JPS5840542B2 - シンキナニコチンサンルイノセイゾウホウ - Google Patents
シンキナニコチンサンルイノセイゾウホウInfo
- Publication number
- JPS5840542B2 JPS5840542B2 JP11087575A JP11087575A JPS5840542B2 JP S5840542 B2 JPS5840542 B2 JP S5840542B2 JP 11087575 A JP11087575 A JP 11087575A JP 11087575 A JP11087575 A JP 11087575A JP S5840542 B2 JPS5840542 B2 JP S5840542B2
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- JP
- Japan
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- pyridine
- hydride
- reaction
- carbon dioxide
- nicotinic acid
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はピリジン類を金属水素化物の存在下に、二酸化
炭素と反応させることによりニコチン酸類を製造する方
法に関する。
炭素と反応させることによりニコチン酸類を製造する方
法に関する。
従来、ニコチン酸はβ−ピコリンのアンモオキシデーシ
ョンにより生成する3−シアノピリジンの加水分解によ
り、ニコチン酸アミドを経由して合成する方法、又はメ
チルエチルピリジンの酸化による方法などが工業的に実
施されてきた。
ョンにより生成する3−シアノピリジンの加水分解によ
り、ニコチン酸アミドを経由して合成する方法、又はメ
チルエチルピリジンの酸化による方法などが工業的に実
施されてきた。
ニコチン酸及びその誘導体は米糖などから分離されて以
来、ビタミンB群に数えられ、体内のタンパク質と結合
し生体の酸化還元反応に関与すると云われ、医薬用、食
品添加用、飼料添加用などに使用されているが、現在迄
のところかなり高価なものである。
来、ビタミンB群に数えられ、体内のタンパク質と結合
し生体の酸化還元反応に関与すると云われ、医薬用、食
品添加用、飼料添加用などに使用されているが、現在迄
のところかなり高価なものである。
本発明者らはニコチン酸及びその誘導体の製造法につき
各種検討した結果、二酸化炭素をピリジン類に反応させ
ることにより極く簡単にニコチン酸類が製造できること
を見出した。
各種検討した結果、二酸化炭素をピリジン類に反応させ
ることにより極く簡単にニコチン酸類が製造できること
を見出した。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明の概略の方法は、ピリジンまたはピリジン誘導体
を無溶媒または適当な溶媒の存在下に、リチウムアルミ
ニウムハイドライド等のような金属水素化物と反応させ
、しかる後に常圧または加圧下で二酸化炭素を反応系内
に導入し反応させることによりニコチン酸又はニコチン
酸誘導体を製造するものである。
を無溶媒または適当な溶媒の存在下に、リチウムアルミ
ニウムハイドライド等のような金属水素化物と反応させ
、しかる後に常圧または加圧下で二酸化炭素を反応系内
に導入し反応させることによりニコチン酸又はニコチン
酸誘導体を製造するものである。
本発明に使用できるピリジン類としては、ピリジン、各
種核アルキルピリジン、2−メチル−ピリジン、4−メ
チルピリジン、2−エチルピリジン、4−エチルピリジ
ン、2−7”ロピルーヒリジン、4−プロピルビ1ジン
、2−ブチル−ピリジン、4−ブチル−ピリジン、2・
4−ジメチル−ピリジン、2・4−ジエチル−ピリジン
、2−メチル−4−エチルピリジン、2−エチル−4=
メチル−ピリジン、2・4・6−ドリメチルピリジン、
2・4・6−ドリエチルピリジンなどがある。
種核アルキルピリジン、2−メチル−ピリジン、4−メ
チルピリジン、2−エチルピリジン、4−エチルピリジ
ン、2−7”ロピルーヒリジン、4−プロピルビ1ジン
、2−ブチル−ピリジン、4−ブチル−ピリジン、2・
4−ジメチル−ピリジン、2・4−ジエチル−ピリジン
、2−メチル−4−エチルピリジン、2−エチル−4=
メチル−ピリジン、2・4・6−ドリメチルピリジン、
2・4・6−ドリエチルピリジンなどがある。
次に反応は無溶媒すなわち、ピリジン類自体を溶媒兼反
応物としても実施可能であるが、ジエチルエーテル、l
・4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル
系溶媒、エチレングリコ−ルモノメチルエーテル、エチ
レンクリコールモノエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノプロビルエーテル、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エ
チレンクリコールジエチルエーテル、エチレンクリコー
ルジエチルエーテル、エチレンクリコールジブチルエー
テルなどのアルコールのエーテル系溶媒などを用いるの
が望ましく、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、な
どの脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素、N−N−ジメチルホルムアミド、
N・N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド
、ヘキサメチルホスホルアミド、アセトニトリルなどの
極性非プロトン系溶媒を使用することも可能である。
応物としても実施可能であるが、ジエチルエーテル、l
・4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル
系溶媒、エチレングリコ−ルモノメチルエーテル、エチ
レンクリコールモノエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノプロビルエーテル、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エ
チレンクリコールジエチルエーテル、エチレンクリコー
ルジエチルエーテル、エチレンクリコールジブチルエー
テルなどのアルコールのエーテル系溶媒などを用いるの
が望ましく、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、な
どの脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素、N−N−ジメチルホルムアミド、
N・N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド
、ヘキサメチルホスホルアミド、アセトニトリルなどの
極性非プロトン系溶媒を使用することも可能である。
本発明の反応助剤として使用する金属水素化合物として
は、リチウムアルミニラムノ・イドライド、リチウムア
ルミニウムトリーt−ブトキシ−モノハイドライド、ナ
トリウムアルミニウムハイドライド、ナトリウムアルミ
ニウムートリエトキシモノハイドライド、など含アルミ
ニウム錯水素化物が最も優れている。
は、リチウムアルミニラムノ・イドライド、リチウムア
ルミニウムトリーt−ブトキシ−モノハイドライド、ナ
トリウムアルミニウムハイドライド、ナトリウムアルミ
ニウムートリエトキシモノハイドライド、など含アルミ
ニウム錯水素化物が最も優れている。
他にアルミニウム水素化物、すなわちアルミニウムーハ
イドライド、アルミニウムジエチルモノハイドライド、
アルミニウムモノエチル−シバイドライド、アルミニウ
ムジイソブチルモノハイドライドなとも有効である。
イドライド、アルミニウムジエチルモノハイドライド、
アルミニウムモノエチル−シバイドライド、アルミニウ
ムジイソブチルモノハイドライドなとも有効である。
周期律表第3族元素化合物として他に水素化ホウ素類の
ボラン化合物、ガリウム水素化物も有効であるが反応成
績はそれ程よくない。
ボラン化合物、ガリウム水素化物も有効であるが反応成
績はそれ程よくない。
又アルカリ金属水素化物すなわちリチウムハイドライド
、ナトリウムハイドライドなど、アルカリ土類金属水素
化物マグネシウムハイドライド、カルシウムハイドライ
ドなとも反応に有効である。
、ナトリウムハイドライドなど、アルカリ土類金属水素
化物マグネシウムハイドライド、カルシウムハイドライ
ドなとも反応に有効である。
さらに反応系内で金属水素化物を生成する可能性のある
化合物例えば金属リチウム、金属ナトリウム、金属カリ
ウムなども有効である。
化合物例えば金属リチウム、金属ナトリウム、金属カリ
ウムなども有効である。
金属水素化物についで特筆すべきことは、前記の金属水
素化物は夫々に単独に使用してもよいが、さらに適当に
組合わせるとさらに好成績が得られる。
素化物は夫々に単独に使用してもよいが、さらに適当に
組合わせるとさらに好成績が得られる。
例えば、リチウムアルミニウムハイドライド単独の場合
より、リチウムアルミニウムハイドライドとナトリウム
ハイドライドまたは金属ナトリウムとの組合わせの方が
単位金属水素化物当りのニコチン酸類の収率は高くなる
。
より、リチウムアルミニウムハイドライドとナトリウム
ハイドライドまたは金属ナトリウムとの組合わせの方が
単位金属水素化物当りのニコチン酸類の収率は高くなる
。
次に本発明に使用する二酸化炭素は気体、液体、固体の
いずれでもよく、常圧で使用しても加圧で使用してもよ
い。
いずれでもよく、常圧で使用しても加圧で使用してもよ
い。
又本発明の反応条件は、温度−50℃から150℃の範
囲が好ましく、操作方法としてはピリジン類と金属水素
化物とを反応させてから二酸化炭素をこの反応物に接触
させる方法が好ましく、ピリジン類と金属水素化物およ
び二酸化炭素とを同時に反応させた場合、またはピリジ
ン類と二酸化炭素を接触させてから金属水素化合物を添
加する方法では若干ではあるが反応成績が低下する。
囲が好ましく、操作方法としてはピリジン類と金属水素
化物とを反応させてから二酸化炭素をこの反応物に接触
させる方法が好ましく、ピリジン類と金属水素化物およ
び二酸化炭素とを同時に反応させた場合、またはピリジ
ン類と二酸化炭素を接触させてから金属水素化合物を添
加する方法では若干ではあるが反応成績が低下する。
以下実施例によって説明する。
実施例 1
乾燥したピリジン420 m−mol、 リチウムア
ルミニウムハイドライド105m−mobテトラヒドロ
フラン100TLlを300m1の還流冷却器、温度計
、攪拌器および二酸化炭素吹き込み口のついた四日フラ
スコに:入れ、湯浴上で1時間加熱する。
ルミニウムハイドライド105m−mobテトラヒドロ
フラン100TLlを300m1の還流冷却器、温度計
、攪拌器および二酸化炭素吹き込み口のついた四日フラ
スコに:入れ、湯浴上で1時間加熱する。
その後乾燥した二酸化炭素ガスLooml/mmの速度
で、液を充分に攪拌しながら3時間にわたって吹き込む
。
で、液を充分に攪拌しながら3時間にわたって吹き込む
。
この間反応フラスコは氷水浴で冷却し内部の温度は0〜
5℃に保つ。
5℃に保つ。
反応終了後、未反応リチウムアルミニウムハイドライド
を水で分解し、水、ピリジン及びテトラヒドロフランを
減圧蒸発させる。
を水で分解し、水、ピリジン及びテトラヒドロフランを
減圧蒸発させる。
残留物を酸性にした後ジアゾメタンでエステル化しガス
クロマトグラフィーにて生成したニコチン酸を分析した
。
クロマトグラフィーにて生成したニコチン酸を分析した
。
生成したニコチン酸量は65m−molで使用したリチ
ウムアルミニラムノ・イドライド当りの収率は62%で
あった。
ウムアルミニラムノ・イドライド当りの収率は62%で
あった。
実施例 2
内容積500TrLlのオートクレーブを使用して、実
施例1と同量のピリジンおよびリチウムアルミニウムハ
イドライドをテトラヒドロフラン中で反応させた後、二
酸化炭素ガスで系を20kg1crlの圧力に保ち、2
時間、10℃で反応させた。
施例1と同量のピリジンおよびリチウムアルミニウムハ
イドライドをテトラヒドロフラン中で反応させた後、二
酸化炭素ガスで系を20kg1crlの圧力に保ち、2
時間、10℃で反応させた。
反応中二酸化炭素圧力は反応で消費されて低下する分だ
け補給するようにして常に20kg/calに保った。
け補給するようにして常に20kg/calに保った。
反応終了後の後処理および分析は実施例1と同様に行な
った。
った。
結果は生成したニコチン酸量は88 m −molで、
リチウムアルミニウムハイドライド当りの収率は84%
であった。
リチウムアルミニウムハイドライド当りの収率は84%
であった。
実施例 3
実施例1と同様の条件で、金属水素化物として各種の化
合物を使用して反応を行なった。
合物を使用して反応を行なった。
後処理および分析は実施例1と同じ方法を用い、結果は
表1のとおりであった。
表1のとおりであった。
実施例 4
実施例1と同様の条件で、溶媒としてテトラヒドロフラ
ンのかわりに1・4−ジオキサンまたはエチレングリコ
ールジブチルエーテルを用いて反応を行なった。
ンのかわりに1・4−ジオキサンまたはエチレングリコ
ールジブチルエーテルを用いて反応を行なった。
実施例1と同様の後処理および分析を行なった結果、リ
チウムアルミニウムハイドライド当りのニコチン酸の収
率は、1・4−ジオキサンおよびエチレングリコールジ
ブチルエーテルのそれぞれにおいて79%および89%
であった。
チウムアルミニウムハイドライド当りのニコチン酸の収
率は、1・4−ジオキサンおよびエチレングリコールジ
ブチルエーテルのそれぞれにおいて79%および89%
であった。
Claims (1)
- 1 金属水素化物の存在下にピリジンまたはピリジン誘
導体に二酸化炭素を反応させることを特徴とするニコチ
ン酸またはニコチン酸誘導体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11087575A JPS5840542B2 (ja) | 1975-09-16 | 1975-09-16 | シンキナニコチンサンルイノセイゾウホウ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11087575A JPS5840542B2 (ja) | 1975-09-16 | 1975-09-16 | シンキナニコチンサンルイノセイゾウホウ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5236670A JPS5236670A (en) | 1977-03-22 |
JPS5840542B2 true JPS5840542B2 (ja) | 1983-09-06 |
Family
ID=14546905
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11087575A Expired JPS5840542B2 (ja) | 1975-09-16 | 1975-09-16 | シンキナニコチンサンルイノセイゾウホウ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5840542B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4326192A (en) * | 1979-06-11 | 1982-04-20 | International Business Machines Corporation | Sequential successive approximation analog-to-digital converter |
-
1975
- 1975-09-16 JP JP11087575A patent/JPS5840542B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5236670A (en) | 1977-03-22 |
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