JPS5840990B2 - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents
難燃性樹脂組成物Info
- Publication number
- JPS5840990B2 JPS5840990B2 JP52068569A JP6856977A JPS5840990B2 JP S5840990 B2 JPS5840990 B2 JP S5840990B2 JP 52068569 A JP52068569 A JP 52068569A JP 6856977 A JP6856977 A JP 6856977A JP S5840990 B2 JPS5840990 B2 JP S5840990B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flame
- flame retardant
- red phosphorus
- resin composition
- parts
- Prior art date
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- Expired
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はエポキシ樹脂の難燃性組成物特に少量の赤リン
粉末を用いてUL規格94で94V−0の難燃性に合格
し、更にUL規格746に規定される熱線発火性の優れ
た難燃樹脂組成物を提供せんとするものである。
粉末を用いてUL規格94で94V−0の難燃性に合格
し、更にUL規格746に規定される熱線発火性の優れ
た難燃樹脂組成物を提供せんとするものである。
近年プラスチックスに対して難燃性の要求は益益強くな
って来ているが難燃性を一つの尺度で評価する方法がな
い。
って来ているが難燃性を一つの尺度で評価する方法がな
い。
と云うのはプラスチックスはその種類が多いこと又その
性質が多様であり、更にこれを難燃化すると云っても石
や金属のように完全に燃えないように出来るものではな
いので、燃え難くなった性質を正しく評価することがむ
づかしいからである。
性質が多様であり、更にこれを難燃化すると云っても石
や金属のように完全に燃えないように出来るものではな
いので、燃え難くなった性質を正しく評価することがむ
づかしいからである。
とのような理由から難燃性を評価する試験法が実に多く
提案されている。
提案されている。
このような試験方法を分類すれば、1つは点火源に何を
用いるかであり、次いで試験片の燃焼状態と評価である
。
用いるかであり、次いで試験片の燃焼状態と評価である
。
点火源としては、都市ガス成るいはメタンガスのような
ガスの燃焼炎、灼熱したニクロム線、表面でのアーク放
電、放射熱、などであり、燃焼状態には着火した後の消
炎時間、燃焼速度及び距離、着火時間などで評価される
。
ガスの燃焼炎、灼熱したニクロム線、表面でのアーク放
電、放射熱、などであり、燃焼状態には着火した後の消
炎時間、燃焼速度及び距離、着火時間などで評価される
。
現在難燃性を評価している方法はこの内、点火源として
、メタンガスの燃焼炎を試験片に接触させ、取り去って
からの消炎時間を計るUL規格94が最も普通である。
、メタンガスの燃焼炎を試験片に接触させ、取り去って
からの消炎時間を計るUL規格94が最も普通である。
プラスチックスの難燃性の要求が強くなるに従ってこの
ような評価法に加えて、点火源にアーク放電やニクロム
線を用いる方法が追加されるようになって来た。
ような評価法に加えて、点火源にアーク放電やニクロム
線を用いる方法が追加されるようになって来た。
UL規格746の熱線発火性は、規定の寸法(長さ5イ
ンチ、巾0.5インチ)の試験片に規定のニクロム線を
1/4インチ間隔で5回巻付けこれに65Wの電力を供
給し、試験片が発火する迄の時間を測る試験法である。
ンチ、巾0.5インチ)の試験片に規定のニクロム線を
1/4インチ間隔で5回巻付けこれに65Wの電力を供
給し、試験片が発火する迄の時間を測る試験法である。
難燃性の試験法や評価はこのように強化の要求が強くな
っている。
っている。
一方、樹脂の難燃化方法は、環境汚染や取扱上の無毒性
の面から赤リン粉末の添加が広く採用されている。
の面から赤リン粉末の添加が広く採用されている。
エポキシ樹脂の難燃化に関しては、特公昭45−285
510号公報に示され。
510号公報に示され。
これによれば、エポキシ樹脂100重量部当り2〜25
重量部の赤リン粉末を含有することが必要である。
重量部の赤リン粉末を含有することが必要である。
又特開昭51−25595号公報によれば赤リンに水利
アルミナを併用した無毒性の難燃化樹脂組成物が示され
、エポキシ樹脂100重量部当り赤リン2〜10、水利
アルミナ20〜80重量部の配合が難燃注型樹脂に適す
るとされている。
アルミナを併用した無毒性の難燃化樹脂組成物が示され
、エポキシ樹脂100重量部当り赤リン2〜10、水利
アルミナ20〜80重量部の配合が難燃注型樹脂に適す
るとされている。
本発明はこのような無公害の面から極めて優れた難燃化
剤である赤リンについて試験した所、難燃性の評価が試
験法に依って著しく異なった評価を与えることを見出し
たことから出発している。
剤である赤リンについて試験した所、難燃性の評価が試
験法に依って著しく異なった評価を与えることを見出し
たことから出発している。
即ち、UL規格94の評価では、赤リン難燃化樹脂は全
く燃えないにも拘わらず、UL規格746の熱線発火性
の評価では、極めて燃え易いと云う評価が得られること
である。
く燃えないにも拘わらず、UL規格746の熱線発火性
の評価では、極めて燃え易いと云う評価が得られること
である。
特に赤リンの添加量の多い配合にこの傾向が著しく、又
このような配合では、一般に用いられる有機ハロゲン化
合物の添加で、殆んど改善されないことである。
このような配合では、一般に用いられる有機ハロゲン化
合物の添加で、殆んど改善されないことである。
そこで本発明の目的は、少量で難燃効果の大きく、且つ
無毒な赤リンの特徴を生かし、且つどのような試験法を
適用されても、燃え難い、難燃性エポキシ樹脂組成物を
提供することにある。
無毒な赤リンの特徴を生かし、且つどのような試験法を
適用されても、燃え難い、難燃性エポキシ樹脂組成物を
提供することにある。
特に熱線発火性は赤リン配合物の欠点であり、この改良
に関するものである。
に関するものである。
エポキシ樹脂の配合と云っても、接着剤からコーチニゲ
迄無数に考えるのでこ\では注型用樹脂に絞り、主剤の
粘度として室温で10000〜50000センチポイズ
、主剤、硬化剤配合粘度として室温で1000〜500
0センチポイズの粘度を目標に配合した。
迄無数に考えるのでこ\では注型用樹脂に絞り、主剤の
粘度として室温で10000〜50000センチポイズ
、主剤、硬化剤配合粘度として室温で1000〜500
0センチポイズの粘度を目標に配合した。
以下実施例について詳述する。
ビスフェノールA系樹脂としてエピコート815(シェ
ル化学製)、にフィラーとして水和アルミナ(昭和電工
製ハイジライ)H32)、成るいは石英粉(龍森製りリ
スタライ)A−1)を主成分にこれに種々の難燃化剤を
配合して、三本ロールで混練、主剤とした。
ル化学製)、にフィラーとして水和アルミナ(昭和電工
製ハイジライ)H32)、成るいは石英粉(龍森製りリ
スタライ)A−1)を主成分にこれに種々の難燃化剤を
配合して、三本ロールで混練、主剤とした。
これに硬化剤を配合、よく撹拌脱泡した後、シリコーン
樹脂を塗布したガラス板間に流し込み、所定の条件で加
熱して、シートを作成した。
樹脂を塗布したガラス板間に流し込み、所定の条件で加
熱して、シートを作成した。
難燃性の評価はUL規格746の熱線発火性は日立化t
ttm製HAT−203型で評価した。
ttm製HAT−203型で評価した。
測定結果を下表にまとめた。表のNa1〜8.12,1
4は比較例、l111kL9〜11.13は本発明の実
施例である。
4は比較例、l111kL9〜11.13は本発明の実
施例である。
この表から理解されるようにUL規格94で94V−0
に合格するためには、フィラーとして、石英を用いた場
合には、HBB。
に合格するためには、フィラーとして、石英を用いた場
合には、HBB。
5b203のような有機ハロゲン化合物−8b203の
併用に於いても、赤リン粉末を用いてもいづれも、エポ
キシ樹脂100重量部に対して、30部程度以上配合し
なければならない。
併用に於いても、赤リン粉末を用いてもいづれも、エポ
キシ樹脂100重量部に対して、30部程度以上配合し
なければならない。
なお、難燃性の程度ハ94 V−0、94V−1゜94
V−2に区分され、94V−0が最も燃え難い材料とし
て認定されるものである。
V−2に区分され、94V−0が最も燃え難い材料とし
て認定されるものである。
試験法の詳細は次のようである。
A、すべての試料は、毎回焔をあてた後、10秒以上焔
を出して燃焼しないこと。
を出して燃焼しないこと。
B、各組5枚の試料に合計10回の接焔を行い、焔を出
して燃焼する時間の合計が50秒を超えないこと。
して燃焼する時間の合計が50秒を超えないこと。
C0すべての試料は、有焔または無焔の燃焼が支持クラ
ンプの所まで達しないこと。
ンプの所まで達しないこと。
D、すべての試料は、′有焔の滴下物により、試料の1
2インチ(305ミリ)下にある乾燥した外科用脱脂綿
を着火させないこと。
2インチ(305ミリ)下にある乾燥した外科用脱脂綿
を着火させないこと。
E、すべての試料は、第2回目に焔をあてた後。
30秒以上焔の燃焼をつづけないこと。
又この不燃化剤の種類によって、熱線発火性に著しい差
があることが理解される。
があることが理解される。
更に特異な現象は、$3.8に見られるように、赤リン
を多量に配合した試料では、これに、不燃化剤を更に加
えても、殆んど熱線発火性が改良されないことである。
を多量に配合した試料では、これに、不燃化剤を更に加
えても、殆んど熱線発火性が改良されないことである。
フィラーとして、水利アルミナを用いた場合には、不燃
化剤の種類によって添加量に著しい差が生じて来る。
化剤の種類によって添加量に著しい差が生じて来る。
赤リンの場合は非常に少ない添加量で94V−0を示す
。
。
しかし熱線発火性の著しい向上が見られなかった。
本発明はN[19〜11゜13に示すように、赤リンの
添加量を少くして、94V−0の性能を有する配合を検
討した結果、水和アルミナの量と臭素化エポキシ樹脂(
Shel 1broc)を適当に選ぶことによって、熱
線発火性の優れた、極めて難燃性のよい組成物を見つけ
ることが出来た。
添加量を少くして、94V−0の性能を有する配合を検
討した結果、水和アルミナの量と臭素化エポキシ樹脂(
Shel 1broc)を適当に選ぶことによって、熱
線発火性の優れた、極めて難燃性のよい組成物を見つけ
ることが出来た。
5hellbroc、FR−1500、ショーダイン8
20等はHBBと異なって、エポキシ樹脂であり、反応
にあづかる取分でいわゆる反応型の難燃化剤であって環
境汚染の原因となるものではない。
20等はHBBと異なって、エポキシ樹脂であり、反応
にあづかる取分でいわゆる反応型の難燃化剤であって環
境汚染の原因となるものではない。
粘度の低下即反応性希釈剤としても作用する。
従って、多量の水和アルミナが混入可能になると共に、
高価な赤リンの量を少なくすることが出来る。
高価な赤リンの量を少なくすることが出来る。
尚、5b203のような重金属の使用も避けることが出
来る。
来る。
以上のように本発明によればUL規格94で94V−0
の難燃性に合格し、さらにUL規格746の規定にも合
格する難燃性樹脂組成物を得ることができるものである
。
の難燃性に合格し、さらにUL規格746の規定にも合
格する難燃性樹脂組成物を得ることができるものである
。
Claims (1)
- 1 臭素を含有するエポキシ樹脂難燃化剤を含有したエ
ポキシ樹脂100重量部に対して、0.1〜1.5重量
部の赤リン粉末と80重量部以上の水利アルミナを含む
ことを特徴とする難燃性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52068569A JPS5840990B2 (ja) | 1977-06-09 | 1977-06-09 | 難燃性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52068569A JPS5840990B2 (ja) | 1977-06-09 | 1977-06-09 | 難燃性樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS543151A JPS543151A (en) | 1979-01-11 |
JPS5840990B2 true JPS5840990B2 (ja) | 1983-09-09 |
Family
ID=13377522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52068569A Expired JPS5840990B2 (ja) | 1977-06-09 | 1977-06-09 | 難燃性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5840990B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL185937C (nl) * | 1979-07-17 | 1990-08-16 | Gen Electric | Epoxyharssamenstelling voor de vervaardiging van prepregs, die onder warmte en druk verharden tot isolerende substraten voor brandvertragende, met glas versterkte gedrukte schakelpanelen en met deze samenstelling vervaardigde schakelpanelen. |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5125598A (ja) * | 1974-08-26 | 1976-03-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | |
JPS5125595A (ja) * | 1974-08-27 | 1976-03-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Jushisoseibutsu |
-
1977
- 1977-06-09 JP JP52068569A patent/JPS5840990B2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5125598A (ja) * | 1974-08-26 | 1976-03-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | |
JPS5125595A (ja) * | 1974-08-27 | 1976-03-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Jushisoseibutsu |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS543151A (en) | 1979-01-11 |
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