JPS5838161B2 - ダンセイシンオ ユウスル トケイバンド - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、可撓性を有する２個のバンド体をケース本体
の両端部に連結してなるブレスレット時計に適する時計
バンドに関する。

従来のブレスレット時計としては、端部に連結用の凸部
及び四部と軸穴を有する多数の駒を連結ピンにより連結
して形成した２本のバンド体の一端をケース本体の両端
部に連結し他端を中留金具により接続して輪状となし腕
に装着するものや、ほぼ腕の外周に適合するように全周
を２分割して形成された２個の非可撓性バンドを、ケー
ス本体に回動可能に接続し他端部を拡開可能とすると共
にバネにより常に弾性縮閉性を有するようにしたものや
、弾性板バネを樹脂に埋込んだ構造のものなどが提案さ
れているが、これら従来構造のものは、加工が困難であ
ったり中留金具を必要とし着脱がしにくかったり、柔軟
性に乏しく腕に装着した時の感触・フィットネスが良好
でなかったり、デザイン変化の上で制約があったりして
多様化された市場の要求を十分に満足するものではなか
った。

本発明はかかる従来技術の欠点を除去し、加工が容易で
あり中留等特別な接続部材を必要とせず然も極めて良好
な装着時の感触とフィットネスが得られる新規なブレス
レット時計を提供しようとするものであり、断面台形状
の駒を弾性芯により順次連結してなり、前記弾性芯は部
分的に弾力性が変化するとともに前記駒に固定される固
定部と前記駒同志に弾性縮閉性を付与する伸縮部とから
なることを特徴とする。

以下本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図乃至第Ｔ図に於で、１は時計ムーブメント（図示
せず）を収納したケース本体であり合戒樹脂で形威され
風防と胴とを一体化した構成となっている。

また、側面には針合せ等を行うためのリューズ１９が付
設されている。

更に、両端部には２個の駒連結部１０と弾性芯５の固定
部９の外形状に合った異形溝１１とが設けられている。

異形溝１１には第２図に示す様に突起１２が設けられて
おり、固定部９が異形溝１１から抜けることを防止して
いる。

２はケース連結駒、３は中間駒、４は端駒であり、これ
らの駒２，３，４は、厚みがケース本体１に近い方で厚
くバンド先端にいくにつれて薄く形成されていると共に
駒上面部に連設し、かつ折り曲げ自在なくびれ部１３に
より合成樹脂で一体に形成されている。

また、第３図及び第５図に示す様に各駒２，３，４はテ
ーパ状の斜面２ａ ，３ａ ，４ａを有する断面台形状
に形威されていると共に駒下面部には弾性芯５を配設す
るための長溝７が各々設けられている。

ケース連結駒２はケース本体１に連結するためのケース
連結部２０が設けられ、このケース連結部２０とケース
本体１の駒連結部１０とは一般公知の連結構造を用いて
連結されているが、ケース本体１と連結駒２とをくびれ
部を設けることにより一体に形成したものでも良い。

長溝７はくびれ部１３よりなるべく遠方に配設し弾性芯
５の僅かの弾力性で駒と駒との間に大きなモーメントが
得られるようにすると良い。

従って、弾性芯５は駒２，３，４の下面部に配設される
ことが最適である。

弾性芯５は第４図に示す様に固定部９と伸縮部８とから
或り、合或撓樹で形或されている。

固定部９は駒２，３．４に設けた長溝７に配置され、か
つ裏蓋６により固定されている。

また、バンドを拡開させたとき駒の斜面２ａ ，３ａ
，４ａの間に均一な間隙１６を生じ駒２，３．４の連続
的な拡開性と良好な装着感を得るために、伸縮部８は各
駒２，３，４の間に配設され、伸縮部の厚みはケース本
体１に近づくにつれて太きく形成され、かつ弾性芯５の
左端１４は端駒に、右端１５はケース本体１にそれぞれ
配設されている。

本発明の時計バンドを組立てるには、連結駒２、中間駒
３、端駒４を順次並列し、各駒に設けた長溝７に弾性芯
５を所定の位置に配設し、その上に裏蓋６を接着剤によ
り固着し弾性芯５の固定部９を各駒２，３，４に固定す
ると共に外部からおおう。

裏蓋６を用いずに弾性芯５を駒に直接接着してもよく、
裏蓋６に長溝７を設け、この長溝７に弾性芯５を配設固
定しても差支えない。

次に、連結駒２をケース本体１に連結部１ ０ ， ２
０により連結すると共に弾性芯５の端部１５をケース本
体１の異形溝１１に嵌め込み裏蓋６をケース本体１に固
着して組立てを完了する。

本発明の時計バンドは常時は第１図及び第５図に示す様
に腕の太さにほぼ等しい輪状となっているが、腕に装着
しようとするときは第６図及び第７図に示す様に全体的
に広げられ隙間Ａから腕に装着することができる。

このとき各駒２，３，４は括れ部１３を支点として僅か
づつ回転し隣接する駒との端面２ａ，３ａ，４ａにほぼ
均一の間隙１６を生じて連続的に拡開する。

この間隙１６は弾性芯５の働きで常に縮閉するように付
勢されており腕に装着後は元に復帰する。

また、弾性芯５の弾力性がケース本体１に向うにつれて
大きくしてあり、更に弾性芯５を配設する溝７とくびれ
部１３との距離をケース本体１に向うにつれて大きくし
てあるから、この時計バンドは連続的に広がると共に腕
に均一な押圧力を与えて極めて良好なフィットネスと装
着感が得られる。

第８図乃至第１０図は弾性芯５の伸縮部８の他の実施例
を示しており、第８図のものは第３図に示されている伸
縮部８の弾力性を高めるために湾曲部２１の間に補強部
１７を設けている。

第９図は弾性部８をリング形状としたもので、弾力性を
得やすくしており合或樹脂で形成されている。

また、第１０図は伸縮部８に金属製コイルバネ２２を用
いたもので、金属板の固定部９に固定されている。

本発明の時計バンドは以上のような構成であるから、構
造的に樹脂加工に適し、組立性も向上するので製造コス
トを引下げ、デザイン変化の多様性を増大させるととも
に自己縮閉性を呈しすぐれた装着感を有する新規な時計
バンドを実現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第７図は本発明のバンドの−実施例を示すも
のであり、第１図は一部を切り取ったバンドの平面図、
第２図はケース本体１の裏側から裏蓋６を取り去ったと
きのケース本体連結部の平面図、第３図は第１図の３−
３線に沿った断面図、第４図は弾性芯の斜視図、第５図
は裏蓋を取り去ったときの駒接続状態を示す斜視図、第
６図はバンドを広げたときの平面図、第７図はバンドを
広げ裏蓋を取り去ったときの駒接続状態を示す斜視図、
第８図乃至第１０図は弾性芯の他の実施例を示す斜視図
である。 １・・・・・・ケース本体、２・・・・・・連結駒、３
・・・・・・中間駒、４・・・・・・端駒、５・・・・
・・弾性芯、７・・・・・・長溝、８・・・・・・伸縮
部、９・・・・・・固定部、１３・・・・・・括れ部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ バンドの長さ方向の断面が台形の駒を弾性芯で順次
   連結してなる時計バンドにおいて、前記弾性芯は交互に
   伸縮部と固定部を有し、伸縮部が駒と駒との間にくるよ
   うに配置して固定部と駒とを固着し、伸縮部の弾力がケ
   ース本体に近ずくにつれて大きくなっていることを特許
   とする弾性芯を有する時計バンド。