等の合成樹
脂材にて一体的に成形してもよく、また、重層のダンボ
ール、アルミ板、金属板、合板等で成形してもよい。

本考案パレツ）Ａ、Ａａ、Ａｂは簡単な構造で安価に製
作することができる。

特に、ポリプロピレン等の合成樹脂材にて一体成形する
と極めて安価に大量生産することができ、折曲げ方式に
するとパレットの保管、運搬が嵩低く便利である。

パレットの載板としてはコーナ一部分の載板だはである
から小さくして軽量である。

この点からも収納、運搬が嵩低く安価となる。

積荷のコーナ一部分に係止固定するパレットであるから
、どのような寸法形状の積荷にも単一形状のパレットで
自在に対応することができるから、各種のパレットをあ
らかじめ用意しておく必要はない。

パレットの側板にバンド通しを設け、このバンド通しに
紐、バンド等を掛通して積荷と固定することができるか
ら、バンド等の寸法は積荷の側面、上面の長さのみでな
く下面に掛けることは不要である。

従ってバンドが短かくてよい。

特にゴムバンドを用いると締具も不要で、パレットと積
荷との係止固定が確実且つ迅速容易におこなうことがで
き緩むような虞れもない。

しかも、バンド等がよじれたり、位置合わせをしたりす
る必要はなく、軽量物等の簡易パレットとして最適であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案簡易パレットの底面図、第２図は側面図
、第３図は側板を立設した状態の斜視図、第４図は積荷
の隅角部に簡易パレットを嵌め、バンド等によって簡易
パレットと積荷とを固定するバンド掛けの一例を示した
概略図、第５図は簡易パレット上に積荷を載せた側面図
、第６図は他の実施例の底面図、第７図は第６図簡易パ
レットの側板を立設して二重に重合わせた状態の斜視図
、第８図から第１０図は側板に設けたバンド通しの実施
例を示した拡大側面図、第１１図は他の実施例簡易パレ
ットの底面図、第１２図は第１１図簡易パレットの側板
を立設した状態の斜視図、第１３図は第１２図簡易パレ
ットを積荷の側辺下端部に嵌め、バンド等によって簡易
パレットと積荷とを固定するバンド掛けの一例を示した
概略図。 １・・・・・・載板、２・・・・・・脚部、３ａ、３ｂ
・・・・・・側板、６・・・・・・紐、バンド等、７・
・・・・・バンド通し、２０・・・・・・係止片、Ａ。 Ａａ、 Ａｂ・・・・・・簡易パレット、Ｂ・・・・・
・積荷。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）積荷の隅角部底面を載置するに足る面積を有し該
   積荷の隅角部下端縁にほぼ沿った辺（２辺）を有する載
   板と、該載板の下部に突設された脚部と、前記載板の辺
   （２辺）に一体的に連設され積荷の隅角部側面に当接さ
   れるように載板に対し立設されている側板とからなり、
   該側板にそれぞれ紐、樹脂バンド、ゴムバンド等を掛通
   すバンド通し７が設けられてなることを特徴とする簡易
   パレット。
2. （２）載板１が、上面に積荷Ｂを係止する係止片２０を
   設けられたものである実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の簡易パレット。