JPS5837906Y2 - エレベ−タ用案内レ−ルの取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はエレベータの案内レールをレールブラケツ）
Ｙ介して昇降路に取付ける装置に関するものである。

エレベータは建物に穿設された昇降路内に立設保持され
た案内レールに、カゴ等の昇降体が案内されて昇降する
。

また、案内レールは一般にレールブラケット等のレール
保持体に締結される。

そして、レール保持体は昇降路の周壁に立植された基礎
ボルトに締結されたり、昇降路周壁の鉄骨梁に固着され
たファスナーに取付けられたりしている。

一方、昇降体が昇降するときには振動および騒音が発生
するが、この振動等は案内レール、レール保持体等を介
して昇降路に隣接する居室等に伝達されて、不快感を与
える不具合がある。

、特に、柔構造の建物において顕著に発生する。

この考案は上記の欠点を解消するもので、昇降体の昇降
によって発生する振動が案内レールを介して騒音の建物
へ伝わることを防止したエレベータ用案内レールの取付
装置を提供しようとするものである。

以下、第１図１よび第２図によってこの考案の一実施例
を説明する。

図中、１は昇降路の周壁、２は周壁１に適宜な間隔で立
植された２組の基礎ボルト、３はレール支持体で、これ
はＬ字状に形成された一辺を水平にして互いに同一レベ
ルに配置され、他辺の垂直部が基礎ボルト２に挿通され
、ナツト４がねじ込１れて周壁１に固定されている。

５はレール保持体で、これは溝を下向きにした溝形鋼６
の下部と長手方向の両側部を鋼板で固着して直方体を形
成したものと、これの上部に一辺が固着され他辺が互い
に対向して配置された山形鋼からなり溝形鋼６の長手中
間部に互いに離れて配置されたレール支持片７とから構
成されている。

８はレール保持体５のレール支持片７にそれぞれ締結さ
れた案内レール、９は両側にそれぞれ案内レール８に摺
動可能に係合して案内レール８に沿って昇降する昇降体
で、例えばエレベータのつり合釦モリである。

１０は横断面コ字状の両側部が上面と平行にそれぞれ外
側に折曲され、一端部の空所を当て板１０ａにより塞が
れて他端部と下部に空所を形成した取付金具で、これは
折曲面がレール支持体３の水平面に締結されてかり、レ
ール保持体５の長手方向端部がレール支持体３と取付金
具１０によって形成された箱体内にそれぞれ挿入されて
しる。

１１はレール保持体５およびレール支持体３ならびにレ
ール保持体５むよび取付金具１０相互間じ圧縮されて介
装された周知の防振ゴム等からなる割振体で、これを介
して案内レール８は昇降路の周壁１に立設されている。

１２はレール支持体３にねじ込１れてレール保持体５の
側面および取付金具１０の端面と隙間を隔ててそれぞれ
立植された制止ボルトである。

すなわち、昇降体９が昇降するときに、案内レール８に
係合されたガイドシュー（図示しない）等によって騒音
が、また、案内レール８の真直度不足等によって振動が
発生する。

そしてこれらの振動、騒音はレール保持体５に伝達され
るカニ、制振体１１によって制振されるので、周壁１す
なわち建物への伝達を防止することができる。

また、両側の案内レール８が一体に構成されたレール保
持体５に締結されるので、片側の案内レール８が押圧さ
れたときにも、案内レール８相互の間隔を所定の寸法に
維持することができる。

また、地震等によって過大な振動が案内レール８に作用
したときには、制止ボルト１２がレール保持体５の側面
または取付金具１０の端面に衝突して、割振体１１の変
形を所定範囲に制約するため、制振体１１の損壊’ｌｘ
防止することができる。

なお、この実施例における制振体１１が、一体の箱状に
形成されたものであっても同様な作用が得られる。

また、取付金具１０の外周を耐火被覆材で囲うことによ
って、火災が発生しても制振体１１の焼損を防止するこ
とができる。

以上説明したとおシこの考案は、昇降体を案内する案内
レールが締結されたレール保持体を、レール保持体端部
外側面およびレール支持体、レール保持体端面および取
付金具ならびにレール保持体端部外側面および取付金具
の間に介装された制振体を介して昇降路に取付けたもの
である。

これによって、昇降体の昇降によって発生する振動、騒
音が建物へ伝達されることを防止して、建物の居住環境
を改善するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案によるエレベータ用案内レールの取付
装置の一実施例な示すエレベータ昇降路の要部横断面図
、第２図は第１図の■−■線断面図である。 １・・・昇降路の周壁、３・・・レール支持体、５・・
・レール保持体、８・・・案内レール、９・・・昇降体
、１０・・・取付金具、１１・・・制振体。 なお、図中同一部分は同一符号により示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 昇降路に沿って立設され、互いに間隔を置いて対向して
   昇降体の昇降を案内する案内レールと、棒状をなし長手
   中間部に上記案内レールがそれぞれ締結されたレール保
   持体と、上記昇降路壁に固定され上記レール保持体の長
   子両端部にそれぞれ対向して配置されたレール支持体と
   、これらのレール支持体にそれぞれ固定され、上記レー
   ル保持体の長手端面及び上記レール保持体長手端部の上
   記レール支持体との対向面を除く外側面を包囲した取付
   金具と、上記レール保持体の長手端面と、上記取付金具
   内面の間、上記レール保持体の長手外側面と上記取付金
   具内面の間、及び上記レール保持体の長手外側面と上記
   レール支持体の間にそれぞれ介装された制振体とを備え
   たエレベータ用案内レールの取付装置。