JPS5839253Y2 - 索道用搬送器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、索道を利用した木材の山出しを行う際に使
用する長尺の搬送器の改良に関するものである。

従来木材の山出しに用いる搬送器は、木材が一定寸法以
上の長さのものを搬送するため単一の搬器を利用したも
のでは、木材が搬送中に横揺れ旋回し、索動近くの立木
に掛り円滑な搬送が行えないため、長尺の搬送器を使用
し両端部より荷吊り用のロープで木材を吊下げ、木材を
常に主索に対し平行状態で搬送するものが一般的であっ
た。

しかしながら、前記長尺の搬器においては１第３図に示
すように山形を形成した主索中間支持器においては、第
３図に示すように山形を形成した主索中間支持器１２を
通過する際に両端２ケ所の吊滑車では、半分通過の時点
では中間支持器１２に組込みの巻上索受ローラ１３の杆
１４の部分が非常に長く必要であった。

したがって、吊下げた木材が揺れ中間支持器１２に組込
まれたローラ１３部分に木材２及び両端の荷吊り用ロー
プ３等が引掛り、ローラ取付部の杆１４が曲ったり吊荷
用ロープ３が切れ木材が脱落し作業者が危険となる状態
を生じていた。

この考案は上記の欠点を解消する目的を有するもので長
尺の搬送器自体を滑車を有するブロック毎に分割し、こ
れを主索の傾斜に沿うように折曲可能に連結して常に搬
送器が主索と平行状態で移送できるようにして、索道中
間支持地点において木材及び荷吊用ロープが中間支持金
具組込の奏上素管はローラーに引掛ることなく、円滑な
搬送を行なわんとするものである。

以下この考案の具体的実施例を図面を参照することによ
り詳述する。

搬送器１は鉄骨等で作成されたある程度の長さを有する
長尺物用のものであり、山出しした木材２を吊り下げる
ため進行方向前後に吊下げ用ロープ３が取り付けられて
いる。

さらに山出し用に張設した主索４に対し搬送器を懸架す
る滑車５が搬送器１０前後及び中央部よりフレーム６を
介して設けられており、フレーム６及び滑車５は各々回
動自在に軸止されている。

次に搬送器１本体は各々滑車５を取り付けたフレーム６
に対応するブロック毎に懸架時に垂下方向にのみ折曲す
るように各々のブロックｒ、ｒ’。

Ｔ“の下端部に蝶番８を取付は主索４の傾斜に各各のブ
ロックが常時平行状態となるように構成されている。

また搬送器１中央側面には荷吊り用ロープ３の上下の移
動を行う巻上用ロープ９を巻き付ける奏上用ドラム１０
が設けである。

図面中１１は山出しの際に設ける中間支持点を構成する
ための支柱。

１２は支柱１１に取り付けた中間支持器。

１３は巻上用ローブ９を受げるための巻上索受ローラ−
１４はこれらを取り付ける杆部である。

なお本願＼実施例は搬送器１を３フロツクに分割したも
のであるが都合により２組の滑車フレームを含むブロッ
ク及びその他のブロックの２ブロツクに分割可能である
。

この考案は上記のように構成されるものでその作用効果
は以下の様な点が期待できる。

本考案は長尺の搬送器を各々の滑車に対応したフロック
毎に垂下方向に折曲自在に連結したため前記中間点にお
いても各々のブロックが常に主索に対して平行状態を保
ちながら移動するため中間支持器の巻上葉受げローラ１
３が図より短かく構成することが出来る。

したがって吊荷ロープが横揺れを生じても引掛らなくな
るため落下の危険が防止出来る効果を有する。

さらに長尺のため中間支持部では搬器が主索に対して平
行状態で移動されなかったが、各ブロックに分割したこ
とにより搬器が常に主索と平行状態となるために巻上葉
受げローラの腕を短かくすることが出来吊荷が横揺れを
生じても荷吊りロープ及び木材がローラ部分に引掛らな
くなり搬器の中間支持点の通過が非常に円滑に行える特
徴を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例を示す搬送器正面図。 第２図は同上中間支持点を通過する状態を示す正面図。 第３図は従来例の中間支持点を通過する状態を示す正面
図。 第４図はこの考案の中間支持点通過時運面図。 第５図は山出し状態を示す全体図。符号、１・・・・・
・搬送器、４・・・・・・主索、５・・・・・・滑車。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 主索に対して少なくとも３ケ所以上の滑車を介して＼懸
   架する長尺物用の搬送器において前記滑車の搬送器に対
   する取付ブロックを各々垂下方向へのみ折曲自在に連結
   構成したことを特徴とする索道用搬送器。