JPS5837679B2 - ヒジヨウトウナドノテンケンソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は非常灯などの点検装置に関するものである。

非常灯は通常電源の停電時に非常用の電池電源にて正常
に点灯しなければならない。

従って非常用電源である電池の寿命を的確に知る必要が
あり、そのためには一定時間放電し、容量を測定する必
要がある。

従って点検装置として従来限時回路と電圧検出回路とを
備えたものが提供されている。

しかしこれは検出回路の作動の有無に関係なしに、ある
設定時間だけ限時回路が働き、電池の放電を強制する。

従って上述のようＣこ放電が強制されれば、点検後直ち
に停電等が発生した場合、非常用電源としての電池の能
力を失うことになる。

本発明は以上のような欠点を改良したもので、オン状態
を設定時間保持する限時回路を設け、点検スイッチを投
入することにより、前記限時回路を動作させると共に、
電池を放電せしめて上記限時回路の設定時間内６こ前記
電池の端子電圧が設定電圧以下になればその検出を行う
検出回路と、その信号により上記限時回路をオフに復帰
せしめ、かつ電池を充電するようにした復帰回路とを設
けてなる非常灯などの点検装置である。

そして、その目的は非常灯などの非常用電源である電池
能力の点検を容易に行うと共に、電池のムダな放電を防
止するための装置を提供するものである。

以下、本発明の一実施例を図にもとすき詳述する。

図において、１は限時回路であって、点検時（こ一定時
間非常灯を非常点灯状態ｌこするものであり、電磁継電
器Ｒｙ１と共６こ形成されているものである。

Ｓ２，Ｓ３は電磁継電器Ｒｙ１の接点であって接点Ｓ２
は常開接点、Ｓ３は常閉接点である。

２は検出及び復帰部をもつ回路であり、点検時において
、限時回路１の設定時間内Ｉこおける非常用電源電池Ｂ
の端子電圧を検知して設定電圧以下６こなれはその検出
をおこなうと共に、その信号でもって限時回路１をオフ
状態に復帰せしめるものであり、該検出及び復帰部をも
つ回路２は、抵抗Ｒ，，Ｒ２，Ｒ３、ある電圧値以下に
なると導通状態を示すＮ字型特性をもつ負性抵抗素子Ｑ
１、トランジスタＱ２、表子素子ＰＬおよび電磁継電器
Ｒｙ２により形成されている。

尚Ｓ４は電磁継電器Ｒｙ２の常閉接点である。

Ｓ１は点検スイッチであり、限時回路１に点検信号を与
えるものである。

またＳ５は手動点減スイッチである。

３は発振回路であり、蛍光ランプＬを高周波点灯させる
ためのものである。

又、Ｅは商用電源、Ｒｙ３は電磁継電器で停電を検知す
るものであり、８６〜Ｓ８は該電磁継電器の接点である
。

接点中８６は常開接点であり、Ｓ７，Ｓ８は商用点灯時
それぞれ安定器ＣＨ側及びグロ一点灯管Ｇ側に接し、停
電時に発振器３側と接するものである。

４は充電器であって、該充電器はダイオードブリッジＤ
と限流抵抗Ｒ４とによって形成されている。

Ｔは商用電源Ｅを降圧するためのトランスである。

次にその動作を説明する。

商用電源Ｅの通電中において、電磁継電器Ｒｙ３は励磁
され接点Ｓ６を開く一方、接点Ｓ７は安定器ＣＨ側、接
点Ｓ８はグロ一点灯管Ｇ側に接している。

また電磁継電器Ｒｙ１は励磁されず接点Ｓ２は開き、接
点Ｓ３は閉じている。

また電磁継電器Ｒｙ２も励磁されず、接点Ｓ４は閉じて
いる。

また点検スイッチＳ１は常時開いている。

この状態では商用電源ＥをトランスＴで降圧し、ダイオ
ードブリッジＤで整流して電池Ｂを充電している。

ここで商用電源Ｅが停電になれば、電磁継電器Ｒｙ３に
励磁電流が流れなくなるため、接点Ｓ６が閉じ、接点Ｓ
７，Ｓ８は切換って発振回路３側に接し電池Ｂを電源と
して発振回路３でもってランプＬを高周波点灯させる。

停電が復帰すれば再度電磁継電器Ｒｙ３は励磁され、接
点Ｓ６が開き、接点Ｓ７，Ｓ８はそれぞれＧＨ，Ｇ側に
接する。

次に点検の際Ｃこは点検スイッチＳ１を一瞬閉じると、
それにより限時回路１が作動し、それに伴い電磁継電器
Ｒｙ１が励磁され接点Ｓ２を閉じ（Ｓ２は自己保持され
るため点検スイッチＳ１を開いても限時回路１は作動す
る）、接点Ｓ３を開する。

このため電磁継電器Ｒｙ３は励磁されなくなり停電と同
様に接点Ｓ６を閉じ、接点Ｓ７，Ｓ８はそれぞれ発振回
路３側に接するため、電池Ｂを電源として発振回路３を
作動させ、蛍光ランプＬが点灯する。

従って、電池Ｂは放電６こより徐々（こ電圧が降下する
。

このとき限時回路１の設定時間内に電池Ｂの電圧が設定
電圧以下６こなったとき、Ｎ字型特性をもつ負性抵抗表
子Ｑ，がオン状態になり、トランジスタＱ２にベース電
流を供給し、表示素子ＰＬを点灯させ、それと同時にそ
の信号により電磁継電器Ｒｙ２を励磁させ、接点Ｓ４を
開いて限時回路１を点検前の状態に復帰させる。

それにより電磁継電器Ｒｙ１は励磁なれなくなって接点
Ｓ２を開き、また接点Ｓ３を閉じる。

それにより電磁継電器Ｒｙ３は励磁されて接点Ｓ６を開
き、接点Ｓ７，ｓ８はそれぞれＣＨ側及びＧ側に接する
。

それにより電池旧こはダイオードブリッジを介して充電
される。

これにより電池Ｂの電圧は設定電圧以上に上昇するが、
一たんトランジスタＱ２が導通ずると、抵抗Ｒ１による
電圧降下のためＮ字型特性をもつ負性抵抗素子Ｑ，に加
わる電圧が低くなるためオン状態を維持し、表示素子Ｐ
Ｌも点灯を維持する。

なお、Ｎ字型特性をもつ負性抵抗素子Ｑ１は、印加電圧
が小さい時は正特性抵抗を示すがある電圧をこえると負
性抵抗領域に入り、急激にオフ状態になり、その状態を
維持して待機しており、電池Ｂの端子電圧が設定電圧以
下になれば、再び負性抵抗領域内に入り込んで急激にオ
ンになり、抵抗Ｒ１に大きな電圧が生じて相対的Ｃこ負
性抵抗素子Ｑ１の電圧が小さくなり、そのヒステリシス
特性のため、電池Ｂに充電が開始されても負性抵抗素子
Ｑ，はオン状態を維持するものとなる。

こうした負性抵抗素子Ｑ１は相補特性、即ち、Ｐチャン
ネルとＮチャンネルの一対のＦＥＴを相補的６こ直列接
続した等価回路をもつものとして一般に知られたものが
あり、松下電子工業■製のいわゆるラムダダイオードが
適するものである。

また限時回路１の設定時間内に電池Ｂの電圧が設定電圧
以上であれば、限時回路１は設定時間がすぎれば自動的
に点検前の状態に復帰するものである。

このように、本発明は限時回路と、この限時回路の設定
時間内に電池の端子電圧が設定電圧以下になれば電圧検
出を行う検出回路と、その信号により限時回路をオフに
復帰せしめてすぐに電池を充電するようにした復帰回路
とを有しているから、点検にあたっては点検スイッチを
入れた後表示の有無を見て回るだけで電池の不良の判別
ができるだけでなく、不良のものについては設定時間内
であっても電池のムダな放電が防止され、かつ、充電が
開始されており、点検直後の停電時にも、非常用電源と
して有効６こ利用できるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例６こおける点検装置の回路図である
。 １・・・・・・限時回路、２・・・・・・検出および復
帰部をもつ回路、３・・・・・・発振回路、４・・・・
・・充電器、Ｂ・・・・・・非常用電源電池、Ｌ・・・
・・・蛍光ランプ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 導通状態を設定時間保持する限時回路と、この限時
   回路を動作させるとともに非常用電源をなす電池を放電
   させ、かつ上記電池の端子電圧が設定電圧以下６こなれ
   ばその検出を行う検出回路と、この検出回路の検出によ
   り表示を維持する表示素子と、上記検出回路からの信号
   により上記限時回路を不導通状態６こ復帰させ、かつ上
   記電池を充電するように構成した復帰回路とからなるこ
   とを特徴とした非常灯などの点検装置。